石作りの海   作:数取団乱闘生

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第10話「黄金の風 その②」

「コロッセオをウロついていた変な奴らを捕まえたぜ、どうするジョルノ」

「変な奴ら?…ミスタ、そんな理由だけでわざわざ拘束してきたんですか?」

「でもあんなとこでウロウロしてるなんて普通の奴じゃねェだろ?しかも今あそこはおれたちが調べてる場所だぜ?」

そこにはこのギャング『パッショーネ』のボスジョルノ・ジョバァーナとNo.3のグイード・ミスタだった。

「ディアボロの事件の後何故か矢が消えちまったからおれたちで探してたんだからよ」

「そうですね…それでありましたか?」

「いいや全然。なんであの時誰も気付かなかったんだよ……ジョルノ!」

「どうしたんですかミスタ?」

その時ジョルノの後ろに突如男が現れた。

「誰だてめぇ!」

「おまえたちに名乗る必要はない。用があるのはおまえたちのスタンドなのだからな」

「スタンドだと!」

そう。そこにいたのはエンリコ・プッチだった。既にジョルノたちのことを嗅ぎつけてこの時代にやって来ていたのだ。

「おまえが『彼』の息子か。さすがにそこそこのスタンドを持っているようだ」

「『彼』?まさかその『彼』って…」

 

そして牢に囚われたままの徐倫たちはいかにしてここから脱獄するかを考えていた。

「なぁなぁ」

みんなに黙れと言われてしばらくだまっていたジョセフだったが、3分で喋り始めた。

「なんだJOJO、おまえは黙ると死ぬのか」

「いやいや忘れてたんだけどさ、さっきコロッセオでこんなもん拾ったんだよね」

ジョセフがそう言って取り出したのは矢の先っちょだった。

「なんだそれ?」

「いやおれも最初はただのゴミだと思ってたんだが、これ持ってたら手から何か変なイバラが出てきてよ」

「イバラ?そんなもの見えんぞ」

「あぁ?おまえシーザー目でもやられたのか?おれの手から出てるだろうが!」

またジョセフとシーザーが騒ぎ始めたので徐倫がチラリと見てみると、確かに徐倫の目にはジョセフの手からイバラが出ているのが見えた。

しかしシーザーにもリサリサにも見えている様子はない。

「それはスタンドよ。あたしも前にそれと似たようなものを触ってスタンドが身についたわ」

「これがおれのスタンドなのか⁉︎ どんなのなんだ?徐倫みたいに敵をぶっ飛ばせたりすんのか?」

「見た感じそうは見えないけど…」

ジョセフのスタンドはハーミットパープルだった。若かろうがスタンドは一人一つ。そのルールは変わらない。

「じゃあシーザー、おまえもこれに触ってみろよ。スタンドが身につくぞ」

「ホントなのか?」

疑いながらもシーザーも矢に触れた。するとジョセフとは違い徐倫と同じように背後に何かが現れた。

「な、なんだァ⁉︎ あれがシーザーのスタンドか?」

するとシーザーのスタンドの周りに大量のシャボンが。

「このスタンドはシャボンを作るスタンドなのか?」

「おまえにぴったりじゃねェかシーザー」

「あぁこのシャボンを波紋で強化すればスタンドにも攻撃が出来るんだな!」

「最後リサリサ先生、あんただせ?」

ジョセフは次にリサリサに矢を渡した。

しかしシーザーのように背後に何も現れない。

「あれ?何これ2回しか使えないの?」

だがよく見るとリサリサの手袋と靴とマフラーが変わっていた。

「えっ?手袋と靴とマフラーがスタンドなのか?」

「肉弾戦でスタンドと戦えるということね」

「ちょっと待って!おれだけ戦闘向きじゃなくね⁉︎」

シーザーとリサリサは波紋使いであることをさらにスタンドで強化したようなスタンドだったが、ジョセフのスタンドはハーミットパープルなので念写である。

「全員スタンドが見えるようになっただけで良いことよ。早くここを出るわ」

徐倫は騒ぐジョセフを無視して、ストーン・フリーでよそ見をしていた見張りから鍵を盗むと牢を開けてその見張りを殴って気絶させた。

「ここの上まで行くわよ」

「ひーホント女って怖いぜ!」

 

徐倫たちはギャングの目を欺きながらジョルノの部屋まで辿り着いた。

扉を開けるとそこにはジョルノとミスタ、そしてプッチがいた。

「プッチ!やはり来ていたのか!」

「早いな空条徐倫。だがここでのわたしの仕事は終わった。ゴールド・エクスペリエンスとセックス・ピストルズのDISCは既に奪ったのだからな。ついでに言っておこう、おまえたちの部下のパープルヘイズも既に奪ってある。故におまえたちは無力だ」

そう言うとプッチは光を放って消えた。

「くそっ!一歩遅かったかッ!」

「あいつが徐倫の追ってるエンリコ・プッチか…」

「おいおまえら、さっきの男のこと何か知ってんのか?」

完全に取り残されたジョルノとミスタ。

「えぇ。とりあえず今言えることはあんたたちはもうスタンドは使えないわ。奴からDISCを取り返すまではね」

「ジョルノ・ジョバァーナにグイード・ミスタだな。それにそっちは空条徐倫とジョセフ・ジョースターか。『あのお方』の命によりてめらを始末しに来た」

「また来たか…」

徐倫やジョセフは冷静だったが、その男をみたジョルノとミスタはかなり動揺していた。

 

第10話完。

 

 

またお会いしましょう

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