石作りの海   作:数取団乱闘生

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第14話「ファントムブラッド その③」

ディエゴと恐竜を退けた徐倫たち。

「ここにゃプッチもいねェってならおれたちの目的もここで終わりか?」

「そうなるわ、でもディエゴ一人なのかしら」

「気にし過ぎだぜ、さっきのイタリアだってジッパー野郎一人だったろうが」

呆気なさ過ぎる終わり方に警戒する徐倫と、割と呑気なジョセフ。

「でも毎回敵を倒すとあのホル・ホースという男が来るけど、今回はまだ来ないわ。やはりまだ敵がいるのかもしれないわ」

リサリサも警戒していた。毎回全て終わった時にやって来るホル・ホースがまだ来ていないのだから。

「確かにおれたちの世界でもイタリアでも奴は来たけどよ、ちーっとリサリサ先生も徐倫も気にし過ぎなんじゃねェか?全員DIOの部下なんだろ?複数人いるってならカーズたちみたいに手を組んでいっせいに来るぜ?普通はよ」

「でもそれはカーズたちが元々仲間だったから。同じくDIOに仕える身とはいえ元々敵対していたような存在なら手を組むとは考えにくいわ」

「まぁそうだけど…」

ジョセフも口ではリサリサには敵わないようだ。

「おれも先生の意見に賛成だ。あのディエゴという男、おれやあのブチャラティという男ように操られて忠誠を誓っているような口ぶりではなかった。ただ雇われているだけのようだったしな」

「そういやカーズもおれたちを殺した後でDIOも殺すとか言ってたか……」

「その通り!ディオを名乗るのはこのおれ一人で充分!貴様らを全員血祭りに上げた後で『奴』も殺す!」

再び声がした方を見ると、今後はスピードワゴンに見覚えがあった。

「なっ…奴は…ディオ・ブランドー!何故奴がここに……」

「ディオだと?なら奴が黒幕か?」

「多分違うわ。あの口ぶりだと『奴』は別人のようだし、恐らくあのスピードワゴンのリアクションを見るに、この時代のディオよ」

そう。そこにいたのは1987年のDIOではなく、この時代のディオであった。

「あのディエゴとかいうカスはおれが始末した。おれの作り出す世界には奴などいらん!無論おまえらも『奴』もな!支配者はこのディオ一人でなんだよ!おまえら全員ここで始末する!」

「ちょっと待ちな」

ストーン・フリーを出して戦おうとする徐倫の前に出たジョセフ。

「あなたが戦うつもりなの?」

「ディエゴとは違い奴は吸血鬼でスタンドもねェ。だったらあんたより、波紋の使えるおれの方が有利ってこと。それに恐らく戦うのは奴一人じゃねェ」

「どういうこと?」

すると今度は恐竜ではなくゾンビが続々と入ってきたのだ。

「おまえら全員アンデッドどものエサだ!骨も残さず消えるが良い!」

「だろうと思ったぜ!てめぇらゾンビなり吸血鬼なりを大量に従えるのはカーズたちで経験済みだからな!おいディオ!てめぇの相手はこのおれジョナサン・ジョースターの孫、ジョセフ・ジョースターがするぜ」

「ほーう、おまえが未来からきたジョジョの孫が。だが今のおれに波紋使いなど相手にならんわ!」

ディオはURYYYYYYYYYYYYYYY!!!と雄叫びと共に両手を合わせた。

「なんだ?奴な何をしてやがる…」

「気をつけろジョセフ!ディオは身体を凍らせて波紋を伝わらなくするぜ!」

この時代のディオの戦い方を知っているスピードワゴンがジョセフに忠告した。

「凍らせるだと?やってみやがれ!おれはハーミットパープルを使わずにてめぇを倒すと予告するぜディオ!」

「貴様ごときにこのディオが倒せるものか!」

そう言うとディオの目が光り光線のようなものを出した。

「スピードワゴンが言ってたてめぇの戦い方からして接近戦専門だろうから、その技を撃ってくることは分かっていたぜ!悪りぃがおれはその技をストレイッツォから既に経験済みなんだよ!よって破る策はある!」

ジョセフはかつてストレイッツォにやったやり方と同じやり方でディオの光線を跳ね返した。

両目なのは片方は肩に当たったが、眉間を狙った方は逆にディオの眉間を貫いていた。

「な、何ィィィィ⁉︎」

「おっとディオ、てめぇそんなことを言いながらトドメを刺すのは必ず拳の波紋だから直接殴りに来るなんて思ってんじゃあねェだろうな。悪りぃがその手には乗らねェよ!手を凍らされたくないんでな」

「き、貴様……」

「ジョセフの野郎…完全に精神面でディオを圧倒している……さすがジョースターさんの孫といったところか…」

最初は冷静だったディオだがジョセフに散々コケにされ、徐々に怒りのボルテージが上がって来ていた。

その姿はさながらかつてダイアーに波紋を流された時のようだった。

「舐めるなよ…チンケな波紋使いごときがァァ!遊びはこれまでだ!ジョセフ…今すぐおまえを惨殺処刑してやる!そして残りのカス共もな!URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

「おれと戦ってシンプルにブチキレた奴は久々だぜ、エシディシもワムウもそんな奴らじゃあなかったからな。だがそんなキレた敵にゃなおさら負ける気がしねェぜ!」

 

第14話完。

 

 

またお会いしましょう

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