ひとりぼっちの天使   作:菊池 真咲

1 / 2
第1話

 

【挿絵表示】

 

 

ひとりぼっちの天使 あらすじ

 

高校2年生の真宮桜は、生まれつきの脳の発達障害で感受性が強く、感情表現がうまくできない精神障害からコミュニケーションが苦手で、極度の人間不信になり不安性障害やうつ病になってしまい、高校入学からわずか1週間で登校拒否、家族ともほとんど関わらずに部屋に引きこもる生活を続けていた。

 

何のために生きているのか、なぜこんなにも苦しまなければいけないのか。体調も悪く気持ちも沈んだまま、ほとんど寝たきりの生活を続けていた。何も楽しみを見つけることもできず、ただ彼女を救うことができたのは、パソコンで検索すればたくさん出てくる同じような苦しみを持つ精神病の人のブログだとか、精神病や心理学や宗教などを詳しく解説しているようなサイトで共感できる言葉を見つけることだった。そこには、たぶんこのような病気になってさえいなければ深く考えることもなかった哲学のような暖かい言葉がたくさんあったのだ。

 

桜は思う、もし神様なんてものが本当にいたとしたら何故このような残酷な世界を作ってしまったのだろう?いや、作った世界は本当は素晴らしい楽園だったのかも知れないけど、人間が愚かにも堕落してしまっただけなのかもしれない。もしかしたら本当はもう神様は悪魔にとっくに滅ぼされてしまったのかもしれない。

 

何故、あたしは病気になってしまったのか。夢も希望もない未来など考えたくもなかったし、だからといって命を粗末にする気持ちも今はほとんどなくなっていた。だって世界にはもっと幼くして命をなくしてしまう子供もいるのだから。自分のような精神病の人もたくさんいて、苦しみながらも生きている。

 

孤独の寂しさよりも、他人に関わることが怖かった。そのうち彼女は自分はもう1年も言葉を話していなかったことに気が付いて、「誰かあたしを助けてください」と話そうとしたけど、言葉は出てこなかった。失語症になってしまっていたのだ。そしてもう一つ気が付いた。最近は泣くことも笑うこともなくなっていたことに。

 

ただ、涙だけは溢れてくるのだ。何故だろうか?特に悲しいとも思っていないのに。

 

あたしはもう壊れかけている人形のようだ。そう思ったときガラクタ少女という詩を思いついた。パソコンで書いてみた詩は本当にどうしようもなくネガティブなつまらないものだったのだけど、詩を書くと気持ちがいくらか楽になることに気が付いて、それからはたくさんの詩を書くようになった。

 

そして、彼女は詩を公開するためのブログを作りはじめた。タイトルはものすごく悩んだのだけど「ひとりぼっちの天使」に決めた。ペンネームはSAKURA。ちょっとしたアーティスト気分で久しぶりに楽しいと感じた瞬間だった。

 

この物語はそんな彼女がブログを書き始めたところから始まる。これからネット社会という新しい世界へ旅立つ日がやってきたのだった。人間、社会不信で恐怖症のSAKURAにとっては、ネットでのコミュニケーションにすら不安はあったけど、何故かはわからないけど夢がひとつできたような、そんなブログデビューだった。

 

もしかしたら共感してくれるお友達ができるかもしれない。もっと可能性は低いけど、好きになれるような男の子にも出会えるかもしれない。そんな希望にあふれた願いがこめられたブログ。

 

ひとりぼっちの天使の物語がこれから始まります。不定期でちょっとずつ連載していくので、ゆっくりと桜の行く末を見守っていただければと思っています。

 

フィクションではありますが、これは僕自身の引きこもりのときの経験を元に書いていく物語です。よろしくお願いします。

 

この作品はブログ「ルナのエオルゼアとゲームブログなのです」で連載中です。興味がありましたら、ブログの方でも応援よろしくお願いします。

 

http://lunamoonlove.blog.fc2.com/

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。