石作りの海   作:数取団乱闘生

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第15話「ファントムブラッド その④」

「舐めるなよ…チンケな波紋使いごときがァァ!遊びはこれまでだ!ジョセフ…今すぐおまえを惨殺処刑してやる!そして残りのカス共もな!URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

「おれと戦ってシンプルにブチキレた奴は久々だぜ、エシディシもワムウもそんな奴らじゃあなかったからな。だがそんなキレた敵にゃなおさら負ける気がしねェぜ!」

そう言って構えたジョセフだったが、次の瞬間目の前からディオの姿が消えた。

「な、消えた!」

そして一瞬のうちにディオはジョセフの目の前に現れ首を掴んでいたのだ。

「じょ、JOJO!」

「しばらくそのカス共をこっちへ寄こすなよゾンビども!」

シーザーとリサリサは助けに行こうとしたが大量のゾンビがそれを邪魔していた。

「次のおまえのセリフは『今から貴様の血液とおれの体液を循環交換してやるッ!』…だ!」

「今から貴様の血液とおれの体液を循環交換してやるッ!…ハッ!」

「てめぇらのパターンをお見通しなんだよ吸血鬼!そしておまえが必ずおれの下へ来て吸血するのは読めていたからな!さらにおまえは『分かったからなんだと言うのだッ!』…という!」

「分かったからなんだと言うのだッ!…ハッ!」

「戦いの上で相手に策を読まれてる時点で負けてるっていうのを気付きやがれ!」

するとジョセフはディオにマフラーを巻いた。

「そしてリサリサ先生からくすねておいたこのマフラーは波紋をよく流すぜ!」

「ぬわぁぁぁぁ!!」

次の瞬間ディオの身体に大量の波紋が流れ溶け始めた。

「ば、バカなッ!何世紀も永遠へ行き続ける筈のこのディオが……『奴』をも超えて世界の支配者になる筈のこのディオがァァァァ!!」

ディオは断末魔の叫びをあげながら波紋の力で溶けていった。

 

操っていたディオこそ倒したが大量のゾンビはまだ残っている。

「この数…ディオの野郎、いったいどれだけの人間をゾンビに変えやがったんだ!」

「待ちなスピードワゴン!このゾンビ共を一網打尽にする策を思いついたぜ!」

ゾンビと戦う一行の前にディオを倒したジョセフが合流した。

「策だと?」

「あぁもう時期夜が明ける、だからこの屋敷をぶっ壊して全てのゾンビに陽の光の浴びせるんだぜ!」

「ここをぶっ壊すだぁ⁉︎」

「どうせDIOのせいで立て治った屋敷だろ?だったら壊れても良いじゃねェか」

やや強引な手だったが、この場を切り抜ける為に反対する者は誰もいなかった。

そして徐倫たちは日の出を待ち、手分けしてジョースター邸に火を放った。

燃え行く屋敷はさながらジョナサンとディオが戦った時のようだ…とスピードワゴンは思っていた。

火ぐらいでは死なないゾンビたちだったが、屋敷が灰になり陽の光が当てられると全員消滅していった。

 

「ふーなんとか切り抜けられたな。ディオがゾンビを呼んだ時は正直焦ったぜ」

「今度こそここでの戦いは終わりなの?」

「ディエゴのみならずディオは倒したんだ、今度こそ終わりだろ」

「その通りだぜ、ここにもう『奴』の手駒はいねェよ」

そこへやって来たのはホル・ホースだった。DIOからの刺客がいなくなると毎回ふらりと現れる男。

「今日は空条徐倫、きみに話が合って来たんだ。まぁ毎回そうなんだが」

「あたしに話?」

「おまえさんたちが追っているホワイトスネイクのエンリコ・プッチは、スタープラチナ、クレイジー・ダイヤモンド、ゴールド・エクスペリエンス、タスク、ソフト&ウェット…すなわちストーン・フリー意外のジョースター一族のDISCを手に入れたようだぜ?」

「なっ…もうそこまで……」

「カーズやこの時代でのディオはおまえさんたちに対するただの足止めだったわけだな。あえて波紋使いしかいない時代に行くことで誘き寄せてそこの奴らに足止めさせる…それが奴らの作戦だったわけだ」

いつも通り丁寧に説明してくれるホル・ホース。

「ずっと聞きたかったんだけど、あんたはDIOの部下なわけ?」

徐倫がかねてから思っていた疑問をぶつけた。

「おれが仕えていたDIOは1987年エジプトで空条承太郎に倒された……だからおれが仕えていたDIOはもうこの世にはいねェぜ」

「どういうこと?」

「簡単な話だ、どこかの時代の誰かがDIOを復活させたんだ。そしてそのDIOが新たな力を身につけて過去や未来に手を伸ばしジョースター一族を抹殺しようとしている…ってわけだな」

「何処かの時代の誰かってまさか……プッチ⁉︎」

「さぁな、そいつは本人に聞いてみるこった。おまえさん意外のDISCを集め終わった奴は元の時代に戻っている。だから元の2011年に戻ってみるこったな」

そう言い残すとホル・ホースはいつものごとく光の中へ消えて行った。

 

「奴の言うことを信用すんのか?」

「分からない、行くしかないわ。あたしはプッチを追ってこんなタイムトラベルをして来たんだから」

「そうかい、ならおれたちも付き合うぜ。なぁ?」

「当然!全ての元凶のDIOを叩く!」

「このまま帰るわけにもいかないしね」

「じゃあ行くわよ!」

 

第15話完。

 

 

またお会いしましょう

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