徐倫は2011年のアメリカでとうとうホワイトスネイクのプッチと出会った。
プッチから話を聞くと元々徐倫の時代にいたプッチが全ての事情を知っているらしい。
ということで徐倫はもう一人のプッチを探すことになった。
「プッチがもう一人いんのか?ったく…いろいろと面倒くせェことになってんだな」
「そのプッチに会えば全ての謎が解ける筈だわ」
「でも何処にいんのか分かるのか?」
「たぶんね…」
徐倫には心当たりがあった。絶対の確証があるわけではなかったが、メイド・イン・ヘブンのスタンドを得たプッチが向かう場所……そう。ケープ・カナペラルしかないと。
徐倫の勘を頼りに一行はそこへやってきた。
「よくわたしがここにいると分かったな空条徐倫」
「やっぱりここにいたか…プッチ!」
見事徐倫の読み通りプッチはそこにいた。むしろ徐倫たちが来るのを待っていたかのように。
「『彼』は今はここにはいない。ここにはわたし一人だ。空条徐倫、おまえを殺す前にことの全てを話してやろう」
徐倫が聞く前にプッチは自ら語り出した。
「わたしはおまえたちをここへ始末した後、エンポリオに一巡させる前に殺された……しかし気がつくとわたしは『彼』の前にいた。『彼』は過去のわたしが蘇らせることに成功したようだ。そしてわたしは『彼』からことの全てを聞いた」
「なんなのそれは…」
「わたしは…天国に到達した『彼』のスタンドによって再びこの世に転生されたのだ。そして空条徐倫、おまえもな」
「あたしが……」
徐倫が抱えていた謎が一つ解けた。徐倫が転生した理由は『彼』……すなわちDIOのせいだったのだ。
しかしここで新たな問題が浮かび上がる。
「だったら何でおまえだけじゃなく、あたしまで転生させたのよ」
「それはわたしが聞きたいぐらいだった…過去のわたしが1987年のエジプトでおまえを見かけたと聞いた時からな。だが今はそれは問題ではない、今わたしがおまえを殺せば良いだけの話だ」
「待って、あたしにはまだおまえに聞きたいことがあるわ」
「何だ」
「DIOの目的は何なの」
「おまえたちジョースターの血族を始末することだ!」
プッチがそう言うと徐倫たちの目の前から姿を消した。
「き、消えたぞ!」
「消えたんじゃないわ!奴は時を加速させてるのよ!」
「時を加速だと?だったら高速で移動してるってのか?」
「そんな単純な理屈じゃないわ」
徐倫は心の中では焦っていた。メイド・イン・ヘブンに対して勝機はまだ見出しせていないからである。
すると次の瞬間徐倫の身体の様々な箇所がパックリと切れて血が噴き出した。
「徐倫ー!」
「くっ……」
だがプッチは徐倫を殺してはおらず重症を負わせただけだった。
「本当は今すぐにでもおまえを始末してやりたいが、DIOにはジョースター一族は殺すなと言われているからな」
「あたしに直接トドメを刺すのは……DIOの役目ってことか……」
「そしてジョセフ・ジョースター、おまえを殺すわけにはいかない。だが残りの連中は生かしておく理由はない」
「ま、まさか…逃げるのよ二人とも!」
徐倫が叫んだ。プッチはシーザーとリサリサを殺そうとしている。
「待ちやがれプッチ!てめぇの相手はおれだぜ!」
それを察したジョセフはシーザーとリサリサの前に立った。
「良いだろう、まずはおまえから黙らせるか」
そう言うとプッチは再び時を加速させてジョセフの目の前から消えた。
「一体何処から来やがんだ…」
ジョセフはハーミットパープルを周りに張り巡らせて、襲撃に備えた。
だがプッチはハーミットパープルが感知する暇もなく通過しジョセフの左手の義手を斬り落とし、さらに身体にもパックリ斬り重症を負わせた。
「なっ…全く感知出来ねェ……奴のスタンド…とんでもねェぜ……」
ジョセフはその場に倒れた。
「これで邪魔者は片付いた。残りはおまえたち二人だけだ。すぐに楽にしてやる」
シーザーとリサリサは絶体絶命だった。二人にはプッチのメイド・イン・ヘブンを回避する方法はない。
(このままじゃ二人とも殺られる……くそっ!またあの時と同じ……)
その時徐倫の脳内にかつてこの地でプッチと戦った時のことが走馬灯のように蘇ってきていた。
プッチのメイド・イン・ヘブンでエルメェスが…アナスイが…空条承太郎が殺されたあの時のことを……。
「くそーーっ!!」
するとその時徐倫の背後にいたストーン・フリーが突然光を帯び始めた。
「な、何だアレは……」
プッチもシーザーとリサリサを始末しようとしていたがそちらを見た。
「「らせん階段」 「カブト虫」 「廃墟の街」 「イチジクのタルト」 「カブト虫」「ドロローサへの道」 「カブト虫」 「特異点」 「ジョット」 「天使(エンジェル)」「紫陽花」 「カブト虫」 「特異点」 「秘密の皇帝」…そして36人の罪人の魂……そしてストーン・フリーを捨てる!」
「な、何故おまえがその言葉を……その方法をォォォ!!」
何故だかは自分にも分からなかった。突然頭に浮かんできた言葉だった。
そして徐倫はストーン・フリーを捨てて新たな力を目覚めさせる……
第17話完。
またお会いしましょう