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デストロイヤーが現世で藍染と戦っている頃、
スレイプニルと白哉の戦いは白熱していた。縛道で動きを封じ込めようとするが、スレイプニルは槍で全て弾き返す。縛道の一つ【
主に接近戦が主流のスレイプニルには破道の技【
正に一進一退の攻防が続いていた。
「兄、中々やるな。先程の貴様が傲っていたと言った事は謝罪しよう」
「別に構わん。私も貴様の事を少々嘗めていたからな。だからその詫びとしてこちらで相手をしてやろう」
スレイプニルは持っていた槍を消すと新たに黒い剣が現れる。槍から剣にへと持ち替えたと言う事はーーー
「それが兄の本来の武器か。良かろう、なら私も全力を出すとしよう」
「そうか。なら此処いらで決着を付けるとしよう」
先に白哉が動き【千本桜】をスレイプニルにへ波打たたせる。勿論スレイプニルは動いたが、なんと【千本桜】の花弁に向かって進み出したのだ。走りながら軽く飛び跳ねると体を高速回転させそのまま花弁の渦の中にへと突っ込む。
渦の中を回転しながら突き進みその先にいる白哉のところまで進むがそのまま横を素通りし砂地に着地する。
静寂の中白哉の頬からは血が流れる。すれ違い最中攻撃が掠っていたのだ。
白哉の方へ向き直るスレイプニル、彼の顔は表情は分からないが何だかんだで楽しんでいるように見えた。
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ドレイクと剣八の戦闘バカの方は剣の応酬で砂地のあちこちにクレーターが出来上がっていた。
「オラァ!もっとだもっとだァ!!」
「ハッハァーー!!」
互いの剣がぶつかり合い凄まじい衝撃が辺り一帯を襲う。この2人が加減という言葉を知らない故であろう。
剣八がドレイクの剣を払いのけ斬りつける。しかしドレイクの頑丈な鎧には傷一つ付いていない。
「ケッ。随分と硬い鎧だな。傷一つ付きやしね」
「当たり前だ。この俺の傷つける事が出来るのはこの世でたった一人だけだ。如何にお前が俺と同格の力を持っているとしても、この俺を傷つける事は出来ねェんだよ!」
ドレイクが纏っている鎧は十一刃最高硬度の鋼皮を持つノイトラの鋼皮の更に10倍以上の硬さを誇っているのだ。
「そうかい。だがそれを聞いて余計にテメェを斬りたくなったぜ!」
「ホザけ!ハッ!」
ドレイクは左手から緑色の光弾を発射する。剣八はそれを左手で受け止めて握り締め、後ろの砂地へと投げ飛ばす。光弾は砂地に直撃し大量の砂埃が舞い上がる。
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「全く。ドレイクだけでなくスレイプニルまで楽しんでしまうとは…」
「これは予想外だった。まさかあのスレイプニルが戦いを楽しむとは…」
スフィンクスはドレイクは兎も角スレイプニルまで戦いを楽しんでしまっている事に驚いている。それはダゴンも同様ーーーーー自身が相手もしろと言ったとはいえデストロイヤーの従属官にして、彼の右腕であり最強の従属官であるスレイプニルが戦いを楽しんでしまう結果になるとは予想もしていなかった。どうしたものかと悩んでいると…
「皆さん、宜しいでしょうか?」
身体全身が黒く太い腕、最大の特徴は悪魔のような鋭い眼つきの人ならざる者ーーーーーー上級幹部の一人にしてそのリーダー的存在である【メフィラス星人】がテレポートして現れる。
「どうしたメフィラス」
「はい。たった今現世に行かれていた者達が帰還しましたのでその報告に来ました」
「そうですか」
現世に出向いていた者達の帰還、これによってスレイプニルとドレイクの戦闘は必要なくなったのだが、2人とも戦闘を楽しんでおり収まる気配がない。しかもドレイクに関してはもう手が付けられないかもしれない位にまでヒートアップしている。
「どうした?まだまだこんなモンじゃねェだろ?もっと本気を出せよ!」
「面白れェ。だったら全力で行かせてもらうぜ」
ドレイクは剣を振り上げその先に緑色の巨大なエネルギーの玉を作りあげる。それを見た剣八はニヤリと笑いを浮かべ右眼に付けていた眼帯を取ろうとする。その場にいた胡蝶と最上級幹部の面々は主人であるデストロイヤーが現世に向かう前に剣八の眼帯の事を言われていた。
彼は眼帯で霊圧に封をして抑え込んでいる。故にその眼帯が外れれば本来の力が解放される。
「スレイプニル、ドレイクそこまでです。現世に行った者達が帰ってきました。戦いはここまでです」
スフィンクスがやや慌てて戦闘中の2人に声を掛け静止させる。
「…分かった」
「何言ってやがる。これからが本番なんだ!もっと戦わせろ!!」
それを聞いてスレイプニルは承諾するが案の定ドレイクは拒む。元々戦いが好きな戦闘狂なだけあって戦い足りないと言わんばかりに拒否する。
「…ドレイク。この者達と戦ったのは確かにダゴンが言ったことだ。だがそれ以前に我々はデストロイヤー様からなるべく戦闘を避けるよう言われてたであろう」
「それに貴方はデストロイヤー様の片腕の存在、軽率な限度は控えていただきたいですね」
スレイプニルに説教を食らわれスフィンクスには正論を言われドレイクは何も言わず睨みつける。不穏な静寂が訪れる。
「…ケッ!」
先に折れたのはドレイクの方であった。舌打ちをするとエネルギーを消し剣を振り下ろしダゴン達がいる場所にへと足を進める。その事に剣八が不安の声を上げる。
「おい、何処行くんだ?まだ決着ついてねェだろ?」
「先程此方の方が仰ったではないですか。現世に行っていた私達の仲間が帰還いたしましたので戦いを止めるように言ったのです。これ以上は無意味に等しいですからね」
メフィラスが丁寧語で説明する。しかしそれを聞いて…
「巫山戯んな。これからって時に終わりにするのかよ!?冗談じゃねェ」
…油に火を注いでしまったようだ。元より「はい、そうですか。分かりました」なんて素直に聞き入れる人ではない。
「ゴメンね。これ以上ヤるとデストロイヤー様の命令に反する事になるからさ」
「それに元より我々は争うつもりはないのだから」
そもそも戦う羽目になったのは
「それではこれで失礼させてもらいます。」
彼等の足元に魔法陣が現れると、その中に吸い込まれるように消えた。
「あっ、おい!待ちやがれ!」
剣八は慌ててで魔法陣の元にへと走り出し剣を振り上げ勢いよく振り下ろす。その勢いで砂埃が舞い上がるが魔法陣は既に消えていた。
「チッ、いいとこだったのによ…」
「まぁまぁ、そこまでにしてはいかがですか更木隊長」
文句を垂れる剣八の元に四番隊長隊長の卯ノ花隊長がニコニコしながら近づいて来た。
「あの方々が言った通り私達に危害を加える様子はありませんでした。そもそも貴方達
「煩せ、俺はまだアイツと…「いいですね…更木隊長…」…チッ」
卯ノ花隊長はニコニコといい顔で答える。そう…いい顔で…。その顔には流石の剣八も従わざるおえなかった。彼女の副官である虎徹勇音は冷や汗を流し、第七席山田花太郎に関してはビクビク震えていた。
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それから暫くして彼等の主人であるデストロイヤーも黒腔を通って無事に虚夜宮に戻り自身の宮に帰還した。
「お帰りなさいませ、デストロイヤー様」
帰って早速ロカさんが出迎えてくれた。本当にこの人は良く世話をしてくれるいい子ですよ。この子を捨てたザエルアポロさんの気が知れません、知りたくもありませんけど。
「ロカさん友子さん達は?」
「はい、友子様達は治療室にいます」
「そうですか。ありがとうございます」
御礼を言うとロカさんは無言で頭を下げる。それを見送り治療室にへと向かう。
扉の前に着くと「ウィーン」と開く。中には友子さんを始めスフィンクスさんとハリベルさんがおり、人1人が入れるくらいの大型の機械がいくつも並んでいた。その内6つが現在使用されている。その内5つ中には帰刃が解除されたスターク、アパッチ、ミラローズ、スンスン、そして肉片のような塊が入っていた。
「デストロイヤー様!」
その機械の操作パネルの前で彼等の治療していた友子さんが私の姿を確認すると直ぐ様抱き着いてき涙を流していた。
「お帰り…なさい…ませ」
いつもの凛々しくニコッと笑っている彼女からは想像も付かない程弱々しく声を発する。
「只今。…心配を掛けてしまいましたね」
私は友子さんを落ち着かせようと抱きしめる。そこへハリベルさんが側に来る。
「無事に帰って来たのだな」
「当たり前ですよ。約束は守る、それが私が決めたルールの一つですから」
私の司る死の形は【裏切り】。私は自身に対する事は気にしないが、自ら言った約束を破る事は許せない。
約束を破ると言う事は嘘を付く。つまり相手を裏切ると言う事になる。だから「必ず帰ってくる」と言う約束を破る訳にはいかなったのです。
「ところで一つ聞きたいのですがーーーーどうして胡蝶さんにもマシンを使っているのですか?」
使用中のメディカルマシンの6つ目には私の従属官であり側近の1人である吉田胡蝶さんが入っていたのだ。確かに自身が現世に出向いている時に「従属官達の事を任せる」と言いましたけど、彼女がこんなマシンを使う程の重傷を負ったとは考えられない。
隊長格と戦ったと思うが「なるべく戦闘は避けるように」と言っていたので彼女が自ら戦う事はない。それに今白哉さんと剣八さんの相手はスレイプニルさんもドレイクさんが相手をしていたって言っていたし。どうして?
「そこの事については私が話します」
疑問に思っているとスフィンクスさんがその訳を全て話してくれた。
宮の地下に幽閉されていたミストルティンさんが出てきてヤミーさんを殺した事、一護さんとウルキオラさんとの戦いの霊圧に気を取られて彼女の脱獄を許してしまった償いをしようと胡蝶さんが戦った事、【絶望の蕾】に閉じ込められるも打ち破り新たな力を手に入れミストルティンを倒した事…。
「そんな事が…」
それで納得がいった。ミストルティンの平均の強さは一般の
しかしこれは胡蝶さんがやるべき事だったのか?ミストルティンを脱獄させたのは「この結界は決して壊れない」と言う私の慢心から起こった事。その結果ヤミーさんは死に、胡蝶さんもこのような状態にさせたーーーーー全ては私の罪だ。そだから胡蝶さんが背負う事はなかった筈です。それなのにどうして…。
「…デストロイヤー様、お言葉ですがそれは
「胡蝶さんが…?」
「はい。彼女は貴方の側近の一人。常に貴方をサポートする存在です。ですから少しでも貴方の役に立ちたかったのではないかと思います」
…確かに。友子さんと胡蝶さんは私を一番近くで支えてくれる存在。だから少しでも私へと負担を減らしたかったのでしょう。…私はカプセルのガラスに手を当て心の中でお礼を言った。…ありがとう。
「しかしデストロイヤー様、彼女が新たな力を手に入れたのはチルッチのお陰です」
「ハッ!?」
突如名前を言われたチルッチさんはビクッとしましたが、それはどういう事でしょう?
「…どういう事ですか?」
「失礼を承知で発言します。胡蝶が【絶望の蕾】に閉じ込められた時その場に殆どの者は「終わった」と思ってしまったと思います。事実私もその内の一人でしたから。しかしチルッチは彼女に声援を送ったのです」
「違うわよ!あれはアイツがこんな所で居なくなったら…張り合う相手が居なくなって詰まらないし…〜ッ兎に角!アタシは
「しかし結果的には彼女は新たな力を手に入れた。貴方のお陰には変わりないと思いますよ」
チルッチさんは思いっきり否定するも軽くアシらわれ恥ずかしいのか顔をトマトのように真っ赤にしながらプルプル震えていた。
「そうですか。チルッチさんありがとうございます」
「べ、別にそんなんじゃないし!勘違いするんじゃないわよ!」
最近チッルチさんがツンデレぽくなっているような気がするのですが…でも可愛いからいいんですけどね。
藍染さんが
ーーーーーしかし、それは叶わない願いかもしれません。
「…チルッチさん貴方に言わなければならない事があります。こちらへ来てください」
「何よ急に改まって。それに何でわざわざ席を外さなきゃいけないのよ?」
「それは後で話します。兎に角今は何も聞かずについて来てください」
「だからアタシは…ってちょっと待ちなさいよ!」
チルッチさんは私を追って急いで治療室から出ていく。そしてすぐ近くの小部屋にへと入る。
「それで話しって何よ?」
「実は…その…」
「何よ、早く言いなさいよ。ほら、ほら」
「チルッチさん…実は…貴方とはーーーーーー
ーーーーーーーここでお別れです」
「えっ?」
予想もしないセリフにチルッチさんは呆気ない声を上げた。
何故デストロイヤーがチルッチにあんな事を言ったのか、それは次回明らか。
そして次回……最終回。
※アンケートはまだ実地しています。