(旧)本気禁止制限決闘   作:阿音

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5話【十代対万丈目(2戦目)】

 視点 瑞貴

 

 

実技テストの時間になった

俺はレッド寮の最後の方か……相手は誰でも構わんな。

 

今日はどのデッキを使おうかなー……っと

あ、そういえば俺が大々的に戦うのって初めてだったな

テストでは見ている奴は多くなかったし、明日香戦を見てたのは4人だけ。

 

うーん……よし、決めた

俺はエクゾディア使いとしておこう

ウィジャ盤や終焉のカウントダウンも良いんだけど

それよりもエクゾディアの方が特殊勝利で受け入れられてるしな。

 

そういう訳だから今後、こういう場ではエクゾディア使いとして戦うつもりだ

非公式の決闘《デュエル》や野良決闘(デュエル)ではまた別のデッキを使う事になる。

 

俺のデッキはかなり多い

今の俺の趣味がデッキ作成だからだ

そうでもしなければ暇が潰せないんだよ……マジで。

 

さて、どのエクゾディアデッキにしようかなー

1キルエクゾじゃないからそれなりに楽しまないといけないし

遊ぶにしても……アレだよねぇ。

 

ふむ……どうやら十代と万丈目が戦うらしいな

クロノスも暇だねぇ……態々こんな馬鹿な事をするなんてさ。

 

それよりも気になるのは……

 

「始まるわね、十代と万丈目君の決闘《デュエル》が」

 

お前だよお前、何で俺の横で見てるんだ?

質問とかされそうだからどっかに行って欲しいんだけど。

 

「瑞貴はどっちが勝つと思う?」

 

やっぱり質問するんだ!?

しかも俺に予想しろと!?

原作なんて殆ど覚えてないし、メモもとってないから記憶にも記録にも無いぞ。

 

「知るか、また十代が馬鹿をしなければ可能性は無くは無いんじゃないか?

もっとも、万丈目だって前回と同じデッキとは限らない

また融合対策を練るか、それとも力でねじ伏せるか……」

 

そんな話しをしている間にも決闘《デュエル》は始まる。

 

「「決闘《デュエル》!!」」

 

「行くぞ、万丈目!」

 

「万丈目さんだ!」

 

「……なあ明日香、万丈目は自分の呼ばれ方に拘りでも持ってるのか?」

 

「さぁ?

格下の十代に呼び捨てにされるのが気に入らないんじゃない?」

 

短気な奴だ

たしかあの訂正の仕方でサンダーの異名を手に入れたんだっけな?

『さんだ!』から『サンダー!』へか……格好悪いな。

 

「俺の先攻! ドロー!

E・HEROクレイマンを、守備表示で召喚!

ターンエンドだぜ」

 

ドローした瞬間に十代の気配が変わった……何かキーカードでも引いたか?

それにしては早い、という事はラッキーカードかな?

しかし伏せカード無しとは不用心だな。

 

「雑魚揃いの駄目ヒーローデッキめ

お前の脆さを見せてやる

俺のターン、ドロー!

俺は魔法カード、打出の小槌を発動!」

 

打ち出の小槌の発動に体育館に声が広がった

そういえばこっちではかなりのレアカードだったな

向こうでは普通のカードだから忘れてた。

 

「このカードと、手札の要らないカードをデッキに戻しシャッフルし

新たにその枚数分ドローする、そして俺は……」

 

デッキに戻すカードは4枚か……事故ったか?

それともキーカードを引く為の準備か?

 

「しかも打出の小槌は使い捨てのカードではない

何度もデッキに戻る事により、何度も俺の手中に入る!

再び、打出の小槌を発動

打出の小槌と2枚のカードをデッキに戻し、再び2枚をカードをドローする!

出でよ! V-タイガー・ジェット、攻撃表示で召喚!」

 

ふむ……使い捨てじゃないのは便利だな

だがそれはそれで困るぞ?

手札が無い時に来られても邪魔なだけだからな。

 

そして万丈目の場に黄色のボディをした

虎型のロボットが姿を現す

背中にジェットを背負っているのがとてもシュールだ。

 

「更に手札から永続魔法、前線基地を発動!

ターン毎に手札からLV4以下のモンスターを1体特殊召喚できる

出でよ! W-ウィング・カタパルト!

そして、V-タイガー・ジェットと融合!

VW-タイガー・カタパルト!」

 

新たに青いボディの鎧のようなモンスターが現れる

そしてV-タイガー・ジェットが飛び上がりW-ウィング・カタパルトと連結する。

 

しかしその見た目は……ただ乗っただけで格好悪い

しかもどう考えても能力値が納得できない攻撃力2000

効果は悪くないけどボードアドバンテージとしては悪いな。

 

「驚いたか十代、だが俺のターンはまだ終わっちゃいない

更に俺はVW-タイガー・カタパルトの特殊効果を発動!

手札を1枚捨て、相手モンスターを攻撃表示に変える!」

 

「何!?」

 

「ずるいぞ、攻撃力800のクレイマンが攻撃に回ったら……」

 

手札を1枚捨ててまでして表示形式の変更ってこういう壁モンスターを倒す為ぐらいにしか役に立たない

しかも攻撃力だってたった2000、弱すぎるだろそいつ

それでも元気な万丈目が凄いな。

 

後、誰が言ったか知らんがずるいって言った馬鹿

これは立派な戦術だし、戦いに卑怯も糞も有るか

勝てばいいんだよ、勝てばな。

 

俺はそこまで勝利に興味は無いがな。

 

そうしている間にもクレイマンは立ち上がり、攻撃態勢を整える

だが所詮攻撃力800、全く威厳を感じられん。

 

「ふふふふふふ、ふははははは

行くぞ十代!

VW-タイガー・ミサイル発射! クレイマンを粉砕せよ!」

 

打ち出されるミサイルに破壊されるクレイマン

あまりにも弱々しい最後だったな。

 

「カードを1枚伏せて、ターン終了!」

 

「なんの、決闘《デュエル》はまだ始まったばかりだぜ

行くぞ、俺のターン、ドロー!

E・HEROスパークマンを、守備表示で召喚!」

 

また格好良く出てきて……でもすぐに守備の体勢に入って格好悪いったらありゃしない

相変わらず微妙だなE・HEROは。

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

「瑞貴、この先……どう見る?」

 

「そうだな……十代の手は悪くない

VWの効果は手札を捨てないと効果を発動できないからな

手札を消費させる事もできる守備表示は選択肢としては悪くない

相手がそれで終わればの話しだがな」

 

もっとも、新しいモンスターを出されて攻撃されれば負けるかもしれんが……

 

「俺のターン、ドロー!

X-ヘッド・キャノンを攻撃表示で召喚

更に永続魔法、前線基地の効果によりZ-メタル・キャタピラーを特殊召喚!」

 

「な、まさか!」

 

「リバースカードオープン!

俺はこのリビングデットの呼び声の効果により

自分の墓地からモンスターを1体復活させる事ができる

そのモンスターは……!」

 

万丈目の場に青いボディのキャノンを背負ったロボット

黄色のボディにキャタピラで動くロボットが現れ

墓地から蘇生されたのは赤い龍のような頭をしたロボット、Y-ドラゴン・ヘッド

XYZが揃ったという事はだ……

 

「行くぞ十代! 俺はXYZを融合させ……XYZ-ドラゴン・キャノン」

 

これは悪手かな?

相手はクレイマンみたいに硬いモンスターじゃないスパークマン

Zでスパークマンを破壊し、残りモンスターで直接攻撃《ダイレクトアタック》をすれば勝てたんじゃないか?

もし罠で攻撃を止められてもメインフェイズ2で融合させてもいいだろうし……

 

「まだだ! まだ終わっちゃいない!

俺はこのVW-タイガー・カタパルトと、XYZ-ドラゴン・キャノンを更に合体召喚する!」

 

「また?」

 

十代が呆れるのも無理は無い

この場合、VWで攻撃し、XYZで直接攻撃《ダイレクトアタック》をしていたら勝ってたかもしれない。

 

そしてモンスター達が合体していく

どこに何が連結したとか、面倒だから言わないが……つかでかいって、大きすぎるだろ

見た目はどこぞの戦隊ヒーローアニメに出てきそうな感じだな。

 

「これが! VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンだ!」

 

合計攻撃力が5800から3000に下がるのって酷い話しだよな

まぁ青眼の究極竜よりはマシか、向こうは合計9000から4500だし。

 

「ん? 明日香、何をそんなに苦々しそうな顔をしてるんだ?」

 

「何って……万丈目君の場には攻撃力3000のモンスターが居るのよ!」

 

「攻撃力3000程度でそんなに驚くなよ」

 

「攻撃力3000程度……ですって?」

 

元環境じゃあ攻撃力5000とか10000とか別に普通だしな

俺だって最高攻撃力が20000以上程度なら出した事はある

さすがに6桁は無理だったけど……

 

明日香が恐ろしい物を見るような目で俺を見てくるが……どうかしたのか?

別にそんなに変な事は言ってないだろ?

 

「更にVWXYZの効果を発動!」

 

万丈目の言葉に合わせ、スパークマンが消えていく

十代が驚いていた事から、どうやら効果を知らなかったようだな。

 

「残念だったな十代

VWXYZは1ターンに1度だけ、相手カードを除外する事ができる

ふふ、たっぷりと味わうんだな……持たざる者の悲しさを……」

 

これは少し危ないか?

伏せカードが攻撃反応型じゃないと負けるかもしれんな。

 

「いけぇVWXYZ、プレイヤーへ直接攻撃《ダイレクトアタック》!」

 

「待った、リバース罠オープン

ヒーロー見参!」

 

「ヒーロー見参!」

 

ふむ、いい手だな

相手があのモンスターじゃなければの話しだが……

VWXYZは攻撃する時、表示形式を入れ替えさせる事ができる効果を持っている

十代のデッキの召喚できるモンスターでこの攻撃力、守備力を上回るモンスターは存在しない!

 

「このカードにより、相手に選ばせたカードがモンスターカードだったなら

それをこの場に召喚する事ができる! さぁ選べ、万丈目!」

 

「万丈目さんだ! 一番右だ!」

 

万丈目が選んだカード

十代の顔からして答えは決まっているな。

 

「俺はこのカード、バーストレディを守備表示で召喚!」

 

「守備表示にはさせん!

VWXYZが攻撃する時、モンスターの表示形式は俺の自由だ

VWXYZ-アルティメット・ディスラクション! バーストレディを粉砕せよ!」

 

VWXYZの腰辺りから青いビームが発射され、バーストレディを粉砕する

しかも、バーストレディは攻撃を受ける直前、立ち上がって攻撃態勢になっている

おかげで十代のライフは減り、残りは1000

下手すればアッサリと終わるライフだな。

 

「ターンエンドだ

これでまた丸裸、1体のモンスターもお前の場にはいやしないぜ」

 

こっちではそうかもしれないが、向こうではそんなに甘くない

例え場にカードが1枚も無かったとしても

それでもそのターン中にシンクロする事だってできる環境なんだ。

 

手札の無い万丈目には少し難しいかな?

それに十代の主人公補正、超ドロー力ならこの程度なら余裕だろう。

 

そして十代が何か熱い事を言ってるけど聞く気になれん

まぁ主人公だし、勝てるだろ。

 

「ドロー! 俺はハネクリボーを守備表示で召喚!

そしてカードを1枚伏せて、ターンを終了する!」

 

ハネクリボーを姿を現せた瞬間に女子から歓声が起こる

それはいいんだが明日香まで声を上げるせいで煩い

この女……本当にどこか行ってくれないかな?

 

「俺のターン、ドロー

無駄だぜ、戦闘ダメージを0にするその毛玉野郎がいた所で

VWXYZの特殊効果が除外する」

 

「だったらやってみな!」

 

「ハネクリボーを蹴散らして、十代へ直接攻撃《ダイレクトアタック》だ!

アルティメット・ディスラクション!」

 

万丈目がハネクリボーを除外しようとするが、そう簡単にはいかないみたいだな

十代の伏せたカード、原作は覚えていないが予想はできる

あのカードは高確率で……進化する翼!

 

「俺は手札2枚をコストに、進化する翼を発動!」

 

「何ぃ?」

 

これは……中等技術であるサクリファイス・エスケープだな

モンスターの破壊などに速攻魔法や罠をチェーンしてモンスターを生け贄、回収などをして相手の行動を空振りにさせる

ハネクリボーを対象に効果を発動したが、進化する翼でハネクリボーLV10になり回避か。

 

そしてハネクリボーLV10の効果

相手のバトルフェイズ時にこのカードを生け贄にして効果を発動

相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全滅させ、破壊したモンスターの元々の攻撃力分ダメージを与える。

 

強化したミラーフォースなんだが……手札2枚に進化する翼、そして専用モンスターであるハネクリボーの存在

全て揃って初めて使えるモンスター

条件が厳しすぎる上、相手がバトルフェイズに入らなければ効果を使え無い欠陥モンスターだ。

 

そもそも十代のデッキに入ってる事自体が間違っている

十代のデッキは手札消費の激しいE・HEROデッキ

それなのに手札が2枚もコストに使うこのカードは致命的

ダメージは与えられないが表側表示で存在するカードを全滅させられるライボルに比べると……

コストは1枚、使うのはライボルだけ、最低でも2:1交換で最高2:5交換ができる。

 

それに比べるとこっちは最低4:1交換の最高4:5交換

ダメージは美味しいがこれなら素直にバーンを使った方が圧倒的に効率が良い

どうしても使うのならファンデッキかな?

 

それはそうと、ハネクリボーLV10の効果によりVWXYZが破壊され、万丈目に3000ものダメージ

これが今回のプレイングミスだな

あの場で攻撃を選択しなければ次のターンで除外、そして直接攻撃《ダイレクトアタック》ができたのに

例え十代がモンスターを召喚したとしても、VWXYZの効果で攻撃表示に変えられる

攻撃力の低い十代のデッキじゃ勝てない……はずだった。

 

「ぐぅぅぅ、ターンエンド!」

 

「万丈目! これでお互いライフは1000ポイントづつ

でもここで俺が攻撃力1000以上のモンスターを引いたらおもしろいよなぁ?」

 

「何を戯言を!

そう簡単に……」

 

ふむ……まだ出ていない攻撃力1000以上で通常召喚できるE・HEROは……

フェザーマン、ワイルドマン、エアーマン、オーシャン……って、アニメでは後の2体は使ってないんだっけな?

となると他にはE-エマージェンシーコール、O-オーバーソウル、増援、戦士の生還、ミラクルフュージョン、摩天楼2-ヒーローシティ、死者蘇生、闇の量産工場かな?

十代なら強欲な壺とか天使の施しとかでも引けそうだな

貪欲な壺やホープ・オブ・フィフスは墓地のカードが足りなくて使えないけど。

 

「でも引いたらおもしろいよな!

俺のターン、ドロー!

俺はこのカード、フェザーマンを召喚し、プレイヤーに直接攻撃《ダイレクトアタック》!」

 

「う、うあぁぁぁぁ!」

 

羽を生やした緑の男が万丈目に向かって爪を振り落とす

どう見てもヒーローの攻撃方法じゃないな。

 

「十代の勝ちね」

 

「そうだな

だが万丈目も不甲斐ない、十代程度に負けるとはな」

 

それにこの戦い、周りはテンションとか、レッドがブルーにだとかで気付いていないようだが

ミスが無ければ万丈目の勝ちだった、だから十代もやっぱり大した事無い。

 

「……万丈目君は強かったと思うわ、それにその万丈目君に勝った十代も

その彼らに向かってその言いぐさは無いんじゃない?」

 

「やけに突っかかってくるな

それにこの戦い、ミスが無ければ勝っていたのは万丈目だ」

 

「ミスですって?」

 

ふん、所詮は原作のテンションとノリで戦う馬鹿共か

もう少し冷静に考えたらどうだ?

 

「先ずはVWXYZ達の合体

最初のVWは仕方無いとして、XYZまで合体させる必要は無かった

もし合体させずにX-ヘッドキャノン、Y-ドラゴンヘッド、Z-メタルキャタピラーのまま残り

スパークマンに攻撃していれば例えヒーロー見参を使っても防ぎきれなかった」

 

ハッとした顔になる明日香

だが甘い、俺は更にその上を行く。

 

「更に十代がハネクリボーLV10を召喚した時、攻撃するのを止めていればよかったんだ

あのモンスターはバトルフェイズ時にのみ効果を発揮できる

次の十代のドローを許し、自分のターンになった時、効果でハネクリボーLV10を除外

そしてフェザーマンを攻撃して表示形式を入れ替えれば勝っていた」

 

「でもあのモンスターは新カードよ

万丈目君が効果を知らなくても無理は無いわ」

 

「それが甘いと言っているんだ

前回の決闘《デュエル》で本人が言っていたじゃないか

決闘《デュエル》とは99%の知性と1%の運で勝敗が決まるとな」

 

愕然とした明日香の顔

俺の言う事は間違っておらず、事実知っていたら勝っていたのだからな。

 

「今回の戦い、万丈目は知性の準備を怠った

そして十代が1%の運を引き当てた

この戦いの結末はその結果という訳だ」

 

明日香は何も言えない

実際、俺の言っている事に間違いは無いのだからな

自分の敗北の原因がプレイングミスと教えてやったら……万丈目はどう思うだろうか?

自分で自分を馬鹿にするか? 俺の言葉を否定するか? それとも悔しさで泣き叫ぶか?

楽しみだが今は先にテストだな。

 

十代がラーイエローに昇格

だがあの熱血漢が赤から離れるはずが無い

俺としては俺から離れて欲しいんだけどな

そうすれば俺は無理にイエローに昇格する必要は無くなるし。

 

ついでにこの雰囲気はどうにかならないのか?

まだ俺の実技テストは終わってないんだぞ?

それにこの後する奴らにプレッシャーになるだろうが

このお祭り騒ぎ好き共め……俺は煩いのが大嫌いなんだよ!

静かな場所で何かに集中していたい……それだけで気楽になれる。

 

そして暫く経ち、そろそろ自分の出番になりそうだ

翔はなんとか勝っていたがギリギリで昇格は有り得ない

モブ以下の連中に負けそうになるなんて、お前はどれだけ弱いんだ?

 

他にメインキャラって誰かいたっけか?

つうか明日香、お前も出番まだなの?

 

「明日香、お前もまだテストが始まらないのか?」

 

「ええ、私は最後の方よ」

 

ふーん、早くあのデッキを使ってくれよ?

その為にフラグが立ちそうで嫌だったけど友人だなんて言ったんだからな。

 

俺の目的は自分以外の奴が元シンクロモンスターを使う事ができるか

そして俺以外の人間がどう扱うのかを知りたい。

 

さすがにギガンテック・ファイターは渡せないがXX-セイバー ヒュンレイなら構わない

何回か明日香の決闘《デュエル》を見て、まともに扱えそうなら数枚ぐらいなら渡す

あまりに扱えなかったり、負け越していたら全て没収、デッキも戻してもらう。

 

さぁ明日香、俺の実験鼠になってくれよ

もしまた何か気になる事とかできれば使ってやるからさ。

 

無いと思うが何度も勝ち越したり、万が一本気で扱えたらギガンテック・ファイターもあげてもいい

それも俺の気が向いた上で、俺の前で、俺が勝つことが難しいと思える相手にして勝ったらだけどな!

ま、そうなっても俺の気が変わるなんてそうそう無い事だし、可能性はかなり低いがな。

 

それに明日香には言ってないがカードをあげた覚えは無い

あげても既存カードや精々XX-セイバー ヒュンレイぐらいしか渡す気は無い

一族の結束やドロー系カードを渡してやる気なんて無いんだ。

 

「ん、どうやら私の出番みたいね

瑞貴も準備したら?」

 

「明日香の出番なのに準備?

……あ、俺の出番でもあるのか

フィールド番号は3番だから真ん中か」

 

各生徒には番号札が渡されている

その前の番号の回の全ての決闘《デュエル》が終わった時スクリーンで次の番号が表示される

どうやら俺と明日香の番号は同じだったようだ。

 

決闘場《デュエルフィールド》まで下りて指定されたフィールドに立つ

相手を待っているのだが……現れないな。

 

それに俺と同じ番号である明日香がどのフィールドにも居ない

嫌な予感がする……まさかとは思うけど俺の相手って……

 

「待たせたわね、瑞貴」

 

「……やっぱりお前か、明日香

どんな小細工をして寮対抗のこのテストで俺と戦う事ができたんだ?」

 

嫌な予感的中

何でこいつは……こう俺の周りをちょろちょろとしてるんだ?

実験鼠でもなく本当に鼠か? 巨大鼠をプレゼントしてやろうかこの女……

 

ちなみに明日香に渡したデッキに巨大鼠は入っていない

荒野の女戦士で十分だし、一族の結束の効果を発揮する為にも巨大鼠は邪魔だったのだ。

 

「担任の先生にお願いしたわ

入学テストで1ターンキルをした生徒と戦わせてほしいってね

私は中学の頃から成績は良かったし、真面目だったから

珍しい人物からの我が儘だし、これぐらい構わないって言ってもらったわ」

 

「チッ、余計な真似を

恩を仇で返すとはこの事だな」

 

「同じ事を私も考えたわ

それでも私は瑞貴、貴方に勝ちたい!」

 

女子寮の時よりも遙かに強い闘志

その瞳からは絶対に勝つという気迫が感じられる。

 

俺を相手にそんなのを持っても勿体ないだけなのに……

俺はそんなのを渡されても受け流すか投げ捨てるんだぞ?

相手のやる気は投げ捨てる物だ!

 

「……はぁ、棄権は……許してくれないんだろ?」

 

「当然よ、開始早々のサレンダーも……

いえ、サレンダー自体だって絶対に許さないわ!」

 

「全く面倒な……」

 

しかし口元がにやけるのを押さえられない

そのやる気も情熱も、俺が全て叩き折ってやるよ!

この……特殊勝利デッキ、エクゾディアでな!




※旧後書き
瑞貴は何個デッキを持ってるの?
特殊勝利のデッキを各条件3個づつ程
エクゾディアは5個ぐらいでしょうか
他にもロックバーン、キュアバーン、フルバーン、スキドレ、お触れホルスなど
ビートデッキはほぼ存在しません
一応作ってはいるけど使う気にならないそうです。

今後もエクゾディアを使っていくの?
はい、表ではエクゾディア使いとして名を馳せる予定です
裏では全く別タイプのデッキを多用しますが……

明日香とのフラグ美味しいです
そんな物はゴミ箱にでも捨てましょう
なお、これは不燃ゴミだそうです
どうせまたフラグが立ちそうという理由で燃やす事ができないんでしょう。

さすが十代、そのチートドローに痺れる憧れる!
だなんて全く思っていません
ドローだけで勝たせない方法などいくらでも存在するからでしょう。

明日香フラグビンビン! これやばくない?
思いついたのは明日香を瑞貴のライバルキャラにする事でしょうか
遊戯に対しての海馬や十代に対しての万丈目や遊星に対してのジャックのように
でも何故主人公のライバルってみんな傲慢だったりプライドが高かったりなんでしょうね?

どんなエクゾディアデッキを使うの?
それは次話でのお楽しみです。


✩感想
結果論とはいえ何度見ても万丈目のプレイングは謎が多い。
VWXYZはロマンだから仕方ない……のか?

★反省
ディスアドが多いだけで実際は弱いわけではないVWXYZを悪く言いすぎたかなぁ……
ロマンは大事、エクゾディアを使う予定なのにその辺りが失敗か。


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