レティシア・ドラクレアとホグワーツ~LETICIA DRACULEA & THE HOGWARTS SCHOOL OF WITCHCRAFT & WIZARDRY 作:招き蕩う黄金劇場
レティシア本人以外にも彼女の拠点をチートにしました。
魔術工房(笑)を知らない人は調べてみると元ネタがわかっておもしろいかも。
翌朝、僕は目覚まし時計の音で目が覚めた。眼を擦りながら、チリリリーンと鳴る目覚まし時計を止める。
この目覚まし時計も家から持ってきたものだ。スネイプによるとホグワーツでは、マグルの製品は狂ってしまうため、必ず不干渉呪文を掛けていないといけないらしい。そのため、目覚まし時計を含む、家からホグワーツへ持ち込むものは全て不干渉呪文を施してある。
時計の針を見ると、6時35分をさしていた。
今から僕は部屋の改造に取り掛かる。このままの部屋でも支障は無いのだが、確か七年目にこのホグワーツでお辞儀の人軍団と戦争がおこる。その前に部屋を改造し、いつ何時攻めてきても迎え撃てるようにするのだ。
幸い、此処は僕だけの部屋のため何をしても気付かれることはない。
僕はいつもの服に着替えると、一人呟いた。
「さて、始めようか……」
僕は最初に、魔法で空間を大きくすることから始めた。躊躇うことなく、どんどん広げていく。
そして、最初は十畳ほどの広さだった部屋が今では、ホグワーツの大広間ほどの大きさとなり、高さも中規模なビルと同じくらいになった。魔力が化け物な僕であるから為せる技である。
そこから、魔法を使って巨大な石の塊を生み出し、さらにそれを形状変化の魔法を使い平たく伸ばしてから、凄く広くなった部屋に高さ5メートル間隔で六段重ねる。そして余った石をこれまた形状変化の魔法を使い、垂直に伸びる階段を作り出し設置する。これで7フロアに分けれた。本当にビルみたいだ。
作業している時、マインクラフトをしているみたいで楽しかった。
次に、僕の生活空間を四階から上と定めて、四階よりも下の階である一階から三階までを侵入者撃退用の空間にすることにした。
イメージはケイ○ス先生の魔術工房(笑)だ。魔術師として非常に優秀だったケ○ネス先生の魔術工房(笑)を真似れば、侵入はほぼ不可能だろう。
【結界24層、魔力炉3基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、無数のトラップ、廊下の一部は異界化させている空間もある。 】
これらのケイネス先生の魔術工房(笑)のトラップを再現すべく僕は作業に戻った。
まずは一階から三階までを魔法で作った大理石で壁を作り、それらを組み合わせ迷路のようにしていく。外観も損なわないようにホテルの廊下を意識して装飾まで施した。
次に結界を張っていく作業に移る。杖を構え一フロアずつ呪文を掛けていく。
『プロテゴ マキシマ(最大の防御)』
『プロテゴ ホリビリス(恐ろしきものから守れ)』
『プロテゴ トタラム(万全の守り)』
『レぺロ イニミカム(敵を避けよ)』
『カーべ イニミカム(敵を警戒せよ)』
『サルビア へクシア(呪いを避けよ)』
結界は三時間程で全てのフロアに張ることが出来た。姿現しなども出来ないようになっている。
もう、これらだけでも充分外敵を阻めるが、ケイネ○先生はさらに悪霊やらトラップやらを仕掛けていた。ならば僕もそれらを再現しよう。
ノクターン横丁で購入していた魔力を生み出し与えることの出来る大きな水晶を、魔力炉として五つ設置する。
つまり、これによって結界はほぼ永久に機能するのだ。水晶は、破壊の出来ぬよう自動修復の刻印とスペル反射の刻印を施した。
猟犬代わりに使うのは、三年前にスウェーデンの山奥で捕らえた、幾つもの首を持つ竜のヒュドラだ。
ヒュドラは魔法省から特級超危険生物指定されており、殺すことはおろか、追い払うことさえ難しいので出会ったらすぐに全力で逃げることを推奨されている。
しかし、僕はこいつが寝ているところを発見し、起きる様子がなかったので、こいつに何度も爆裂魔法や『龍の遺影』を使い甲殻を破壊した後、服従の呪文を何十回も重ね掛けして捕獲することに成功したのだ。
捕獲した後ヒュドラには縮小呪文をかけ小さくし、変身術で猫の姿に変えて家で飼っていた。そのため養父であるスネイプさえもヒュドラのことは知らない。
僕は一階でヒュドラを元の大きさより少し小さい状態にまで体長を戻した。
ヒュドラには一階に番として住んでもらうことにする。
残る作業はトラップだ。既に二階は異界化させてある。フロアの異界化は空間操作魔法を使えば楽勝だった。ただ、外の空間とフロアの空間とを切り離してしまえば良いのである。さらにフロア内の通路の空間を色々切り離してぐちゃぐちゃに繋げることで、前を歩いても何故か後ろに行ってしまうといった現象を造り出した。
トラップはゲームでよくある、巨大な刃が振り子のように揺れるものや、足場から槍が飛び出してくるもの、侵入者が入ると矢が飛び出るものなど、合わせて26個仕掛けた。中でも、通るとサリンが噴射されるガストラップがお気に入りだ。これはどうしておもしろい。
まぁ、とりあえず魔術工房の完成だ。僕は少し興奮しフロア内に声を響かせた。
「フフフ……、御客人にはレティシア=ドラクレアの魔術工房をとっくり堪能してもらおうではないか。フロア三つ使った完璧な工房だ。 結界二十一層、魔力炉五基、猟犬代わりのヒュドラ一体、無数のトラップに、廊下の一部は異界化させている空間もある……。このセリフ、なかなかレティシアボイスに似合うな……」
コンコン
すると、突然一階の方で誰かがノックするのが聞こえた。
そういや、鍵掛けるの忘れてたなぁ……。僕は急いで一階へ向かう。
「レティシア、入るよ。昨日から何も食べていないだろう?朝食を持ってき……た……っ!?
何だこれぇぇぇェェェ! ! !」
ドラコが何やら食事を持って僕の秘密基地の中に入って来て、ヒュドラを見て絶句した後叫んだ。顔が物凄く青ざめて、今にも倒れそうだ。
「レ、レティシア……この首が何本もある、この生き物は一体何なんだい……? ま、まさかヒュドラだとか言わないよね……?」
僕はにっこりと微笑むとドラコに言った。
「そのまさかだ」
ドラコは自身のキャパシティーの限界を迎え、持っていた食事ごと倒れたのだった。僕はすぐにドラコを『龍の遺影』を展開して支える。
その後、僕は起きたドラコに良識のある魔法使いは部屋を勝手に要塞にしたり、特級危険生物指定されている生物を部屋に連れ込んだりしないとさんざん説教された。
しかし、それでもドラコは僕の部屋のことやヒュドラを誰にも話さないと誓ってくれた。やはりドラコとは付き合いやすいなぁと僕は思った。
ドラコが出ていった後、僕は彼が持ってきた朝食を食べ、四階以上の生活スペースの作業に戻った。朝食はおいしかった。イギリスの朝食だけは美味しいという噂は本当らしい。
ホグワーツの水道管と下水管、そしてガス管を空間操作でこの部屋と繋げトイレと縦4メートル横3メートルのお風呂完備でキッチンもある理想的な生活空間が完成した。
一応作ったが余った部屋については倉庫などにして使うことにした。
そして、外部から七階に移動できるon 、off式のネックレス型移動キーをつくった。さらに七階から一方通行で各教室に移動できるように空間を弄ったりもした。
こうして、ぼくのかんがえたさいきょうのへやは完成したのだった。