東方×モンハン 異能無しのハンティング!!(凍結) 作:冷仁鬼
って明日も言いたいところですがどうなることやら
今回はネタ回にした(かった)
咲夜と霊夢が合流して半日ほど歩いたところで霊夢が突然咲夜に話しかける。それまでは最低限の会話しかしていなかったし、基本的に咲夜からだったので少し不意を突かれた。
「咲夜、アンタからほのかに香ばしい匂いがする気がするんだけど……どこかでなにか食べた?」
「霊夢、貴女どんな嗅覚しているのよ……焼き肉したけど貴女と会う二日も前のことよ?」
「いや…ね……?ちょっとお腹が減ってきててさ」
「はぁ~それくらい素直に言いなさいよ。いいわよそれくらい。少し待ちなさい」
「あ、ありがと咲夜」
霊夢が咲夜から顔をそらしつつ腹が空いたから食べ物を恵んでほしいと遠回しに頼んでいる。それに溜め息を吐きながらもあっさり了承する咲夜、それに対して驚いた表情をした霊夢がその顔のまま礼を言った。
ウルトラ上手に焼いた肉、通称こんがり肉Gそれを腰のポーチから取り出して霊夢に渡す。
見るだけで美味しいことがわかる1品だ。霊夢が驚くのも無理はない。
「な、ななな何よコレはぁ!?」
「私が命懸けで戦った巨大猪の肉よ。それを魔理沙に送ってもらった火打ち石から起こした火で焼いたものよ」
「凄まじく美味しいわね!幻想郷にいた頃より腕上がったんじゃないの?」
「ありがとう…とここでいうのはなんか悔しいわね。私、肉を焼いただけだし」
褒めてるんだからありがとうでいいのよ、と言いすごい勢いで肉を食べ進める霊夢。咲夜もそれには苦笑するしかなかった。
美味い美味いと言いながら食べる霊夢を見ていると何故か腹が減ってきた咲夜。ポーチから取り出したのは霊夢にあげた肉より焼き方が足りなかった肉、通称こんがり肉だ。
「自画自賛になるから言わなかったけどやっぱり美味しいわね、この猪肉。脂が乗っていて程よく甘い、それなのに丁度良く脂が落ちていてこってりしない」
「ホント白米が欲しくなるわねぇ」
「分かるわ、幻想郷に来てから和食に慣れてしまったせいで白米が恋しいわ」
そう咲夜が同意すると霊夢が『コイツわかってんじゃねーか』みたいな顔をしていた。その顔が面白くてつい笑ってしまった。
「ふふっ」
「何よ」
「今の霊夢の顔が面白くてつい…ね?」
「なんだそれ?失礼じゃない?」
「馬鹿にしてる訳じゃないわ。褒めてるのよ」
「あっそ」
霊夢は顔を背けてしまったが咲夜は見た。霊夢の顔が赤くなっているのを、照れ隠しで素っ気ない態度を取っているだけなんだと気付いたのだった。
こうして彼女たちは樹海を進み続ける。敵に遭遇しないのは幸運なのか不運なのか。その答えは神のみぞ知る。
「隊長!密林に着きました!」
「おうよ、とりあえずキャロは荷物をベースキャンプに運び込め。オルドは船を寄せて綱でくくりつけてくれ。サラは周囲の警戒、すぐ隣のエリアに大型モンスターがいないか確認してきてくれ。まさかいないとは思うがあの謎の光の原因が彷徨いてるかもしれん」
「了解っとぉ。キャロもはしゃぐのは程ほどにしておけよ」
「………」
「わかったであります隊長!オルド先輩、分かりました!」
謎の光が見えてから航行速度を落として慎重に進んできたために、予定より大分遅れた到着となった。密林に初めて来たキャロが大はしゃぎしている。
オルドはそんなキャロを温かい目で見ては注意をしている。サラはなんと言うかいつも通りである。無言ながらも頷き拠点から最も近く、謎の光が見えた方角──エリア4番に向けて歩き出す。
そこにキャロの声が響く。
「隊長!キャンプのベッドに人が倒れてます!」
「何ィ!?遭難者の類いか?!すぐ行く!」
隊長と呼ばれた男は船から飛び降りベースキャンプへと急ぐ。遭難者だったら衰弱している場合もあり、もしそうだった場合すぐに早く手当てしなくてはならない。
依頼にはないからと見捨てるハンターも少なくはないがこの男は違った。
「隊長隊長!女の子みたいです!」
「子供だとぉ?っとととこいつか……確かに子供だな。キャロより若干上って感じか」
「隊長さんよぉ、とりあえず手当てしねえと」
ベッドに倒れてる少女、霧雨魔理沙とキャロを見比べて男は魔理沙の歳を予想している。それにつられてキャロの友人になってくんねえかな…など話が逸れていく。
それを見たオルドが魔理沙を指差して声をかける。それにハッとする隊長。
「お、おぉそうだな………脈はあるし呼吸も問題ない。体力が尽きたハンターが猫にでも運ばれてきたってところか?」
「ならこれは防具だってことか?なんか違う気がするけどなあ俺は」
「まあ、とりあえず回復薬でも飲ませときゃいいか。キャロ!俺の回復薬グレート渡すからその子供に飲ましてやってくれ!」
そういうと男は腰についているポーチから緑色の瓶を取り出してキャロに向けて投げる。それを危なっかしい受け取り方をしながらもきちんとキャッチしたキャロは倒れている魔理沙に少しずつ飲ませていく。
半分ほど飲ませたところで魔理沙の目がうっすらと開く。それに気付いたキャロが魔理沙に声をかける。
「大丈夫ですか?これ何本に見えますか?」
「んーー2本だぜ」
「残念3本でした」
キャロは角度的に見えない位置にあった薬指も見せてひらひらと手を振る。それに一瞬驚いた顔をした魔理沙はからかわれていると気付き口を尖らせる。
「それはズルいぜ…げほっげほっ……口の中が苦甘いぜ」
「そりゃあそうですよ、回復薬グレートですから、起き上がれるようなら残り半分は自分で飲んでください。私は隊長を呼ぶので大人しくしててくださいよ」
それだけ言うとキャロは立ち上がりいつものように大きな声で隊長の男を呼ぶ。魔理沙は周囲一帯に響く大声量に驚きつつ両耳を手で塞ぐ。
「たいちょー!女の子が目を覚ましましたよー!」
少し間が空いて男の声が聞こえてくる。
「おぅ!分かった!ちょっと待ってろ!」
「……だそうなので待ってくださいね」
「お、おう」
「それまで私とお話ししませんか?」
キャロは魔理沙の目の前に座って目を輝かせる。
魔理沙は渡されてる回復薬グレートをちびちび飲みながら考える。しかし返事はほぼ決まっている。
「(私も情報が欲しいし願ったり叶ったりだぜ。あ、この回復薬グレートとかいうのは魔力も回復するのか、凄いな)」
「勿論だぜ。私は霧雨魔理沙、魔法使いだ」
「魔法使い?何でしょうかそれは?その前に名前ですね!私はキャロ。12歳です!」
「なら私が年上だな。歳はトップシークレットだから教えらんないぜ。それにしても魔法使いを知らないとは……これだから最近の若いモンは………」
やれやれだぜ、と大袈裟に頭を振る魔理沙にキャロではない声が掛けられる。
「子供が何言ってんだか……俺は30年以上生きてるが『魔法使い』なんつー言葉初めて聞いたぞ」
それは隊長と呼ばれている男だった。頭以外の装備を着けていて少し大きく見える。
魔理沙は気配を感じさせずに現れた男に軽い違和感を覚える。気配を薄くしている方法がどことなく魔法のそれに似ていたからだ。
本人は知らないと言っているが魔理沙は間違いなく魔法を使っていると確信していた。
「(あれは間違いなく魔法だ。しかし何故隠す?バレては困ることでもあるのか?……私は交渉ごとは得意じゃないし直接聞くのが一番か)いやいや、そのゴツい服?の表面に掛かってる靄は何だぜ?」
「靄?俺には見えないが…キャロ、そんなの見えるか?」
男は自分の装備を見下ろすがその目には少し汚れた愛用の装備しか映らない。キャロにも聞くが首を横に振っている。
男は首を傾げていたが突然手を打った。何か分かったらしい。
「もしかしてお前さんが言ってるのは『スキル』のことじゃないか?この装備一式で隠密の効果が発動するようになってるからな。それじゃないか?」
「魔法じゃなくてスキルね……一応納得したぜ。あとお前さんじゃなくて魔理沙だぜ」
一応は納得したらしく魔理沙も頷いている。
男は不思議そうな顔をしていたが魔理沙を見て納得したように何度も頷いた。
ちなみにキャロは話についていけなくて不満そうに黙っている。
「じゃあ魔理沙ひとつ聞かせてくれ。お前はこの辺り出身じゃないだろう?何処のモンだ?」
霊夢と咲夜の会話だけで終わろうと思ってたのに長くなってしまった……
魔理沙回はもうちょいかかるので続きはまた明日か明後日にまわします。切り方下手ですみません。
ではでは~