(旧)本気禁止制限決闘   作:阿音

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今回も改変Sモンスター使用
当時は何を考えていたのか思い出せません。


24話【凶悪の十代封殺デッキ】

 視点 明日香

 

 

……自分でした事だけど、よく寝られたわね

体中縛られ、動けない状態だったんだけど

どうして寝られたのかしら? 私には無理な気がするわ。

 

瑞貴が起きる前に着替える

見えないって分かってるけど、男の人が居る部屋で着替えるのってドキドキするわ。

 

でもそろそろ起こさないと朝ご飯の時間になるわね

とりあえず腕と足だけ縛っている状態にするまで解く。

 

はぁ……もっとよく考えて引き受ければよかったわ

これは絶対に借金1割増し程度じゃ済まない

説教はしないって言ってたから他の方法で怨みを晴らされるでしょうね。

 

うぅぅ、怖いわ、何をされるか考えたくもない

唯一の救いは私が最大の原因じゃないって点でしょうね

瑞貴が出る切欠になった亮と今回の言い出しっぺのジュンコには同情するわ。

 

「瑞貴、もうすぐ朝ご飯の時間よ

起きないと朝ご飯抜きになるから起きなさい」

 

「んぁ? 朝飯?

…………またあんな屈辱を受けるぐらいだったら食わん

時間ギリギリまで寝るから起こすな」

 

女の子に食べさせてもらうのって屈辱なの?

時々読む恋愛小説だったら嬉しそうに食べさせてもらってたんだけど

瑞貴の感性が時々よく分からないわ。

 

でも私は朝ご飯ぐらい食べたいし……

あ、公開処刑って言ってたんだし、人前じゃないのなら大丈夫って事よね。

 

そうと決まれば食堂に向かい、朝ご飯を貰ってくる

何だか微妙そうな顔をされたけど……何か変かしら?

周りの生徒からは悔しそうな顔をされるし

朝ご飯を取りに来ただけでどうしてそんな顔されるの?

 

部屋に戻ると瑞貴は両手両足が動かない状態で靴下を替えていた

よく足だけで靴下なんか替えられたわね……変な所で妙に器用

昨日から着替えてないし、せめて靴下だけでもって事かしら?

 

「ただいま瑞貴

朝ご飯、持って来たわよ」

 

「……いらないって言ったよな?」

 

「そう言わないの

ほら、食べさせてあげるからおとなしく座って頂戴」

 

「それが嫌だと言ってるんだろうが!」

 

「はぁ、いい加減に諦めなさいよ

はい、あーんして」

 

「お前な…………」

 

何度も説得した結果、瑞貴も諦めて食べ始める

こうなると瑞貴が可愛く思えるから楽しいわ

別に割と普通の顔なんだけどね。

 

特に格好いいという顔でもないし、イケメンとか言われる顔でもない

身長は高いけど細くて頼りない印象で弱々しく見える

性格だって決して良くない所か非常に悪い上、悪趣味。

 

……どこに可愛いという印象が?

アレかしら? 普段性格が悪い人がおとなしくされるがままになっている

ギャップってやつかしら?

 

えっと……まぁ何でもいいわ

この考えは捨てましょう、変な気持ちになりそうだし

でもなんか可愛い……

 

「……何微笑ましいって顔してやがる

泣かすぞ貴様」

 

……やっぱり可愛くないわ。

 

「それは嫌ね

はい、あーんして」

 

「チッ、あー」

 

瑞貴も素直になってきたし、慣れたかしら?

私もやりやすくなったし、何でもいいわ。

 

少し時間が経つ

ある程度余裕を持って着くにはそろそろ行かないとね

必要な荷物を持って瑞貴の足を解く。

 

瑞貴は素直に立ち上がって玄関に向かって歩く

怪しい……何か隠してるんじゃないでしょうね?

 

………………

…………

……

 

何か隠してるかと思ったけど、杞憂だったみたい

瑞貴は決闘場《デュエルフィールド》に立って素直に十代を待つ

まぁ、まだ縛られているままだしね

おかげで他の生徒が凄く不思議そうな顔をしてるわ。

 

一部の生徒と教師の顔が引き攣っていたのは何でかしら?

なんか私の事を変な物を見るような顔になってるけど

後、一部の生徒は恍惚そうな顔で私を見てる……気持ち悪いから止めてくれないかしら?

 

時間になった、十代は時間ギリギリに到着

瑞貴の姿を見て引き攣った顔をしていた。

 

「ではこれより、学園対抗試合の出場者決定戦を始めるノーね

でもその前に、シニョーラ天上院、シニョール堅守を放してあげルーの」

 

「はい」

 

瑞貴を縛っている布を取り除いていく

それでも黙っている瑞貴

いい加減に観念したのかしら?

 

解き終わった瞬間、足払いされた!?

いったぁ……って、瑞貴は!?

 

「ぐはぁ!

だから重いって言っただろうが!」

 

「だったらいい加減、逃げるのを止めなさい!」

 

「おとなしく決闘《デュエル》しなさったらどうですか!」

 

どうやらジュンコとももえが待機していたらしい

あいたた……お尻打っちゃったわ。

 

「ぐぅぅ……俺は何度も嫌だと言っているのに邪魔するなぁ!」

 

「あー……堅守君

何故君はそこまで遊城君との決闘《デュエル》を嫌がるのかね?」

 

ここまで拒否する瑞貴が気になったのか校長先生まで出てくる

そりゃ気になるわよね。

 

「学園代表になったって何一つ嬉しくないんです!

ストレスで俺の胃が一気に悪化します!

ただでさえ胃薬を使うぐらいストレスが溜まってるのに更に貯めさせたいんですか!?

あ、やばい……腹が痛い……がぁぁぁーーー苛々する!

お前ら全員、俺の邪魔をするなぁぁぁ!!!」

 

ストレスの原因の1つは確実に私達ね

やっぱり今回のはかなり拙かったわ、どれだけストレスになったかしら?

 

「もういい! この苛々を解消する為に戦ってやる!

覚悟しろ熱血馬鹿! 貴様の炎、俺が鎮火し、それ所か凍結させてくれるわ!

この前のようにならないように精々頑張るんだな!」

 

あの、瑞貴……それじゃあ本末転倒なんじゃ?

ストレスを貯めない為に逃げてたんでしょ?

なのに受けるって……

 

「あ、校長

俺は勝っても負けても絶対に代表戦に出ませんからね

強引に出されたら開始直後にサレンダーします

文句は受け付けますが聞く気は全く、僅かも、欠片も、一部もありません

それが今回の決闘《デュエル》を受ける条件で」

 

「うーむ……そこまで嫌がる生徒を出してもしょうがないでしょう

わかりました、その条件を受けます

ですのでこの試合は真面目にお願いしますよ?」

 

「はーいっと

という訳だ熱血馬鹿、とりあえずお前の今後の呼び方は似非《えせ》で固定な

似非ヒーローデッキの使い手だし、構わんだろう

拒否しても嫌がっても泣いても怒ってもこの呼び方は変えない!

それと、いつまで俺の上に乗ってやがるその1、その2!

いい加減重いからさっさとどきやがれ!」

 

「似非って言うな! 俺は十代だ!」「私はジュンコよ!」「私はももえですわ!」

 

これ以上瑞貴を怒らせないように注意しましょう

私まで変な呼び方されたら嫌だもの

金髪とか、親玉とか……あら?

 

十代まで名前呼びを止めたという事は……瑞貴が名前で呼んでるのは私だけ?

レイちゃんは小娘、翔君は水色、隼人君はでかいの、亮はカイザーとか豆腐

十代は似非、ジュンコはその1、ももえはその2

万丈目君は確か名字で呼んでたわね。

 

嬉しいんだけど……もうちょっと何人か名前で呼んであげたら?

友達が減るんじゃない?

 

ジュンコとももえは瑞貴から降り立つ

瑞貴は服を払って軽く服装を整える

私が持っていた瑞貴の決闘盤《デュエルディスク》を強引に取って嵌め、構える。

 

それを見た十代はニヤリと嬉しそうに顔を歪め、同じく構える

瑞貴は十代の表情が余程気に入らないのか随分苛ついている

あんな調子で大丈夫かしら? 冷静さを欠いてミスしなければいいけど。

 

「「決闘《デュエル》!」」

 

「先攻は俺だ、ドロー!

俺はクレイマンを守備表示で召喚!

カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

守備力2000のクレイマンと伏せカードが1枚

平凡な出だしだけど守備力2000の壁をどうやって超えるのかしら?

 

「俺のターン、ドロー

マジック・ストライカーを攻撃表示で召喚

更に装備魔法、ミスト・ボディをマジック・ストライカーに装備する

装備モンスターは戦闘では破壊されなくなる」

 

私も使ったコンボね

戦闘ダメージを受ける事の無いマジック・ストライカーには最高の装備カードよ。

 

それにしても瑞貴……一気に冷静になったわね

感情の切り替えが上手い、これなら心配無さそう。

 

「マジック・ストライカーで似非に直接攻撃《ダイレクトアタック》」

 

マジック・ストライカーの攻撃は何の抵抗も無く十代に当たった

先手を取ったのは瑞貴、この先どうなるかしら?

それにしても、本当に似非で固定したわね。

 

「カードを4枚伏せ、ターンエンドだ」

 

「4枚も一気に伏せるだと!?

手札事故か?」

 

いえ、あれは入学試験でもしてたわ

あの時はグリードを使ったバーンデッキ

瑞貴は今まで同じデッキを使った事が無いから違うはず

なら、どんなデッキを使ってるの?

 

「何だか知らないけど、俺のターンだ、ドロー!」

 

「罠カード発動、はたき落とし

ドローしたカードを墓地に送ってもらおうか?」

 

「手札破壊カードだって!?

くそっ、せっかくの融合が……」

 

「続けて罠カード、ダスト・シュート

相手の手札が4枚以上の時に発動可能

相手の手札を確認し、モンスターカード1枚を選択してデッキに戻してシャッフルする

さぁ似非、手札を見せて貰おうか?」

 

「クッ……」

 

十代の手札はスパークマン、融合回収《フュージョン・リカバリー》、ハネクリボー、進化する翼

随分厄介な手札を抱え込んでるわね。

 

「ハネクリボーをデッキに戻してもらおう

面倒になりそうなんでな」

 

十代はハネクリボーをデッキに戻してシャッフルする

これで残りの手札は3枚、しかも状況を打破するカードは手札に無い。

 

「俺はスパークマンを攻撃表示で召喚し、ターンエンドだ!」

 

「俺のターン、ドロー

罠カード、マインド・クラッシュを発動

カード名を1つ宣言する、相手は手札にそのカードが入っていれば墓地に捨てる

外した場合は自分の手札をランダムに1枚捨てる

だからさっき発動できなかったが……まぁいい、俺が宣言するのは進化する翼だ」

 

「クッ、進化する翼は俺の手札に有る

よって進化する翼は墓地に送られる……」

 

上手い、これで十代はハネクリボーと進化する翼のコンボができなくなった

これでハネクリボーが現れても、進化する翼を警戒する必要がなくなる。

 

「永続罠、追い剥ぎゴブリンを発動

相手に戦闘ダメージを与えた時、相手は手札をランダムに1枚捨てる

マジック・ストライカーで似非に直接攻撃《ダイレクトアタック》

戦闘ダメージを与えた事により、手札を1枚捨てろ」

 

十代の残っていた手札、融合回収《フュージョン・リカバリー》が捨てられる

そうか! 瑞貴の今回のデッキは相手の手札を破壊するデッキ!

手札が無ければ何もできない事を利用して直接攻撃《ダイレクトアタック》を叩き込む

相変わらず嫌らしいデッキね……でも、十代の異常なドロー力に勝てるかしら?

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

「俺の……ターン、ドロー!!!

手札から、強欲な壺を発動!

デッキからカードを2枚ドローする!」

 

「ドローは許さん、罠カード発動、精霊の鏡

プレイヤーを対象にした魔法効果の対象は俺が決める

俺が選ぶ対象は無論自分、よって強欲な壺の効果は俺が貰う

デッキから2枚ドロー!」

 

つ、使い所が難しすぎるでしょ!

そんなカード、禁止になっているプレイヤーへの直接ダメージ系カードぐらいにしか使えないじゃない!

だけど、そんなカードにも使い道が……よくカードの効果を知っている証拠だわ

これは完全に強欲な壺対策のカードね。

 

「……ターンエンドだ!」

 

「俺のターン、ドロー

永続罠、押し売りゴブリンを発動

戦闘ダメージを与えた時、相手の場の魔法、罠を1枚手札に戻す

マジック・ストライカーで似非に直接攻撃《ダイレクトアタック》

押し売りゴブリンの効果でその伏せカードを手札へ戻せ

そして追い剥ぎゴブリンの効果により、手札を1枚捨てろ」

 

十代が捨てさせられたのは異次元トンネル-ミラーゲート

モンスターと戦闘しないと全くの無意味ね。

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

瑞貴のデッキには罠カードが多いのかしら?

モンスターはマジック・ストライカーだけだし、今もモンスターを出さなかった

という事は残りの1枚の手札、あれは魔法カード?

 

「俺のターン、ドロー!

……クッ、カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

何もしない? 絶対に何かすると思ったんだけど……

という事はまた何か企んでるわね。

 

「俺のターン、ドロー

強欲な壺を発動、デッキから2枚ドローする

さて、このモンスターを出すには場に表側表示で存在する手札に戻すという効果のカードを生け贄にする必要がある

俺は押し売りゴブリンを生け贄に捧げ……

稲妻の閃光、神の導きし氷へと姿を変え、敵を砕く槍となれ! 凍てつくがいい……氷結界の龍 ブリューナク!」

 

現れる氷結の龍……また出鱈目な召喚方法をしてるわね

しかも手札に戻すカード自体がそう多くないのに

それを生け贄にって……しかも永続罠なのにいいの?

まぁ召喚できてるんだし、良いんでしょうね

フルール・ド・シュヴァリエも魔法か罠を生け贄にする必要があるし。

 

いや、確かフルール・ド・シュヴァリエも、ゴヨウ・ガーディアンも

それにギガンテック・ファイター、ロード・ウォリアー、そして今回のブリューナク

全て生け贄に必要なカードはその効果に関係しているわよね?

という事は……ブリューナクの効果は手札に戻す効果!?

 

「ブリューナクの効果発動

自分の手札を捨てる事に、捨てた枚数分、場からカードを手札に戻す事ができる

俺は手札を1枚捨てる、クレイマンを手札に戻して貰おうか?」

 

「ク、クレイマンが……」

 

変ね……どうしてここで伏せカードを手札に戻さなかったのかしら?

その方が確実に安全に攻撃できるのに

可能性としては、瑞貴はそれでも勝てる自信が有るから……か。

 

「更に永続魔法、名称抹消

カード名を1つ宣言する、相手の手札にそのカードが存在していた場合、そのカードを墓地に送る

外した場合、俺は1000ダメージを受ける

俺が宣言するカード名はE・HEROクレイマンだ」

 

十代の手札には先ほど戻ったクレイマン

よって瑞貴の宣言は正解、十代はクレイマンを墓地に送った

また厄介なカードね……しかも1ターンに何度も使える効果みたいだし。

 

「ブリューナクでスパークマンに攻撃」

 

ブリューナクの口から氷塊が飛ばされる

それはスパークマンに当たり、スパークマンは破壊された

ブリューナクの攻撃力は2300、スパークマンは1600

その差700のダメージね。

 

「罠カード発動、ヒーロー・シグナル!

戦闘でモンスターが破壊された時、手札、デッキからE・HEROを特殊召喚する!

俺はこの効果により、バブルマンを守備表示で特殊召喚!

更に場にカードが無いのでバブルマンの効果を発動!

デッキからカードを2枚ドローする!」

 

「甘い! 罠カード、無効を発動!

カード効果でドローしたカードをお互いに確認し、全て捨てる!」

 

「って事は今ドローしたカードを捨てるのか!?」

 

「その通りだ、確認させてもらおうか?」

 

十代の見せたカードは戦士の生還とネクロダークマン

この2枚は墓地に送られた……

 

「続けてマジック・ストライカーで似非に直接攻撃《ダイレクトアタック》」

 

十代はマジック・ストライカーによって4回ダメージを受けた

更にブリューナクの攻撃でもダメージ

十代の残りライフは……900

どうするの、十代!

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

「俺の……俺のターン、ドロー!

よっしゃぁ!」

 

「喜んでいる所を悪いがカウンター罠発動、強烈なはたき落とし

相手が手札にカードを加えた時に発動

相手は手札に加えたカードをそのまま墓地に捨てる」

 

「な、なんだって……

という事は俺のエッジマンは……」

 

「お前のカードが何でアレ関係無い

さぁ、捨てて貰おうか?」

 

十代は顔を真っ青にして手札を墓地に捨てる

ここまで何もできないと見ている方もいっそ清々しいわ

十代の神懸かったドローも、今回に限っては完全に仇となっている。

 

「俺は……何もせずにターンエンドだ」

 

「俺のターンだな、ドロー

罠カード、強制脱出装置を発動

場のモンスターを手札に戻す

バブルマンを手札に戻して貰う」

 

十代は何も言わずにバブルマンを手札に戻す

完全に意気消沈してるわね、大丈夫かしら?

 

「魔法カード、強引な番兵

相手の手札を確認し、1枚選択してデッキに戻してシャッフルする

何のカード知ってるが、確認は必須効果だ

手札を見せ、バブルマンをデッキに戻して貰おうか」

 

終わりね……最後の2枚を使わなくても瑞貴の勝ちだった

ブリューナクの効果でバブルマンを手札に戻し、直接攻撃《ダイレクトアタック》すればね

なのに最後の最後まで潰すとは……容赦が全く感じられないわ。

 

「ブリューナク、似非に直接攻撃《ダイレクトアタック》

雷槍・ブリューナク!」

 

ブリューナクの口から出された冷気が氷となり、雷を纏う

その雷は槍の形となり、打ち出されて十代を貫いた。

 

でも何故雷を纏うのかしら?

あのモンスターは見た目と名前から水族関係かドラゴン族だと思うんだけど

うーん……あ、思い出した!

 

確か神話にブリューナクという槍が有ったわね

確か投げると稲妻になって敵と貫くとか……あんまり細かい事は覚えてないわ

それで口上や攻撃で雷を使ったのね。

 

「しょ、勝者ラーイエローの堅守瑞貴なノーね!」

 

会場の大半の生徒がクロノス教諭と似たような心境でしょうね

相手の手札を荒らして回ったんだからどうしようもできない

普通のプレイヤーならどう足掻いても勝つ事はほぼ不可能なデッキだもの。

 

そして瑞貴の宣言通り、十代の炎を鎮火し、凍結させた

水属性のモンスター、氷結と名の付くモンスターでトドメを刺したのもその一環かしら?

十代は落ち込んで……うーん、微妙ね

少なくともまだ完全には潰れてないみたい。

 

「喜べ似非、このデッキはお前の為だけに作った、対十代専用のアンチデッキだ

お前のドローの強さは知っている、そのドローを封じるにはどうすればいいのか考えた

結論、ドローと手札を奪えばいい」

 

「瑞貴は……俺を警戒していたのか?」

 

「警戒?

微妙な所だな、それなりに名前の売れた奴全員にアンチデッキは作ったし

お前はその中の1人だっただけの話だ」

 

少しだけ十代の気力が戻った

自分を少しでも警戒して作られたデッキ

つまり瑞貴は十代の事を少しでも意識していたという事になるわ。

 

それが僅かながら十代の気力を消さずに済んだ

瑞貴は十代を完全に潰すつもりだったんでしょうね

でも、自分の発言でそれはできなくなってしまった

完全に自爆したわね。

 

「明日香」

 

「な、何かしら?」

 

拙い……瑞貴の機嫌が悪い

分かっていたけどやっぱりまだ機嫌が悪かったわ。

 

「その1とその2の確保

俺が部屋に戻る前に捕まえて部屋の前に居ろ

少しでも遅れた場合、借金が増える事になるぞ」

 

「ジュンコ! ももえ……って居ない!?

いつの間にか逃げられてる!?」

 

どこに行ったの!?

急いで探さないと!

 

私は決闘場《デュエルフィールド》から離れて駆け出す

これ以上借金を増やされて堪るもんですか!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視点 瑞貴

 

 

邪魔者は去った

これでこの後の事は邪魔されないだろう。

 

目線を動かし、ある2人を見つける

そいつらに一言言おうじゃないか。

 

「水色、でかいの

似非の復讐なら受け付けてるぞ?

俺と……戦うか?」

 

怒りに満ちた顔で俺の前に立つ2人

俺は隠し持っていたデッキを替えて構える

水色もでかいのも、同じく構えて立つ。

 

このデッキは似非用のデッキを決闘盤《デュエルディスク》にセットした時

気付かれないように注意して懐に入れたデッキだ

何故かって? こうなる事は想定していたからな。

 

「ちょちょ、何をしてるノーね!

勝手な行動は許さないノーね!」

 

「黙ってて貰えますかクロノス教諭

俺は今回気に入らないという理由で似非を潰そうとした

なら仕返しされる事ぐらい考えていますよ

だよな? 俺の後ろで睨んでるその1」

 

後ろを振り向くとその1が立っていた

こいつは俺が明日香にその1を探させるように言った直後に隠れた

俺の事を許せない、だから明日香に捕まるわけには行かなかったんだ。

 

その1が似非に好意を持っているのはこの決闘《デュエル》中に気付いた

何度か似非を心配するような声を上げ、応援しているのが見えたからな

ならば俺が許せないのは必然、少々計算外だが相手になるぞ。

 

「上がれその1、お前ら3人纏めて相手してやるよ

お前ら3人は似非の為の報復戦、俺はストレスの発散

楽しもうか……なぁ?」

 

俺を睨む目が強くなる

分かっていたが、戦い方がかなり気に入らなかったらしい

似非が落ち込んでる分、更に怒りが増しているらしいな。

 

よし、これでこいつら3人には特に嫌われた

例え似非が俺を何かに誘おうとしてもこいつらが拒否するだろう

よって、俺は似非に近づく機会が減る。

 

問題はここで俺が勝たなければならないという点だ

それも、圧倒的にな

そうでなければこいつらが俺を許す可能性が高くなる

怨みは残してもらわないとならない。

 

ま、このデッキの性質なら大丈夫だろう

圧倒的な力の暴力というのを見せてやるさ。

 

できればこの流れで似非も俺を嫌うといいんだが……さっき大きなミスをした

俺が似非を庇うような言葉を言ってしまったので少し立ち直ってる

放っておけば完全に立ち直るだろうな、多分数日も不要だろう

何も言わずに帰っていればよかった。

 

嬉しい事に、校長は止める気が無いらしい

楽しみにしてるのか、どうにかなると思っているのか

それが失敗だと後で後悔するんだな。

 

「ルールは全員ライフ4000のバトルロイヤル方式

他のプレイヤーを庇う事は有り、しかしモンスターで庇うのは無しだ

モンスター、魔法、罠は各5枚ずつ使用可能だ

異存はないか?」

 

誰も返事をせずに俺を睨むだけ

どうやら異存は無さそうだ。

 

「行くぞ、決闘《デュエル》!」

 

「「「決闘《デュエル》!!!」」」

 

さぁ……お楽しみの時間だ!

少しでも俺を楽しませてくれよなぁ!

主にストレス発散の為に、胃が痛いなぁ……はぁ。




※旧後書き
甘い! どうにかしろ!
無理です、諦めてください。

明日香は自分が何をしているのか自覚していないのか!?
していません、鈍いですね
さすが原作で鈍い十代とCP(?)になるメインヒロイン
鈍い同士でお似合い……かなぁ?

恍惚そうな顔で見ている生徒って……
このドM共め!

胃薬常備なの?
必須アイテムで結構な頻度で摂取しています
保険の鮎川先生とはそれなりに話すような関係だったりします。

胃……弱いんだね?
ストレスで胃がマッハでヤバイです
胃に穴が開く前に卒業できる事を祈りましょう
まだまだ先は長いのですがね。

その内、万丈目も変な名前で呼ばれるの?
その通りです、予想してみてはいかがでしょうか?

ブリューナクの口上は?
かなり悩みました
口上の意味はWikiに書いてある氷結界の龍 ブリューナクのページにて
ある程度は分かると思いますが詳しい事はご自分で調べてください。

何故伏せカードじゃなくてクレイマンを手札に?
このまま終わったら楽しくないからですね
それに十代の事、必ず何かしらタイミングの良いカードを使用すると思っていました
事実、ヒーロー・シグナルでバブルマンを呼び、無効に引っかかりました
それに、例えミラーフォースだとしても強制脱出装置で回避できました。

想定していたって?
十代を潰せばこうなると予想していました
というか、そうなるように仕向けました
戦いの内容と十代がどうなるか予想し、考えた結果はこうなるだろうと……
翔と隼人は予想の範囲内、別に現れる可能性として明日香
ジュンコとももえは無いと思っていました
明日香を追い出し、ももえも逃げていたので2人が相手かと思いましたが
ジュンコの登場で計算が狂いました、半分ぐらい自分で煽りましたが……

校長は何故止めなかったの?
1対3で戦えるのか興味が湧いたからです
ここまで険悪になるとはあまり思っていなかったらしいですが。

次回での圧倒的なデッキって?
秘密で
しかし圧倒的という言葉で簡単に予想できるでしょう
次回は簡単に予想が当たるので少々物足りないかもしれませんね。


原作、アニメオリジナルカード

名称抹殺の効果は?
カード名を1つ宣言する、宣言したカードが相手の手札に存在している場合、そのカードを墓地に捨てる
外した場合は自分に1000ダメージ
自分のターン、メインフェイズ時にのみ、効果の使用が可能
使用回数に制限は無いアニメオリジナルカードだそうです。


もし瑞貴がハンデスしなかった場合の十代
初期手札
クレイマン、スパークマン、融合回収《フュージョン・リカバリー》、ハネクリボー、進化する翼

1ターン目ドロー、異次元トンネル-ミラーゲート

2ターン目ドロー、融合
これにより、サンダー・ジャイアントを召喚
融合回収《フュージョン・リカバリー》を使用してスパークマンと融合を手札に
そしてスパークマンorハネクリボーを召喚
場合に寄っては進化する翼を使用できた

3ターン目ドロー、強欲な壺
効果により2枚ドローした場合、手札に来るのはヒーロー・シグナルともう1枚
(バブルマンの特殊召喚にてデッキがシャッフルされているので2枚目は不明)
バブルマンの効果でのドローカード、戦士の生還、ネクロダークマン
スパークマンを手札に加え、ネクロダークマンと融合、ダークブライトマンを召喚

4ターン目ドロー、エッジマン
ネクロダークマンの効果により、生け贄無しで召喚される

以降、敗北により不明

✩感想
嫌だとキレる態度を見せて相手にやる気を起こさせない、精神攻撃は基本という事を守っている主人公。
ただし効果が有るとは限らない。
バウンスと手札破壊による場荒らし系デッキ、ブリューナクさんはオマケ。

★反省
ブリューナクの召喚条件が酷すぎると思われる、心から思う。
氷結界カード+水属性or海竜族とかで良かった、このデッキでは使えないけど。
もう改変をする気は無いとはいえ、もう少し考えるべきだったと要反省。


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