影のプロデューサー 作:k d
飽きさせるような事はさせないように頑張ります。
俺は家族に捨てられた。
理由なんか忘れた……いいや、無かったのだろう。とにかく捨てられた。
施設で育った俺だが、15歳の高校1年生で自立を強制された。アルバイトが可能な年齢だからだ。
休日は朝から晩までアルバイトしてさらに、平日も夜と朝はアルバイトをしなければいけなかった。だが金欠、親なしの俺だが、頭は良いし、容姿も悪くない。
まあ、自分で言うことではないがな…
だからか、低賃金で働くことに疑問を感じてしまったのだ。無理もない、先輩のいびりや1日12時間くらいの労働をしても、俺一人暮らすのがやっと。それなら、どんな方法を使っても稼ぎたい!
金に綺麗も汚いもあるか!!
問題は何をやって、どのように稼ぐか
流行=金 といっても過言では無い世の中で、何が注目されているかを考え続けた。
その結果
黒井プロ 大卒採用試験 面接
面接官A「君は大学で何を学んでたのですか?」
「はい!主に、経済学を学んでいました。」
B「では、経済面にて弊社の問題を指摘して下さい。」
「はい!一見、問題はありません。ですが、貴社のアイドルには、一般の顧客が喜びそうな美談が無いのが唯一の欠点だと思われます。」
俺は、大卒と偽って黒井プロの大卒試験をパスしたのだが
入社直前で社長室ひ呼び出された。
「……君が、石橋 茂かね?」
「はい!」
「君の出身大学と卒業論文を教えてくれないか?」
「……すいません、私は成績優良者であった為、卒業論文を書かなかったのです。」
「…ほぅ、ではもう一度出身大学を教えてくれ」
「都立経済大学です。」
「高校1年で有名大卒業気取りかね?」
……バレてたのか? いや、完璧だったはず。
有名大卒業者の中から、引きこもりやニート又は社会的な立場が無い奴を選び、小金と事後の社会的信用を交渉材料に名義を貸して貰った。
それに、市役所は個人情報の開示なんてしないはず。
「唯のプロダクションだと思っただろ?」
「?」
「唯のプロダクションに個人情報を渡す公的機関なんて無いと思ったんだろう?君が日本でも有数の有名大学を選んだのもそれが理由だ。」
「すいません、ですが俺は今回入社した連中よりも有能だと自負しています。」
「何をもってそれを言った?」
「確か、ここの面接は圧迫面接で集団でしたね。俺以外にプレッシャーに負けず意見できたのは何人いますか?」
「………」
「俺はただ金が欲しいんですよ!稼がせてもらえればどんなことだってします。」
「どんなことだってするかね?」
「しますよ。この世は弱肉強食なので。」
「高校はどうした?」
「高卒認定試験を受けて、今は結果待ちです。」
「なら、君には3年間フリー期間があるということだね」
「受かればの話ですけどね。」
「なに、そんなのは些細な問題さ。それより、明日から来たまえ黒井流の仕事術を仕込んでやる。」
2年後
黒井プロダクションは不祥事が発覚し、倒産に追い込まれたものの、黒井という男の意思と流儀は確実に受け継がれていた。
それから、半年もかからないうちに、独立したジュピターはある一人のプロデュースで持ち直していた。
経歴上では24歳の男の名前は
石橋 茂 という。
この美城プロダクションも彼を狙ってる一社である。
読んでくれてありがとうございました。