今回は「文字数多い癖に薄っぺらい内容」、「いつも以上の超絶急展開」の2本でお送りします。
無理矢理感半端ねー!
「うーん、そうは言っても、どうしましょう?こんな時の事なんて本に書いてる訳ありませんし……。あれ?本?…………ああ!思い出しました!そうです!貸本屋です!どうして私はこの事を忘れてたんでしょう?やっぱりお酒は飲まれちゃおしまいですね〜。程々が良いんでしょうけどあのカーッと熱くなる感じはやめられないんですよね〜……じゃなくて!」
妖夢は夜ご飯の支度をしながら幽々子様対策について考え……話していた。
今日の独り言は平常運転どころか標識を無視して爆走中らしい。
テンション高めのマシンガントークである。
「ようし!早速明日、貸本屋へ行きましょう!丁度残りのお金で買い出しに行く日ですし!」
「妖夢〜?なんだか少し焦げ臭い気がするのだけど……」
「うえっ!?幽々子様!?ってあああ!お魚が焦げてるうぅ!」
「慌ただしいわねぇ。大丈夫よ。だってそのお魚、妖夢のでしょう?焦げてるところを取れば食べれるわぁ」
「すみません、幽々子様。お魚焦がしちゃって」
「いいのよ。さっきも言ったけど、お魚は妖夢のだし。それより、早く食べましょう?お腹が減ったわ」
「そうですね……。頂きましょう」
「「いただきます」」
明らかに量がおかしい妖夢の手料理達がどんどん幽々子のお腹の中へ消えて行く。
誰もが目を見張る速さで空の皿が増えていき、アッというまに夕食後の寛ぎタイムへ入った。
「ねえ、妖夢、月を見て?」
「……?わぁ、見事な月ですね!満月は明日といったところでしょうか?」
「そおよぉ。明日にはきっと一生物の満月が見れるわぁ」
「そうなんですか〜。あ!私、夜ご飯の後片付けとお風呂の準備してきますね!」
妖夢は思い出したように、パタパタと慌ただしく部屋を出て行く。
「ま、亡霊の私には一生なんてあってないようなものだけどね」
幽々子は妖夢に比べるとかなり小さい独り言を呟いた。
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夜が終わり、次の日。
お昼過ぎ、妖夢は人里の貸本屋へきていた。
「うーむ、思ったより本の種類が多いですねぇ……どれにしましょうか……」
「あの」
「料理の種類か多いこちらでしょうか?でもな〜ちょっと高いしな〜……」
「あの!」
「かといってお財布に優しい方は料理の種類がなぁ〜……あぁ、決められません……」
「ちょっと!聞いて下さいよ!」
「えっ!?な、何ですか!?……貴女は?」
「私は此処の店主の 本居 小鈴 です。って、違います!何をそんなに悩んでいるんですか?そんなに大きな声で悩んでたら気になっちゃいますよ!」
「ええ!?声に出てましたか?……まあいいでしょう。それより聞いて下さいよ〜。私の主である幽々子様が……」
「幽々子様?やっぱり貴女は 魂魄 妖夢 さん何ですね!?」
「え?はい……そうですが……どうして小鈴さんは私の事を?」
「いやあ〜、最近人里で “冥界の主に毎日大量のご飯をつくらされ、苦労人である所だけが描写され、剣術指南役兼庭師である事を忘れられている可哀想な魂魄 妖夢という半人半霊の少女” っていうのが話題になってるんですよ!大方、大食いと言われる貴女の主関連でしょう!さっきから節約料理関連の本ばかりみていますし!」
「なっ、なんでその事を……ってどうして私がそんな不名誉な事で話題になってるんですか!」
「まあまあ、そんな苦労人の貴女にっ!これをどうぞ!」
小鈴が妖夢に渡したのは木の枝のような物に桜の花の装飾が散りばめられた腕輪だった。
「なんか納得いかないですが……これは?腕輪でしょうか?」
「はい!この間妖魔……じゃなくて本の中に挟まっていたのを見つけたんですよ。調べてもらったら、腕輪をはめた人の欲を抑える効果があるそうで……貴女にぴったりじゃありませんか?」
「はい!こ、これです!私はこんなのが欲しかったんですよ!これ、いくらですか?もし、お値段がはるようでしたら分割でも構いませんか?」
「いえいえ!お金は大丈夫ですよ!」
「え!そんな!悪いです!…………貴重そうなのに良いんですか?」
「はい!私には必要ありませんし、興味あるのは妖魔本だけですし!」
「ようまぼん?」
「うえっ!や、なんでもないです!さあ!早く持ってって下さい!さあさあ!」
「はあ……じゃ、遠慮なく頂きますね!本当に助かりました!次来る時は手土産をもってきますね!それでは……」
「はい!ありがとうございました!」
妖夢はのれんをくぐり貸本屋を後にした。
「いや〜助かりました。しかしこの腕輪……桜がモチーフなんて幽々子様にぴったりですね。……そだ!明日の朝、贈り物として枕元に置いときましょう!普通に渡すより素敵な気がします!それに、説明すると着けてくれなさそうですし……腕輪の効果は内緒ですね。あ、手紙も添えましょうか……」
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夜ご飯も終わり妖夢は自分の部屋で幽々子への手紙をしたためていた。
そこへ妖夢の呑気な主がやって来る。
「妖夢?起きてる?」
「はい、起きています。何かありましたか?」
「ちょっとお月見をしたいの。準備してくれるかしら?」
「……もう、そういうのは夜ご飯の前にっていつも言ってるじゃないですか!ま、準備しますけど。」
「ごめんね〜妖夢〜。でも、今夜の月は特別だからしょうがないのよう」
「特別〜?」
妖夢が即席の団子をつくり、縁側へ向かうと幽々子はじぃっと月を見つめていた。
「幽々子様〜。お団子、出来ましたよ〜」
「ねえ見て、妖夢には分かるかしら?」
「何の事ですか?」
「月の事よ〜。あの月、偽物よ?」
「えっ?そんな馬鹿な……どこから見ても本物じゃないですか、やだ〜」
「やっぱり、妖夢は半人前ね〜。まあ、私達幽霊には満月とか新月なんて関係ないから無理もないけど」
「あの月は本物とすり替えられてるのよ。そして、その問題を解決するために紫が境界を曖昧にして夜をとめているの。いわゆる異変ってやつね。だから今日の月は特別だし、紫達が異変を解決するまでお月見を満喫できるのよ〜」
そう締めくくると幽々子は団子をつまみ始めた。
「そ、そうなんですか」
(あれ〜、どうしよう。幽々子様の言ってる事ってつまり今夜は徹夜でお月見よって事で、じゃあ朝、枕元に出来ないって事だけど……)
「ま、いっか!今渡しちゃいましょう!」
「妖夢?どうしたの〜?」
「あ!幽々子様!私、今持って来ますね!」
「何を……って行っちゃったわ。何かしらね〜。贈り物だったりして」
「幽々子様〜!どうぞ!いつもありがとうございます!」
「あら〜、これは腕輪かしら?桜ね、とっても綺麗だわ。どこで手に入れたの?」
「人里で偶然見つけまして、幽々子様に日頃の感謝を込めて贈ろうかな、と。如何ですか、幽々子様?」
「流石私の従者ね。桜のモチーフを選ぶなんてセンスが良いわ。ありがとう、妖夢〜」
「いえ、早速着けてくれてありがとうございます!とっても似合ってます、幽々子様!」
「嬉しいわ〜。さ、妖夢、お月見の続きをしましょう?今日は徹夜で頑張るわよ〜!」
「はい!この魂魄 妖夢におまかせ下さい!」
こうして白玉楼の従者を悩ませる問題は消えた。
そしてその代わりに、より親交を深めた主と従者の姿があった。
いかがでしたでしょうか?
なんかもう雑過ぎだよね鈴奈庵から腕輪とか。
腕輪の効果がご都合主義過ぎとか。
許してください。そして……
ためしに投稿した短編、「妖夢の憂鬱」を無事完結?させる事が出来ました!
はじめは一話でハイ終了の予定でしたが、なんとなくひと段落つける事が出来ました。
これも全て、こんな駄文を読んで下さった読者様のお陰です。
ありがとうございました!