レティシア・ドラクレアとホグワーツ~LETICIA DRACULEA & THE HOGWARTS SCHOOL OF WITCHCRAFT & WIZARDRY 作:招き蕩う黄金劇場
絶頂とかあんなんチートだわ !とまぁ闇術師に対して非常に憎しみを抱く作者です。
買い物にいこう
セブルス・スネイプの養子になってから6年が過ぎた。
僕はスネイプに引き取られた後、ホグワーツでより良い生活を送るため色々なことに挑戦した。
魔法や槍術に剣術、格闘術。わざわざその道の達人たちの処に出向き、教えを請うた。
スネイプからの養子になるための条件であるハリー・ポッターの監視と報告を行いながら、学業にも専念した。特に科学分野に力を入れた。科学をマスターしておいてデメリットはない。なぜなら色々な魔法の応用に使えるからだ。しかも魔法を創るときにも非常に役に立つ。
僕はスネイプに魔法を一から創る技術を学び、実際にスネイプが学生時代に創ったという『セクタムセンプラ(切り裂け)』なども教えて貰った。
それと、僕の持つギフトも時間の許す限り練習し、今ではポッター監視に使用していたこともあってか『龍の遺影』は呼吸するように使えるようになった。
そんな僕は届いてから、随分と遅れてホグワーツからの手紙を開封している。
最近は忙しく読む暇が無かったのだ。
ホグワーツからの入学許可証は原作通り黄色みがかった羊皮紙の封筒に入っていた。ドキドキと高鳴る胸を抑え、目を通す。
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| ホグワーツ魔法魔術学校
| 校長 アルバス・ダンブルドア
|マーリン勲章 勲一等 大魔法使い 魔法戦士隊長
|最上級独立魔法使い 国際魔法使い連盟会員
|
|親愛なるドラクレア嬢
|このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を
|許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
|教科書並びに必要な教材のリストを同封致します。
|
|新学期は9月1日に始まります。7月31日必着で
|ふくろう便にてのお返事をお待ちしております。
| 敬具
|副校長 ミネルバ・マクゴナガル
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本物は何故だか感動するな。
僕は少しの間感傷に浸っていた。
そして僕は同封されていた入学用品リストを一瞥し、出掛ける準備をする。
そしてスネイプの部屋に行き、三回ノックする。
「スネイプ、ロンドンまで行ってくる。何か必要なものがあればメモに書いて渡してくれ。」
すると部屋の戸が開き、スネイプが洗濯したい衝動に駈られてしまうローブを着て出てくる。彼の手には一枚のメモ。
「入学用品を買いに行くのか……?」
「うむ、ダイアゴンとノクターンまでな」
ノクターンと聞くとスネイプは眉をしかめる。
それもそのはずノクターン横丁は、闇の魔術を専門に取り扱う店が立ち並び、それに比例したように素性の怪しい者や犯罪者などがいるからだ。決して少女が気軽に行っても良い場所ではない。
しかし、僕は闇の魔術も早く修得したいため敢えてこのノクターン横丁に行くのだ。
「何か起きたらすぐに立ち去るのだ。それと怪しい物品には極力手を出すな……」
「承知している。スネイプ、お前は私の母親か?」
「母親ではないが父親だ……」
「違いない」
軽口を言い合い重くなった空気を誤魔化す。
スネイプからメモを受け取ると僕は外に出た。
「さて、今日はどうやって行こうか……」
僕は姿現しを練習する時間がとれず修得できていない。とある事情で暖炉も現在使用不可だ。
そのため必然的に徒歩かギフトかマグルの乗り物で行くことになる。
いつもは『龍の遺影』で移動するが、今日は趣向を変え翔んでいくことにする。
庭に出て、背中に意識を集中させる。すると背中に黒い翼が顕れる。
これはあまり使わないので、まだ意識を集中させないと使えない。それに使い所が限られているため経験がなかなか積めないのだ。
そして僕は何度か翼をはためいて、その場から飛び立つ。
頬に当たる風が気持ちいい。
しかし、翔んでいると六年前の飛行機事故を思い出す。
今でもあの理不尽に対して憎悪を抱いているが、それをぶつける相手がいない。
思考が暗くなりそうだったので、頭を振る。
いけない。今日は楽しむ予定だというのに。
僕は肩に掛けたバッグからとある物を取り出す。
取り出したのは音楽プレイヤーだ。製造元もマグルの会社の音楽プレイヤーだが、色々と改造を施してある。勿論魔法でだ。
まず、魔法界の変な電波により壊れないよう、不干渉の刻印を施した。これにより狂うことはない。
さらに自動修復呪文により一気に潰したりしない限り壊れることはないお気に入りだ。
イヤフォンにも外界からの音を完全に遮る呪文が掛けてある。
そうして僕は曲を聴き、翔びながらダイアゴン横丁へ向かった。
―――――
到着したのは昼前だった。
黒翼を戻し、マダムマルキンの洋装店へ向かう。
音楽プレイヤーを片付けていると、私のようなプラチナブロンドの髪の少年が話し掛けてきた。
「やぁ、君みたところ純血だろう?どうしてマグルの製品なんて持っているんだい?」
「そうだな。少年の言うとおり、私は純血の
それと確かにマグル自体は鬱陶しいが、物は別だ。とても便利なものが多いし、娯楽も富んでいるぞ」
少年は吸血鬼と聞いた瞬間青ざめたが、すぐに元通りになるとさらに僕に問い掛けてきた。
「そ、そうか。でも君日光に当たってるけど大丈夫なのかい?」
「問題ない。――真祖だからな」
真祖と聞いた瞬間、少年は目を見開いた。
僕は日光に当たっても大丈夫なこの体をずっと調べてきた。
そして僕はとある仮説をたてた。それは僕はレティシアとしてこの世界に転生したとき、同時に新たな真祖として誕生したのだと。
原作のレティシアは真祖ではなく、ただの純血の吸血鬼として技術と能力だけで十三番目の太陽主権が贈られることになった。尤もそれは、力を求める同族の部下によってなくなってしまったが。
つまりこのレティシアボディに真祖補正が掛かると、あのカーズさんのような究極生命体になるわけだ。
まだ僕は原作のレティシアレベル(弱体前)の力を充分に引き出せていないが、もし解放すれば原作のレティシア(弱体前)よりも強くなるだろう。
「し、真祖だって……?」
少年が何か恐ろしいものを見るような目で此方を見てくる。
少し罪悪感が沸き上がったのでフォローをしてあげることにする。
「すまないな、驚かせて。
私はレティシア=ドラクレアだ。もし良ければ少年の名を教えてくれないか?」
僕はしゃがみこんで少年に手を差しのべた。
すると少年が何故か頬を紅潮させながら、差しのべた手を掴み起き上がる。
「ごめん、吸血鬼の真祖とかって物語の中でしか知らなくて。恐ろしいものっていうイメージがあったんだ。
それと、改めてドラコ・マルフォイだ。よろしく!」
「あぁ、よろしく」
僕はマルフォイに入学用品を買いにいく旨を伝えると、マルフォイも同じく入学用品を買いに来たようで僕に同行するようだ。
彼は自分の父親の所に行くと僕の事を紹介した。
そうしてルシウス・マルフォイと知り合った僕はドラコの事を任せられ、どんどん入学用品を買うのだった。
そうして僕たちはオリバンダーの店の前で会話をしていた。
「あとは杖だけだな」
「レティシア、僕はもう杖を買ってるから外で待ってるね」
「わかった」
さぁ、中に入ろうか。
店内は以外と広く一つの古い椅子が置かれており、あまり人が使っている様子はない。
しかし、天井近くまで積み上げられた箱がどこか狭く堅苦しい雰囲気を出していた。
店内を眺めていると、二人の客が入ってきた。
一人は黒髪に緑色の目をしていて眼鏡を掛けた少年。そしてもう一人は毛むくじゃらの大男。
大男は店内の古い椅子に座り込んだ。
「あの……君も今年からホグワーツ?」
少年の方が話しかけてくる。この少年こそ、この『ハリー・ポッター』の主人公ハリー・ポッターである。
僕は一拍おいてから返事を返す。
「うむ、私は新入生だ。となれば君も新入生だな。
私の名はレティシア=ドラクレアだ。君の名は?」
本当はスネイプからの指示である監視をしていたのでハリー・ポッターのことは知っているが、やはり主人公の自己紹介を聞いてみたいという欲がある。
ハリーは少し躊躇ってから口を開けた。
「僕はハリー。ハリー・ポッター。」
普通すぎてつまらんな。
そう思うが顔には出さない。
「そうかハリーよろしく」
「うん! こちらこそよろしく!
そうだ、レティシア、君はその……僕の名前に何とも思わないの……?」
「思わないな。それとそろそろ杖を選ばないとな」
僕の目の前には困った顔をした老人がいた。この人がオリバンダーだ。
「人を待たせている。早くお願いしたい」
「あぁ、すまんかったのう。それでは杖腕を教えて下さりますかな。」
「右だ」
そしてオリバンダー老人は巻き尺で私の全身を測っていく。
測っている間、オリバンダーは私とハリーにこの店の話をしてくれたが割愛する。
「では、お嬢さん。これをお試しください。樫の木にユニコーンの鬣。30㎝ 酷く頑固」
僕はオリバンダーから杖を受け取るとおもむろに振る。
すると店内に暴風が吹き荒れる。
「だめだ」
「老人、この店で一番魔力に耐えれる杖を持ってきてくれ」
すると老人は一本の刺突剣を持ってきた。
刀身は綺麗に研かれており、白銀に耀いていた。柄は黒く中央に紅玉が填まっている。その周りを囲うように狼を象った金細工が施されている。
「この杖が一番魔力に耐えれる杖じゃ。
500年間十字架として使われた銀に、古龍の牙110㎝ 傲慢で強力
この杖を扱うには一般の闇祓いの総魔力の10倍以上は必要じゃ」
「問題ない、その杖を貸してくれ」
「し、しかし
もし魔力が少ないと魔力を逆に吸い付くされて死にますぞ ! !」
「だから問題ないと言っている」
少し苛立った僕は渋る老人の手から刺突剣を引ったくるようにとり、振った。
すると刺突剣の刀身が黄金に輝いた。黄金に輝いた刀身は柄の黒と合わさって、とても美麗だった。
「な、なんと……! ありえない !お嬢さんは人間か!?」
「無論違うが」
「「え!?」」
ハリーと老人の声がハモった。
そして僕は自分が吸血鬼の真祖だということを話した。
大男(ハグリッドと言うらしい)を含めた三人は最初驚いたり怖がっていたりしていたが、時間がたつにつれ普通になっていった。
そして店から出るとずっと立って待っていたドラコに怒られるのは、また別の話。
そしてドラコと別れた後、スネイプからの頼まれ物を購入し、
ノクターン横丁で魔導書を購入して帰った。