石作りの海   作:数取団乱闘生

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第5話「戦闘潮流 その②」

「シーザー、なんでおまえが生きていておれたちに向かって来るのか知らねェが、とりあえずぶちのめして吐いてもらうぜ」

「おれを殺したワムウを倒したからって良い気になるなよJOJO!おまえごときにおれは負けん!必殺!シャボン・ランチャー!」

「おまえこそおれのこと舐め過ぎじゃねェのかシーザー!おれは柱の男四人を全員やっつけたんだぜ!」

そう言うとジョセフは懐からアメリカンクラッカーを取り出した。

「こっそり買い換えてあったんだぜ!おまえのシャボンなんざ怖かねェ!クラッカーヴォレイ!」

ジョセフはアメリカンクラッカーでシーザーのシャボン・ランチャーを全て割ってみせた。

(あいつらの能力…スタンドじゃない……だとしたらアレは一体……)

波紋を知らない徐倫はスタンド使いでもないのにいろいろとやるジョセフとシーザーの戦いを不思議に思っていた。

「どうよシーザー、おまえは次に『舐めんなよJOJO!おれはシャボン・ランチャーだけじゃねェ!』と言う!」

「舐めんなよJOJO!おれはシャボン・ランチャーだけじゃねェ!……ハッ!」

「普段のおまえはいざ知らず、操られてるだけのおまえになんざおれは負ける気がしねェぜシーザー!さっさと元に戻りやがれ!」

ジョセフがそう言うと突如シーザーを縄で縛り付けた。

「なっ…JOJO!貴様いつの間に!」

「どうやらシーザー、てめぇを操ってるやろうはおれの戦い方を熟知してねェようだなァ!」

そう言うと縄を引っ張ってシーザーを引き寄せてそのまま殴り飛ばした。

シーザーはそのまま気を失った。

「また起きたら襲ってくるかもしれねェな……」

「大丈夫よ」

そう言ったのは徐倫だった。

「どういうことだ?」

「たぶん一度気を失わせれば次に起きた時には元に戻っている筈よ。前もそうだったから」

「おまえ…何か知ってるのか」

「少しはね」

徐倫は自分の知っていることを全て説明した。

自分が2011年のアメリカから来たこと。ここへ来る前に1987年のエジプトに行ったこと。そこで既に同じ現象を目撃していること。そしてエンリコ・プッチを追ってこの時代へやって来たことも。

「言ってる意味がちんぷんかんぷんだぜ…本気で言ってるのか?」

「ジョセフ・ジョースター、あたしはあんたの50年後に会って来たわ」

「50年後⁉︎ どんなんだったんだ?いやいや、やっぱり聞きたくねェぜ!」

「うっ…ここは…何処だ?」

ジョセフが一人でバカやってる間にシーザーが目を覚ました。

「シーザー!大丈夫なの⁉︎」

リサリサが真っ先に駆け寄る。

「先生……それにJOJO……ハッ!おれはワムウに殺された筈だ!何故おれの目の前に先生とJOJOが!」

「それはおれが聞きたいぜ。シーザー、おめぇさっき『あのお方』とか何とか言ってたがそれは何なんだ?」

「なに?『あのお方』?何の話だ」

「おまえ…覚えてねェのか?」

どうやら操られてる間の記憶は全くないようである。

ジョセフたちは徐倫から詳しい話を聞くために、徐倫とスージーQをまず家に入れた。

「にしてもおまえ…本当にシーザーなのか?」

「あぁ…おれにもよく分からないが確かにシーザー・アントニオ・ツェペリだ」

「そうかい……」

そう言うとジョセフはシーザーから目をそらして天を仰いだ。そしてリサリサも顔を手で抑えている。

「どうしたJOJO?それに先生も…」

「何でもねェぜ…」

死んだ筈のシーザーが目の前にいる…ジョセフとリサリサには感情を完全に押し殺すことは出来なかった。

 

「た、大変です!」

感動ムードに包まれていた中、SPW財団の一人が血相変えて走って来た。

「どうしたんだ?そんなに慌てて…」

「ドイツ軍から極秘の連絡によれば…スイスに死んだ筈の柱の男たちが現れたと!」

「な、にゃんだとォォォォ⁉︎」

確かに柱の男は全員ジョセフが倒した筈。不老不死になったカーズも宇宙へ追いやった筈。生きていることなどあり得ない。

だがジョセフは思った。シーザーが生き返ることがあるのなら柱の男たちもあり得るのではないか…と。

ジョセフとシーザーとリサリサは急いで財団の男の案内でスイスへと飛んだ。

「あの子に何を言わずに来て良かったのか?」

「柱の男との戦いはおれたちの問題だ。それにあの女は波紋は使えねェ。波紋もなしで奴らに対抗すんのは無理だぜ」

「何故そんなことが分かるんだ?」

「おれとシーザーの戦いを見ていた時の表情を見れば分かるぜ。まぁあの女は波紋とは別の何か特別な能力は持っているようだがな」

 

ジョセフたちがスイスへ飛んだことなど知る由もない徐倫はスージーQと共に家のリビングでジョセフたちが来るのを待っていた。

「遅いわね、まだ三人で話してるの?もう」

「ちょっと見てくるわ」

怪しんだ徐倫が家の前まで行ってみると、そこにジョセフたち三人の姿はなかった。

「あれ?何処行ったの?」

かなり呑気なスージーQとは違い、何かが起こったのだということをすぐに感じ取った徐倫。

「ねぇ、あのジョセフたちが戦った敵って誰!」

 

第5話完。

 

 

またお会いしましょう

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