kozuzu「何? パワポでの業務プレゼンテーションはずっと前に教えたよね?」
後輩君「え、ええと……ま、まあまずは聞いてくださいよ! 自分、昨日FGO始めたんすよ」
kozuzu「ほう」
後輩君「で、自分このアルテラってやつが欲しかったんす」
kozuzu「ああ、うん」
後輩君「でも、引いたらこのええと……酒? ……どうこ? とかいうちびが出たんすよ! マジ無いっすわーこんなチビッ子貰って誰が喜ぶんだよって感j」
kozuzu「死ぬが良い」つ大量の添削が成された後輩君のプレゼンテーションプリント
この後めっちゃタスク投げた。
個性。それは、群である人が、個を確立するために自身の内面に見出す自身への
思春期とは、その楔を自身に打ち込み、俗世に染まるまでの期間である。染まり切るまでの間、少年少女は悩み、苦しみ、時に「自分は何故生きているのだろうか?」「自分の代わりなどいくらでもいる」などと益体のないことを日がな一日中思い悩む。
そして、周りを見て気づくのだ。
その苦悩は誰もが背負い、これから生きていく上で────『イイハナシダナァの途中悪いんだけどさ。来季プリヤ来るじゃん? そんでさ……ワイの属性とあの不思議ステッキの属性丸被りじゃね!? これヤバくね? アイデンティティークライシス待ったなしじゃね!?』
「マジでいい話の途中だったんだから最後まで静かにしてろやゴルルァ!!」
第六話 It's Heart full ☆B☆O☆KK☆O☆ Days!!
妙に人口密度が高く、心なしか湿度を高く感じるその空間。
少年少女が一定間隔で並べられた勉強机に座り、正面を真剣な眼差しで見つめていた。
これが平時の授業態度であれば、その学校の生徒たちはとても優秀な成績を残していることだろう。
しかし、残念ながら今は授業をしているのではなかった。
「あの……初めまして。ジャンヌ・ダルクと言います。これからよろしくお願いします」
そう締めくくり、少女はぺこりと頭を下げた。三つ編みに束ねられいるのに、油分の少ない金糸がさらりと涼やかな音の旋律を奏でた。
白いブラウスに臙脂色のリボン。膝上五センチを忠実に守る紺色のスカート。それら纏うは百年戦争の立役者、聖女ジャンヌ・ダルク。
そう、ここは朝のHR。この神妙な雰囲気の正体は、転校生を紹介している故の真剣さだった。
「「「「…………」」」」
「あ、あの……私、何か変なことでも言いましたか……?」
沈黙が、その場を支配した。
しかし、次の瞬間。
「「「「金髪美少女キターーーッ!!!!!!」」」」
「気持ちは分かるが仲いいなお前ら!?」
異様なまでにタイミングピッタリな歓声が教室を包み、湿気の強い空間をビリビリと震わせた。
そう、この光景は
なので、葵は思わず突っ込んだ。
「ってか皆なんか違和感かんじねぇのかよ!? あれジャンヌじゃん! Fateに出てくるジャンヌじゃん! おかしいじゃんジャンヌさんって二次元のキャラじゃん!! そのジャンヌが現実世界にいるって超大問題でしょ!?」
学校に来る前、そのことで危うく胃潰瘍になるところだった葵は、拍子抜け処か呆気にとられて思い切りツッコんだ。
そんな、当然の葵の疑問に、
クラスメイトたちは妙に爽やかかつ神妙な表情で口を一斉に開いた。
「「「「大丈夫だ、問題ない」」」」
「寧ろ問題しかねぇよ!? 目を覚ませお前らッ!」
「「「ははは。何を言っているんだ相沢。私たち(俺たち)は正気だ」」」」
「誰かーッ!! このなかに正気な方はいらっしゃいませんかーーーッッッ!!」
『呼んだ?』
「一番正気じゃない奴キターーー!! ってかお前クラスの皆に何しやがったゴラァ!?」
『いやー、皆無個性でつまんなかったから、とりまカニファン仕様にしてみた』
「安易にカニファンなどと言ってはいけない(戒め)」
『じゃあ、一曲逝ってみましょうか。栗なんとかさんとか、美なんとかさんとかで、すーぱー☆あふぇくしょん』
「ちょ、やめ──
君と~いっしょがいちばん~~~
「「「「\(^ω^\Ξ/^ω^)/イェイ!イェイ!
\(^ω^\Ξ/^ω^)/ウォウウォ!ウォウウォ!ウォウウォ!」」」」
「▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわあああああああああああ」
そんなこんなで、聖女様の学園生活が始まりました。
ちなみに、ウォウウォ! の時には聖女様は('σ')←こんな表情でした。
短いのはあれだ。全部後輩君の仕事が遅いのが悪いんだ。なのにFGOとか始めやがって。酒呑ちゃん引きやがってこんちくしょう……。
あ、後輩君? さっきあげた添削終わった? 終わったらExcelでこの資料まとめといてねー(後輩君は表計算が苦手です)
パワハラじゃないよ? 愛のムチだヨ?(愉悦)