帝都へ向かう道から外れた場所にある森では、他の場所とは違いただならぬ雰囲気で満ちていた。
その原因は二人の男女。
方や筋肉質な肉体の大男、その男に対峙する女性は年齢的にはまだ20歳もいっていない様な少女であった。
しかしこの少女は非常に危険だ。
理由は所有している武器にある。
一斬必殺「村雨」 斬られると傷口から呪毒が入り、即座に死亡するひじょーに危険な代物。正直近接戦仕掛けるには分が悪い帝具。
リーチも日本刀型なのでまあまああるため、片方の男の主装備であると思われる両腕に装着された鍵爪型のブレイドでは苦戦すると思われる。
だが男の装備は多種多様にある。
まずは腰にある薄くて丸い鋼鉄でできた、円盤状のものだ。
これは恐らく投擲した際に刃などが展開され、ブーメランのように扱えると考えられる。後は両側に鋭利な刃を持つ非常に短い槍のようなもの。長さは槍なのに50cmほどしかなく投擲用と思われる。
大方目に付くものはこれくらいだ。
両者は互いに武器に手を掛け、少女は既に抜刀体制に入っているし男のほうはブレイドを展開して体勢を少し低くして突撃準備は完了といった所だ。
――――――――そして
双方が動き出した。
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刃と刃同士がぶつかり合い、眩い華を咲かせながら技と技が交差する。
端から見ればこの勝負は攻めに攻めを続けている少女だと思うだろうがそれは大きな間違いである。
確かに戦闘での主導権を握ることは大事だが、攻撃を躱されることは敵に反撃のチャンスを与えることになり、加えて自身の心に焦りを生み出す原因となる。
それが今の少女だ。一見焦りなど考えられないほど美しくそれでいて鋭い剣戟だが、男の鍵爪に容易くいなされ、もう片方の腕の鍵爪が頬を掠る。
対する男はこの戦闘ではまだ碌な攻勢に出ておらず、少女の小さな隙を狙った反撃だけで少女を消耗させる。
躱して、いなして、そして筋肉質な肉体ならではの力強い一撃を反撃で叩き込む。
リーチで劣る武装でありながら手数で押すのでなく、あくまでも相手を疲弊させるために切る。
それはまさに柔惰の風恣を去りて剛壮の姿格を収めしむといった感じと合致する。
ただ体格は丸っきり逆なのだが、それについてはそっとしておいてほしい。
そしてついに男が攻勢に出る。
近くの木の枝に飛び乗り、次から次へと木を乗り移って少女を撹乱する。
その中で数回に一度ずつ全体重を乗せて少女に突っ込んで鍵爪で首を刈り取らんと腕を振るう。
しかし少女も疲弊し始めたと言えどもその巧みな剣技は健在で、男の鍵爪に刃を上手い具合に絡ませてあらぬ方向に逸らす。
それどころかその状態から刃を流すように動かし男の首を狙う。
と言っても男は一撃離脱の戦法によってその動きを捉えることは難しく、逆に空回りして体勢を崩すばかりである。
だがそれと同時に男も焦りを感じていた。
今まで行った反撃及び攻撃は全て相手の体を掠ったり力技での押し込みに収まり、決定打を与えるには至っていない。
木々を移りながら、次の攻撃方法を模索する。
そのためにもひたすら一撃離脱を続ける、少しでも考える時間を有するため。
ふと男は左腕の鍵爪を収納し、腰の鋼鉄の球体に腕を伸ばす。
そして球体のある部分を押して、カチッと音がしたことを確認し少女に向かって投擲する。
その際に男の被っていた仮面のようなものから赤い光が少女の奥にある木に照射されたことを少女はこの球体を捌くことに夢中でき気づいていなかった。
これが男の決定打となることを知らずに・・・・。
少女は男の投擲したものを瞬時に視認し、脅威性があるかどうかを判断。
有事の際にあることを危険視してその球体を帝具で弾く。
弾かれた球体は少女の後ろにある木に向かって飛んでいき、木の手前で球体から三翅の刃が展開される。
展開された刃はその鋭利な刃を回転させながら木を切り倒し、返す刀で少女を襲う。
このことは完全に想定外だったみたく、咄嗟にその場を飛びのく。
しかしそれは悪手であった。
少女が飛びのいた先にいたのは先ほどまで持っていなかった長さ約250cmほどの槍を手に持った男であった。
男は倒れてきた木踏み台にしてそれによってつけた勢いで、少女の心臓目掛けて槍を突き出す。
だがこれも悪手であった。
そもそも槍術では突きという攻撃方法は速く多用されやすいものであるが、速さにずば抜けている故に一発一発の威力は低い。
反応されてしまっては手痛い反撃を食らうことは明瞭である。現に今の刺突は帝具で刃に沿って流された。
さすがに今回は完全な不意打ちに近い形での攻撃だったので、反撃とまでは行かずに槍をいなすだけに終った。
結果、両者とも消耗し戦闘に支障が出始め、少女は始めほど美しい剣戟ではなく、粗暴なものとなっていた。
対する男のほうも、スタミナについては問題なく攻勢に出れているが度重なる重い一撃を少女に行って帝具とのぶつかり合いが激化の一途を辿ったため、鍵爪も少しずつ刃こぼれが起こっており必殺の槍とブーメランもあまりよい戦果を出せなかったため、じりじりと後ろに後ずさりを始め撤退の準備も始めていた。
そんなお互いの地面を踏みしめる音だけがその場を支配していたが、少女は何を思ったのか男に話し掛けた。
「お前は・・・・、何者だ」
『オマエハ・・・・,ナニモノダ」
だが少女に帰ってくる言葉はオウム返しの言葉だけ。
少女にはその言葉の意図が理解できなかった。
「・・・・私の名を教えるから、お前の名も教えてくれ」
『・・・・・・』
博打に出た。少女は実は最近世を騒がしている暗殺者の集団である「ナイトレイド」のメンバーであるアカメというもものであり、彼女はこの男の出方を同じ暗殺者として知りたかったのだ。
「私の名前はアカメ、という」
『・・・・・スカッフ』
男は地の底から響いてくるような低い声で答える。
アカメが男の名を聞けたことで収穫を得たと考えたアカメは瞬時に帝具を収めてその場から走り出す。
すると男はアカメが走り出したことを確認した後、おもむろに腕についている奇妙なものを弄り出し、直後男はその場から姿を消した。
今宵、次の日の朝方まで続いた戦闘は、両者とも撤退と言った形で終わりを迎えた。
だがこの戦闘はあくまでも両者の全力を持ってして行ったものとは考えられにくい。
これはこれから起こる熾烈な戦いを暗示しているのか、或いは
それは当事者のみ知ることである・・・・・。
戦闘描写下手ですいません。
どうにもリスト・ブレイドとレイザー・ディスク、スピアの取り回しが書きにくい。
アカメさんのキャラをこうゆう風に書くのって難しい(初心者感)
レイザー・ディスク(偽)
前回出たオリジナル超級危険種のデスムンクのダイヤモンドより硬い甲殻から刃を作成し、その刃を円盤状の本体に内蔵し、スイッチを押すことで投擲してから数秒後に刃が展開される仕組みになっている。
加えてヘルメットの演算機能でブーメランの軌道計算を行った後に投擲する際には、ロックオン用のレーザーサイトによってターゲットへ若干ブレがあるものの、命中させることができ、そのまま使用者の下に戻ってくる。なお原作同様、指を通す5つの穴が開いているためそのまま刃を展開したまま手に持って使うことも出来る。