(旧)本気禁止制限決闘   作:阿音

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魔改造大好き回。
主役達の魔改造って大好きです、楽しい。
ついでに今回から後書きQ&Aが始まります。


4話【月1テストと準備】

 視点 瑞貴

 

 

眠い……ふぁぁぁあ、デッキ作りに夢中になって深夜4時まで起きてたから寝坊した

今は午前7時半……授業には遅れるが……まぁいいか

それに寝不足は前の俺からも、こっちの俺になってからも毎日のようにしてるしな

それに寝不足程度で頭が働かないなんて言い訳はしないさ

実際問題、3時間も寝れば何の問題も無く動くしな、それ以下の時間だと少し厳しいけど。

 

着替えをし、寮を出る

なんとなく嫌な予感がするが慌てる必要は無い

別に遅れた所でデメリットは殆ど無いんだ

成績が良いからな。

 

そんな事を思いながら歩いていると小型トラックを押して坂を登ろうとしているおばさん

エンジンの故障か? それともパンクでもしたのか?

まぁどっちでもいい、力は無いが手伝いぐらいならしてやるか。

 

「手伝おうか、おばさん」

 

「でも遅刻しちゃうよ

今日はテストなんでしょ?」

 

テスト?

今日はテストだったのか……まぁ問題無いか

別に遅刻しても赤点なんて取るわけないしな。

 

デュエル・アカデミアの授業はレベルが低すぎる

正直言って、入学テストの筆記テストでもLV2程度

授業を聞いてても、どれもLV3の難しさを越えないからな。

 

なお、ここで言うLVとは俺が勝手に考えた問題の難しさである

例えばチェーンの事とかになるとLVが高いがかなり物に左右される

大嵐に対して和睦の使者を使ったらという問題ならこちらではLV2ぐらいだな。

 

難しいのでは召喚制限や蘇生制限問題だろうか?

こういう問題はミスをする者が多いのでLV5を±2ぐらいだろう

なお、最高LVは12なのは当然とも言える。

 

LV12の問題は調整中の問題

これはいくら何でも決まるまで誰も答えられないからだ。

 

優先順位とかの問題もなかなかに高い

裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)に奈落の落とし穴なら裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)の効果を先に使える

こういう問題はそれなりにややこしい事も多いのでLV6±3ぐらいだと思う

要は一部一部覚える必要のある問題が難しいのである。

 

つまり何が言いたいのかと言うとだ

うん、簡単過ぎて余裕、だから遅刻してテスト時間が減っても高得点を取る自信が有るという事だ。

 

「別に遅刻しても俺は頭が良いから大丈夫

でもこういうのを無視するのは気分が悪いから手伝う」

 

そう言って俺はトラックを後ろから押し出す

しかし俺は非力なので大きな効果は望めない

それでも少しは動くのだから無駄では無いのだと思いたい。

 

「ありがとうね坊や」

 

「気にする前に早く終わらせたい

疲れる事は嫌いなんだ」

 

「そうだね、早く行こうか!」

 

と、そこへ後ろから誰かが走って来た

だが俺にはそんな余裕は無い

無視してトラックを押し続ける。

 

そこへ坂の上から足音が聞こえた

こいつ……遅刻してるのに手伝う気か?

人の事を言える立場じゃないけど、大丈夫なのかこいつは?

 

「手伝うぜおばさん!

って、何で瑞貴まで?」

 

「お前……十代か?

ぐ、重いんだから話しかけるな!

手伝ってくれるなら手伝え! じゃなかったらさっさと行け!

というか、お前は先に行ってテストを受けてこい!

この脳筋決闘(デュエル)馬鹿が!」

 

「だったら手伝うぜ!

テストなんか後でもいい

困っている人を見過ごせないぜ!」

 

そう言って十代も後ろからトラックを押す

筆記テスト110番の癖に……本当の意味でも馬鹿だったか

ま、こういう人に親切な奴は嫌いじゃない。

 

……原作キャラじゃなかったら友人に選んでたかもな

面倒事の多そうな原作キャラだから友人なんて絶対にご免だけど。

 

「すまないねぇ坊や達……」

 

「乗りかかった船だ

力はこの馬鹿より劣るけど、手伝いぐらいさせてくれ」

 

「そういう事だって!

でも瑞貴、馬鹿は酷くないか?」

 

「黙れ、お前の脳天気な声を聞くだけで気が抜けるわ」

 

「ひでぇ……」

 

「あんたら仲良いね」

 

「こんな馬鹿とだなんて絶対にお断りだ」

 

こんな感じでデュエル・アカデミアに向かう

しかしこんなイベントなんて有ったっけな?

やっぱり殆ど忘れてるみたいだ。

 

………………

…………

……

 

「ありがとうね2人共

おかげで助かったよ」

 

「気にしなくてもいい

ただの自己満足だ」

 

「そうそう」

 

十代と同列に扱われるのに非常に腹が立つ

俺はこんな馬鹿じゃない

訂正か前言撤回を要求したいが、これ以上時間をロスするとテストに間に合わない

遅れるのは良いけど受けれないのはさすがに問題だろう。

 

「本当に良い子達だねぇ

でもほら、いい加減にテストを受けに行かないとやばいんじゃないの?」

 

「そうだった!

じゃあなおばさん!」

 

「……はぁ、それじゃ」

 

十代は走って、だが俺は歩きながら教室に向かう

俺が遅れている事に気付かない十代

俺としてはその方が気楽で助かるよ。

 

俺が教室に着いた頃にはそろそろ本格的にテスト時間が危なくなっていた

それでも気にせず教室に入る。

 

「すみません、遅れました

というかテストという事自体完全に忘れてました」

 

「……早くテスト用紙を取りに来るにゃー

遊城十代君もかなり危なかったけど、君はもっと危ないにゃよ?」

 

「大丈夫です、余裕なんで」

 

そう言って俺はテスト用紙を受け取る

周りからの視線が鬱陶しかったがどうでもいい

別にお前等にどう思われようとも俺には関係無いからな。

 

テスト内容を見ても……やっぱりLV2程度か

こんな問題、俺は36分で解いてやるよ……それじゃ間に合わんな

社長風に言ってみたかっただけだ

実際はこんな問題、10分も必要無い

残り時間も10分、まぁ大丈夫だろう。

 

………………

…………

……

 

『これで筆記テストは終了

なお、実技テストは午後2時から体育館で行いまーす』

 

ふむ……時間は少し危なかったが間に合ったな

そして放送と同時に駆け出す生徒達

煩い奴らだ……何か有ったっけな?

 

しかし眠い……短い時間しかテストを受けてないのに妙に眠い

テストはどうしてこう……集中するのに眠くなるのかね?

実技テストまで昼寝でもしようかな?

 

「随分余裕ね

50分テストなのに40分も遅れて来るなんて

筆記テストなんて眼中に無いとでも言いたいのかしら?」

 

「んあ? なんだ明日香か

別に眼中に無いわけじゃないさ

今回は元々寝坊したし、一応他にも遅刻した理由があるけどな」

 

「他の理由?」

 

「別に何でもいいだろ?

気になるんだったら十代にでも訊いてくれ

あいつもこの件の関係者だ」

 

難しそうな顔をする明日香

しかしこいつは何で俺の所に来たんだ?

ついでに取り巻きが居ないのも気になる……

 

「そうだ、貴方はカードを買いに行かないの?」

 

「カード?」

 

「知らないの?

購買部で新しいカードが入荷したみたいなの

私は今のデッキでも十分だと思ってるから良いんだけどね」

 

新しいカード……おぉ、怖い怖い

あのカード整理をしなくちゃならんだと?

絶対にお断りだ! つうか新カードだって俺は多分全部持ってる。

 

「いらん、むしろ俺がカードを売ろうかと考えるぐらいだ

ぶっちゃけ多すぎて時々困ってる」

 

「多すぎるって……貴方何枚カードを持ってるのよ?」

 

「さぁな、お前に言う必要は無い」

 

この言葉に明日香はかなり不機嫌そうな顔になる

いやいや、美人のこういう顔を見るとつい苛めたくなるね

次はどんな顔にしてやろうかな……困惑にするかな?

 

「そういえば明日香、実技テストって何をするんだ?」

 

「呆れた……テストを忘れてたって本当だったのね」

 

「いや、忘れてたんじゃない

ここに来る途中で初めて今日がテストだって教えてもらった

だからテスト内容も何も知らない」

 

明日香の本気で呆れた目

うーん……微妙、別に俺はMじゃないからこういう目をされても嬉しくない

どうやって困惑顔にしてやろうか……

 

「はぁ……実技テストは同じ寮同士での決闘《デュエル》よ

勝敗もだけど、内容もちゃんと見られてるから注意しなさい」

 

「ならどうでもいいか

デッキ調整をする必要も無いし、昼寝でもして待つか

なぁ明日香、どこかに良い昼寝場所は無いか?」

 

これで困惑顔になると思ったんだけど……どうやら怒らせたらしい

険しい表情で俺を睨んでくるが……なんかゾクゾク来るな

こういう顔をした奴を叩きのめすのって……どんな気分になるんだろうか?

 

元の世界ではこんな気分を味わえなかった

こちらではこのデュエルモンスターズを命がけでしたり、プロになる者もいる

つまり7割から9割の人間が本気で真剣に取り組んでいる。

 

そんな奴を俺みたいなやる気の無い奴が叩き潰す……なんというシチュエーション!

こんな気分になれるのなら決闘《デュエル》も悪く無いかもしれないな。

 

だが今の俺の目的はこの女の困惑顔を見る事

……よし、どうせ余ってるんだし、手伝ってやるか。

 

「そんなに怖い顔をするなよ、悪気は無いんだぞ?

怒らせた詫びにデッキ調整を手伝ってやるから気を悪くするな」

 

「ブルー生徒の私にレッドの貴方が?

別に見下すなんて意味は込めてないけど……立場が分かってるの?」

 

「別に断っても構わないぞ?

俺は困る事は無い……いや、せっかくの暇潰しが無くなるか

という訳でデッキ調整するぞ、どこでする?」

 

「暇潰しで人のデッキ調整を手伝う気!?

そんなのお断りよ!」

 

「まぁまぁ……悪かったな、言い方が悪くて

もう一つ詫びとしてカードやるからさ、付き合ってくれよ」

 

俺の最も嫌う事、それは暇な時間

暇な時間ができるぐらいだったら嫌な事でもする

原作キャラだが十代よりは印象が良いしな

彼女だったら多少付き合ってやってもいい。

 

「…………はぁ、わかったわよ

とりあえず移動しましょう、どこにする?」

 

「いや、俺は先に訊いたんだが……

なら俺の部屋でいいか?

カードを渡すんだから部屋に行かないと無いしな」

 

……何故顔を赤くする明日香

もしかしてキャッキャッウフフな展開を想像してるのか?

そんな事は100%無いから安心していいぞ。

 

でもそんな顔を見てるのも楽しいから言わないがな

逆に勘違いしそうな言い回しでもしようか……いや、止めておこう

せっかくの暇潰し相手だ、帰られるのは俺が困る。

 

「い、いいわよ

移動時間もあるし、早く向かいましょう」

 

「そうだな、時間を無駄にするのは嫌いだ」

 

そう言って俺達は教室から出て行く

暇潰しの相手を拾えてよかったよかった。

 

……でも赤顔は見れたけど困惑顔は見れなかった

今ので見れると思ったのになぁ、残念だ。

 

 

 

 視点 明日香

 

 

何なのよ……こいつは

テストにギリギリに現れたと思ったら大徳寺先生にはテストなんて余裕だなんて言う

でもそれも当然らしいわね、遠目だったけど手の動きが速かった

本当に簡単に解いている事から虚勢じゃなくて本気で余裕だったんでしょうね。

 

そもそもテストの事を知らなかった事自体が信じられない

確かに授業中はやる気の欠片も見えないし、寝ているのも見かけた

それでもホームルームぐらい起きてなさいよ!

 

カードが多すぎるという発言といい、私相手にデッキ調整を付き合うという発言といい

何度も思うけど、本気でこいつは何者なのよ?

しかも暇潰しだなんて理由、誰が納得すると思ってるのかしら?

 

私がこの提案を受けたのは瑞貴のカードが気になるから

女子寮で決闘《デュエル》した時に知らないカードばかりだった

そして瑞貴から貰ったギブ&テイク、こんなカードも私は知らない。

 

殆どデメリットのような効果、誰がこんなカードを使うのかしら?

私には一応使い道が有ったけど、それでも大半の人は使わない

大体LVを上げて何の意味が有るっていうの?

 

部屋に誘われた時は柄にもなく顔を赤らめてしまった

だって男の人に部屋へ誘われたのなんて初めてだし……ねぇ?

何も言われなかったのが唯一の救いね、もし何か言われていたら断ってたかもしれない。

 

瑞貴を知れるこのチャンス、絶対に生かしてみせるわ

そして彼の正体を……

 

………………

…………

……

 

オシリスレッドの寮って相変わらず酷いわね……

これでよく平気ね、大丈夫なのかしら?

 

部屋に案内されて、部屋に入ると……意外と綺麗?

でも部屋の隅に詰まれている何十個ものトランクは何?

 

「さて、じゃあ早速始めよう

デッキを貸してくれ」

 

「え、えぇ、はい」

 

驚いていたのでつい反射的にデッキを渡してしまう

って、ちょっと待ちなさい! 勝手に見ないで!

 

「………………」

 

そんなに真剣な顔で自分のデッキを見られているとなんだか恥ずかしいわね

そしてそこまで真剣に自分の為にしてくれると嬉しいし……

 

「…………話にならん、基礎から出直せ

というか、小学生からやり直せ」

 

「はぁ!?」

 

「バランスが悪すぎる

一応サイバー・ブレイダーを中心にしているみたいだが使い物にならん

今までよくこんな酷いデッキでやっていけたな」

 

「な……な……な……」

 

言葉が出てこない、彼は一体何を言っているの?

私のデッキを全否定……ですって!?

 

「サポートカードが少ない、専用カードが多すぎる

万が一を考えられていない、保険が無い

そもそもパワー不足だし、趣味も結構入っているな

これじゃあファンデッキと大差無いな」

 

そう言って瑞貴は自分のトランクを選び始める

ここまで自分の信頼しているデッキを馬鹿にされた私は動く事ができなかった

そんな私を完全に無視し、瑞貴はトランクを開き、カードを見ている。

 

「このデッキなら……これにこれ、後はこのカードを加えれば……いや、重いか?

となるとこっちの……これなら……微妙だ、でもこのデッキの趣向なら……

やっぱりこのカードとこのカードは必要か? でもそうするとこれが邪魔だし……」

 

私が何も言わない事を良いことに、どんどん勝手にデッキを弄っている瑞貴

一応私のカードと自分のカードは分けているみたいだけど……

 

「ちょっと待ちなさい瑞貴!」

 

「あん?

今一生懸命考えてるんだよ、邪魔するな」

 

「じゃ、邪魔って……それは私のデッキよ!

それなら私も一緒に考えるのが当然じゃない!

じゃなくって、私が言いたいのはそうじゃなくって!

ああもう! 頭がこんがらがってきたわ!」

 

「……はぁ

ちょっと待ってろ」

 

落ち着こうと、そして自分の言いたい事を整理しようとしていたけど無理みたい

怒りと混乱と悲しみで頭の中がぐちゃぐちゃよ!

 

「ほら、ハーブティーだ

これでも飲んで落ち着け」

 

瑞貴に渡された紅茶を奪い取るように取り上げて飲む

あら、意外と美味しい?

 

「落ち着いたな

で、何が言いたかったんだ?」

 

「何がってね!

……いや、ちょっと待って、落ち着くから」

 

落ち着かないと話しが進められない

普段冷静な自分を思い出さないと……こんなの、私じゃないわ。

 

「ふぅ……先ずはよくもまあ、私のデッキを散々批判してくれたわね」

 

「事実だ、こんなデッキじゃ勝てる戦いも勝てん

まずこの前使っていたドゥーブルパッセ、自分が直接攻撃《ダイレクトアタック》を受けるというのに……なのにだ!

何故ライフ回復カードが1枚も入っていない!

もう少し後の事を考えたらどうだ!?」

 

う……それは時々思うんだけど

回復カードを入れるぐらいだったら攻めようと思って……

 

「ま、どうせ回復カードを入れるぐらいだったら攻めるとでも思ってたんじゃないのか?

せめて攻撃の無力化やドレインシールドぐらい入れようぜ?

それか罠が少ない事を利用して王宮のお触れとかか?

そうすれば相手の行動を少し狭め、自分が攻め易くなる」

 

私の考えを当てられた上、更にアドバイスまで貰った

しかもその内容はご尤も、私のデッキに足りない攻撃を防ぐカードや回復カード

そして私のデッキの内容を考えてのロックカード。

 

もしかして私……瑞貴よりも知識が少ないのかしら?

 

「他にも色々と足りない

サイバー・ガールモンスターは攻撃力が低いな

そして地属性で戦士族、なら荒野の女戦士や大鼠、コマンド・ナイトがお勧めかな?

連合軍を使って全体強化をするか、それとも種族を縛って一族の結束でも……」

 

なんだか凄く私のデッキに必要なカードを言われている気がする

でも一族の結束って何かしら? 種族に関係するカードみたいだけど……

 

「これでリクルーターと強化はある程度良いとしてだ

次は融合の補助と場を整える方法、消費の激しい手札の増強だな

もし破壊された事も考えて再融合に融合回収《フュージョン・リカバリー》に戦士の生還

やっぱりドローソースが少ないのが痛いか?」

 

「あの……瑞貴?」

 

「うーん……事故に繋がるかもしれないが打出の小槌とか入れるか?

しかしこれはあくまで手札交換でドローソースじゃないし……」

 

は……話しを聞いてない?

しかも打出の小槌はかなりのレアカードなんだけど?

 

「しかしこのデッキに似合うカードを考えるとなると……

ドローソースは流転の宝札や運命の宝札かな?

扱いは難しいだろうが使えそうだし」

 

なんだかとんでもない事になっている気がするわ

運命の宝札ってかなりレアカードじゃなかったかしら?

流転の宝札も滅多に見ないカードよ?

なんでそんなカードばっかり持ってるのよ!?

 

「最後は上級モンスターか……やっぱり女性型モンスターがいいのかね?

だとすれば……いや、いっそこのデッキを別方向に特化させるか?

だがそれだと他にも問題が出そうだし、となると一部のカードを単体使用?

いや、これだとシナジーしないから問題だ」

 

私のデッキが魔改造されていく……でも良い方に向かってる?

どうでもいいけど、貴方の言っているカードって私は半分以上持ってないんだけど?

それなのにどうすればいいってのよ!?

 

「ここはあのカードを……いや、だが……それでも……だが使いこなせるか?

難しいだろうが……これは悩むな……俺個人では渡してもいいんだけどな

だがこのカードでの被害が万が一俺に向いたらと思うと難しいよなぁ」

 

あのロード・ウォリアーみたいな私の知らないカードの事かしら?

それを見せてくれたら何か分かるかもしれないんだけど……

 

「よし、決めた

地属性戦士族の女性モンスターを中心としたデッキにする

確か融合モンスターで女性型モンスターで地属性戦士族が有ったような……

あったあった、裁きを下す女帝っと、素材モンスターは……女王の影武者に響女ねぇ

確か両方女性型モンスターの地属性戦士族だったし、力は弱いが問題無いな

荒野の女戦士でリクルートできるし、増援や戦士の生還でも回収できる」

 

「わ……私のサイバー・ガールデッキが……」

 

「後は……正統なる血統に、補充要員に、闇の量産工場だろ

こうなるとコマンド・ナイトが少し邪魔か?

しかし戦士族だから……でも炎属性が邪魔なんだよなぁ

フィールド魔法にガイアパワーを入れるか?

だがそれだと相手に地属性が来たら怖いだろうし……

モンスター除去カードが少ないのが痛いな

しかもあまり好かれてないから使い難いし……」

 

凄く完成度が高くなりそうなのは気のせいかしら?

でも殆どファンデッキになってるわよね?

私のデッキもファンデッキって言われたけど……

 

「よし、これならXX-セイバー ヒュンレイを入れてもいいな

こいつは名前制限かと思ったら種族属性制限だったからな

運が良かった、他のXXも種族属性制限だけじゃなくて名前もいる

一部他のX-セイバーも入れておくか、どいつもこいつも地属性戦士族だし」

 

知らないシリーズ名が出てきた……もうどうにでもして頂戴

突っ込む気力も失せてきたわ。

 

「でも地属性戦士族の女性モンスターならアマゾネスがあるじゃない

アマゾネスシリーズは使わないの?」

 

私の言葉に瑞貴の動きが止まる

私……何か拙い事を言ったかしら?

 

「アマゾネスを使ったらこのデッキはアマゾネスデッキになる

それでもいいのか?」

 

「へ?

えっと……私のデッキはサイバー・ガールデッキだからそれは遠慮したいわ」

 

「なら黙ってろ

一応サイバー・ガールを中心に使えるようなデッキにしてるから」

 

一応なの? 一応なの!?

確かに専用カードとかは少なく無いけど、それでもそれはサイバー・ガールデッキなのよ!

 

「ふぅ……大体終わったな

最後はこのデッキの切り札だ」

 

「切り札?」

 

「そうだ、このデッキはハッキリ言ってパワー不足

攻撃が得意な明日香には少し物足りないだろうな」

 

確かに、話しを聞いていた限りでは攻撃力は低そうね

それぐらいはテクニックでどうにかできる自信はあるけど……ちょっと微妙ね。

 

「ガイアナイトは……通常モンスターになってるんだったな

だとすれば使用するには十分だがこいつは男だし……保留

とりあえずガイアパワーと一族の結束を入れておくか

これで地属性戦士族の攻撃力は1300上昇するな」

 

たった2枚で全モンスターが1300上昇ですって!?

一族の結束の効果って一体何なの!?

 

「切り札は……属性は違うけどギガンテック・ファイターにするかな

闇属性なのは惜しいが最強クラスの戦士族だし

召喚制限は戦士族だけを2体生け贄だから簡単に召喚できる

効果も強力だし、使い道は十分だな」

 

また知らないモンスター……いい加減にして欲しいわね

それにどれだけカードを持ってるのよ?

 

「真の切り札はギガンテック・ファイター/バスターにするかな

バスター・モードが必要だけど、それに見合うだけの効果は得られるだろう

/バスターのサポートカードは……不要かな?

これだけ揃っていれば勝つには十分だろうし」

 

……全部勝手に決められてしまったわ

それにしても考えるのが早いわね、部屋に入ってから1時間も経ってないわよ?

実技テストは午後2時からで今は11時だからまだ時間にもかなり余裕が残ってるわね。

 

「最後に万が一の事を考えてカウンター罠を……

トラップ・ジャマーでいいか、それ以上は邪魔になりそうだし

じゃあ本当の最後に整理するからそこら辺に座って待っててくれ

ただし、絶対に俺のカードを勝手に見ない事」

 

「え、えぇ、わかったわ

適当に待たせてもらうわね」

 

そうは言ってもこの部屋……カードを入れているトランクぐらいしか無いわね

でもその数は凄い……あれだけのカード、一体どれ程のお金をつぎ込んだのかしら?

もしかして瑞貴って大金持ち?

 

「ねえ瑞貴、このトランクにカードは何枚ぐらい入ってるの?」

 

「知らん、多分1000から5000枚ぐらいじゃないか?

数えてないからわからん

一応全部整理したけど、数までは数えてないからな」

 

これ全部整理したの!?

どれだけ時間を掛けたのよ!?

 

「整理……どれぐらい掛かったの?」

 

「1ヶ月」

 

「1ヶ月!?」

 

「受験前に整理が終わったんだ

終わってすぐに受験だったから少し危なかった

(最初にあまり整理してなかったツケだな)」

 

デュエル・アカデミアの受験前までですって!?

もしかして貴方、受験勉強してないんじゃないでしょうね!?

 

そんな感じに瑞貴と時々雑談をしながら待つ

かなり有意義な会話になった。

 

そしてそのまま1時間経ち、正午になった

思ったより時間が進んでいて驚いたわ。

 

「よし、できたできた

デッキよりもカードを探す方が時間が掛かったとはな」

 

「お、お疲れ様

でもいいの?」

 

「何が?」

 

「何がって……私のデッキを強化してよ

デュエル・アカデミアに通う学生なんだから私達はライバルなんじゃないの?」

 

そう訊くと瑞貴はあまりにも不思議そうな顔をされた

私……何か変な事言ったかしら?

 

「友人を手伝って何か問題が有るのか?」

 

……私達って友人だったかしら?

まぁ悪い気はしないからいいわね。

 

「ほら、デッキだ

テスト前によくデッキを確認しておけよ」

 

「それは当然でしょ?

テストはこのデッキを使わせてもらうわ」

 

「それは助かる

感想と問題点を後で教えてくれ

その後にまた修正と調整をする」

 

ここまで面倒を見てくれるなんて……本当に何を考えてるのかしらね

友人だからって理由でここまでしてくれるとは思えないんだけど?

でも瑞貴の事をあまり知らないから何とも言えないわね。

 

それから瑞貴と別れ、昼食を食べてデッキ確認

効果の分からないカードがあるのは困るしね。

 

さてさて、どんなカードがあるのや……何これ?

な……何よこのとんでもないカード群は!?

 

これならそう簡単に負けないわね

とてもじゃないけどファンデッキなんてレベルじゃないわ。

 

さて、ちょっと鮎川先生にお願いしに行こうかしら

瑞貴からすれば恩を仇で返すように感じるかもしれないけど

それでもこれはしておきたい。

 

さぁ……覚悟しておきなさいよ!




※旧後書き
基本的に言いたい事やお知らせ、自分で突っ込みなどは前書きで言います
ネタバレになりますが……まぁそこまでのネタバレはしないつもりです。

以下、Q&Aです

瑞貴の言う問題のLVの基準って?
話している通り、難しい問題ほどLVが上昇します
基本に近ければ近いほどLVが低く
応用が難しかったり、ルール上ややこしい程LVが上昇します。

瑞貴のテスト結果は?
無論高得点です
まだ1年の初期なので問題のLVが低いのも大きな理由です。

社長風って?
バトル・シティ編でダイヤモンド・ドラゴンのカードを破った時の台詞です
「こんなカード、俺は36枚持ってるよ」
そう言ってカードを破ります
社長ってカードを破るの好きなんですかね?

何故テスト後、明日香が残ったの?
遅れてきて余裕にしている事が気になったからです
少し話したくなったのかと思われます。

シンクロモンスターを2枚も渡してよかったの?
悪いに決まっています
ですが理由は次話にて……

瑞貴が明日香の事を友人って?
本気で思っているわけではありません
何故手伝ったかは次話にて……

どう見てもフラグです、本当に(以下略)
そうですね、壊したいですね。

明日香は何を企んでいるの?
次話にて……


✩感想
魔改造楽しいですが、特に何も無いですね。

★反省
元Sモンスター……
魔改造するにも、さすがに5年以上も前だとカードプールが狭いですね。
だとしてももう少し良いカードが有ったでしょうね。


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