ラバウル基地の転移提督達   作:R.H.N

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一年以上ぶりの続きです。


~第14話~ラバウルの損害、そして衛星連絡

~SIDE 騎龍~ラバウル鎮守府にて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ!地味に被害が大きいなオイ!、どうせこの際だ、いっそのこと修復ついでにここいら一体を要塞に仕立てあげてやる!もう二度とあんな無茶苦茶な奇襲が来ても大丈夫にしてやるからなぁ!!」

 

 

 

「博士、大丈夫ですか?私に手伝えることがあればお手伝いさせて頂きたいのですが・・・」

 

 

鎮守府の倉庫が吹っ飛ばされてから暫くの頃。

 

 

博士所有のリュックから取り出したPCを使って、鎮守府損害の確認纏めと被害箇所を持ち前の工作機械群で修復する正成提督を見つめながら、私は博士に手伝えることはないか聞く。

 

 

「うむむ・・・実のところ瓦礫撤去なり着水大破した爆撃機の回収なり、手伝って欲しいことは割とあるのだが、騎龍をわざわざ回す必要がなくてなぁ・・・」

 

 

「瓦礫撤去は夕張と工厰の明石に任せればいいし、海上機の曳航はアイオワと水上航行装備をした水菜中佐に任せればいいしで、正直騎龍達には更なる襲撃の可能性に警戒しててもらった方がいいと言う状況でな、クレーンを増設したばかりで出番がないと言うのも難なのだが・・・ね、」

 

 

「そうですか・・・・・・」

 

 

博士は作戦前に折角だからと作業用兼サルベージ用の大型クレーンを増設してくださったのですが、使う機会は未だ先のようです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あらら、随分と派手にやられたわね、被害状況はどうなってるの?」

 

 

「胃が痛くなるし、りゅうおうたちが来てないから取り敢えず話すのはりゅうおう達も来た後だ、モンタナ、戦果はどうだ?」

 

 

「ダメね、あのデカブツ三機ぐらいには逃げられたわ、他は全部打ち落としたけど、それが限界」

 

「そうか・・・私としたことが想定戦術を大きく見誤ったなぁ」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

そうこうしていたらモンタナさんが帰還しました、被害状況をすぐに聞く辺り先程の爆撃の事を余程気にしているようですぐに被害集計結果を聞こうとします。

 

作戦に投入された他の航空機の全てを囮にした深海棲艦によるラバウル爆撃。

 

戦略爆撃機で鎮守府を急降下爆撃するという異様な発想で行われた爆撃は、事前に増設されていた対空網や私達による防衛線を超高高度からすり抜ける事で、鎮守府に膨大な被害が発生する結果となりました。

 

大失態とも言えます、正直私は自身の失態が提督の名誉を大きく傷つけてしまったと思い、申し訳なさでそのまま黙る事しか出来ませんでした。

 

 

「今戻ったわ提督、んで、失態の被害と原因はつかめているのでしょうね?」

 

 

「まぁね、正直その殆どが【私の見識ミス】に集約されてると見て良いものだったから失敗の原因を探るのは楽だったよ」

 

 

「・・・まぁいいわ、取り敢えず被害状況を教えてくれないかしら?、海域の方は夕張とアイオワ、基地の航空隊、それに私のグランパスと騎龍の艦載機が見張ってるから気にしなくて大丈夫よ」

 

 

「わかった、まぁ取り敢えず被害の統計関係から入ろう」

 

 

そんな訳で黙っていたらりゅうおうさんも戻ってきました、そして帰り様に提督へ一言刺々しい一言を放ちますが、特に気にしたようすもなくあっさりと自身のミスだと正成提督は言い切ってしまいます。

 

 

「まず被害統計を確認するに関連して幾つか解ったことがある、一つ目に、深海棲艦はひっじょーに高度な技術を開発、運用する能力があると言う事だ」

 

 

「深海棲艦に?」

 

 

「陸とキスして木っ端微塵になった大型爆撃機の破片から情報を集めるため、モビルビルドシステム(以降MBS)から専用の車両を回したんだが、機体から【カウンター・カウンター(以降C2と略する)】と言う電波吸収塗料が検出された」

 

 

「・・・なんですそのカウンター・カウンターとか言う塗料は?」

 

 

なんか聞いたことのない名前の塗料が話に出てきました、電波吸収塗料がどんなものかは知ってるのですが、そんな名前の電波吸収塗料は聞いたことがありません。

 

 

「この塗料・・・正確にはC2に使われてる液体には、【電波を一定の方向へと完全に誘導する】と言う特質があるんだ、詳しくは解説すると長くなるから省略するが、一定の方向からやって来た電磁波がこの塗料に当たると、その間だけ一時的に物体を透過できなくなる上に、【反射されなくなる】と言うレーダー涙目のシロモノだ、航空機全身にひたすら塗りたくるだけでステルス機が完成するぞ、零戦一機に塗りたくる必要量分だけで兆単位ののお値段するぐらい突出してお高いけど」

 

 

 

「へ?」

 

「は?なにそれ!?」

 

「そんな塗料があったのか、道理で私達のレーダーの一切を無力化できたと、ってそりゃねぇだろ!ってかなんで私達ですら知らねぇそんなもんをあんたが知ってるんだ!?」

 

 

「私の世界の日本が2000年初頭に実用化してたからな、数少ない先越された技術だったもんだからよく覚えてるんだよ、ついでに開発工厰で沸いて出てきたF4EX仕様はこれを惜しげもなく使ってる」

 

 

聞いたこともないすさまじくピンポイントなチート塗料の存在を聞かされておもわず困惑します、りゅうおうさんに至っては素の口調(と思われる物)が出てしまっています。

 

 

「まぁその事は取り敢えず置いておこう、被害統計だが、飛行場の一部が使用不能、島の防衛をしていた遠隔操作の無人防衛砲台群がほぼ纏めて壊滅、資源倉庫が纏めて爆発四散で艦隊補給、修理が現状実質不可能」

 

「さらにレーダーサイトに至近弾でレーダー故障、湾内に破損沈黙した機体が居座って船舶運行の邪魔に、ついでにMBSの車両保管庫にも被弾して保管されてた建設機械が大体お釈迦になっちまった、実質的に鎮守府の機能が殆ど停止した形だ、ラティメリア管制施設が生きてるからラティメリアを経由した情報収集とヴァツーチンへのデータ送信や通常の通信は可能だが、それだけだな」

 

 

「うわぁ・・・ホントに派手にやられたわね」

 

「・・・・・・アレ?あの航空機群、陸軍詰め所や島内の住民居住区へは爆撃しなかったんですか?」

 

 

散々な被害を統計を聞き受けおもわず目をおおいたくなりますが、私はこの時、被害箇所に陸軍の兵士が詰めていた詰所や、鎮守府設立にあたって避難先から帰って来たニューブリテン島原住民の人々がいた居住区の被害を聞いていません、まさか博士が私達に隠そうとする訳もなさそうですし、どう言うことなんでしょうか?

 

 

「もう一つ、わかったことがそれだ、深海棲艦、少なくとも今回の爆撃、【人がいる場所】は意図的にオミットされた可能性が高い事だ」

 

 

「・・・民間人どころか陸軍の兵士すら攻撃対象から外れてたの?」

 

「そう言うことだ、原因はわからんが取り敢えずこれで私の首が飛ぶ可能性は殆どなくなったと考えていいだろう、まぁ提督業は解任されるだろうが」

 

 

「・・・・・・まぁ被害を考えると解任は確実でしょうね、監督責任が戦力配分を行った蒼井提督に及ぶ可能性があるけど」

 

 

正直何も言いようがありませんでした。

 

事実、鎮守府が大損害を被ったことは確かで、攻撃範囲がラバウル鎮守府から少し離れていればそこには多数の民間人がいるわけです、運が良かったのか或いは何かの意図があったのか、ともかく提督がこの件で追求される立場になったのは間違いありません。

 

 

「今それを言ってもしょうがない、提督、復旧の目処は?」

 

「MBSの第2波械群を展開する、ついでに再発防止策に鎮守府機能の拡充も行うから機体の回収やら瓦礫撤去やらを含めると既存機能の全面復旧は明日になるな、拡充完了には2週間前後を予定してる」

 

 

「そう・・・と、すれば私達は遅蒔きながら市街地方面の防備を固めた方が良いかしら?」

 

 

「そうだな、ADAM!(エイダム)」

 

 

「うわわっ!パソコンがひとりでに動いた!?」

 

 

「What's happening!?」

 

 

「博士、まさかあのときのっ!?」

 

 

 

博士が誰かを呼ぶように名前を告げると、博士の付近にあったリュックからヌッと機械のアームが延びたかと思うと、その手に持たれていたパソコンが光り、起動しました。

 

りゅうおうさんだけは何かを知ってる様子、恐らく都合で本土に行っていた間に見たことがあるのでしょうしかしこれはいったい?

 

 

 

 

「ADAM、陸の航空隊に付近の低空哨戒から市街地付近空域での対空警戒に切り替えるように要請、ラティメリアも主要監視領域を大西洋方面からラバウル、トラック、ミッドウェー付近海域に変更、副次監視海域を大西洋方面の推定渡米艦隊へ変更するように伝達、ついでに飛び去った爆撃機の航宙追跡を行うよう下命せよ、それと管制施設は一時放棄、システムを止めて内部の妖精さんは退避するように伝達しとけ、以降、大規模作戦終息までラティメリア管制はADAMに一任する」

 

 

「OK、system startup、‎Connect with Latimeria」

 

パソコンがひとりでに動いたと思ったら、博士がパソコンに向かって命令を出しています。

 

しばらくして指令し終えると、リュックから命令に反応するように小さなパラボラアンテナ出現したかと思うと、パソコンの横にセットされて回り始めました。

 

 

 

(ピーピピーピーピピーピーピピー、ピーピピーピーピピーピピー)

 

 

「提督、これは?」

 

「・・・私が発明した膨大な発明品の管理を行う倉庫番役のAIだ、発明品の運用ノウハウも持ち合わせていて、私以外では唯一、私の発明品、開発品諸々全ての運用能力を持っている」

 

「AI・・・・・・人工知能か・・・」

 

「そういえば私の国でも研究されてたわねぇ、」

 

人工知能による操作ですか、そういえば鎮守府に展開した博士自前の建設機械群を博士が操作してる様子がありませんでしたが、成る程人工知能に任せていたと・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ジリリリリ!)、ん?、(ガチャリ)こちら管制官、ラティメリアどうした?・・・・・・え!?なんだって!?

 

 

「どうされました?」

 

 

考え事をしていたら博士の付近にあったケータイが着信音をならし始めました。

 

 

レトロな雰囲気溢れる黒電話風の着信音に反応した博士がすぐさま電話に応じました、博士が使うケータイに着信と言うことは、現状ではラティメリアの管制施設からの報告が来たことを表しています。

 

 

 

 

「ちょっと待っててくれ騎龍、・・・・・・ふむ、ふむむむむ?、それ本当か?」

 

 

 

「・・・・・・・・・マジかよ!だとしたら確定じゃねえか!・・・わかった、取り敢えず話に加えとく。(ガチャリ)」

 

 

電話を切るまでに余程の事を知らされたのか、先ほどから冷や汗が止まらない博士、何があったのでしょうか?

 

 

 

「あー、すまない至急話さなくてはならないことが【2つ】起こった」

 

 

「何だ?深海棲艦の増援か?」

 

 

「位置がわかってるのならすぐにでも対処でこきるわ、提督、指示をお願い」

 

 

「あー、そういうのじゃなくてな、まず一つ目なんだが、ラティメリア中継でトラックの提督から連絡だ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回の大規模作戦、根本的戦略が物の見事に裏目ったらしい」

 

「ミッドウェーに赴いた部隊がほぼ壊滅、理由はわからんが作戦参加艦が丸々全部捕虜になった他、ミッドウェー方面で深海棲艦の大反攻にあって方面の鎮守府の防衛線が崩壊、方面を丸々占領された挙げ句、こっちは艦娘は愚か提督や守備隊も捕虜の対象になったそうだ、ついでにトラックが襲撃を受けたらしい」

 

「えっ!?それ大丈夫なんですか」

 

 

おもいっきり大変なことを聞いてしまいました、今回の大規模作戦は【ミッドウェーからハワイ方面へ陽動を展開しつつ、私達がニューカレドニアの深海棲艦拠点を陥落させる】と言う動員戦力が大がかりなだけで特に細かい戦略があるわけではない内容です。

 

今回、ハワイからニューカレドニアへ援軍が向かうのを阻止しつつ、あわよくばニューカレドニアから戦力を抽出させて上総さん達のニューカレドニア攻略を楽にさせるぐらいの感覚で行われていたため、陽動戦力には余り無理をしないよう厳重に注意されていましたし、深海棲艦の反攻を予測して大規模な防衛艦隊も展開されていたはずであり、その状態でこの結果となると余程の事が起こったと言わざるを得ないわけです。

 

 

 

 

 

 

 

更に言えば、そもそもこの作戦は戦力の大規模拡充が成った横浜大本営鎮守府と防衛省が、回復したてで無理させないために本格侵攻の役割をラバウルに投げてきたのに、陽動担当でしかないミッドウェー方面が反攻で戦線崩壊したら【他の戦線を大まかに現状維持しつつ、ニューカレドニア近くのオーストラリア方面の深海棲艦の戦力を切り崩す】と言う今回の大規模作戦の意義が失われてしまいます。

 

 

更に問題はそれだけでは留まらず、拡充した戦力がそっくりそのまんまなくなったと訳ですから、再び人材不足→戦線縮小と言うラバウル鎮守府稼働前の状態に逆戻りして後々の戦線にまで影響しかねない程です。

 

 

にしても、話に聞いた程度でも陽動戦力もミッドウェーの防備も相当のものと判断できる程の戦力が詰めていた筈なのになぜ・・・・・・?

 

 

「トラックの被害は?」

 

「ほぼ皆無、レ級が大量展開してたらしいがヴァツーチンと虚に呆気なく返り討ちにあったそうだ、後、虚がエリートのレ級を捕虜にしたらしい」

 

「虚もヴァツーチンもやるじゃん、私も負けてられないな」

 

 

(優樹菜が瀬野提督と協力してほかのレ級の救助活動を行ってるのは黙っとこ)

 

 

 

「・・・問題はここからだ、実のところミッドウェー戦線以外で深海棲艦の大規模戦力に抗戦できる他の防御線は此処とトラック周辺、幌筵に本土周辺以外の物だけだ、ショートランド、ブイン、タウイタウイとかは配備戦力が大西洋に大方出払っててまともな防備が出来てない」

 

「一応即応戦力位は残ってるようだが、ミッドウェーに攻め上った深海棲艦の大艦隊が勢いそのままに各鎮守府に侵攻してきたら此処とトラック、本土はともかくショートランドわらタウイタウイやらは落ちるだろうな」

 

 

「因みに何でショートランドやらが防備されてないかと言えば、【もともと艦娘は本土防衛と海外派遣で深海棲艦の勢力範囲への侵攻に戦力の多くを割けない】点」

 

 

「【海外へ派遣された戦力は現地防衛と大西洋横断への戦力抽出が精一杯で、こちらの戦線に回せる程の戦力がそもそもない】点、【目的は陽動だからって、その状態で戦力を出すために多少無理をした結果、既存のミッドウェー付近の戦力の他に足りない分の補填としてタウイタウイやらショートランドやらから戦力を抽出することにした】点の3つだ」

 

 

「ちょっそれマジかよ」

 

「…本格的にこの後どうしますか?」

 

「oh Jesus……ああ成る程、やっと情況が飲めてきたわ、要するに深海棲艦は勘違いを起こしたのね」

 

「・・・というと?」

 

 

博士から伝えられた戦況に愕然とする私達、そんななか、モンタナさんが深海棲艦の動向についてなにかに気づいたようです。

 

深海棲艦の意図については博士も検討できてなかったのか、博士がモンタナさんに話の続きを催促し始めます、それにしても勘違いとは一体・・・?

 

「簡単よ、深海棲艦は大規模作戦の少し前、エリートのレ級を変装してここに送り込んできたそうじゃない?」

 

 

「その時に確認した上総達のスペックから、ニューカレドニアに上総やりゅうおう達を中心とした少数精鋭を投入して、残りの戦力を全部ハワイに全振りして二正面作戦でくると考えたのよ」

 

 

「・・・・・・拠点の一角とはいえ、一大拠点でもあったニューカレドニアを囮にしたと?」

 

 

「そう考えれば、蒼井提督たちが予想に反してずいぶんあっさりとニューカレドニアに到達できたのも、島に落とし穴トラップを仕掛けた理由にも納得がいくわ、ニューカレドニアの防衛戦力は時間稼ぎの為に残されたのよ」

 

 

「・・・成る程、上総さんや下総さんたちラバウルの戦力をそっくりそのままニューカレドニアで足止めしつつ残りの戦力をほぼ攻めに使ったと」

 

「と、すればトラック襲撃もその一環か」

 

 

「多分ね、そして何よりそう考える事によってもう一つわかることがあるわ」

 

「ハワイも深海棲艦の本拠地の一つという事ですね」

 

 

「exactly!」

 

 

 

 

確かに、モンタナさんの予測が正しいのなら、ハワイとニューカレドニアとを比べたとき、ハワイを優先したとなります。

 

そしてニューカレドニアは深海棲艦の本拠地の一つと判明しているため、必然的にハワイを優先したと考えればハワイも本拠地一つと考えられるのは当然の帰結(逆にハワイを放棄してたらそれはそれで衝撃ものですが、)。

 

深海棲艦の立場から見ればハワイが本拠地未満の存在ならニューカレドニア防衛を優先する筈なんです、少なくともニューカレドニアより優先順位が高くなければ本拠地でなくても。

 

(銀○伝的に言えば、同盟が首都惑星ハイネセンに攻め込まれてて今にも陥落しそうなのに、イゼルローンの防衛を優先してるようなものである)

 

 

「で、両方ともガチでこられたと深海棲艦は判断して、仕方ないからニューカレドニアを捨ててハワイの安全確保に走った、と・・・私でも同じ状況ならそうするかな」

 

 

「中々に盛り上がってるところスマンのだが、もう一つ話をしておきたい事がある」

 

 

「更に話?一体なんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~っと、ひっじょーに言いにくいのだがな・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分から話すり替えといてそれはないだろ、それは」

 

「Hurry up!」

 

話をぶつ切りにした博士から更に話があるとの事ですが、自分から言っておいて言うかどうか迷い始めてモンタナさん、りゅうおうさんに急かされてました。

 

 

「まぁいいや、ぶっちゃけるとな、今ラティメリアから【ついで】で報告があったんだが・・・」

 

(ついで・・・ですか、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら【私の親友たち(あの馬鹿共)】が動き出したようだ、あいつらの機嫌次第じゃ戦況がひっくり返るかもしれんから続報を待っておいてくれ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・博士の親友?」

 

顔をひきつらせながら話す博士、ことのほか大したことのない内容にりゅうおうさんとモンタナさんは呆れたように博士を見つめています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが、この時私達は気づいていなかったのです。

 

鎮守府の資源をこれでもかと言わせんばかりに増殖させる蒼井提督の、

 

鎮守府の建物建築や増築をものすごい勢いで済ませる建設機械を用いたり、私のために態々()()()()()()()()強力なクレーンを開発してのける(実は)脅威の技術力を有する博士の【親友達】がいかなる存在なのかを・・・

 

 

 

~騎龍side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、此方はラバウルから遥か離れて大西洋洋上。

 

 

《ラバウルの隼鷹でーす、本部応答願いまーす》

 

《此方本部の槇田だ、偵察結果はどうだ?》

 

《取り敢えず四方八方を偵察させてますが、特に深海棲艦やら出口やらが見えたと言う報告はないですね》

 

《こちらグラーフ、割り込み失礼するがこちらも偵察結果は同じだ》

 

《こちら本部了解、グラーフは引き続き警戒を求む、隼鷹は船団中央の補給艦《くしろ》に乗り込んで補給を受けてください、艦載機は回収後、くしろにて待機中のオーストラリア・シドニー鎮守府の赤城、加賀さんに分けて引き継いで下さい》

 

《了解いっと、はぁ~やっと一息つける~》

 

 

早朝、菜桜含めた国内の各鎮守府や海外に派遣された艦娘達とともに英国を発った大西洋横断艦隊。

 

 

艦隊は今、凄まじい濃霧の中にその身を投じていたのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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