「空条徐倫、まさかおまえにまだ仲間がいたとはな。ホル・ホースのクズめ…わたしを裏切るとは」
「やっと会えたわねDIO……おまえを倒して全てを終わらせる!」
徐倫は自らのスタンドを出した。ストーン・フリーではなくステアウェイ・トゥ・ヘブンを。
「何だおまえのそのスタンドは…おまえのスタンドはストーン・フリーだった筈だ!」
初めてみるスタンドにDIOも驚く。ストーン・フリーのDISCは既に手中にある為、徐倫のスタンドがストーン・フリーであることは間違いない筈なのだから。
「それがプッチを倒したスタンドというわけか。ならば見せてみろ!このわたしのスタンドのエサにしてくれよう!」
「このスタンドはおまえに使う為にある!言われなくても使ってやるわ!」
その頃DIOに操られているジョースターと戦っていた世界ディエゴとホル・ホースはジョセフたちを三人をやっと正気に戻すことに成功した。
「な、何が起こってたんだ?」
「やっと目を覚ましたかおめぇら」
「てめぇはホル・ホース!それにディエゴ・ブランドー!」
「おれはおまえらの知っているディエゴではない。並行世界から来たディエゴだ。だが今は説明している暇ははい、とりあえず手伝え」
「手伝うたって何を?」
そう言ったジョセフだったがすぐに状況を理解した。
徐倫が一人DIOと戦っているが、その前にジョースター一族が行く手を阻んでいる。
「おれたちはこいつらの相手ってわけか」
「理解が早いな。そういうことだ」
「やってやるぜ!おれのハーミットパープルと波紋を喰らわせてやるぜ!」
「まさかこのDIOに歯向かってくるのが空条徐倫、まさか貴様だとは思わなかったぞ」
「だったら何?あたしの父さんだとでも思ってたわけ?」
DIOも自分のスタンドのザ・ワールド オーバーヘブンを出し、徐倫と睨み合っていた。
真実を上書きするDIOのスタンド、そして相手を天国へ送る徐倫のスタンド。
勝負は一瞬、二人のすれ違い様に終わる。
「空条承太郎…我が運命に現れた悪しき存在…そしてその娘空条徐倫……共にわたしの前から消し去ってやる!貴様らが生きていたという真実を上書きしてな!」
「それはこっちのセリフだDIO!全ての元凶はおまえなんだ、あたしが今から全てに決着をつける!この上書きされた世界を元に戻す為に!」
徐倫とDIO、互いのスタンドが交わる。
次の瞬間徐倫が血を吐いて倒れた。それを見てニヤリと笑うDIO。
だが次の瞬間、ザ・ワールド オーバーヘブンが光を放ちながら二つに裂け始めた。
「な、何ィィィィ! このDIOがァ!天国へ到達した筈のこのDIOがァァァァァ!!」
「文字通り本当の天国へ行きなDIO……」
やがてDIOは消滅し、全体が光に包まれた。DIOが上書きしていた世界が全て元に戻るのだ。
すなわち徐倫も消えてしまう。
「じょ、徐倫!」
それを唯一知っているリサリサが徐倫の名を叫ぶ。
「これがあたしの運命……それならあたしはそれに従うわ」
徐倫はそう言い残すと消えてしまった。
だがそれは同時にシーザーも消えるということだった。
何も知らないジョセフの目の前でシーザーも消えてしまった。
「なっ…おい!シーザーァァァァ!!」
最初から全てを知っていたリサリサは黙って顔を抑えていた。
やがてDIOが上書きした真実は全て無くなり、世界は元に戻った。
そして徐倫のスタンドによって天国へ送られたDIOは奇妙な場所に来ていた。
真っ暗闇な空間で光る階段で頂上に扉があるだけだった。
「な、何だここは……」
そしてDIOの姿も天国に到達した姿ではなく1987年の姿に戻っていた。
「やっと来たんだねDIO…ここで100年待っていたよ」
「誰だ⁉︎」
そこにいたのは何とジョナサン・ジョースターだった。
「ジョジョ!何故おまえがここにいる!おまえは既におれの身体になった筈だ!それにおまえの首だって海のもずくになった筈だ!」
「ディオ…僕は確かにあの時に死んだ……でも僕の魂は君の身体で生きていたんだ…そのイバラがその証拠さ」
「イバラ…このハーミットパープルか……スタンドは一人一体…すなわちこれはおまえのスタンド……死んだ者にはスタンドなんぞ使える筈がないということか……」
「エジプトで君が死んだ時は君の魂は救われなかった。でも今は違う、君の魂は救われたんだよディオ。共に天国へ行こう」
そう言ってジョナサンが手を伸ばす。
「おまえはこのまま死んでも良いというのか…ジョジョ!」
「もう僕らの運命は終わったんだよディオ、僕らは二人で一人…終わる時は一緒さ」
「何故おまえがおれにそんなことが言える…おれはおまえを殺した男だぞ!おれは自分を殺した承太郎も徐倫も許すことなど出来ない!今すぐにでも殺してやりたい!なのにおまえは何故なんだジョジョ!」
「君を介して見ることが出来た。エリナが救われたこともあの時エリナが助けた赤ん坊も無事に助かったことも。ジョースターの血は途絶えることはなかった。それだけでもう充分だからかな」
「ジョジョ…おまえ……」
DIOもそれ以上何も言わなかった。そしてジョナサンとDIOは天国の扉へと消えて行った。
第20話完。
またお会いしましょう