相変わらずのグダグダ具合ですが、良ければ見ていってください!
《1月27日・3時21分》
カントー地方・マサラタウン《オーキド研究所》
???side
(目標発見)
鼠の様なポケモンと共に、この研究所に忍び込んだ少女は、机に置かれている品を見据える。
そこにあるのは、全国ポケモン研究の第一人者《オーキド博士》が開発した3機1組の機械。
このカントー地方の危機を2度にわたり救った少年少女が所有していたと言われる物。
対峙したポケモンの、ありとあらゆるデータを閲覧する事が出来る《ポケモン図鑑》だった。
机の上には全部で6機2組の図鑑が置いてある。
(任務開始)
頭の中でそう呟くと、警報装置の有無に警戒しながら、図鑑を鞄の中に1つずつ入れていく。
そう、それこそが彼女の目的。
こんな夜中に研究所に忍び込んだ理由はポケモン図鑑を盗み出す事に他ならない。
そして、3つ目の図鑑を鞄の中に収め、4つ目の図鑑に手を伸ばそうとした。
「誰だ、其処で何をやっている!?」
突如、少女は懐中電灯の光に照らされた。
こんな深夜に研究所に居るということは、夜間担当に職員だろうか?
懐中電灯の光でよく見えないが、声色から察するにまだ若い男だと思われる。
そんな分析を頭の中で巡らせていると、男はズボンのポケットからポケギアを取り出す。
「今から警備員の人を呼ぶ!抵抗しても無駄だ!」
男はそう言いながら、男はポケギアを操作しながら少女と距離を詰める。
どう見ても年端もいかない華奢な少女。部屋の出入り口は自分自身の体で塞いでいる。
警備員が来る前に自分の手で捕まえられるだろう。
そう思ったのか、男は顔に笑みを浮かべながら余裕を持って歩みを進める。
「さぁ、今なら遅くはない。今すぐその鞄の中の物を」
「ピチュー、〝フラッシュ〟」
しかし、少女の指示は早かった。
隣に控えていたポケモン《ピチュー》が少女の指示を受け、強力な閃光を放つ。
突如浴びせられた〝フラッシュ〟により視界を奪われ、目を押さえて蹲る男を踏み越え、少女は部屋を飛び出し、そのまま廊下を疾走する。
「泥棒だーーー!!図鑑を、盗まれたーーーー!!!」
そんな声が少女の背後から響き渡るも、少女はそれを無視して研究所を飛び出した。
研究所から桁ましく鳴り響くサイレンの音を聞きながら、少女は森の中へと姿を消した。
オーキド博士が新しく制作したポケモン図鑑2組の内1組が盗み出された夜の出来事だった。
☆ ☆ ☆
《1月27日・11時45分》
カントー地方・3番道路
ガーネットside
ニビシティを出発した俺達は当面の目的地をハナダシティに決定し、通り道であるお月見山を目指し歩みを進める。しかし旅に出るにあたって、金という奴はどうしても必要になってくる。
自分の食事代や宿代はもちろんのこと、ポケモンの食事や傷薬の為の資金も必要だ。
それらに加えて、俺の場合は写真を保存するためのメモリーディスクやアルバム等が必要になる。
「そこの山男よ、所持金を掛けて儂とバトルをせぬか?」
「お!元気がいいね~。良し、やろうか!」
自分からライセンスを見せ、トレーナーにバトルを申し込む。
相手が承諾すればそのままバトル、拒否すればノーゲームといった具合だ。
今回の場合は、相手がちゃんと承諾したのでそのままバトル開始となる。
互いに所持金の何割かを掛け、距離をとってボールを構える。トレーナー相手に初のバトルだ。
「いけ、ワンリキー!」
「迎え討て、メリー!」
山男が初めに繰り出したポケモンは、格闘タイプのポケモン《ワンリキー》だ。
飛行タイプか、エスパータイプの技が有ればいいが今は無い物強請りをしている暇はない!
「ワンリキー、〝からてチョップ〟だ!!」
「させぬ!メリー、〝でんきショック〟!!」
メリーに攻撃するため飛び掛かって来たワンリキーに対し、それを許さず電撃を浴びさせる。
まともに電撃を受けたワンリキーは、全身から煙を上げながら地面に落下する。
しかし、戦闘不能かと思われたワンリキーは苦悶の表情を浮かべながらも立ち上がろうとする。
なんてしぶとい奴だ!やっはり人間とポケモンとじゃ受けるダメージは大きな差があるな!
ならば、相手に隙を与える前に止めを刺すのみ!!
「相手に隙を与えるな!〝たいあたり〟じゃ!」
ワンリキーが立ち上がる前に、メリーが助走をつけてそのままワンリキーに突撃する。
メリー渾身の〝たいあたり〟を受けたワンリキーは吹き飛ばされ、そのまま壁に激突する。
「戻れワンリキー!いけ、イシツブテ!」
瀕死状態になったワンリキーに変わり出てきたのは《イシツブテ》だった。
って、このままじゃ不味い!俺の今までの苦い経験が物語る。猛烈に嫌な予感がすると。
「イシツブテ、〝マグニチュード〟!」
やっぱりかー!確かに俺でもやるけど、ちょっとくらい待ってくれてもいいじゃん!
そんな俺の嘆きを無視するかのように大地は揺れ動く。って、あれ?思ったより揺れが少ない。
〝マグニチュード〟は震度によって威力が変動する技。どうやら震度は低かったようだ。
揺れが収まった後も、なんとかメリーが持ちこたえていたのはラッキーだ。今の内に!
「良くやった、戻れメリー!いけ、ナツ!!」
メリーをボールに戻し、すぐさまナツを繰り出す!
ナックラーのナツは地面タイプのポケモン!イシツブテにタイプ相性で劣ることは無いだろう。
「イシツブテ、〝まるくなる〟!そのまま〝ころがる〟だ!」
〝まるくなる〟を使う事で威力が増大した〝ころがる〟を使い、イシツブテは突撃してきた。
まとも当たれば大ダメージを受けるだろう。だが、俺のナツを甘く見るな!
「ナツ、そのまま大口を開けて迎え討て!!」
俺の指示を受け、ナツは大きな口を開けてイシツブテを待ち構える。
するとナツは突撃してきたイシツブテを、下から顎で拾い上げるように持ち上げた!
〝ころがる〟の威力を完全に流されたイシツブテはナツの顎の中で暴れるが、相手が悪い!
「良いぞナツ!そのまま〝かみくだく〟!!」
大岩をも砕くナックラーの顎の力。
その逸話に偽り無しと言わんばかりに、ナツはイシツブテが瀕死になるまで噛み潰した。
良し!バトル終了俺の勝ち!
「いやー負けたよ。それじゃ、賞金を口座に振り込むからライセンスカードを出して」
俺は言われた通りにライセンスを取り出す。
俺のライセンスに表示されているバーコードを、山男のポケギアの認証機能で読み取る。
するとポケギアの画面に《入金》という項目が表示されるので、それを選択する。
次に表示された電卓画面に、前以て決めていた掛け金を入力して再度入金ボタンを押す。
すると山男の口座から俺の口座に、掛け金が振り込まれた。
これがバトルの報酬の受け渡しだ。その場ですぐに出来るあたり、便利になったものである。
俺は傷薬を使ってメリーの治療を終えると、さらに歩みを進める。
この調子でハナダに着く前にある程度金を巻き上げ・・・もとい、獲得しておきたい。
そうやって俺はトレーナーを倒しながら進んでいくと
《ぐうぅぅ~~~~~》
俺の腹の虫が盛大に鳴り響いた。
そういえば、町を出てから歩きっぱなしで、何も口に入れてなかったな。
時刻はすぐに昼頃。そろそろ昼食にしてもいいだろう。
俺はボールからナツとメリーを出し、あらかじめ用意していた食料を取り出す。
「腹が減っては戦は出来ぬ。飯にしようかの」
俺がそう言ってポケモンフードを皿に盛り付けると、2体は嬉しそうに飯を頬張り始めた。
俺はそれを見届けると、その横に座り自分用に買っていた出来合わせの弁当を取り出した。
「ん?」
すると、視界の端に何か光る物を見つけた。
好奇心に勝てず、弁当を置いて歩み寄る。すると、それはそこにあった。
赤を基準とした見た事もない機械が落ちている。はて?誰かの落とし物だろうか?
それを持って弁当を置いてある場所まで戻ると、機械からピーっと音がした。
「な、何じゃ!?」
もしかして壊したか!?俺が持った瞬間に壊れるってそりゃ無ぇよ!!
俺は訳が分からないまま、とりあえず色々と弄ってみる。すると、機械は二つに開いた。
中には幾つかのボタンと、機械の大半を占める液晶画面があった。どれも傷一つ無い。
よ、良かった・・・。壊した訳じゃないのか。
俺は安堵の息をつくと、改めて機械を見る。すると、画面にあるものが映し出された。
「凄い・・・。何なんじゃ、これは・・・。」
ナックラーやメリープ、ワンリキー、イシツブテに関する情報だった。
体長や体重、足跡や鳴き声、主な生息地域に補足説明までびっしりと映し出されていた。
ポケモンに関する多くの情報を、ボタン一つで確認できる機械。これは一体?
しかし、この4体の説明は十分に表示されていたが、他は空欄ばかりだ。
って、あれ?こいつら全部俺がトレーナーになってから出会ったポケモンじゃないか?
☆ ☆ ☆
《1月27日・11時30分》
カントー地方・3番道路
???side
オーキド研究所から1組のポケモン図鑑を盗み出した少女は、夜通し歩いていた。
しかしその年齢に釣り合わぬ無表情で体の限界を無視して目的地へ向かう。
ハナダシティ。それが彼女の目的地であった。
《ギュムっ》
疲労による体の限界の為か、普段の彼女なら決してしないミスを犯してしまった。
何処かの少年のように野生のポケモン《ケンタロス》の尻尾を踏みつけてしまったのである。
それに激怒したケンタロスは、雄叫びと共に少女に襲いかかった。
少女にとっては想定外のアクシデント。それでも彼女は思考を乱すことなくボールを構える。
「ピチュー、〝でんきショック〟」
ボールから飛び出したピチューは、ケンタロスに向かって電撃を放つが、ケンタロスは電撃を押し切る様に〝とっしん〟で少女とピチューに肉薄していく。
少女は表情一つ変えずに、ピチューと共に横へ跳んで〝とっしん〟を回避する。
それと同時にもう一つのボールを取り出し、開閉スイッチを押す。
「ムックル〝はがねのつばさ〟」
ボールから出てきた鳥型のポケモン《ムックル》の翼が鉄の様に硬化し、ケンタロスの横腹を抉る様に叩き付ける。急所に当たったのか、ケンタロスは音を立ててその場に倒れ伏した。
倒れたケンタロスに見向きもせず、少女はピチューとムックルをボールに戻し、歩みを進める。
《11時50分》
カントー地方・お月見山
少女はそのまま歩みを進めると、お月見山まで到着してた。
ピチューの〝フラッシュ〟で辺りを照らしながら進んでいくと、自分の横に何かが落ちた。
見てみると落ちたのは研究所から盗んだポケモン図鑑だった。鞄を見てみると穴が開いている。
先程の戦闘が原因と判断すると、鞄の中身を確認する。
盗み出したポケモン図鑑は全部で3つ。しかし、今は2つしかない。
少女は通り道に落ちているであろうポケモン図鑑を回収するため、来た道を逆走した。
《12時10分》
カントー地方・3番道路
元の道を戻ってみると、ポケモン図鑑を発見した。
しかし、その図鑑は今1人の少年が岩に腰を掛けて興味深そうに操作している。
傍らには2体のポケモン。ナックラーとメリープ。少年の手持ちと断定。
(今回の任務の情報が漏洩した可能性がある場合)
少女は腰のベルトからボールを、鞄からはボウガンと矢を取り出す。
ボウガンに矢をセットし、少年に標準を合わせた。
(情報を知った人物を抹殺する)
頭の中でアクシデントに対する対処方法を反芻しながら、ボウガンの引き金を引く。
放たれた凶弾は、少年の頭部を目掛けて真っすぐに飛んで行った。
☆ ☆ ☆
《12時11分》
カントー地方・3番道路
ガーネットside
瞬間、バシュッと音がしたのと同時に、頭から全身に警報を発した。
やばい!何時もの何気ない不幸なんて目じゃ無いものがくる!
とにかくやばい気配を感じて、俺は急いで地面に倒れ込んだ。
ガッと、固い物に何かが突き刺さる音がした。俺がいた場所の向こう側の壁を見てみる。
そこには矢の様な物が岩の壁に浅く刺さっていた。
ゾッとする。あんな物が俺に突き刺さっていたらと言う恐怖と、こんな真昼間に人間の頭を目掛けて矢を射る事ができる人間の存在に、俺は全身が震え上がるような恐怖を感じた。
人間、そう人間だ。
俺を狙った矢は、ポケモンの体から発射された物の類ではなく、鉄でできた人工の物だった。そんな事を考えていると見た事の無い鳥の様なポケモンが、俺に向かって突撃してきた。
駄目だ、回避が間に合わない!
矢を避けた体制から動けない俺を庇ったのは、すぐ近くにいたナツだった。
ナツはその大きな頭で鳥ポケモンの嘴を受け止めると、口を開いて噛み付こうとした。
すると鳥ポケモンは翼を羽ばたかせ、ナツから距離をとることで回避しやがった!
更に向こうからは、電撃の炸裂音が聞こえる。
見てみるとメリーが何処からか現れたピチューに応戦していた。
メリーから放たれる電撃と、ピチューから放たれる電撃がぶつかり合う!
ん?あのピチュー、橙色?色違いか?って、そんな事考えてる場合じゃない!
矢が放たれた方角を見てみる。
するとそこには、ボウガンを構えて俺を見据える1人の少女がいた。
☆ ☆ ☆
キャラクターデータ
名前:ガーネット
性別:男
年齢:11歳
所持金:5730円
手持ちポケモン
ナツ/ナックラー ♂ Lv,17
メリー/メリープ ♂ lv,15
ようやく出会いました。
主人公の少年ガーネットと、ヒロインの謎の少女。
しかし、ポケモンにあるまじき物騒なヒロインですね。
自分で書いといてなんですが。
引き続き、皆様からの意見をお待ちしております!