神々に祝福されし者達【完結】   作:マイマイ

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日常を大切にしながらも、フィア達は歩みを進めていく。

さて、今回の物語は………。


第4部捕喰188 ~リヴィの悩み、現われる新たな禍神~

 

 

「――失礼します」

 

 アナグラの会議室。

 ここは現在情報管理局の面々が本部として利用しており、今も螺旋の樹の調査を行っていた。

 そんな中、1人の少女が会議室へと入ってくる。

 彼女はリヴィ・コレット、情報管理局に所属している凄腕の神機使いである。

 

「来たか、リヴィ」

 

 彼女を最初に迎え入れたのは、情報管理局の局長であるアイザック・フェルドマン。

 リヴィが来た事によって彼は一度作業を止め、彼女の前に立ち報告を受ける事にした。

 

「ブラッドアーツの習得状況はどうだ?」

「適合率は確実に向上しています、運用自体は問題ありませんが…まだ覚醒に至るまではなっていません」

「うむ……拒否反応等は出ていないか?」

「出てはいますが軽微なものです、念の為メディカルチェックを受けると共に安定剤を投与しようと思っていますので……」

「想定以上の運用は無意味だ、無理をして結果を残せなくては本末転倒だぞ。わかるな?」

 

 厳しく、けれど確かな暖かみを含んだ言葉を放つフェルドマン。

 そんな彼の心中を理解したリヴィは、彼に見えないように小さく笑みを作った。

 その後、二つ三つほど定期報告を終え、これにて終了…なのだが。

 

「リヴィ」

「はい」

「……レオーニ上等兵とは、どうだ?」

「…………」

 

 情報管理局の局長としての顔は消え、フェルドマンはリヴィに問う。

 対するリヴィは表情こそ変えないものの、あからさまに視線を逸らしわかりやすい態度を見せていた。

 その光景はまさしく不器用な父親と娘のそれである、周りの局員達は揃って微笑ましい笑みを浮かべていたのは言うまでもない。

 

「……その様子では、まだまともに会話した事すらないようだな」

「…………はい」

「こればかりは……お前の努力が足りんとか言えないな」

「…………」

 

 わかっている、リヴィとてわかっているのだ。

 わかってはいるが……彼を前にすると、表情は自然と引き締まり口が開かなくなる。

 我ながら情けないとは彼女自身も思っているが……いや、それはやはり甘えでしかない。

 

「お父さ……局長、今度こそ会話できるようにしてみせます」

「そうか。ところで今何を言いかけた?」

「……そうと決まればすぐに実行に移します。それでは、失礼します」

 

 一礼し、足早に会議室を出ていくリヴィ。

 その後ろ姿を眺め、リヴィが居なくなった後……フェルドマンはがくんと項垂れた。

 

「………局長、特務少尉がレオーニ上等兵にご執心ですから、ショックなのですか?」

「そんなわけがない。それより調査を続けるんだ!」

 

 余計な事を言った局員を一喝するフェルドマンだが、なんとも哀愁漂う雰囲気を醸し出しており、他の局員達はなんともいえない表情を浮かべた。

 ああショックなんだなこの人、全員がそう思うが敢えてそれは胸の内に秘める事にした。

 指摘したら絶対に落ち込むとわかっているからだ、普段は厳格で自分にも他人にも厳しいフェルドマンであるが、リヴィ関係になると途端に脆くなる。

 まさしく不器用なお父さんである、まあだからこそ他の局員はまだ若いフェルドマンを局長と認め忠誠を誓っているのだが。

 

 

 一方――リヴィはロミオと会話する為にアナグラを歩き回っていた。

 

 

 会話する内容とか、そもそも本当に会話できるのかとかは考えず、ただひたすらに彼を捜すリヴィ。

 もういい加減、彼を見ては緊張して会話できず睨んでしまい…などという状況は打破したい。

 ちゃんと会話をしたい、そして“あの時”のような楽しい時間を……。

 

「リヴィちゃーん!!」

「…………」

 

 名を呼ばれ、リヴィは立ち止まり視線を声が聞こえた方へと向く。

 その先に居たのは、ブラッド隊のナナとシエルであった。

 邪魔をしないでくれと一瞬思ったが、リヴィはすぐさまそれを引っ込め3人に声を掛けた。

 

「……何か、用か?」

「リヴィちゃん、今時間ある?」

「一時間後にブラッド隊長と任務だが……それまでは時間がある」

 

 リヴィがそう言うと、何故かナナは笑みを作った。

 だがその笑みはなんとなーく嫌な予感を抱かせる笑みであり、リヴィはさりげなくその場から早足で離れようとして。

 

「それじゃあ、これから親睦を深める為に女子会をしよう!」

 

 その前に、ナナによって肩を掴まれてしまった。

 必要ないとリヴィが返す前に、ナナは彼女の右手を掴み強引に引っ張っていく。

 更にシエルが空いているリヴィの左手をナナと同じように掴んでしまったため、逃げる事ができなくなってしまった。

 強引に抜け出す事は可能ではあるが、それで面倒な問題に発展するのは御免被る。

 結果、リヴィはそのまま2人によって連行され、シエルの部屋に行く事になってしまった。

 

「おじゃましまーす!!」

「どうぞ。今紅茶を用意しますので」

 

 そう言って、シエルは部屋の奥に進み湯を沸かし始める。

 ナナはリヴィの手を掴んだまま、彼女が逃げないように近くのソファーへと座り込んだ。

 あれよあれよと準備は終わり、テーブルにはシエルが淹れた紅茶が湯気を立てて置かれる。

 

「………強引だな」

 

 ジト目で二人を睨むリヴィ、邪魔をされた彼女の機嫌は悪かった。

 それを苦笑で受け止めつつも、早速本題に入ろうとナナはリヴィへとある問いかけをする。

 

「強引だったのはごめんね? でもリヴィちゃんには訊きたい事があったの」

「訊きたい事?」

「うん、あのさ……リヴィちゃん、もしかしなくてもロミオ先輩と仲悪い?」

「――――」

 

 それは、リヴィにとって不意打ちに近い問いかけであった。

 すぐさま反応を返す事ができず、答えを返そうにも言葉が出てこない。

 ただそれは先程の問いかけによる衝撃によるものではなく、リヴィ自身……わからなかったからだ。

 仲が悪い、というのはある意味正解かもしれない、傍から見えればそう見える。

 だが少なくともリヴィはそう思っていない、あれはただの誤解なのだから。

 

「リヴィちゃん、ロミオ先輩の事嫌い…ってわけじゃないよね? 私達、そうは思えなかったから」

「………私達、という事は、お前もそう思っているのか?」

 

 リヴィの視線がシエルに向けられ、彼女は肯定の意を込めた頷きを返しながら言葉を返す。

 

「私達だけではなりません。フィアさんやカズキさん……おそらくロミオさんだけが、あなたに嫌われていると思っているでしょう」

「……ロミオだけ、か」

 

 わかっていたが、言葉として実際に受け取ると…少しだけショックだった。

 しかしそんな事は当たり前だ、会う度に睨み付け返事も返さず、友好的な態度で接してくれている彼を裏切っているに等しい行為をして、嫌われないわけがない。

 わけがない、が……考えれば考えるほど、リヴィの気持ちは沈んでいった。

 

「でも、ロミオ先輩が嫌いじゃないのならどうしてあんな態度なの?」

「…………」

「ロミオさんがあなたに何かをした…というわけではないでしょうし、何か理由があるのでしょう?」

「…………」

 

 リヴィは何も言わない、というより答えたくなかった。

 だって、その理由は他人が聞けばあまりにしょうもなく…恥ずかしいものだから。

 このままお茶を濁して退却したいリヴィであったが、さりげなーく2人が退路を塞いでいる為にそれも叶わない。

 これは「話すまで帰さない」という意志の表れであり、こうなったら徹底抗戦だとリヴィは心に決め……。

 

「――マグノリア・コンパスの出身でしょうか?」

「なっ―――」

「フィアさんの推測ですよ、ですがその態度ですと…どうやら当たりみたいですね」

「……カマをかけたという事か、やられたな」

 

 これでますます逃げられなくなったと、リヴィはそっとため息を吐き出した。

 

「だがそれを訊いて何になる? そちらにメリットがあるとは思えないが……」

「メリットならあるよ、この問題を解決できればリヴィちゃんはロミオ先輩と仲良くなれて、そして私達とも仲良くなれる!」

「…………」

 

 邪気の無い笑みを浮かべ、そんな事を言うナナにリヴィはおもわずキョトンとしてしまう。

 たったそれだけ、リヴィにとってメリットなどと言えるものではないというのに。

 ……けれど、なんとなくではあるけれど。

 そうなってくれればいいかもしれないと、リヴィはそう思った。

 

「…………………笑わないか?」

「えっ?」

「私が、ロミオに対しあのような態度を見せてしまう理由を聞いて、その…笑わないか?」

 

 普段のはっきりとした物言いではなく、歳相応の…躊躇いとほんの少しの羞恥心が込められた言葉。

 そんな態度がリヴィから出た事に驚きつつも、シエルもナナも彼女に「笑わない」と返事を返す。

 そして、それから数分間無言が続き……意を決したように、リヴィが口を開く。

 

「私がロミオにあのような態度を見せる理由はな………」

 

 他の者には内緒だ、そう釘を刺すリヴィであったが…シエルとナナにその言葉は届いていない。

 まあそれも無理はないだろう、何故ならリヴィの言った理由が……あまりに予想外だったから。

 

「それ、ホント?」

「………悪いのか?」

「い、いえ…悪くないです………」

(……ロミオさん、あなたも大概大変だと思いますよ……)

 

 

 

 

 

 

 

「――すまないなブラッド隊長、ここ最近任務ばかり付き合わせてしまっている」

「構わない、リヴィがジュリウスの神機でブラッドアーツを習得してくれないと先に進めないから」

 

 会話をしつつも、フィアとリヴィは周囲への警戒を怠らずに歩を進めていく。

 ジュリウスの神機への適合率を上げブラッドアーツを習得するため、今日も彼等はアラガミの居る世界へと赴いていた。

 本日の任務は……螺旋の樹外縁部に居る暴走神機兵の討伐。

 あの魔神がいつ現れるかわからない状況での任務ではあるものの、かといって何もしないわけにもいかない。

 

「一応、極東の技術班が情報管理局と連携してあのアラガミの偏食場を感知する装置の試作機を渡してくれたが……どこまで通用するか」

「極東の技術班は優秀だし、情報管理局の人達だって協力してくれてる。きっと大丈夫だよ」

「そうだな……しかしブラッド隊長、君は随分と私達情報管理局に対して心を開いてくれているんだな。

 ――君が、どう思われているかなど知っているだろうに」

「関係ないよ。僕を化物だと思っている人達だって正しい、だって僕はとうに人間ではなくなっているから」

 

 人ではなくなり、人類の敵であるアラガミと化してしまった自分。

 そんな自分が生きている事は、本当は許されざる事であり……決して償え切れない罪なのかもしれない。

 ただそれでも、フィアは生きていたいと思い、生きていてほしいと思ってくれる仲間達に出会う事ができた。

 だからフィアは自分がどう思われていようとも――化物だとしても、決して心を揺れ動かされる事はない。

 

「……強いな君は、私とは大違いだ」

「この答えに辿り着くまで、僕は沢山の人を犠牲にして仲間達に迷惑を掛けてきた。強くなんてないよ。

 それに僕が強いならリヴィだって強いよ。……本当はジュリウスの神機を使うのだって、相当な負担なんでしょ?」

「…………」

 

 リヴィの視線が自分の右手、正確にはその手で握っているジュリウスの神機へと向けられる。

 元ブラッド隊隊長であり、今のメンバーであるフィア達に尊敬され…世界を救った青年。

 彼が優しい心の持ち主であり、また仲間達を大切にしていたのかというのは、この精錬され美しい輝きを見せている神機を見ればすぐにわかった。

 できれば会ってみたかった、そう思わずには居られない。

 

「なあ、ブラッド隊長」

「なに?」

「君達の仲間だった……ジュリウスは、どんな人だったんだ?」

 

 気がつくと、リヴィはそんな問いをフィアに向けていた。

 思いがけない問いかけに驚くフィア、けれど彼はすぐに自分のジュリウスに対する想いを告げた。

 

「生真面目で、少し融通が利かなくて、頭が固い所があったよ」

「……意外と、辛辣な評価なんだな」

「でもそれ以上に、優しくて、暖かくて、自分に厳しいくせに仲間には甘くて……だから全部自分1人で背負い込んでしまった」

 

 その結果が、今に繋がっている。

 彼は優し過ぎたのだ、誰も失いたくなくて……顔も知らぬ人達の為に、自分の全てを投げ打ってしまった。

 彼の選択は確かに世界を救った、でもフィアにとって彼の選択は…納得のできるものではなかった。

 だからフィアはいつか必ず彼をこの場所から連れ戻そうと心に決めている、再び出会えるその日を夢見ながら歩みを進めている。

 

「僕にとって兄のような存在だよ、ジュリウスは」

「……兄、か。成る程、答えてくれて感謝する」

「リヴィもきっと好きになる、ジュリウスはそういう人だから。――いつか、会えた時にきっとそう思えるよ」

「…………」

 

 いつか会える、その言葉はリヴィにとって強がりのように思えた。

 ……生きているとは思えない、彼の肉体はもうこの世には存在していない筈だ。

 螺旋の樹はアラガミ化したジュリウスそのものと言ってもいい、そんな彼が「生きている」などと……。

 ただ、リヴィは決してその事を口にはしない、したくないと思った。

 そんな言葉は彼の怒りを買うだけであり、リヴィ自身そんな現実めいた言葉を口にするのは……とても嫌だと思ったのだ。

 

(……嫌、だと?)

 

 自分の考えに疑問を抱いてしまう、あくまで現実を見ている筈である自分の考えに嫌悪感を持ったという事なのだろうか?

 何故? 自分の考えは希望的観測であるフィアの言葉よりよっぽど現実じみているというのに、間違いではない筈なのに……。

 

『――――っ』

 

 同時に2人は立ち止まり、背後へと振り向き神機を構える。

 ……アラガミの気配だ、それも猛スピードでこちらに近づいてくる。

 左右は不気味に輝く植物の壁に阻まれており、一本道だ。

 ここで戦闘を行う事で別のアラガミが現れ挟み撃ちに遭うかもしれない、そんな懸念を抱きこの場から離れるようにリヴィが進言しようとして。

 

「来る………!」

「っ、チッ………」

「―――ギィイイイイイイイッ!!!」

 

 予想以上のスピードを見せたアラガミが、飛び込むように2人の前に現れた。

 現れたアラガミは、討伐対象である暴走神機兵ではなく……新種のアラガミであった。

 白銀に輝く外骨格と黒のボディを持つ四速歩行の獣、特徴的なのは背中付近から伸びる巨人を思わせる二つの腕であった。

 人間の身体など容易く握り潰せるほどの巨大な手、そこから鋭く尖った剣のような獲物を出し入れしている。

 

「新種か………!」

「リヴィ、先行する。遊撃お願い!!!」

 

 瞬間、フィアはアスガルズを右上段に構えながら突撃。

 それに気づいた新種アラガミが雄叫びを上げ、右の翼腕をフィアに向かって叩き下ろす。

 しかしその一撃は地面を陥没させるだけに留まり、新種アラガミが上を見上げたときには、既にフィアはアスガルズの刀身を新種アラガミの顔面に叩き込んだ後であった。

 

 鮮血が新種アラガミの顔面から吹き出し、聴くに堪えない断末魔の叫びが周囲に響く。

 更に新種アラガミの肉体に叩き込まれるのは、リヴィが放った五発の氷属性の弾丸。

 けれどその攻撃は新種アラガミには効かなかったのか、すかさず銃撃を放ったリヴィに向かって攻撃を仕掛けていく。

 逞しく発達した脚で地面を蹴り、五メートル近くあった距離を一瞬で肉薄し左前脚を彼女に向かって横から奮い放った。

 

「ぐっ………!」

 

 咄嗟に神機の刀身でそれを受けるリヴィ。

 しかしその一撃の破壊力と重さは凄まじく、苦悶の表情を浮かべながらリヴィの身体は真横に吹き飛ばされていった。

 

「バーティカルファング!!!」

 

 リヴィへ追撃を仕掛けようとした新種アラガミの身体に、大きく伸びたアスガルズの刀身が突き刺さる。

 だが浅い、これでは止まらないと判断しフィアは両足に最大限の力を込めた。

 更に両腕にも力を込め、凄まじい剛力がアスガルズの刀身を新種アラガミの強固な皮膚を引き裂きながら突き刺さっていく。

 

「ゴ、ガ………ッ!!?」

「う、ぐ―――うあああああああっ!!!!」

 

 裂帛の雄叫びを吐き出しながら、フィアは――新種アラガミの巨体を文字通り神機ごと持ち上げてしまった。

 そしてフィアは新種アラガミの身体を近くの壁へと叩きつけ、粉塵の中へと沈ませる。

 

「はぁ…はぁ……リヴィ!!」

 

 息を乱しながらも、フィアは急ぎ吹き飛ばされたまま起き上がれないリヴィの元へと駆け寄った。

 激しく咳き込んでいるリヴィであったが、フィアが駆け寄った事に気づいたのか大丈夫だと伝えるように右手を彼の前に翳す。

 どうやら大きなダメージを負っているわけではないようだ、一先ず安心するフィアだったが……。

 

「ゴアアアアアアアアッ!!!」

「っっっ」

 

 粉塵を吹き飛ばしながら叫ぶ新種アラガミ、見ると翼腕からは先程見せた剣が生えていた。

 それを新種アラガミはフィア達から遠く離れている位置に居るというのに、めちゃくちゃに振り回し始めた。

 何をする気なのか、そう思う前に――フィア達に向かって飛んでくる物体を目にし驚愕する。

 それはオラクルエネルギーを込めた所謂飛ぶ斬撃だった、地面を削り空気を切り裂きながら向かってくるそれを、フィアはリヴィを守るように前に出て装甲を展開。

 

「っ、ぐうぅぅ………!」

 

 斬撃が容赦なく装甲を削っていき、けれどフィアはそこから動く事はできなかった。

 自分の後ろにはリヴィが居る、ここで回避してしまえば彼女は無事ではすまないとわかっていたから。

 しかし斬撃の破壊力はただ凄まじく、少しずつ後ろに後退していってしまっていた。

 

(このままじゃ………!)

 

 反撃は望めない、防御するので手一杯だった。

 こうなったらブラッドレイジを発動して無理矢理突破するしか道はない、神機の喚起率は100%を超えている。

 急ぎブラッドレイジを発動しようとするフィア……だったが。

 

「えっ―――」

「なっ―――!?」

 

 地響きと共に、突然の浮遊感を感じ、同時に地面を踏んでいる感覚が消えた。

 一体何が起きたと考える前に――2人と新種アラガミは戦闘により発生した大穴に落ちていってしまう。

 

「リヴィ!!」

 

 近くに居るリヴィへと手を伸ばすフィア。

 リヴィもフィアに向かって手を伸ばし、どうにか繋ぐ事には成功するが。

 

 

 

――2人はそのまま、奈落の底へと落下していってしまった。

 

 

 

 

To.Be.Continued...




シリアスはなしにしようと思いましたが、半分日常半分シリアスな感じになってしまいました。
前回とは予定が違ってしまい申し訳ありません。
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