東方×モンハン 異能無しのハンティング!!(凍結) 作:冷仁鬼
後悔はしていない。
「いったたた……ここは?」
とある樹海の奥の方、ハンターですらあまり近寄らない秘境に少女が一人ぽつんと立っている。
モンスターの巣とも呼ばれるその場所に少女──博麗霊夢──は、いた。
「ここは…幻想郷じゃないわね。こんな植物見たこと無いもの」
そう呟き霊夢は近くに生えている樹木を撫でる。
そこら中に苔が表面に生えていてじめじめしている。魔法の森も暗くてじめじめしているがここまで背の高い木は無かったはずである。
「妖怪の気配は無しと……やっぱり幻想郷じゃないわね、紫の仕業だったら別世界ってことも考えられそうね」
頭の痛いことになった、そう言いながら霊夢は能力を発動させ空へと浮かび上がり──
「きゃっ!」
5メートル程の高さまで飛ぶと突然バランスを崩して地面に落ちた。咄嗟に空中で一回転して足から着地できたため怪我という怪我はなかったが。
不思議に思いつつももう一度飛び上がろうとジャンプし能力を発動させるが、今回は発動すらもしなかった。何も起きずジャンプしたその場所へ着地しただけである。
「能力が発動しない…?いや1回目は発動したしどうなって、何が起こってるのよ……」
「そんなの簡単よ。『異変』が起きて『幻想郷の誰か』がこの『異世界』へと飛ばされたということよ」
「っ!………咲夜か」
「ええそうよ。あなたが霊夢で間違いないか確認できてよかったわ。これで二人目ね、お嬢様たちもこの世界に来ていらっしゃるのかしら……」
突然後ろから声をかけられて驚いた霊夢だったが話の内容、声、口調から紅魔館のメイド長『十六夜咲夜』であると断定して言葉を返した。
それに返ってきたのは二人目という聞き逃せない単語だった。霊夢はすぐに咲夜に聞き返す。
「二人目ってことは他の誰かに会ったの?」
「そういうわけじゃないわ。魔理沙と奇跡的に通信魔方陣が通じたのよ。ノイズだらけで聞き取りずらかったけど彼女は海の近くにいるそうよ」
「そう……」
「心配なのはわかるけど今は情報交換をしましょう。それにここに長居するのは得策ではない気がするのよ」
「わかった、いくわよ」
確かに咲夜の言う通りこの場所は何か居心地が悪かった。しかし一人のときは状況把握に勤しんでいた為に気づけなかったが、この樹海の何処からか視線を感じる。
それを咲夜は言っているのだろう。魔理沙のことも気になるが珍しく霊夢は素直に頷くと飛ばずに歩いていく咲夜の後に着いていくのだった。
二人を覗いていたのが人ではないと気付かずに………
誰が見てるかわかりますかね?
樹海といえば……
次回も見てくださると嬉しいです