「ちょっと待ちな徐倫、おまえもしかしてこのまま行くつもりか?おれたちにもちゃーんと説明してもらおうか?」
ジョセフに肩を掴まれて呼び止められた。
「あんたたちには関係のないことよ」
徐倫はそう言ってジョセフの手をはらった。
「関係ないだとォ?こっちは既に巻き込まれてんだよ!」
「おいJOJO、その女は任せた。おれは先生をホテルまで連れて行く」
「あぁ頼んだぜ」
シーザーはリサリサを抱えてその場を後にした。
徐倫の前にはまだジョセフがイライラしている顔をして立っている。
「聞いてんのか?無視決め込んでじゃねェぞ?」
「別に無視してるわけじゃないけど…スタンド使いじゃないあんたにはどうすることも出来ないわ」
「どいつもこいつもスタンドスタンドってうるせェな。だったらどうやったらそのスタンドってのは使えるようになんだ?」
「さぁ知らないわ」
徐倫はさっさとジョセフとの会話を終わらせて次へ行こうとしていた。
「だったらおれを連れてけ」
「はぁ⁉︎」
「聞こえなかったか?おまえが行く時代とやらにおれも連れてけって言ってんだよ」
「おまえもそのつもりだったのか」
そこへシーザーが戻ってきた。
「おまえも?ってことはあんたも?」
「おれが何故生き返ったのか知る義務がある!例えそのスタンドが使えなかったとしてもな!」
「ほらほらこう言ってんだぜ?おれたち二人も連れてけや」
ジョセフはもはや脅迫気味である。
「いえ、わたしも行きます」
何とそこへリサリサもやって来た。
「せ、先生!もう大丈夫なのですか⁉︎」
「わたしは大丈夫よシーザー、それより嫌な予感がするのです」
「いや…誰一人連れて行くって言ってないんだけど……」
結局徐倫は断りきれず、ジョセフとシーザーとリサリサの三人を連れて行くことになった。
次に飛ばされた場所はこれまた空気の違う場所だった。
「あー?なんだァここは?全く知らねェ場所に来ちまったぞ」
「いや…待て!ここはイタリアだ」
「イタリア?」
「あぁここは恐らくイタリアのコロッセオだ」
シーザーはイタリア出身なのである。
「コロッセオ?確か前に来たなァ…あっ!カーズたちが眠っていた場所か、ここで毒の指輪を入れられたんだったな…嫌な思い出だぜ」
「時代は違うだろうけどね」
しばらく四人はその場を見渡していると
「おい何者だてめぇら!そこで何してやがる」
気がつくと銃を構えた男率いるヤバそうな男たちに囲まれていた。
「ちょっと来てもらうか」
結局四人はそのヤバそうな奴らに連れて行かれ、気がつくと牢に入れられていた。
「おい待てよ!いきなりなんだこの展開はッ!」
ジョセフが大声で叫ぶ。牢には四人以外いないのか響き渡る。
「おれてっきりイタリアの奴はシーザーみたいにキザな野郎ばっかだと思ってたのによォォ!」
「おいそれどういう意味だJOJO!」
「えっ?あぁ声に出てたな…」
「まぁ良い、だいたいイタリアにだってギャングぐらいいるさ。あの感じからしてイタリアのギャングだろうな」
ジョセフやシーザーには分からなかったが、徐倫には分かっていた。
さっき銃を突き付けて来た男がスタンド使いであることを。
「おれたちが西部劇みたいな男が言ってた奴を追って来たんだろ?こんなところに捕まっちまったら元も子もねェぜ!」
誰も何も喋らないのでジョセフが一人で叫んでいた。
「うるさいぞJOJO、そんなに騒いでも何も変わらないだろ」
「だったら何か?シーザー、おまえは黙って策でも練ってるってのか?」
「あっあぁ…」
「おいシーザー、てめぇ何も考えないな?」
「そんなわけないだろ!」
そんなジョセフとシーザーのやりとりを徐倫は完全無視で考えていた。
(あたしがこいつらの世界へ行ったらすぐにジョセフに出会った…ということはさっきのスタンド使いもジョースターの血統の人間の仲間?いづれにしても無関係ってことはない)
「あなた、何か気になることでもあるようね」
ガキばかりの中で唯一の大人リサリサが考え込む徐倫に気が付いていた。
「まだ分からないわ。でもあたしたちの目的が近いことは確かよ。このギャングの中にジョースターの血統がいる。あたしたちはプッチよりも先にそいつを見つけないといけない」
「ということはシーザーや柱の男のように敵に操られた存在もいるかもしれない…ということね」
「そんな存在がいたら危険よ。そうなったらプッチがもうこの世界に来ているということだから…」
口喧嘩をする男を無視して話を進める女二人。
「おい!何おめぇらだけで話進めてんだァ?おれにもちゃんと説明しろ!」
「だから一旦黙れJOJO!詳しい事情はその徐倫って子しか知らないんだ!おまえが出しゃばっても仕方ないだろ!」
「こいつが全然教えねェのが悪いんだろうが!」
「やれやれだわ……」
一方その頃徐倫たちを捕らえた銃使いの男はギャングのボスに報告に向かっていた。
「コロッセオをウロついていた変な奴らを捕まえたぜ、どうするジョルノ」
「変な奴ら?…ミスタ、そんな理由だけでわざわざ拘束してきたんですか?」
第9話完。
またお会いしましょう