石作りの海   作:数取団乱闘生

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最終話「石作りの海」

徐倫がDIOを倒し上書きされた真実は全て元に戻った。

ジョセフとリサリサは自分たちの時代…1939年のニューヨークに戻って来ていた。

「一体何が起こったってんだ…徐倫がDIOを倒したのは良いが、その後一体何がどうなったのかおれには分からねェ……シーザーは!徐倫は!何処行ったんだ⁉︎」

何も知らされていないジョセフは状況を理解出来ていなかった。二人ともスタンドももう使えなくなっている。

「リサリサ!あんたは何か知ってんのか!」

「……知っていたわ。徐倫から全てを聞いたのよ」

「な、なんだとォ⁉︎ なんでおれには言わなかったんだよ!」

「代わりにおれが言ってやろうか」

「お、おまえは…」

ジョセフとリサリサと前に現れたのは並行世界のディエゴだった。

「なんでおまえがここにいやがる!」

「おまえらには言ってなかったな。おれがこの基本世界へ来たのはDIOの能力ではない、ヴァレンタインという男の能力だ。もっとも奴はDIOに消されてしまったが。だからおれもたまたま流れついたこの時代から脱出する術はない。時空を移動する能力などおれにはないからな」

「そういやおまえのスタンドはあの時も見なかったよな」

ジョセフは警戒していた。世界ディエゴは確かにDIO戦では協力してくれたが、完全には信用していない。

「話を戻すがシーザーはもう二度と戻って来ないぞ」

世界ディエゴはジョセフの質問は無視して話を進めた。

「どういうことだ」

「DIOが死んだことにより上書きされた真実は全て無くなったのだ。すなわちDIOに生かされた存在である空条徐倫もシーザー・アントニオ・ツェペリも元通り死んだというわけだ」

「そ、そうだったのか……」

ここでジョセフはようやくことの全てを知った。

「全てはおれの計画通りにことが運んだというわけだ」

「計画通りだと?」

「ヴァレンタインはDIOを倒せる人材を探すために並行世界からおれを連れて来た。だがおれのスタンドではDIOを消すことは出来ない。そこでおれはホル・ホースを引き抜いてイレギュラーで転生した空条徐倫にDIOを倒させようとしたというわけだ。その為にホル・ホースとプッチと操られた人間以外の部下は全員おれが殺しておいた。まさか空条徐倫があそこまで強力なスタンドを身につけるとは思わなかったがな」

「おまえは何のためにそこまで手の込んだことをする必要があったんだ?」

ジョセフがそう尋ねると世界ディエゴは鼻で笑って懐から何かを取り出した。

それは石仮面だったのだ。

「てめぇそれは石仮面!何処でそれを!」

「今おれたちがいるこの時代でだ。そしてこれもな」

次に世界ディエゴが取り出したのはなんとエイジャの赤石だった。

「な、何ィィィィ⁉︎」

「大海原でコレを手に入れるのは苦労したぞ。だがこれで条件は整った」

「まさかてめぇ……」

ジョセフとリサリサには世界ディエゴが何をしようとしているのかはすぐに分かった。

かつてカーズが同じことをやっていたから。

「そう!おれはこれで究極生命体になる!そしておれが欲しいものを全て手に入れる!金だろうと地位だろうと権力だろうと!これさえあれば全て手に入るのだからなァ!」

「ま、待ちやがれ!」

ジョセフとリサリサが世界ディエゴを止めようとすると

「THE WORLD おれだけの時間だぜ」

世界ディエゴはTHE WORLDで時を止めた。世界ディエゴのスタンドは時を止めることが出来るのだ。

「天国に行く前のDIOはおれのスタンドを持っていたとホル・ホースが言っていたな…」

世界ディエゴは時が止まった5秒の間にジョセフとリサリサをワイヤーでぐるぐるに縛り付けた。

そしてナイフで足を刺した。

「時は動き出す」

「な、なんだァ⁉︎ いつの間に……足が刺されてやがる!」

「これでは身体が動かない…このままでは…奴が石仮面を被ってしまう……」

「そこで黙って見ているが良いぞ!おれが究極生命体となるところをな!」

動けないジョセフとリサリサを尻目に世界ディエゴは笑いながらエイジャの赤石をはめた石仮面を被った。

「フハハハハハハ!おれこそがNo.1だァ!」

石仮面は赤石と共に光を放った。そして骨真が世界ディエゴの脳を押す。

赤石をはめたことによりソレは通常の何倍もの力である。

普通の石仮面では出来ない柱の男にも有効である…だが逆を言えば柱の男であるからこそそのパワーに耐えられるというもの。

当然普通の人間には耐え難いものだった。その為世界ディエゴの脳は石仮面により粉々になってしまい究極生命体どころかただの拷問殺人道具となってしまった……。

常に世界ディエゴの計算通りに事が進んでいたが、最後の最後で計算が大きく外れてしまった。

「エイジャの赤石…なんてパワーだ……人間の頭があぁも簡単に木っ端微塵になるなんてよ……」

「やはりこのエイジャの赤石は守っていかねばならない…このようなことが起きない為にも……」

「なんか全てが丸く収まったんだろうが…おれたちは勝ったんだァーッとは言い切れねェ結末だぜ…」

 

最終話完。

 

 

今までありがとうございました。

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