ここはノモセシティにあるギルドの事務所。
俺は冷蔵庫の中にある冷えた麦茶をコップに入れ、一気に飲み干す。
「ふぅ~」
やっぱり麦茶は冷えたのに限るな。
そう満足して、来客用のソファーにドカッと座りこむ。今のところは依頼もなく、自主錬とポケモンバトルで出稼ぎをする毎日だ。
「そういや、今日の夜にあいつらが帰ってくるんだっけな」
俺が究極技を習得した後、ゲンジとキワメから揃って修業免除を言い渡された。後は自分で狙った所を当てれるようにしろとの事だ。
まぁ、それはこっちとしても有り難い。幾ら依頼人が少ないからといってもいつまでもこの事務所を開けておく訳にはいかない。
そう言う事もあって、俺は一足先にこの事務所に帰って来た。そしてその一週間後、ナツが究極技の使用に慣れて来た時、ターコイズから帰ってくると電話があった。それが今日の夜間だ。
『すみませーん、どなたかいらっしゃいますかー?』
扉の向こうからそんな声が聞こえる。もしかして依頼か?
「はいはい、ちょっと待ってな」
俺はコップを流し台に置き、客を迎えに行った。
決戦の時は、着実に近づいていく。
☆ ☆ ☆
「今日はありがとうございました」
「いや、こっちも依頼で来たからな、礼を言うのはこっちだ」
「それでは、こちらが依頼金になるのでお受け取りください」
俺は金が入った封筒を受け取り、そのまま帰路に着く。時刻は既に夜の8時、もうそろそろアリアたちが帰って来ているだろう。
こうしてみると、俺が一人でいるのはかなり久しぶりだ。ゲンジと一緒に住んでいた頃は、ゲンジも仕事があったから家を空ける事も多かったが、旅を始めてからはアリアとターコイズが一緒に居たからな。気ままに過ごすのもたまにはいいが、やっぱり事務所が静かすぎるのも落ち着かない。
そんな事を考えていると、事務所の前まで来ていた。窓からは明かりが漏れている、あいつら、もう帰って来たな?
俺は階段を駆け上がり、事務所の扉を開いた。
「今戻ったぞ」
「あ、おかえりガーネット」
「・・・ただ今戻りました」
1週間ぶりに見る2人の姿に、僅かな安堵を覚える。大事が無くてよかったぜ、修業が修業なだけに、どんな目に遭っていたかは大体想像がつく。
「どう?何か変わりはなかった?」
「特に何も。溜まってた依頼2件と、さっき依頼を一件済ませて来たところだ」
そう言ってターコイズに向かって封筒を投げつける。ターコイズは封筒から金を抜き取り、机の引き出しから電卓と帳簿を取り出す。
予算の編成や依頼金の集計はターコイズの仕事だ。
「お前ら、ちゃんと技を習得できたんだろうな?」
「・・・はい。ゴールドやクリスも習得しましたよ。・・・ただ」
「ただ?」
「・・・ゴールドだけは修業を追加されました」
「は?何で?」
「・・・ガーネットが帰った後、究極技を覚えるポケモンが更に増えたんです」
「つまり、どういう事?」
「・・・ゴールドの《バクフーン》が技を習得した後、更にピチューとピカチュウ2体が究極技を習得する事となりまして」
「あぁ、そう言う事か」
それにしてもゴールド、可哀想な奴。あの地獄の修業を更に3体分受けなきゃならないとは、俺は心より冥福を祈らせてもらおう。まだ死んで無いけど。多分。
「ところで、次はどうするんだ?究極技は習得したけど」
「とりあえずは、いつでも動ける様にしておいて欲しいってさ。何があるか分からないから」
「・・・依頼の本格始動は7月1日からだそうです」
残り1ヶ月以上もあるな。さて、どうしたものか。
「どうする?ターコイズ」
「んー・・・・だったらさ、ジム巡りしてみない?」
「・・・ジム、ですか?」
「ほら、今回の修業で僕達は結構な数の試合をしてきたけど、戦ってたのは僕を含めて、ガーネット、アリア、ゴールド、クリスの5人だけじゃない?今回の戦いは何が起こるか分からない位の大事になるかもしれないし、ここは修業の延長という事で」
「言われてみれば、確かにな」
確かに強くなったという実感はあるが、俺達は決まった相手としかバトルをしていない。色んなタイプの実力者と闘う事で、得られるものも違うだろう。
「・・・依頼なんて、一週間に一度来ればいい方で暇ですしね」
「それは言わないお約束」
こうして今後の方針は決まった。さて、どのジムに行こうか?
☆ ☆ ☆
とりあえずは、事務所待機に1人と、ジム巡り2人でいつでも依頼に対応できる体制を整えておいた。今回は俺とアリアがジム巡りで、ターコイズは事務所待機だ。
「という訳で、ここまで来た訳だが」
俺が今居るのは、ジョウト地方・タンバシティ。
そこにあるタンバジム前に俺は来ていた。このジムの中に、格闘ポケモンの使い手として知られるジムリーダー、シジマが待ち受ける。
「お邪魔しまーすっと」
俺はジムの扉を開けて、中に入る。まさに和風の道場と言った外装のこのジムは内装もそれに見合った作りだった。試合の場としては畳や板張り、土俵まである。
「あら?もしかして挑戦者の方かしら?」
「え?」
奥から出て来たのは、和服に身を包んだ妙齢の女性。もしかして、こいつがシジマか?俺はてっきり男だと思ってたんだけどな。
「あ、あぁ、ジムに挑戦に来たんだけど」
「分かりました、それでは少々お待ち下さいね。あなたー!」
ジムの奥に呼び掛けるシジマ(?)。そしてしばらくすると、奥からガタイの良い大男が姿を現す。あぁ、こっちがシジマか。
「あなた、彼が今回の挑戦者だそうですよ」
「ほう。わしがジムリーダーのシジマだ。お前の名前は?」
「ガーネットだ」
「いいだろう、お前の挑戦を受けよう。フィールドはこっちだ。」
長い廊下を、シジマの後ろに着いて歩き出す。そして連れてこられたのは、室内に設けられたトレーナーズサークルがある部屋。
何の仕掛けもない、全ての無駄を削ぎ落とし、純粋な力を発揮できる様にしている。
「手持ちポケモンは2対2、どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点でバトルは終了だ。それでは行くぞ、《エビワラー》!!」
シジマが繰り出したのは、限りなく人型に近いボクシングスタイルのポケモン、エビワラーだ。クリスの手持ちにもいたな、多彩なパンチが強力な一体だ。
こっちには格闘タイプの弱点を突く飛行やエスパータイプのポケモンはいない。だったら相性が五分の相手で挑むしかないだろう。
「行け、メリー!」
相対するは、電気タイプのメリーだ。エビワラーのフットワークは軽い。だったら麻痺狙いで勝負を仕掛ける。
「エビワラー〝メガトンパンチ〟!!」
「〝かみなりパンチ〟で迎え撃て!!」
渾身の拳と電撃の拳がぶつかり合う!だがその均衡は破れ、メリーはエビワラーを壁まで吹き飛ばす。だがエビワラーは苦痛の表情を浮かべながらも立ち上がりやがった。
チッ、さすがジムリーダーのポケモン、簡単には倒れないか・・・!
「棲様じい力だ、エビワラーの一撃を貫いてなおこのダメージとはな」
動揺一つ見せずに、涼しい顔で言ってのけるシジマ。まだまだ余裕って感じだな。
「ならばこれでどうだ、〝マッハパンチ〟!!」
一瞬でメリーとの間合いを詰め、目にも止まらぬ速さで拳を叩きこむエビワラー。その技の通りの速さだ、何とか次の一手をうたねぇと!
「メリー、〝アイアンテール〟だ!!」
鋼鉄の尾がエビワラーに直撃するが、エビワラーは両腕を交差してガードするだけじゃなく、〝アイアンテール〟が直撃するのと同時に後ろに跳んで威力を流しやがった!
「格闘タイプの名は伊達じゃねぇってか・・・!」
こんな細かい動きまで取り入れる事が出来るポケモンは、格闘タイプを差し置いて他に居ないだろう。おかげでエビワラーには殆どダメージが与えられなかった。
「だが仕込みは十分だ!」
「む?・・・・・どうした、エビワラー!?」
エビワラーの体に僅かな電気が纏わりつく。いわゆる麻痺状態という奴だ。
「そのデンリュウの特性は、〝せいでんき〟か!」
体が触れた相手を麻痺させる特性〝せいでんき〟。シジマの言う通り、これがメリーの特性だ。これは接近戦でかなり有利に働く。
「先程から接近戦に持ち込んでいたのはこれが理由か」
「ご明答、これでテメーのエビワラーはまともに動けねぇぞ」
苦悶の表情を浮かべるエビワラーににじり寄るメリー。後はどう料理するかだ。
「中々の戦略と言えなくもないが、中にはこんな技を使えるポケモンが居るという事を覚えておくのだな、エビワラー!!」
シジマの呼び掛けに応じ、一気にメリーに肉薄するエビワラー。麻痺していてこの速さは驚きだが、それ以上にシジマのあの余裕が気になる。状態異常で繰り出す技・・・・・まさか!?
「エビワラー〝からげんき〟!!」
「くっ!〝ほうでん〟だ!!」
エビワラーの決死の一撃と、メリーの強烈な放電が放たれたのは殆ど同じタイミングだった。巻き上がった煙が晴れる頃には、エビワラーとメリーは戦闘不能になっていた。
「まさか、麻痺状態を利用する〝からげんき〟を覚えていたとはな・・・!」
「いかなる場合をも想定して、常に対策を取っておく。それが強くなる要因の一つだ」
今思えば、ジムリーダってのは大抵エキスパートタイプを持っているから、弱点タイプの対策はバッチリだって聞いた事がある。なら、状態異常の時の対策を持っていても不思議じゃないか。
「行け、《カポエラー》よ!!」
「頼むぞ、ジン!」
俺とシジマは同時にポケモンを繰り出す。俺がジンを繰り出したのに対し、シジマが繰り出したのは頭の角を支えに逆立ちしているポケモン、カポエラーだ。
格闘ポケモン同士の対決、これで決着がつく。
「〝はどうだん〟だ!!」
波動の塊がカポエラーに向かって放たれるが、カポエラーは逆立ちしたままの体勢で、上空へとジャンプした!無茶苦茶な体勢からは想像もできないジャンプ力だ。
そしてそのまま回転を加え、ジンに向かって落下するカポエラー。即席版の〝つのドリル〟見たいな感じだ。勿論そのまま呆気なく食らうほどジンは鈍間じゃない。右に回避し、カポエラーが地面に着地するのと同時に接近する。
「〝おうふくビンタ〟!!」
「〝トリプルキック〟!!」
コジョンドの体毛を利用した、目にも止まらぬ速さの往復ビンタに対し、カポエラーは回転する事で蹴りを放ち、攻撃を相殺しながら距離を取る!
しぶといな、だったらこれでどうだ!
「もう一発、〝はどうだん〟!!」
「無駄だ!!」
再度、波動の塊が放たれるがカポエラーは最初と同じようにして上空へとジャンプして回避する。そしてそのまま回転を加え、ジンに向かって落下するカポエラー。ここまでの流れは、さっきの戦闘どうりだ。同じ事を繰り返しても埒が明かない。だから、今回は別の要素を加える。
「〝とびげり〟だ!!」
突撃してくるカポエラーに対し、ジンは跳び蹴りで迎撃する。威力で言うならば、〝とびひざげり〟の方が威力が高い。だが、この技には〝とびひざげり〟よりも優れている部分がある。
それは接近時におけるリーチの長さだ。普通に考えて、膝を曲げるよりも伸ばした方がリーチが長いに決まっている。その長さは、カポエラーの角がジンに届く前に、ジンの爪先がカポエラーの体に食い込む方が先だった。空中で技と技がぶつかり合い、メキィ!と音を立てて、壁に吹き飛ばされ、そのまま壁に減り込んだのはカポエラーだった。
「この期を逃すな、〝はっけい〟!!」
壁に減り込んだカポエラーに向かって、全力で接近するジン。そして掌をカポエラーに押しつけ、強烈な衝撃を流し込む!
ジムの壁にも大きな亀裂が入り、カポエラーごと粉砕する。
それが、今回のジム戦の結末だった。
☆ ☆ ☆
ここはジョウト地方・コガネシティにあるコガネジム。
唐突だが、アリアは大きな混乱と小さな呆れに囚われていた。
「うあーーーーーん!!酷い、酷いよぉぉぉ!!」
その原因はアリアの目の前で泣きじゃくるこの少女。赤い髪を二つ縛りにしているのが特徴のコガネジムリーダー・アカネだ。
「・・・・・・・・・・・・」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
(・・・どうしてこうなったのでしょうか・・・?)
自体は、遡ること約1分前。アリアがアカネに勝負を挑んだ時だ。
☆ ☆ ☆
アリアがジム巡りに来た理由の大きな理由として2つある。
一つはキワメの修業でライチュウが習得した究極技〝ボルテッカー〟の試運転にある。技を習得したのは良いが、それを強敵相手にちゃんと当てられるかどうか。
もう一つは、究極技を習得してからライチュウが戦闘には出ておらず、不完全燃焼を起こしているという事だ。恐らく力を持て余しているからだろうが、そのせいもあってここ最近のライチュウは落ち着きがない。ここは一つ、究極技を使用した戦闘を経験させた方がいいと考えたのだ。
そしてこの2つの条件を満たすには、ジムリーダーというのは十分すぎる相手だ。
「・・・それでは、行きます」
「いつでも掛かってきぃ!!」
アリアは今、ジムの受付を済ませてアカネと対峙している。今回の戦闘方式は1対1、どちらかのポケモンが戦闘不能になった時点で終了だ。
「・・・ライチュウ」
「頼むで、ミルたん!!」
アリアがライチュウを繰り出すのと同時に、アカネは乳牛の様なポケモン《ミルタンク》を繰り出す。相性では完全に互角の2体だ。
(・・・見たところ重量級のポケモン、なら初めの一手は?)
「ミルたん〝ころがる〟!」
アリアがそう思考を巡らせると、ミルタンクは体を丸めて猛烈な勢いで転がり始めた。アリア自身、サンドパンというポケモンを手持ちに加えており、この技の事も良く知っていた。
それはライチュウにとっても同じこと。ライチュウは転がってくるミルタンクを飛び越える様に回避し、距離を取る。この手の技は常に回避が間に合う距離を確保する事が大事だ。
(・・・しかし、このままではマズいですね)
そう、この技で無ければの話だが。
〝ころがる〟は転がれば転がるほどに威力と速度を増していく技。このままではいずれ追い付かれてしまうだろう。
「ライチュウ〝でんじほう〟」
故にアリアとライチュウはこの技を選択した。ミルタンクの勢いを殺す高い威力と、その後は麻痺状態にする事が出来る大技〝でんじほう〟だ。
「そんなもん食らうかい!ミルたん、そのまま横に避けたれ!」
ライチュウが放った大砲の如き電撃は、ミルタンクが転がった状態を維持したまま横にずれる事で回避される。元々隙が多い故に外れやすい技だ。
しかし、不幸な事にアカネは知らなかった。目の前に居る藍色の髪の少女とその手持ちポケモン達が、こと技を命中させる事においては右に出る者が居ないという事に。
「・・・今です」
ライチュウが放った大砲の如き電撃は確かにミルタンクに避けられた。しかし、アリアの辞書に避けられるという文字は存在しない。
そんな矛盾を解消するように、ミルタンクの横を通り過ぎた〝でんじほう〟はミルタンクに向かって直角に軌道を曲げ、見事ミルタンクに直撃する。
「うそーーーーーーん!!?」
「・・・止めです、ライチュウ〝ボルテッカー〟」
〝でんじほう〟の威力と追加効果により、身動きが取れなくなったミルタンクに向かって、全身に稲妻の如き電流を纏ったライチュウが突撃する。
電気タイプの究極技がミルタンクの腹部に食い込み、そのまま壁まで押していき、壁に激突した事でようやく勢いが止まった。
「ミ、ミルた―――ん!!?」
壁に激突した衝撃で巻き上がった煙が晴れると、そこには技の反動で体力が削られたライチュウと、壁にもたれかかった状態で戦闘不能になっているミルタンクの姿があった。
「・・・ご苦労様です、ライチュウ」
どこか晴れ晴れとした様子で戻って来たライチュウに労いの言葉を送り、アリアはアカネの居る位置まで歩みを進める。
「・・・私達の勝ちです。ジムバッジを」
「っひ。っくぅ、う、うぅ」
「・・・??」
アカネの様子がおかしい事に気が付いたアリアは、声を掛けようとした瞬間――――
「うあーーーーーーーーーん!!!」
「・・・!?」
その場に座り込んで泣きじゃくるアカネ。それを見て困惑するアリア。
話は冒頭に遡る。
☆ ☆ ☆
(・・・どうしてこうなったのでしょう・・・?)
「ひっく・・・酷い・・・酷いよぉ・・・」
「・・・あの、後で幾らでも泣いて良いので早くバッジを」
「あんなに曲がる〝でんじほう〟何て聞いたことあらへん・・・あんなゴツい威力の技なんて見たことあらへん・・・あんなん反則や・・・うぇぇぇーーーーん!!」
「・・・ですから、早く泣きやんでください」
「こんな子供に本気出して、本間に大人げないんやからぁぁぁ!!うぁぁぁぁん!!」
(・・・駄目ですねこの人、早く何とかしなければ)
確かに少し大人げなかった事は認めている。しかし相手はジムリーダーだ。生半可な相手ではないという事は、マキシを通じてアリアも理解していた。
(・・・私はこの方よりも遥かに年下のハズですが)
アリアは複雑な出生の持ち主で、生まれて来たからまだ3年しか経っていない。そんなアリアに大人げないと言われても、アリアはどう返したら良いか分からなかった。
(・・・ジムリーダーにも、色んな人が居るものですね)
アリアにとってジムリーダーというのは、マキシやジムリーダーの候補生であるスズナの様な力強いトレーナーの事だった。
別にこの2人の様にしろと言う気は毛頭ないが、挑戦者、それも自分よりも遥かに年下の少女に負かされて臆面もなく泣きじゃくると言うのは如何なものかとアリアは呆れていた。
これには勝利したライチュウも、困ったような顔でアリアを見上げている。
「・・・もう何でもいいので、早くバッジを渡してください」
「何でもいいって、泣いとる女の子に何て冷たい事言うんや、この鬼!悪魔!」
(・・・私も一応は女性なんですが)
「もっと優しい言葉を掛けてくれてもええやんか!うぇぇぇぇぇぇ!!」
本当に、アリアは困り果てていた。泣いている者の対処など、アリアはした事が無かった。クリスの時は、クリス自身が泣きやんでおり、なおかつ冷静だったから何とかなっただけで、今まさに大泣きしている年上の女性の対処など、アリアには全くの未知だった。
しばらくして、アリアは嘆息してからアカネに背を向け、受付まで歩みを進める。
「・・・すみません、ジム戦に勝利したのですが、ジムバッジはどこですか?」
アカネは放置し、ジムバッジだけ受け取って帰路に着くアリアだった。
この2人は、銀版で一番苦戦したトレーナーの内の2人です。ほら、銀版のバクフーンのポーズがカッコいいじゃないですか、ボクって基本伝説のポケモンをゲットするまで御三家ポケモン一体で押し切るタイプですから、バクフーンのレベルがリーグ初挑戦時には60以上だったんですけどね。
炎タイプのポケモン一体だけでこの二人を相手にした時の苦悩、皆さんにはお分かり頂けるかと思います。
さて、ここで少し御知らせがあります。
この小説にはあまり関係の無い事なのですが、俺俺は腕試しにオリジナル小説を執筆する事をこの場を借りて発表させていただきます。
勿論この小説の執筆を遅らせるつもりはありません。
よろしければ皆様からのご意見ご感想お待ちしております。