闇夜に潜む神の遣い   作:ニャルザイ

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どうもニャルザイです。プロローグを投稿したところ想像以上のお気に入り登録、そして評価まで付けて頂き感謝感激雨霰でございます。

主人公の設定は活動報告の方で投稿してあるのでそちらもよろしければご覧下さい


戦闘校舎のフェニックス
1話 八咫烏始動


ーーー高天原

 

そこは天照大御神をはじめとする天津神が住んでいる場所である。いうなれば日本神話における最重要拠点であり人外が日本で事を起こすのであればまず始めに訪れなければいけない場所でもある。

 

これは日本にだけ言える話ではなく神話体系全てに通ずる事であり北欧ならば北欧神話、エジプトならばエジプト神話等その土地にまつわる言わば管理者とも呼べる神話の神々に事前報告をする必要があるのだ。

 

またここで言う人外とは先程記した神話の神々、天使や堕天使、悪魔と言った人ならざる者達の事を指す。

 

 

『各勢力基本不干渉の原則』より一部抜粋

 

 

 

 

ー●ー●ー●ー

 

 

石造りの埃一つ落ちていない廊下を革靴で歩く音が辺りに響き渡る。執事服を身に纏いそのYシャツの上からでも分かる屈強な肉体を持つ彼は主の呼び出しにより少し早足で目的の場所まで歩いていた。

 

男は目的の場所のドアの前に立つと主に少しでも失礼が無いように身なりを整えドアを4回ノックする

 

『入れ』

 

そう扉の向こうで凛とした声が聞こえ男は部屋の中に入る。

部屋の中には全身を覆う装束を身にまとい紫色の長い髪を持つ少女が鎮座していた。

 

「失礼致します。何か御用でしょうかお嬢様?」

 

男は一挙一動に無駄なく少女に一礼をする。

 

「ああ・・・だがいつも言っているがそのお嬢様と言うのはどうにかならんか?私はいつも天照で良いと言っているだろうに」

 

少女は苦笑するように男に促すと

 

「そうで御座いましたな、では天照様ご要件の方は?」

 

「それはだな・・・まず八咫烏よ其方は今日本がどのような状態であるかどの程度把握しておる?率直に申してみよ」

 

「では僭越ながら、現状日本では先代の伊邪那岐様より天照様に統治体制が以降して以来京に拠点を構える妖怪達とは友好関係が続いておりますが一部地域には悪魔共が我々の許可なく勝手に居座り、堕天使達に至っては多くの民の殺害や拉致が確認されております。」

 

「うむ。何点か付け加える所もあるが概ねその通りだ」

 

天照は八咫烏の答えに満足するように頷く

 

「だが、先日見過ごせない事件が起きた」

 

「先日と言うと……また堕天使により民が殺害されたアレの事ですか?」

 

「そうだ、その殺された民なのだが今代の赤龍帝である事が分かった。しかもそやつは悪魔に転生し事もあろうが堕天使ともイザコザを起こしておる」

 

「ーーーっな!」

 

悪魔と堕天使の諍い……それは下手をすれば再びあの大戦が起こる事を意味する。しかも今回事が起きたのは日本の地であるため何の罪もない日本の民や日本の地が戦場と化す可能性もあった。

 

「今まではあやつらの顔を立てて見過ごしてきたが今回ばかりは見過ごせないのでなこれを機にそろそろ我々の恐ろしさを見せる時が来たようだ。」

 

「成程、それで私という事ですか。ですが我々が事を起こしたら他の神々が黙っていないのでは?」

 

「その事に関しては問題ない、既に話は通しておる。むしろゼウスやラーは『いいぞもっとやれ!』と言っておったわ。悪魔嫌いのハーデスは兎も角として比較的温厚の彼らがあそこまで言うのだ、皆態度には出さぬが辟易しているのだろう。」

 

「分かりました。では必要とあれば闇の賜物(クリフォト・バチカル)の使用も考えてよろしいのでしょうか?」

 

 

闇の賜物(クリフォト・バチカル)ーーーそれはオスマン帝国の兵士達を生きたままに串刺し刑に処し、その大量の死体を荒野へ野晒しにしたことから、 『串刺公(カズィクル・ベイ)』の異名を持つワラキア領主、ヴラド三世の結晶化した血液でありトルコ神話のアセナに友好の証として個人的に贈られた代物である。

 

そんな血腥い代物だが八咫烏にとっては最高の代物だった。

 

これは通常は血液にも似た赤黒い色の杭を全身から発生させる物だが使いようによっては遠距離においては杭を射出することで飛び道具として活用、近距離においては拳に杭を発生させたり体から突き出た杭を攻防一体の槍襖としたり、さらには足裏から杭を突き出して歩幅を上げての移動力強化など、幅広い活用が出来る。

 

また詠唱を加え同調率を上げることで擬似的な夜を展開する事も可能で人狼である彼にとっては最高の舞台へと変貌する。

加えてその空間内では敵味方関係なく生命力をはじめとした力を吸い取られ、奪われた力の分、この空間の主の八咫烏は強化されていく。

また吸性を抜きにしても八咫烏の能力が大幅に強化される他、結界内のどこからでも闇の賜物(クリフォト・バチカル)の能力である血の杭を生やすこともできる。 

 

 

「良い。では…天照大御神の名で命ずる…神の御使い八咫烏よ其方の力を持って我々日本神話の威光を奴らに示してこい」

 

「天照様の御心のままに」

 

彼は天照に深くお辞儀をし部屋を後にする。

 

 

 

 

ー●ー●ー●ー

 

「やれやれ、蝙蝠や烏の小僧共には世話が焼けるな」

天照からの命を承った八咫烏はあの後1度自室に戻り執事服から仕事用の戦闘用の服に着替えていた。

 

「そう言えばフェニックス卿の息子がグレモリーの小娘と結婚する予定があると言っていたな。丁度いいそれに乗じて奴らをひとまず冥界に送りかえしその後残存勢力を片付ければ問題ないな」

 

ひとまず今後の予定を決めた八咫烏は今まで下ろしていた金に輝く髪をオールバックに固めサングラスをかけて準備が整うと空間転移という先代の伊邪那岐に教わった高位魔法を使い冥界のフェニックス家の屋敷に向かった。

 

 




天照様の前→ヴァルケンハインのような格好
戦闘用の服装→ウェスカーのような格好(コート的なアレ)を想像して貰えると分かり易いかなと思っております。

ちなみに天照様に関してはBLAZBLUEシリーズの帝のような容姿と格好で書いています。(よかったらググって見てください)

また漢字等にルビが欲しいなどの要望があればご報告下さい。(本来の漢字の読みでない読み方の場合のみ今のところルビ振りは考えておりません)
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