IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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前回書き忘れましたが、主人公のイド・アームズは『ガンダムOO』でせっさんたちCBが使っている拳銃です。



生と死の狭間---対面

 

 

「ん? ここは…」

 

 

 

ただただ白しかない空間で青年---青木(あおき) 新華(しんか)は目を覚ました。

 

 

 

「なんだこの空間は? 誰かのS・Sか? いや、それにしては何も感じなさ過ぎる…」

「それはそうだ、むしろ感じられたらおかしい」

「!? 誰だっ」

 

 

 

状況を把握しようとした時、右から声が聞こえると同時にその場を飛び退きP・V・Fを展開する。

 

 

 

「どうゆうことだ…今までそこには人おろか物も何も無かったのに…!? というか戦闘の傷が見当たらないだと!?」

「当然だ。ここには肉体は無く魂のみが存在出来るんだからな」

「魂、だと…? いきなり何を言っている? だったらここは死後の世界だとでも言うのか?」

「正にそうだな」

「………」

 

 

 

目の前の黒と赤で彩られた服とマントを身に付けた男性が淡々と述べる。呆然とする新華。そして少し逡巡した後P・V・Fを解除する。

 

 

 

「おや? あっさり銃を下ろすのだね」

「色々と言いたい事があるが、死んだ事は多分嘘じゃねぇし。あの出血で死なないのは運の良すぎるアニメの主人公タイプぐらいだろ。あれは現実だし。それに今喚いたってしょうがねぇしな」

「理解が早くて助かるな。これから話す内容は今までのお前の人生に関わる事だ」

「その前にあんたは何者なのかいい加減教えて欲しいんだが? あの世なんだから死神さんかなんかか?」

「近いな、私はそれらを統括するもの…閻魔、と言えば分かりやすいか?」

「なん…だと…?」

 

 

 

あっさりと何でもないかの様に自分の正体を告げるをする閻魔。それに動揺する新華。辛うじてこえを出す。

 

 

 

「閻魔…様? あなたが…? どういう…ことだ…」

「混乱しているところ悪いがこちらは時間が無いんだ。さっさと説明させてもらえないか? あと、敬語でなくても別にいいぞ」

「あ、あぁすいません。で、話って? 俺の人生に関わるそうだが?」

「そうだ。だがその前にお前に謝罪しなければならない」

「は? 一体何を? って頭上げて下さい、お願いします、閻魔様に頭下げさせるとか恐れ多いです」

 

 

 

話始めた閻魔の突然の謝罪に戸惑う新華。だが2回転生した経験は伊達じゃない。すぐ乱されっぱなしのペースを取り戻して頭を上げてもらう。しかしその後の説明でそれどころではなくなる。

 

 

 

「お前さんの2度目の人生は私の部下の責任だ」

「…………………………………………………………………………………………………………………え?」

 

 

 

彼曰く元々の世界で普通に輪廻転生していた新華の魂は、そのまま最初の世界で転生し続けるハズだった。

しかし閻魔の部下の1人が新華の人生を面白半分に弄り、それが閻魔にバレた。しかしその時には既に別の世界に転生されており回収が出来なかったという。

そこで新華が死ぬのを待ち、ここに連れてきて現在に至るという。

更にたちが悪いことに、デリケートな魂を弄ったせいでパラベラムの能力が魂に焼き付いたという。これを治すにはあと1度転生して人生を歩んでから転生して情報のリセットをしなければならないという。

 

 

 

「………じゃあ、この記憶を持ってもう1回転生しなければならない、と?」

「そうだ、本当に申し訳ない」

「………いえいいですよあなたがやった訳ではないのでしょうだったらあなたに責任はありませんよあぁその実行犯はどこにいますかちょっとSEKKYOUをしないと気が済まないんですがえぇすぐ済みますよえぇスグニネ」

「…もう処分は済ませたからこの場には来れないが、いまならお前が1つ罰を増やせるぞ。あれだけの事をしたからな」

「なら、2回目の世界の殲滅兵器『サード・プロメテウス・ファイア』に繋がっている一兎(いっと)を助けて、そのポジションにソイツをねじ込んで下さい。制御は一兎が出来るようにして」

「……なんだと?」

 

 

 

閻魔によって許可された分の与える罰を彼は躊躇いなく人柱となった友人を助けるために使った。しかしそれは実行犯を永遠の地獄に叩き込むのと同じで残酷なものだった。流石の閻魔もこれには驚いた。

 

 

 

「こうすれば、この後同じ様なことをしでかす馬鹿は居なくなるでしょうし、なにより俺が我慢できませんから」

「………………………わかった、いいだろう。奴はそれだけの事をしてしまったのだろうからな」

「お願いしますね」

「あぁ。それでこれからお前にとって2回目の転生をしてもらうんだが、何か要望はあるか?今なら色々とチートと呼べるものを幾つか転生後の肉体に付けられるが?」

「……そんなこと出来るんですか?」

「あぁ、せめてもの詫びとして最高神の許可は得ている」

「何かスゴイっすね、もう何でも有りか。でしたら、普通の人生と暖かい家族を下さい」

「………難しい要求がきたな、他には何かあるか?」

「チートとか要りませんよ。俺はもう疲れたんです、ゆっくり普通の平穏を享受したいんです。ゆっくり、ね」

「まぁなんとかしよう。しかし本当にそれ以外要らないのか?」

「ええ、要りません。何かあったとしても最悪P・V・F使えますし、騒動を起こす気もありませんから。そういえばこれから行く世界はデシケーターとかってどうなっているんですか?戦争とか殺し合いとかはもう嫌なんですけど」

「それに関しては安心して欲しい。彼女らがいる世界は一種のパラレルワールドだから出てこない。無意識なんて所で生きているようだが、世界によっては無意識が誰かの能力として使われていたり、鯨のような生命に近い形になったところもあるからな」

「…そんなとこの存在だったのか。しかしいろんな世界があるんだな。まぁこれからはゆっくりさせてもらうか」

「これだけだとむしろ私が上司になにかされそうだからな、せめてどんな世界に行くのかは教えよう。頭に直接知識を贈るぞ」

「はい、お願いします………っつう」

 

 

 

そして流される世界の特徴。

『IS』と呼ばれるそれまでの兵器を軽く凌駕する女性のみにしか運用出来ないパワードスーツが開発され男女平等になろうとしていた社会が女尊男卑となってしまった。あまりに強力なので『アラスカ条約』と言うので兵器ではなくスポーツとしてのみ利用を可能となっている。

 

 

 

「………なんとまぁ前の世界より平和ですがぶっ飛んでますな。科学方面に。しかしこの世界の女性はバカなんでしょうか? いくら男性が乗れないからってここまでの扱いにしなくてもいいでしょうに」

「まあそこは私には関係ないがな。ここで魂の管理をするだけだからな」

「…ふう、だいたいわかりました。この世界に行くんですね?」

「あぁ。先程の要求は通るだろうからゆっくり過ごしてくれ」

「はい。では次に会うときはまた死んだ時ですかね?」

「そうだな。まぁその後直ぐにこんな相対も忘れるだろうがな」

「そうですね。では」

「ああ、またな」

 

 

 

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side 閻魔

 

 

 

 

「ううむ…」

 

 

 

閻魔はまだ新華と話していたときの場所にいた。

 

 

 

「このままでは最高神さまにグチグチ言われるな…あいつに少し能力を加えさせるか」

 

 

 

彼の頭の中に新華のステータスが現れる。

 

 

 

「1つ目の世界からガンオタか…だったら分かりやすいか?」

 

 

 

そうして新華の知らぬところで魔改造が行われた………




はい、閻魔様の登場です。この閻魔さまは、最高神の部下で死神を束ねて魂の管理をしているという設定です。
結果的に主人公は途中から普通の生活からかけ離れますが、SSですからしょうがないですよね。
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