石作りの海   作:数取団乱闘生

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第8話「戦闘潮流 その⑤」

ジョセフには嫌な予感がしていた。ただ一人残っているカーズ、気絶したリサリサ。

「女ならここにいるぞJOJOにシーザー」

「こ、この声は…カーズ!」

ジョセフとシーザーが声のする方を見るとカーズがリサリサに光の刃を突きつけて立っていた。

「てめぇカーズ!」

「究極生命体となったこのカーズ、こんなことをせずとも貴様らを殺すなど簡単だ。だができるだけ汗をかかず、危険を最小限にし!バクチをさけ!戦いの駒を一手一手動かす、それが『真の戦闘』だッーーッ!」

「くそっ…先生を人質にしておれたちをまとめて殺るつもりかッ!」

カーズは二人を見下しながらあざ笑っていた。

「妙な動きはするなよ?波紋の呼吸をしただけでもこの女の首を跳ねる!シーザー、おまえのようにこの女が生き返ることはない!おまえはただ『奴』に駒として生かされただけなのだ」

「『奴』?誰だそれは!」

カーズが柱の男以外に仲間がいるなんてことはない。だがジョセフにはシーザーが操られていた頃に心当たりがあった。

(確かシーザーも『あのお方』とか言ってやがったな…そいつがあの徐倫が追ってるって奴か)

「わたしは『奴』に忠誠など誓ってはいない。貴様らを殺した後に『奴』も殺してやるつもりだ。この究極生命体となったカーズに手出し出来るものなど存在しない!」

そう言ってカーズは高笑いをした。

「さぁJOJO、まずはおまえがシーザーを殺せ。そうすればひとまずこの女は解放してやろう。出来なければこの女を真っ先に殺す!」

「な、なんだと…」

「さぁ早くやれJOJO!早くしないとこの女の首が無くなるぞ!」

「……JOJO!おれを殺せ!」

シーザーは迷いなくそう言った。

「何言ってやがんだてめぇ!」

「おれは元々のここで死んだ身…先生の為なら死んでやる!」

「ざけんじゃあねェ!」

ジョセフはシーザーを殴り飛ばした。

「てめぇリサリサにあの苦しみをもう一度味わえってのか!死んだ奴より残された奴の方が辛いってことを知りやがれボケがッ!」

「じょ…JOJO…おまえ……」

「どうした?殺せんのか?ならこの女を殺すだけd……」

そう言いかけたカーズが何故かそこで止まった。

全くカーズの方を見ていなかったジョセフとシーザーも見てみると、カーズはまるで何かに縛り付けられているように動けなくなっていた。

「な、なんだァ⁉︎ 何が起こってやがるんだ!」

「何だ…見えん何かで縛られている……」

カーズはそのままリサリサを手放してしまい、それをジョセフがナイスキャッチした。

「これはおまえには見えないわ。いくら不死身の化け物と言ってもスタンド使いじゃないおまえにはね」

「おまえは…空条徐倫!」

そこに現れたのは徐倫だった。徐倫がストーン・フリーの糸でカーズを縛り付けていたのだ。

スタンド使いではないジョセフやシーザーやカーズには存在は全く見えない。

「おまえの倒し方はさっき外でSPW財団から聞いたわ。これしか無いってね」

「何をするつもりd……」

カーズのセリフの最後まで言わさず徐倫はストーン・フリーでラッシュを叩き込んでいた。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

強烈なラッシュを受けたカーズは天井を突き破り天高くまで飛んで行った。

「こ、この展開は…まさか……まさかァァァ!!」

カーズの嫌な予感はスバリ的中。カーズは大気圏をぶち抜いて宇宙空間へと投げ出された。

「これは…いかん……」

カーズの身体はみるみる凍り付き、やがてまたしても動けなくなり考えるのを止めた……。

 

「流石だぜ空条徐倫。承太郎の娘なだけあるぜ」

カーズをぶっ飛ばしたホテル跡に一人の男が現れた。

「おまえは確かホル・ホース!」

「よぉ覚えておいてくれて嬉しいぜェ」

そう。現れたのはホル・ホースだった。

「そんなおまえの為に一つだけ言っておいてやるが、ここにはおまえが探してるエンリコ・プッチはいないぜ?何故だかは分かるよな?」

「えぇ、ここにはスタンド使いはいないわ。なら何故あたしはここへ来たの?」

「まぁおそらく『あのお方』はスタンド使いじゃないにしてもジョースターの血統の人間を始末するつもりだったんだろうな。それをおまえに渡したDISCのスタンドが感じ取って連れて来たんだろうよ。おれが言えるのはここまでだ。また次の時代に行くこったな」

そう言い残すとホル・ホースは再び光に包まれて消えて行った。

「チッ…また逃げられた……」

(でもプッチがいないなら早く次の時代へ行こう)

徐倫がさっさと次の時代へ行こうとすると

「ちょっと待ちな徐倫、おまえもしかしてこのまま行くつもりか?おれたちにもちゃーんと説明してもらおうか?」

ジョセフに肩を掴まれて呼び止められた。

 

第8話完。

 

 

またお会いしましょう

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