神々に祝福されし者達【完結】   作:マイマイ

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アンノウンが率いるアラガミの大軍との戦いは続く。
それぞれの戦場で、誰もが命を懸けて戦い続けていた………。


第3部捕喰161 ~悪魔達との総力戦~(中編)

「―――ゴアアアアアアアアッ!!!」

「くっ……邪魔ぁっ!!!」

 

極東支部近辺の荒野にて、死闘は繰り広げられていた。

支部全ての神機使い達が迫るアラガミの大群と真っ向から衝突している。

周囲には既に夥しい地が大地を赤く穢し、数多くの骸が転がっていた。

その殆どはアラガミのものであるが……中には、無残に食い散らかされた人間のものも存在していた。

そんな地獄の世界で、ローザはただひたすらにアラガミを駆逐する機械と化していた。

 

「ギ、ガ……ッ……!?」

「…………」

 

事切れたアラガミの喉元から無言でスピアの切っ先を抜き取ってから、ローザは周囲に視線を向けた。

……沢山の死が、無造作に転がっている。

戦っている最中も、そして今この時も、ローザの耳や心には数多くの“死”が入り込んでいた。

感受性が高く、またアラガミ化を果たしている故の弊害が、ローザの精神を磨耗させる。

 

(死が、こんなに沢山……)

 

呑み込まれていく、心が、思考が、ローザの全てが死というものに穢されていく。

大切な命を奪われ、また自分も命というものを奪っていく。

それが、ローザの全てを後戻りできない所にまで連れて行こうとして。

 

「ローザ!!」

「ぁ………」

聞き慣れた、エリックの声がローザを現実に引き戻した。

 

「…………エリック」

「……しっかりするんだ、ローザ」

厳しい口調で、エリックは言った。

呆けている場合ではないと、普段の優しい彼とは違う目と言葉でローザを叱咤する。

だが、その叱咤は今のローザにとって何よりもありがたいものだった。

 

「ごめん、エリック……」

「一度後退するんだ。今の状態で戦い続ければ君は……」

 

否、もうこれ以上ローザをこの戦場には一秒たりとも居させたくはない。

それがエリックの本音であったが、神機使いであるローザにその選択は許されない。

だからせめて、磨耗してしまった彼女の心を少しでも休ませてあげたかった。

彼女が常に通常の任務でもアラガミと戦い、心を痛めている事をエリックは知っている。

人として生きているが、ローザの肉体はアラガミと同じものになっている。

だからだろうか、彼女は倒さねばならない存在であるアラガミにすらその優しさを向けてしまっていた。

本当はその命を奪いたくない、でも戦わなければ沢山の人が死んでしまう。

そう自分に言い聞かせながら戦っているのを、エリックはよく知っている。

 

「………大丈夫。それに戦況が有利になってきたからってローザだけが戦わないわけにはいかないよ」

「…………」

 

それなのに、ローザはあくまで神機使いとしてアラガミと戦う決意を曲げたりしない。

自分の心が傷つくとわかっているのに、自分の力を人の為に使おうとしてくれている。

あまりにも優しく、優しすぎる彼女の選択は…知らずエリックの心を自己嫌悪に陥らせていた。

自分よりも年下であるこの少女に、このような決意を抱かせているという罪悪感。

そして何よりも、そんな少女を支えてあげられない自分の不甲斐なさ。

その事実が、あまりにも腹立たしい。

 

「――こちらエリック、ローザと共に一時戦線を離脱する」

「えっ――きゃっ!?」

 

エリックが通信でヒバリにそう伝えた瞬間、ローザはふわりという浮遊感を覚えた。

見ると、自分の身体がエリックによって抱きかかえられている。

一体何を、そんな問いがローザの口から放たれるより早く、エリックは一直線にこの場から駆け出しアラガミ防壁の裏側へと向かった。

ゲートを閉じ、戦場の光景が見えなくなったのを確認してから、エリックはローザを優しく地面に座らせる。

 

「エリック、何を――」

「いいから、今はじっとしていてくれ」

 

抗議しようとするローザに強い口調で言ってから、エリックはバックパックから液体状の薬品と包帯、そして白いタオルを取り出した。

タオルを手に、エリックはローザの傷口をなるべく優しくふき取り、薬品を振り掛け、包帯を巻いていく。

それが終わると、今度はローザのアラガミの返り血で染まった顔を拭ってあげた。

 

「エリック、今はこんな事をしている場合じゃ」

「君は怪我をしている、だから一時後退した。それは間違いではないだろう?」

「こんな傷、アラガミのローザならすぐに治るし返り血なんか一々拭かなくてもいいよ」

 

立ち上がろうとするローザ、しかしそれをエリックが痛いくらいの力で掴み阻止する。

いい加減ローザも彼の行動に苛立ちを覚え睨もうとして――彼に強い視線で見つめられている事に気がついた。

それを見て、ローザはおもわず全身の力を抜いてしまう。

いくら神機使いで男のエリックとて、アラガミ化を果たしたローザが本気になれば掴まれている腕など簡単に振り解ける。

だというのに、ローザは何もできずただ黙ってエリックの視線を受け止める事しかできなかった。

 

「エリック、なんか…恐いよ。どうしたの?」

 

いつもの彼とは違う態度の視線を受け、ローザの表情に僅かな脅えの色が浮かぶ。

そんな彼女の頬を、エリックは掴んでいない方の手で優しく擦ってあげた。

その触り方はただ優しく、暖かく、ローザは目を細め戦場の近くだというのに安堵の息を零してしまう。

 

「ローザ、無理をしなくていいんだ」

「む、無理って何? それより手当てしてくれたんだから早くアラガミ達を」

「これ以上、心を傷つけないでくれ。本当はあのアラガミの大群と戦うのは……辛いんだろう?」

「………そんな事、ないよ」

 

目を逸らし、弱々しい口調でローザは反論する。

だがそれは本心から出ている言葉だ、戦う事に躊躇いは無い。

……でも、あれだけの死が充満した場所に行くのは、恐かった。

こんな考えなど間違っている、神機使いとしてアラガミと戦う者がこんな弱気な考えなど許されない。

 

「君は生物の死に敏感過ぎるんだ、だから敵と認識しているアラガミの死にすら悲しんでしまう」

「…………」

「ましてや今までに無い程の命が今この瞬間にも喪われている、それが恐くて…辛いんだろう?」

「………だけど、ローザはゴッドイーターだから、戦わないと沢山の人がもっともっと死んじゃうから」

 

逃げられない、逃げるわけにはいかない。

震える声でそう告げるローザを見て、エリックの心は強く締め付けられる。

ああまただ、またこの子だけに背負わせてしまっていると、強い自責の念が彼に襲い掛かった。

 

「――ローザは少し休んでなきゃダメだ、そうしないと君の心が死んでしまう」

「だ、だけどローザは」

「僕が、君の分までアラガミと倒してみせる」

「えっ―――」

 

改めて、エリックの瞳がローザへと向けられる。

だがその目は先程のような恐いと感じるようなものではなく、ローザがよく知っている…優しくて暖かい彼の目だった。

 

「ローザ、君は確かに強いよ、僕なんかよりもずっとずっと心も身体も強いと思う。

 でも強いからって傷つかないわけじゃない、壊れないわけじゃないんだ、いつかはその強さも折れる時が訪れる。

 そしてそれが今訪れているんだ、だから……今は何も考えずに自分の心だけを守ってほしい」

 

なんて身勝手な願いなのか、仲間が懸命に戦っているというのにローザという強い戦力を自分の勝手で戦いの場から遠ざけようとしている。

罪深い行為だ、それはエリックとてわかっていた。

でも、それでもこれ以上彼はローザに戦ってほしくなかったのだ、彼女を死というものから守りたかったのだ。

神機使いとしての実力など、自分は彼女に大きく劣っているというのに、彼女の分までアラガミを倒すなど妄言に等しい。

……それでも、そんな妄言を口にしてでもエリックはローザという少女を守りたかった。

 

「エリック………」

 

彼の優しさが、ローザの心に染み渡っていく。

彼の決意が、ただ嬉しくて……でも悲しくて、ローザは自分が情けなくなった。

立ち止まってなどいられないのに、戦う事を選んだのは自分自身の意志なのに何をしているのか。

 

(………違う)

 

こんな現状、ローザは微塵も望んでいない。

辛いのは認める、苦しいのだって誤魔化せない。

できる事ならもう戦いたくない、あんな死が充満した世界に戻りたくないと思っている。

だけど、それ以上に。

 

(自分のせいで、エリックが命を懸けて戦うのは………嫌だ!!)

 

それだけは、絶対に認められない。

そのせいで彼の身に何かが起きてしまったら、ローザは己を一生許せなくなる。

何よりも、彼を喪ってしまったらと思うと想像するだけで心が砕けてしまいそうだ。

 

「…………」

立ち上がる、不思議と心はもう痛くなかった。

 

「ローザ……」

「……ありがとうエリック、ローザの事をそこまで考えてくれて本当に嬉しいよ。でも――逃げたくないの」

「…………」

「でもローザだけだとまた弱音を吐いちゃうかもしれないから……傍に居てほしい」

 

そうしてくれれば、きっと自分の心は磨耗しない。

隣に彼が居て一緒に戦ってくれれば、ローザの心は際限なく強くなっていくから。

 

「……君が望む限り、僕は君の傍に居るよ」

「うん!!」

その言葉だけで、ローザの身体に先程以上の力が湧いてきた。

そして同時に、エリックにも同じような現象が起こっていた。

 

――再び、死の世界へと2人は足を踏み入れる。

 

「…………」

 

戦いは、まだ終わっていない。

それを理解すると同時に、ローザに再び“死”が入り込んでくる。

だが、今の彼女ならば乗り越えられるものだ。

隣にはエリックが居る、彼女の望み通り彼は傍に居てくれている。

ならば恐れない、恐れる必要など無いのだ。

 

「――ギガアアアアアアアアッ!!」

「きゃあっ!?」

「っ、エリナ!?」

「いけない!!」

 

2人の視界に映る、座り込んだエリナの姿。

そして、そんな彼女に雄叫びを上げながら両腕に生み出した炎の剣を振り下ろそうとしているハンニバル。

……近接戦闘は間に合わない、瞬時にそう判断した2人はすぐさま行動に移った。

エリックは神機から氷属性の砲撃を連続で放ち、ローザは……右手でスピアの切っ先をハンニバルに向けながら振り上げ。

 

「――届けええええええええっ!!!」

それを、全身全霊の力を込めて投擲する―――!

 

……銃撃だけでは、攻撃しようとしているハンニバルの動きは止められない。

しかし近接攻撃が届く間合いではなかったし、踏み込もうとしても間に合わない。

故にローザはスピアを投擲した、この一撃ならばハンニバルを止められると信じて。

そして――エリックの砲撃と、ローザの投擲による一撃は同時にハンニバルへと叩き込まれた。

 

「ッ、ガガ………ッ!?」

 

エリックの銃弾は、ハンニバルの右腕にある篭手を捉え。

ローザの投擲は、左腕を捉えた。

それにより両腕に衝撃が走りハンニバルの動きが止まる。

すかさずエリックは攻撃を続け、ローザは空手のままハンニバルへと向かっていく。

 

(お願い……今だけでいいの。今だけでいいから……エリナちゃんを、みんなを……エリックを守る、力を貸して!!!)

 

祈るように心の中で告げながら、ローザは地面に落ちている神機――既に持ち主を喪ってしまった神機を片手ずつで拾い上げた。

それだけではない、自分の進行方向にある全ての神機に触れながらハンニバルへと向かっていく。

「――みんな、動いてええええええええっ!!!」

叫ぶ、戦場に響き渡るかのような大声を張り上げるローザ。

すると、地面に落ちている複数の神機……正確には、たった今ローザが触れた神機全てが()()()()()()()

 

『なっ―――!?』

 

その光景を見ていた全員の口から、驚愕に満ち溢れた声が飛び出す。

一体どのような奇跡の所業か、ローザが触れた神機がひとりでに動き出すなど……。

否――勝手にではない。

誰もが理解した、理解できていた。

あれら全ては、ローザがたった1人で操っていると当たり前のように理解できた。

 

「いっけえええええええええええええっ!!!」

 

再び放たれるローザの絶叫に近い声。

その声に応えるかのように、浮かび上がった神機が縦横無尽に飛び回りアラガミへと向かっていく。

剣型神機はアラガミを切り裂き、銃型神機はその砲身から様々な属性が込められた銃撃を放つ。

嵐のように繰り出されるその攻撃は、瞬く間にアラガミを駆逐しその数を減らしていく。

……誰もが、その光景にただただ目を奪われてしまっていた。

まさしく奇跡、絶望の中で現れた奇跡の光景だ。

 

「っ、ぎ、ぐぅうぅぅぅ………!」

 

だが、その奇跡を起こしているローザの身体は、秒単位で崩壊していた。

瞳孔は限界まで見開かれ、鼻からは多量の出血を繰り返し、身体の節々から鈍く気味の悪い破裂音が聞こえてくる。

……彼女は急速に進化を遂げている、この奇跡を起こす為に。

しかしその進化は彼女の肉体に急激な負荷を与え、刻一刻とローザという存在を壊していた。

痛い、苦しい、死にそうだ、遂には吐血までし始めたローザだったが……それでも彼女は止まらない。

この現象はおいそれとは起こせない、もしかしたら二度と起こせないかもしれない。

神機に自らの細胞を組み込み、己の身体の一部として操るというこの所業は荒業などというものではなかった。

 

(まだ……ま、だ、戦いは……終わって、な、い……)

 

これ以上、誰も死んでほしくなかった。

でもアラガミは倒さねばならない敵、だから彼女は心を鬼にして同族とも呼べるアラガミの命を奪っていく。

自分のエゴを押し付けながらも、それでも――彼女は極東の皆を喪いたくなかった。

だから彼女は止まらない、全てを守るために己が全てを懸けてこの戦いを終わらせようとしていた。

 

「っ、ぁ………」

視界が霞んでいく。

それだけではない、意識も……己自身も、消えていくような気がした。

(も、少、し………)

最後の一欠片の意識が消えるまで、ローザは決して力の行使を止めようとはしない。

あともう少し、生きているアラガミの数はもう両手で数えるぐらいしか存在していなかった。

だが、その中にはヴァルキリーとオーディンの姿がある。

あの二体だけでも大きな被害を被るのは明白、だからローザはまだ………。

 

「――――」

「――もういい。止まるんだローザ」

 

誰かに、後ろから強く抱きしめられた。

その身体が震えている、悲しみに満ち溢れている。

それを感じ取り、ローザはおもわず力を抜いて……そのままその場で座り込んでしまった。

力の行使が止まり、縦横無尽に稼動していた神機達も地面に落ちる。

 

「……エリッ、ク」

「もうやめてくれローザ、あとは僕達がなんとかするから……」

「………う、ん………」

 

エリックに抱きしめられているのが、心地良いと感じたローザは全てを彼に委ねた。

すると、ローザは目を閉じ一瞬で意識を失ってしまう。

強すぎる力の行使によって限界を迎えていたのだ、だがその顔は苦痛に満ちたものではなく…ただ、安らいだものになっていた。

その顔を見てほっと安堵の息を吐くエリック、だったが……すぐさま彼女を抱きかかえその場を離脱した。

まだアラガミは生きている、特に強大な力を持ったアラガミであるヴァルキリーとオーディンは決して無視できない存在だ。

しかし今のエリックは一秒でも早くローザを休ませてあげたかった、故に彼はアラガミ達を無視して戦場から抜けようとするが。

 

「――キャアアアアアアアアアアアッ」

ローザという存在に恐怖心と警戒心を抱いたのか、ヴァルキリーとオーディンは同時に動きエリック達の元へと向かい。

 

――上空から、雨のように銃撃が降り注ぎ残りのアラガミ達を釣瓶打ちにした。

 

「―――ローザアアアアアアアアッ!!!」

ローザの名を呼びながら上空から降り立つのは、ブラッドと共に空でアラガミと戦っていたアリサ。

遅れてブラッド達も着地し、地上の惨状を見て表情を強張らせた。

「ローザ!!」

エリックに抱きかかえられているローザの元へと駆け寄るアリサ。

意識を失い、身体中に痛々しい傷を刻んだ彼女を見て、アリサは息を詰まらせる。

 

「……すまない。僕達がついていながら……」

「………いいえ。エリックさんはローザをお願いします、他の皆さんも戦えなくなった人達を連れて一度離脱してください!!」

周囲にそう指示を出し、アリサは神機を構え――銃弾によって舞い上がった土煙から飛び出すヴァルキリーとオーディンを迎え撃つ。

繰り出されるヴァルキリーの槍とオーディンの爪、その2つをアリサは己が神機一つで受け止めようとして。

「っ、お前達の相手は…アリサだけじゃない!!」

「ぬぬぬぬ……どっせえええいっ!!!」

アリサの前に出たフィアとナナが、それぞれの一撃を受け止め弾き飛ばした。

 

「アリサさん、1人で戦うなんて無茶ですよ!!」

「僕達も居る事を、忘れないで」

「………ありがとうございます。ですが……今の私に近づかない方がいいですよ?」

『――――っ!?』

 

その声は、まるで地の底から聞こえてくるような、重く低い声だった。

一瞬アリサが放ったとは思えない声に、ブラッド達は身体を強張らせる。

そんな彼等に構わず、アリサは一歩前に出て。

 

「――覚悟、してもらうわよ?」

ヴァルキリーとオーディンに冷たくそう告げて。

 

アリサは、一瞬で相手との間合いを詰め先制攻撃を仕掛けた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、ぐぅううう………!」

「チィ―――!」

 

極東から少し離れた荒野でも、死闘は続いていた。

互いに決して浅くはない傷を幾重にも刻みながらも、その闘志は衰えるどころか高まるばかり。

抗神カズキとアンノウン、世界最強クラスの実力者同士の戦いは拮抗していた。

……いや、どちらかと言えばカズキが優勢と言えるかもしれない。

 

「………本当に、強くなったねカズキ」

「…………」

「最初に会った時は圧倒できたのに、今じゃ本気を出しても互角…ううん、それ以上の力を身につけているんだから」

「…………」

「冷たいなあ、最後なんだから会話してくれてもいいじゃない?」

「お前と話すつもりは無い。無駄な会話をしているほど暇じゃないんだ」

 

あくまで冷静に、けれど絶殺の意志を向けながら口を開くカズキ。

 

「……まあいいや。それより……そろそろ終わりにしようか?」

「それには同意見だ」

「やだなあカズキ、もしかして……勝つつもりでいるの?」

「負けるつもりは毛頭ない。負ける前提で戦っていると思っているのか?」

「思ってないよ? でもさあ――」

 

 

 

―――ワタシには、勝てないよ?

 

 

 

 

To.Be.Continued...




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