石作りの海   作:数取団乱闘生

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第16話「ストーンオーシャン その①」

ホル・ホースからプッチがDISCを集め終わったという情報を聞き、徐倫たちは元の時代…すなわち2011年のアメリカへ戻ってきた。

辿り着いた場所は州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所略称G.D.st刑務所の真ん前だった。

「ここが未来のアメリカか?つーかなんで刑務所なんだ?」

「あたしがここでプッチに会ったからよ」

「てことは、おまえ囚人だったのかよ!」

「えぇそうよ」

徐倫はジョセフの話を半ば聞き流していた。今はそれどころではない。近くにいる筈のプッチを探さないといけないのだ。

「あなたの探しているそのプッチという男が中にいるのなら、わたしたちを忍び込まないといけないわ」

「それは面倒ね…あたしの勘が正しければ、ここは元々あたしがいたところよりも少しだけ過去…プッチのスタンドがまだホワイトスネイクだった頃の筈。だからこの中にはこの時代のあたしがいる筈だわ」

「なるほど…鉢合わせになるのは面倒ということね」

理解が早い徐倫とリサリサがジョセフとシーザーを放ったらかしにして話を進める。

「ちょっと待て!おれたちを無視して話を進めてんじゃねェ!ちゃんと説明しやがれ!」

「………」

だが徐倫はジョセフの無視してずっとG.D.st刑務所の方を見ている。

「もしもーし!」

「うるさいぞJOJO!」

ジョセフの問いかけに唯一反応したのは同じくそこまで状況を理解仕切れていないシーザーだった。

「うっせーよシーザー!おれはおまえに聞いてねェんだよ!」

「なんだとこの野郎!」

またジョセフとシーザーとくだらない口論になったが、相変わらず徐倫とリサリサはシカトしていた。

 

「ちょっとあたしトイレに行ってくるわ、ここを見ておいて」

イタリアでプッチは目撃しているのでジョセフたちにもプッチが誰だかは分かっている。

そして徐倫がジョセフたちから離れたところで

「まさかおまえがここまで追ってくるとはな。未来の空条徐倫」

「お、おまえは!エンリコ・プッチ!」

徐倫の前にホワイトスネイクのプッチが姿を現した。

「おまえは様々な死線を潜り抜けて来たということか。G.D.st刑務所にいたおまえとは顔付きが違う」

「やっと見つけたわプッチ!」

「何故おまえはわたしを探していた?」

「えっ?」

「未来のわたしに殺された筈のおまえが1987年のエジプトに転生したのはわたしの能力ではない」

プッチの言葉に徐倫は冷静になって考えた。ホワイトスネイクのスタンドにこの事態をどうこう出来る能力などない。なら何故自分はプッチを捕まえれば良いと思っていたのかを。

「そんなの簡単よ。あたしはおまえからDISCを奪い返す為に追っていたのよ。DIOのことは未来のプッチに聞けば良いことだからな」

「わたしのDISCを?一体何故おまえが取り返す必要がある?最初に奪われたのが自分の父親だったからか?」

(こいつ…一体何を考えている……あたしの心を掻き乱すのが目的なのか……)

「1987年、エジプトでおまえの父親である空条承太郎に倒された我が友DIOを蘇らせたのはわたしだ」

「な、なんだと……」

「おまえの知っているわたし…すなわち未来のわたしは緑色の赤ちゃんとやらを産み出したらしいな。わたしはその段階でDIOを蘇らせることに成功したのだ。そして我が友は天国へ到達した!」

「まさか…そんなことになっていたなんて……」

徐倫の知る事実とは全く別物になっていた。つまりこの時代のプッチが歴史を変えてしまったのだ。

「じゃあ色んな時代で死人を蘇らせたり人間を操っているのは……」

「わたしが蘇らせたこの時代のDIOだ。そしてDIOの頼みでわたしは各時代のジョースターの血統からDISCを奪った。もちろんこの時代のおまえからは既に奪ってある。だがエジプトでわたしは今のおまえと出会った……おまえは本来この世に居てはならない異物なのだ。だがわたしはその理由を知っている」

「あたしがエジプトに転生された理由を?教えろ!」

「それはおまえのよく知るわたしに教えてもらうと良い。わたしが教えられるのはこれまでだ」

プッチはそう言うと黙ってホワイトスネイクを出した。

「さぁわたしを倒したければ倒すが良い。わたしを消したところでおまえの結末は何も変わらないのだからな」

「くっ……オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

徐倫はプッチをストーン・フリーのラッシュを喰らわせた。

ぶっ飛ばされたプッチは血を流して動かなくなった。

「あたしの結末……もう一人のプッチが全てを知っている……」

 

徐倫はとりあえずジョセフたちのところへ戻った。

「おぅ遅かったな。何かあったのか?」

「ホワイトスネイクのプッチに会ってたわ…」

「いきなりか⁉︎ それでどうしたんだ?」

「奴からは何も情報を得られなかったわ。でも奴はもう一人いる、元々あたしの時代にいたプッチが……」

 

第16話完。

 

 

またお会いしましょう

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