神々に祝福されし者達【完結】   作:マイマイ

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戦いも、佳境が訪れる。
ローザの活躍によって多くのアラガミを打ち倒す事ができたが、ヴァルキリーとオーディンという強大な力を持ったアラガミはまだ残っている。

そんな中、怒りの業火を胸に宿すアリサが、限界を超えた力を発揮しようとしていた。


第3部捕喰162 ~悪魔達との総力戦~(後編)

――閃光が、舞い降りた。

 

「―――っ!!?」

「ギィ―――ッ!!?」

死の恐怖が、ヴァルキリーとオーディンを襲う。

生存本能に従い、二体は全力で回避運動へと移り。

刹那、先程まで二体が立っていた場所の大地に凄まじい大きさの亀裂が生まれる。

 

「――――」

 

()()を唯一目で追えたフィアは、ただ驚愕する。

……たった一振りである。

たった一振りの攻撃で、大型アラガミすらすっぽりと収まってしまうほどの亀裂を生み出してしまったアリサに、彼は心底驚愕した。

彼女の力は確かに他の神機使いよりも抜きん出ている、だが今の彼女の一撃はそんな言葉では片付けられない程に強力なものだ。

己の神機【アヴェンジャー】を構え直し、アリサは改めて二体に視線を向ける。

その視線のなんと恐ろしいものか、絶殺の意志と絶対零度の冷たさを孕んだその目は見ているだけで生きる気力を奪われていくようだ。

捕喰欲求に従うだけのアラガミであるヴァルキリーもオーディンも、今のアリサにはその欲求など微塵も生まれない。

彼女を見て思うのは恐怖心のみ、怯えを表現するかのように二体は少しずつ足を後ろに動かしていく。

だが――当然の如く、アリサはこの二体を逃すつもりなど毛頭ない。

 

再び二体との間合いをゼロにするアリサ、その速さは一秒にも満たない。

振り下ろされる上段からの一撃、その矛先を向けられたヴァルキリーは盾で受け止めようとして…その防御ごと弾き飛ばされた。

しかし今の一撃によってアリサに隙が生じ、オーディンは右腕の爪で彼女を切り裂こうと大きく腕を振り上げてから振り下ろし。

「ギガ………ッ!?」

強い衝撃が右腕に襲い掛かり、攻撃が不発に終わってしまう。

一体何が起きたのか、それを理解しようとする前にオーディンは全力でその場から離脱して。

胸部に、横一文字の裂傷を刻まれた。

 

「………嘘」

「す、すげえ……凄すぎる……」

 

今の攻防は、他のブラッド達にも見る事ができた。

最初の一撃も凄まじいものだったが、その後――オーディンの攻撃を防いだのが左足による後ろ回し蹴りだったのだから、更に驚きだ。

正確に、しかもアラガミの強固な身体に衝撃を走らせるほどの蹴り、それをあの懇親の一撃を繰り出した直後の状態で放つなどもはや正気の沙汰ではない。

精鋭部隊であるブラッドという肩書きと自負など、無意味だと思い知らされた気分だった。

しかし、その中で――シエルは、アリサの僅かな変化に気がついていた。

 

(……消耗している)

 

僅かに息を乱し、よく見ると神機を持つ両手が震えている。

無理もあるまい、上空であれだけの数のアラガミを倒し、今はヴァルキリーとオーディンという強大な力を持ったアラガミと戦っているのだ。

銃形態の神機を構えるシエル、砲身は戦いの場に向けながら、けれど彼女はすぐに攻撃を仕掛けない。

あれだけの速さで戦っているのだ、下手な一撃はアリサの足を引っ張りかねない。

だからシエルは待つ、今にも戦いの場に行こうとする他のブラッド達を視線で制しながら、その時を。

 

「――キィィィィィィィィィアァァァァァァァッ!!!」

 

叫び、アリサに向かって吶喊するオーディン。

繰り出されるは爪の乱舞とも呼べる連続攻撃、風を切り裂くその一撃一撃はまさしく必殺。

盾で受ければ押し切られる、そう判断したアリサは回避に専念する事に。

様々な角度で襲い掛かる攻撃を、アリサは紙一重ながらも完璧に回避していく。

だが反撃に移れない、オーディンの攻撃が激しすぎてアリサは責めあぐねてしまっていた。

そしてその隙を逃さず、ヴァルキリーも攻撃に加わる。

爪だけでなく槍による突きの猛攻までも加わり、アリサは全神経を回避に宛てた。

しかし、それでも完全に回避する事は叶わず少しずつ彼女の身体に裂傷が刻まれていく。

 

(このままじゃやられる………だったら!!)

 

一か八か、賭けに出たアリサは視線をヴァルキリーの槍へと向けた。

彼女の心臓目掛けて繰り出される槍の一撃、アリサはそれを避ける事はしなかった。

「っ!!?」

衝撃が、ヴァルキリーを襲う。

アリサは真っ向からヴァルキリーの槍を見据え、右足を振り上げた。

刹那、彼女の足はヴァルキリーの槍の柄部分を蹴り飛ばし軌道をずらす。

神業じみたその所業に、おもわずヴァルキリーの動きが一瞬止まってしまう。

―――それで、終わりだ。

 

「ッ!!?」

 

吹き飛んでいくヴァルキリーの身体、地面を何度もバウンドしつつもまだ止まらない。

やがて大きな岩に身体を叩きつけられ、人間のような口から多量の血を吐き出した。

……今の一撃は、アリサが出したものではない。

彼女は尚も続くオーディンの猛攻を凌いでいる、では一体誰が?

しかし、間髪入れずにヴァルキリーの身体に先程と同じ衝撃が襲い掛かった。

それは銃撃、けれど威力は銃撃という優しいものではなかった。

 

――ブラッドバレッド【フルーグル】。

 

雷の如き速さと破壊力を持ったシエル必殺の一撃を二度受けたヴァルキリーは、活動を停止させる。

ヴァルキリーの死を確認してから、シエルは大きく息を吐き出す。

超近距離で戦っていたアリサに誤射しないようにヴァルキリーだけを狙う。

そんな高難度の狙撃を成功させたのだ、知らずに浮かんでいた額の冷や汗を袖で拭うシエル。

 

「っ、くぅ………!」

「ギギ………ッ!?」

互いの攻撃を弾き、大きく後退するアリサとオーディン。

離れた間合いはおよそ八メートル、安心できる距離ではないが一度落ち着こうとアリサは大きく深呼吸を繰り返して。

 

――弾丸のようなスピードで、何かが遠くから飛んできた。

 

「えっ………!?」

「ぐっ、チィ………!」

何かが大きく舌打ちをしながら、飛んできた際に生まれたクレーターから飛び出してきた。

「カズキ……!?」

驚愕するアリサ、突如として飛んできたのがカズキだったのだから無理もない。

しかも今の彼は全身に決して無視できない傷が刻まれている、すぐに治療を行わなければ……。

 

「アリサさん!!」

「っ………!?」

ナナの声で、アリサは気づく。

カズキの姿を確認して彼女の動きが止まってしまった、その隙を逃さずオーディンが迫る―――!

 

(しまった……!?)

反応が遅れてしまい、回避も防御も間に合わない。

アリサが気づいた時には既に遅く、彼女に向かってオーディンの剛爪が迫り。

「――お前の相手はアリサだけじゃないって、言った筈だぞ」

その剛爪を、フィアのニーヴェルンクレイグの刀身が真っ向から受け止めオーディンの身体を弾き飛ばした。

 

「おおおおおらああっ!!!」

弾き飛ばされ体勢を崩したオーディンの身体に、裂帛の気合を込めたギルの一撃が叩き込まれる。

チャージグライドによる懇親の一撃は、オーディンの強固な肉体を見事貫き貫通させた。

「ギギギ………!」

「っ、コイツ………!?」

しかし、それでもオーディンにとって致命傷には届かない。

左腕で自身を貫いているスピアを掴み、残る右手でギルの身体を切り裂こうと振り上げ。

 

――ギルの姿が消え、それと同時に巨大な刀身がオーディンの顔面に叩き込まれた。

 

「ギャアッ!!?」

「このまま、黙ってやられろよ!!」

鮮血を撒き散らしながら苦しむオーディンに、ロミオはそう叫びながら叩き込んだ神機に力を込める。

固い肉を少しずつ削るような感触が伝わっていくが――突然、その感触が消えてしまう。

「あ、あらあ……!?」

つんのめるロミオ、見るとオーディンがギルのスピアをその身体に突き刺したまま後方へ離脱してしまっていた。

彼の一撃を受け、更にロミオの追い討ちを受けて尚、オーディンは倒れない。

「……ホント、お前って化け物だよな」

おもわず、ロミオの口からそんな言葉が漏れる。

しかし、彼の口元には笑みが…勝利を確信した笑みが浮かんでおり。

 

――背後から、オーディンの首を跳ね飛ばす死神の鎌が放たれ。

 

――身体には、戦槌の一撃が叩き込まれた。

 

「………ふぅ」

額の汗を拭いながら、ナナは大きく息を吐く。

「……やった、のか?」

「どう考えても倒しただろ、っていうか……これで生きてたら本当に怪物だぜ」

言いながら、ロミオは痙攣を繰り返す首が無いオーディンの身体に視線を向ける。

フィアのヴァリアントサイズによる一撃で跳ね飛ばされた首も、目を見開き自分達を睨んでいるように見える。

しかし、オーディンは二度と起き上がる事は無く……戦いは終わりを告げた。

 

「カズキ、大丈夫ですか!?」

「………ああ、大丈夫」

駆け寄るアリサにそう告げながら、カズキはバックパックから乱暴に液体状の【回復錠・改】を取り出し一気に飲み干した。

「アンノウンは……」

「………まだだ。だからアリサも今の内に回復を」

……【回復錠・改】を飲み干したが、バイタルは一向に回復する気配を見せない。

それに苛立ちを覚えつつ、カズキはブラッドの皆にも回復するように告げようとした瞬間。

 

――カズキの時と同じように、何かが空から弾丸の如し速度で現れた。

 

「アンノウン………!」

「これはこれは、皆さんお揃いで……おやおや? まさか全滅するなんて……思ったよりも粘るね」

「……テメエ、この状況がわかってんのか?」

「んー? 状況?」

「いくらお前が強くたって、オレ達全員を相手にして勝てると思うなよ!!」

 

ブラッド達が、アンノウンを囲うように移動する。

圧倒的な状況、ロミオの言う通り如何にアンノウンとてこれだけの実力者達全員を相手に無事で済む筈が無い。

しかし、そのような状況の中でもアンノウンは笑みを崩さない。

自分の勝利は決して揺るがない、そんな確固たる自信と自負がその笑みからは見受けられた。

 

「――仕方ないなあ。じゃあ現実ってヤツを見せてあげるよ」

そう言って、アンノウンは天を仰ぎ大きく口を開く。

刹那、禍々しいオーラがアンノウンから放たれ始め――巨大な球体が、彼女の口から吐き出された。

それは唸り声のような音を放ちながら、ゆっくりと浮かび上がっていく。

新たな攻撃か、身構えるブラッド達であったが。

 

「っ、みんな、今すぐここから――」

「遅いよカズキ。――その命の灯火、全て喰らってあげる」

目を見開かせるアンノウン、すると球体は漆黒の輝きを周囲に撒き散らし。

 

――全員が、その場で崩れ落ち地面に倒れ込んだ。

 

「な―――」

「えっ………?」

「な、なんだ……これは……!?」

誰もが、今自分達に起こっている現象を理解できない。

何故敵を前にして倒れ込んでしまったのか、すぐさま全員は立ち上がろうとして……指一本動かせなくなっていた。

 

「ち、力が……入らない……!?」

「な、何これ!? 力が、抜けてく……?」

「ぐ、うぅぅ………!??」

 

「――“殺生石”のお味はどうかしら?」

 

「せ、殺生石……?」

「もうお前達は何もできない、ただワタシに殺されるだけの肉の塊になったの」

アンノウンは笑う、わかりきった未来を見せられて高らかに笑っていた。

 

「へ、偏食因子が……機能しない……!?」

「へえ、さすが人間じゃないのはすぐに気がついたか。

 ――そうだよ。ワタシの殺生石は周囲の全ての偏食因子を機能不全に陥らせる、お前達が動けなくなったのもそれが原因さ。

 まあワタシの場合、それだけじゃなく単純にお前達の生気も同時に吸収しているからねえ」

「ぐ、この………っ!!」

「無駄だよカズキ、いくらカズキでも殺生石の前じゃ無力……いや、それだけの力があるからこそ無力になるんだ」

 

だが、とアンノウンはつまらなげな溜め息を零す。

彼女は当初これを使うつもりはなかった、単純な実力で勝利する事にこそ意味があると思っていたし、こんなものでは彼女が望む快楽は得られない。

けれど、“星の意志”を何よりも最優先にする彼女は自身の願望を押し殺す。

それが自身の為すべき事、それに……アンノウンの本能が、この者達を生かしておくなと訴えている。

この者達の存在そのものがあの“特異点”にとって毒となる、現にあれはまだ正確には()()()()()()()()()()

邪魔をされるわけにはいかない、故にアンノウンは切り札を発動させたのだ。

 

「が、ああああああ………っ!!」

「ぐ、そおおおおお………!」

 

もがくカズキとフィア、他の者達も同様に立ち上がろうとするが……結果は変わらない。

その姿のなんと滑稽な事か、アンノウンは再び愉しげに嘲笑い…九尾の尾を天に向けた。

尾に込められていく強大なエネルギー、その矛先はカズキ達全員に向けられている。

これで終わりだ、長かったような短かったような……それはアンノウンにもわからないが、とにかく戦いは終わった。

 

(さようならカズキ、愉しかったよ)

 

最後に愛しいカズキに歪んだ愛情を込めた視線を送ってから、アンノウンは尾から漆黒のレーザーを放出する。

それは空中で枝分かれをして、百近い数に増えながらカズキ達へと向かっていった。

カズキ達は動けない、故に防ぐ事も避ける事も叶わない。

それでも、彼等の瞳には一片の絶望の色も見受けられず。

 

――彼等の物語も、終わりを迎える事はなかった。

 

「…………」

……相殺された。

アンノウンの放った漆黒のレーザーは、どこからか放たれた桃色と黄金のレーザーによってカズキ達に到達する前に全て消滅。

一体誰が、などという疑問はアンノウンには浮かばない。

何故なら、既に自分の攻撃を邪魔した存在が、真正面から自分を睨みつけているのだから。

 

「ラウエル…タ、タマモ……」

現れたのは、別の場所で戦っていた筈のラウエルとタマモであった。

「パパ、ママ!!」

「ぐるるるるるる………!」

「…………」

 

明確な殺意が、タマモから発せられている。

ラウエルは一度カズキとアリサへと視線を向けたが、すぐさまアンノウンに向かって憤怒の視線を向け始めた。

……ああ、忌々しい。

 

「……お前等、自分が何をしているのかわかってるの?」

「ぎゅぐるるるるる………!」

「パパとママを、いじめるなーっ!!」

「…………」

 

ギリ、と。

アンノウンは歯に噛み砕かんばかりの力を込め、瞳にはおもわず震え上がってしまうほどの怒りの色を滲ませた。

それを見てラウエルとタマモは凍りつきそうになったが、それ以上にアンノウンに対する怒りの方が大きい。

それに……自分達が倒れれば、後ろのカズキ達が殺されるとわかっているから、決して退く事はできなかった。

 

「どうやら、お前等には【殺生石】の力は通用しないみたいだな……まあそっちはまがりなりにもワタシと同族で、そっちも純粋なアラガミだからか……」

「お前、許さないぞ……よくもパパとママをいじめたな!!」

「ラ、ラウエル、逃げなさい!!」

アリサが顔もどうにか上げ必死に言い放つが、怒りに支配されたラウエルの耳にそれは届かない。

ならば起き上がって彼女を守らなければ、そう思っているのに……変わらず身体は動かない。

 

「まあいいや。――お前等も、始末すればいいだけ」

「――ぎゅあっ!!!」

「このおっ!!」

タマモが地を蹴り、ラウエルはその場で黄金のレーザーを五発放つ。

タイミングを僅かにずらした波状攻撃、通常のアラガミならばラウエルの攻撃もタマモの攻撃も防げないだろう。

「――こんな程度で」

だが、悪魔にとってこんな攻撃など塵芥の効果もなく。

寧ろ、かえって彼女の怒りを買うだけであり。

 

 

 

「………………えっ」

「――実力も伴わない獣風情が、ワタシに歯向かう事自体が罪深いんだ」

 

 

 

……理解、できない。

ラウエルは、絶対的な強者を前に油断など微塵も抱かなかった。

放った攻撃も、自分が出せる全力だった。

それなのに、どうして。

 

――どうして、自分の攻撃は相手に届かず。

 

――相手が、自分の眼前にまで迫っていて。

 

――自分の両腕を、ゴミのように投げ捨てているのか。

 

「っ、が、ぶ………っ!」

まだ自分の身に起こった事を理解できないまま、ラウエルの身体に新たな衝撃が襲う。

視線を下に、すると――自分の身体に、アンノウンの右手が突き刺さっており。

ラウエルの胸から、冗談では済まない勢いで血が噴き出した。

 

「―――――」

「ラ、ラウエル!!」

その光景を見て、アリサは限界まで目を見開き思考を凍らせる。

カズキも必死の形相でラウエルの名を呼ぶが、彼女はその声に反応する事無く地面へと倒れた。

ビクンビクンと身体を痙攣させ、目を開いたままラウエルは虚空を見つめる。

 

「ぎ、ぎゅ……きゅああああああああっ!!!」

「煩い」

「ぎゃっ!?」

再び向かってきたタマモを鬱陶しそうに蹴り飛ばすアンノウン。

 

「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ………!」

「へえ……カズキのそんな顔は久しぶりに見るよ。その顔を見れたから…このゴミの相手をした甲斐があった」

「ふざけるなああああっ!! よくも、よくもよくもよくも………!」

いまだかつてない程の怒りを孕んだカズキの視線、それだけで人も殺せるかもしれない。

しかし無意味、現実は非情で……無慈悲なものだ。

 

(動け、動け僕の身体………!)

殺生石はまだ宙に浮かんでおり、それが絶え間なくカズキ達の身体から力を奪っていく。

あれがある限り、カズキ達は戦う事はおろか逃げる事すらできない。

「無様だねカズキ、でもそんな君も魅力的だよ?」

「黙れ!!」

「……そんな君が、これを壊したら…一体どんな反応をするのかな?」

「――――」

アンノウンの視線の先には、今にも命の灯火が尽きそうになっているラウエルが。

 

「………め、ろ」

「残念でしたー♪ ――所詮、カズキはどこまでいっても人間でしかなかったんだよ」

右腕を振り上げるアンノウン。

「やめろおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

絶叫が、絶望の声が、カズキの口から放たれる。

それでも止まらない、現実はあくまで現実でしかなく。

 

 

――アンノウンの右腕が、死に体のラウエルの身体に振り下ろされた。

 

 

 

 

To.Be.Continued...




戦いは次回辺りで終わります。
その後は再び原作沿い……というより一気に進みそうです。
楽しんでいただけたでしょうか?もしそうなら幸いに思います。
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