石作りの海   作:数取団乱闘生

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第11話「黄金の風 その③」

「ジョルノ・ジョバァーナにグイード・ミスタだな。それにそっちは空条徐倫とジョセフ・ジョースターか。『あのお方』の命によりてめらを始末しに来た」

「また来たか…」

徐倫やジョセフは冷静だったが、その男をみたジョルノとミスタはかなり動揺していた。

「何故…あなたがここに……」

「なんだァ?てめぇらのそのリアクションは。そこの男、もしかして死んでた奴か?」

「え、えぇ…ブローノ・ブチャラティ……奴との戦いで死んだ筈なのに」

物分かりの早いジョルノは突然やって来た徐倫たちにも普通に話した。

「だったらおまえら下がってな。スタンドさっきの神父に奪われたんだろ?だったらここはおれたちに任せときな!」

そう言うとジョセフは腕からハーミットパープルを出した。

「おいところで徐倫、このスタンドって具体的にどんな能力なんだ?もしかして樹木を操ったり出来んのか?」

「……念写よ」

「あぁ念写か……念写⁉︎」

なんだかんだで戦えるスタンドだと思っていたジョセフ。

「オーマイガーッ!…だがこのイバラのスタンドで戦う方法を思いついたぜ!ここはおれに任せてもらおう!」

ジョセフがそう言って一歩前に出た。

「良いだろう。ならまずはおまえから始末させてもらおうジョセフ・ジョースター」

「気をつけてください!ブチャラティのスタンドは近距離パワー型です!」

ジョルノはそうジョセフに忠告したが

「あ?近距離パワー型?どういうことだそれは」

スタンドのことをまだ何も知らないジョセフは射程距離のこともよく分かっていない。

「まぁ良い、勝利というのは戦う前に既に決定されている。たとえおまえのスタンドがどんなものだろうとな」

「おまえのそのスタンドじゃおれには勝てない」

ジョセフもブチャラティも互いに余裕だった。

「よほど自分のスタンドに自信があるようだな。次におまえは『おれのジッパーで拘束させてやるッ!』…と言う!」

「おれのジッパーに拘束させてやるッ!……ハッ!」

「さらにおまえはこう言う。『何故おれのスタンド能力が分かった』とな」

「何故おれのスタンド能力が分かった……ハッ!」

完全に状況はジョセフのペースだった。

「おまえのその派手な服とスタンドのデザインを見れば容易に想像はつく!おまえは戦う前から自分の能力を丸出しなのに気付かねェのか?そしておまえは既におれに負けていることに気付かない?」

「なんだと?おれのスタンドを見抜いたぐらいで勝った気でいるのか」

「スタンドを見抜いたぐらいだと?悪いがおれはおまえと戦い始めた時点で勝ちを確信してたぜ」

ジョセフがそう言うとブチャラティは突如縄で縛られた。

「こ、これは⁉︎」

「おれがスタンドなんてちゃちな能力だけに頼ると思ってんのか?スタンドはスタンドでしか倒せねェってなら、本体を叩くのが賢い戦い方ってやつだぜ!喰らえ!波紋疾走(オーバードライブ)!!」

ジョセフはそのままブチャラティを波紋で殴り飛ばした。

 

「まさかあのブチャラティをスタンドも使わずに倒すなんて…」

倒れたブチャラティを抱え起こしながらジョルノが言った。

「それで?おまえらは何者なんだ、あのコロッセオは今立ち入り禁止の筈だぜ」

ミスタの尋問に対し徐倫はことの事情を全て話した。

だがジョルノとミスタが食いついて来たのはタイムトラベルの話でもプッチの話でもなかった。

「その石!矢の先みたいな形じゃなかったか!」

「えぇ…そうだけど…」

「おまえらが拾っていたのか!どうりであの後コロッセオ中を探し回っても見つからねェ筈だ!」

「でも拾ったのが君たちで良かったかもしれない」

 

「また一足遅かったようだな」

するとそこへまたホル・ホースがやって来た。

「この時代でのプッチの目的は既に達成された。だからもう奴はこの時代は来ないぜ?」

「どうも。でもあんたは何であたしたちにそんなことを教えるの?あんたはプッチみたいに『あのお方』とやらに仕えてないっての?」

そう。徐倫には疑問だった。何故ホル・ホースがちょいちょい情報を与えるのかが。

「おれは『ある男』の指示に従っているだけだ。No.1よりNo.2が至上のおれだからな。だがおれだってつく奴は選ぶ、よりNo.1のNo.2になってこそおれは輝くってもんだ」

「『ある男』?それは『あのお方』と一緒なの?」

「さぁな。おれは直接操られた奴と会話したことはないんでな。奴らの言っている『あのお方』がどこのどいつの表しているのかは分からねェよ。それじゃあな」

そう言い残すとホル・ホースはまたしても光に包まれて消えた。

「何なんだあの野郎、だが怪しいぜ。目的が分からねェからな。それに奴の言ってる『ある男』って誰なんだ?」

「さぁまだ分からないわ。でもプッチが慕っている男なら心辺りがあるわ」

「それなら僕にも分かりましたよ」

徐倫だけでなくジョルノも気が付いていた。

「分かってたのか?だったら誰なんだよそいつは」

「プッチが言う男は一人しかいないわ」

「僕の父親と言っていましたから…」

「「DIO…」」

 

第11話完。

 

 

またお会いしましょう

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