投稿が出来ている=健康である
ほら、某いちかわいいの作者も言ってたじゃん? 投稿できているってことは私は元気なんだって……。
あ、モロヘイヤをセカンドオフでゴールデンしなきゃ……(意味不明)
というわけで、はじまるんだお?
砂糖。それは、一時期黄金と同等の値段で取引され、更にそれを使用したお菓子などを並べたお茶会などは中世貴族達の間では一種のステータスとされていたという。
そして、そんな時代のうねりの中生まれたのが、
『チョコレート、それは童貞、独り身諸君にとって忌むべき物質だろう。だからこそ私は問うのだ……。
ねえねえ?wwwww 今年のバレンタインはチョコもらえた?www ねえねえどうなのさ? どのくらいもらえたのよ?wwww』
「何で唐突に童貞いじり入ってんだテメェ!? 季節感も何もあったもんじゃねぇなおい!!」
『で? 葵少年はどうだったのよ?』
「……貰えなったよこん畜生ッ!!」
『ちなみに作者は職場で義理チョコを四つほどいただいたらしいですぞ?』
「よしその作者とかいうやつ殺そう」
第五話 そうだ、ショッピングモールへ行こう その四
どこぞの聖杯のおかげで、童貞の身でありながら聖女様の全身コーディネートを担当する羽目になった葵。
現在はそのコーディネートされた服を着たジャンヌと共に、ショッピングモールの中央付近にあるベンチで小休止中である。
「……疲れた。時計では二時間しか経っていないのに、まるで一か月以上も経過したかのような疲労感が……」
『そりゃまあ、こっちではまだ一日も経ってないけど、実際には初投稿から四か月以上も経過してるしね? 多少はね?』
「すまん、お前が何を言っているのかさっぱりわからない」
本日何度目かの聖杯電波受信である。
「あの……この度は本当にご迷惑をおかけいたしました……」
と、ここで、葵の隣に座っていたジャンヌが、非常に申し訳なさそうな顔で謝罪した。
「いやいや! 何度も言ってるけど、ジャンヌさんは悪くないって。悪いのは全部コイツだか」
『ああそうそう、さっき試着室で葵君てば鏡ごしに聖女様の下着姿をご観覧なさってましたでやがりますよ?』
「ちょ!?」
「ええ!?」
今ここで明かされる、衝撃の事実。
そして茹で上がる、両人の顔。特にジャンヌに至っては、その生来の白い肌を真っ赤に染め、どこぞの森の守護者が射抜きそうな果実にそっくりである。
「いやでもほらあの時は鏡越しにちょっと見えただけだから別にあのそのなんていうか」
『でも、見たんでしょう?』
「……本当に申し訳ございませんでした」
ほんの一分にも満たない時間で謝罪の対象と発言者が入れ替わっていた。
が、誰にも葵へ同情を抱く者はいない。覗きに慈悲はない。
「……すみません、あの時に素直に言えればよかったんだけど……そうだ。お詫びに」
『ん? 今何でもするって言ったよね?』
「まだ何にも言ってないからね? 安易に何でもと言ってはいけないからね?(戒め)……ただまあ、その、ジャンヌさんが望む範囲で──」
ぐぎゅるるる……。
「~~~!?!?!!?」
「は、話をする前に何か食べましょうか……」
そんなわけで、第二次食事戦争の幕が開けた。
~フードコート~
「こ、これは……!」
さもありなん。現代日本の料理は、今朝方に堪能し尽くしたと言っても過言ではないほどにその神秘を自分自身の目と舌で感じたのだから。
そこに、この光景。
そこには、万物があった。
立ち並ぶ屋店。
ジュウジュウと旨みを充満させる匂いと煙。
様々な食べ物を手に、笑顔を溢れさせる人々の姿。
「ああ……ヴァルハラは、ここにあったのですね……!」
「いやいや、ただのフードコートですけど!?」
『はーい。作者の全力描写始まりまーす』
まずジャンヌがその目に映したのは、
「ケバブ……? ええと……四角に切った肉を重ねて串で刺し、タワー状に……じゅるり」
「待って待って! ジャンヌさん何かただの食いしん坊キャラにキャラ崩壊&キャラ変換起こしかけてるから!?」
『おっ、そうだな(同意)。ワイは葵君が立派なメタ発言を飛ばし始めたことに感無量だゾ!』
聖女がその目に移したのは、何やら無駄に達筆な字で真っ赤な看板に『ドネル・ケバブ』と書かれたその屋台だった。
回る肉。回りながら回る肉。回りながら焼かれて回る肉。
嗚呼、その威容のなんと雄々しきかな……!!
ついでに勢いで葵に押し付けられる聖女様の柔肉……!!
「葵さん葵さん葵さん!」
「分かりました分かりました分かりました! なので腕抱き付いてこないでください色んな意味で大変なことになりますから!!」
『そんな事を言いつつ、「あっ、これ役得だ……」などと内心ニヤつく葵であった、まる』
「狙いすましたかのように心を読むんじゃねえ!」
そんなこんなで、ケバブを購入し、二人はフードコートのテーブルについた。
「な、なんということでしょう……。滴る肉汁と、その御雫を祭り上げるかのようなキャベツとトマトの彩。それらをまるで聖母マリアのように包み込むこのパンの仕上がり……。これは、食の百年戦争です!!」
「百年戦争関係ねぇ!? ってか完全に食レポだよ誰得だよ!?」
『強いて言えば、ケバブに恍惚するジャンヌを妄想して連鎖恍惚をかます諸氏向け?』
「で、では……主よ、あなたの慈しみに感謝してこの食事をいただきます」
パクリと、ジャンヌ小さな口が、ドネルケバブにかぶりついた。
瞬間、肉とソースの強烈な洗礼が口内を駆け巡る。少しばかりピリ辛なソースが固めに焼かれた肉を巻き込み、舌の上で踊り狂う。
だが、無論それだけではない。舌を席巻した強烈な洗礼の先には、柔らかトマトの酸味と、シャキシャキと歯を悦ばせる野菜たちの寄り添い。
そうして、それらの食材がひとしきり舌を刺激した末に、程よく焼き目を付けられたパンが聖母の如き包容力で味の調律を図る。
ああ、これこそ人類が求めた味の極致。至上の美味。
「……ああ、とっってもおいしいです!!」
「ああ、うん。なんかもうジャンヌさんがよけりゃそれでいいや……ってもう完食してるし……もう完全に元のキャラとかわっかんねぇな……」
『キャラ崩壊は基本。これは公式でも黙認されてますからネ! 是非もないネ!!』
人生(?)初ケバブを堪能し、一息ついた聖女。
意図せずして、その唇が一瞬綻び「ほう……」と、うっとりとした溜息が漏れた。聖女らしからぬ色気を帯びたその吐息を聞けば、世の男児は皆一様に視線を奪われ、前かがみの状態から姿勢を起こすことにたがわぬだろう。
……口の周りにべったりとケバブソースが塗りたくられていなければ。
「……なんか、保護者になった気分なんですが……。はーい、ジャンヌさん動かないでねー」
「ほわわ……んぐんぐ……はっ! 私は今まで何を!?」
『聖女様ケバブソースに恍惚を晒すin近場のショッピングモール』
「まあ、誰かが美味しくご飯を食べてる姿はそれだけでおいしさの調味料になるって、誰かが言ってたし……んじゃ俺もいただきまーって辛あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
葵の舌を焼く灼熱の香辛料。
偵察や小手調べなどない、初手からの全軍突撃命令である。
『あ、そうそう、葵氏のケバブには愉悦部推薦調味料、「冬木名産! 吼えろ味覚よ! あとついでに悲鳴とかも! (中華料理店・泰山店主完全監修)をトッピングしてあるから。感謝してくれてもええんやで?』
「~~~~!??!?!?」香辛料発狂葵言語(それは必ずしもウコンの座席のおかげでのク〇聖杯がAaaのものであることはありません!!)
※『冬木市タイアップ! ~炎のギリギリ限界泰山ケバブ~』は、スタッフ(
朱く染まった夕日が、まるで世界の終わりのようだ、などと死んだ目をした葵は思った。今なら正義の味方でも何でも目指せる気がした。
「何か、もんのそっこく疲れた……」
そんなこんなで、あの後あれやのイベントを経て、帰路に着いたジャンヌと葵。
特筆すべきイベントはあの後には特に無かったので割愛。
まあ、あの後にフードコートの食材をコンプし、食べ放題系の飲食店に出禁を宣告され、
「申し訳ありませんでした! 本当に申し訳ありませんでした!! あれらの味を知識としては知っていたはずなのですが、実際の経験として口にしてみるとどうにも止めどないものがこみ上げてしまいまして……!!」
真っ赤な顔で自慢の金糸を振り乱しながら謝罪するジャンヌに悟りを感じ、もうどうでもいいか、と綺麗な笑顔で空を見つめていると、アレな感覚が葵のお腹を襲い、少しばかりお花を摘みに行っている隙にナンパ共ががジャンヌを取り囲んで、それを確認した聖杯が『ちょおっとワイ以外の輩がジャンヌたんを弄ぼうとしてるとか万死に値するわ』などとほざき、
『やばいてがすべったー。というか意図的に手を滑らせたー』
愉悦に歪んだ声音でナンパ男連中のLINEに登録されていた交際していると思しき女子の会話履歴をコピペして送信。
結果、それぞれ別々の女子に送信し修羅場を発生させたりなどしていたが、特に語るべきことでもないので、このアクシデントも割愛する。
……複股をかけていた男の末路は悲惨だったとだけここに記しておこう。(愉悦)
「で、結局渡したお金、ジャンヌちゃんの衣服や日用品を買わずに、何に使ったの? 正直に言いなさい。お母さん怒らないから」
「それ絶対怒る奴だし、さっきから飲食代に消えたって何度も説明しt」
「葵?」
「マジでガチでリアルに食費に消えたんだよぉおおおお!!!」
この後めっちゃ説教された。
※この作品はフィクションであり、実在の人名、団体名、地名とは一切関係がございません。あらかじめご了承ください。
尚、当店ではナンパ者への人権はお取り扱いがございません(無慈悲)