東方 恋乱記   作:ちこれいと

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レイマリ要素、ゲス要素、キャラ崩壊、微グロ注意して下さい。


博麗の巫女はお世辞が上手い。
でもそんなお世辞に依存してしまう少女。
食い違う気持ち。

お世辞じゃないのに…


恋乱記 1 お世辞じゃなくて…

幻想郷。

この世の楽園といっても過言ではない場所。

 

そこにはそこらかしこに神様が。

そして、予知出来ぬ異変。

 

 

楽園の素敵な巫女 博麗 霊夢

普通の魔法使い 霧雨 魔理沙

 

この二人は今日も縁側でお茶を飲み、言葉を交わす。

そんな日常が送られていた。

 

 

 

 

 

 

…はずだった。

 

 

 

 

 

「よう、霊夢」

「ああ、魔理沙。今お茶持ってくるわね。」

「センキューだぜ、霊夢」

そんな素っ気ない会話を交わす二人。

青い空は何ごともなかったように知らんぷり。

「紅い霧の異変も終わったのね。」

「うん」

魔理沙は少し目を曇らせてそんなことを言う。

「唐突だけど、魔理沙」

「ん?」

頬を赤らめながら霊夢はぼそっという。

「好きよ…魔理沙のことが」

「わ、わわた…私も…だぜ…ありがとな霊夢…」

陽気に照れ笑い返してくれる魔理沙。そんな魔理沙の事も霊夢は好きだった。

霊夢は魔理沙の手にそっと手を重ねた。魔理沙は帽子を深く被り顔を赤くしている。

すると急に、魔理沙は悲しい顔をして、すっくと立ち上がりそのまま

「上手いお世辞ありがとな。霊夢」

と言って去って行った。博麗霊夢はお世辞が上手い。魔理沙はお世辞だと思っていたのだろう。

霊夢の気持ちは紛れもなく本物なのに。

 

「また、来てくれるわよね…?」

「魔理沙…」

霊夢は胸のあたりをぎゅっと掴んで、少し悲しい顔をした。

 

 

「好き。か…」

魔理沙はその時こんな事を考えていた。たった二文字について…を。

 

 

 

 

「魔理沙ならもう来ないんじゃないかしら?今からは霊夢と私の場所になるのだから」

 

曇った空の下、鳥居の上で紅魔館の主であるスカーレット・レミリアがそんな事を口にする。

霊夢は何も無いように茶菓子に手をかける。

そんな事、思いたくもないから。

「私とあんたの場所?紅魔館にでも帰ってなさいよ」

「悪いけど、私は元紅魔館の主よ?今からは霊夢の恋人ね」

「意味が分からないわ」

「なら私が教えてあげる」

鳥居の上からレミリアがふわっと舞い降り、霊夢を押し倒す。

息が出来ないようなキスをずっとして。ずっとずっと。

 

「ふふ。甘くて美味しいわ」

「異変?なのかしら。」

「あら、私が恋い焦がれてしまう異変?その名も、霊恋焦異変。とか。うふふ。」

「んっ…」

霊夢はレミリアに耳元で囁かれ甘い声が出てしまう。

「はあっ。もっともっとその声を頂戴♡」

「まり…さ…」

「あら?あんな女は要らない。ゴミと一緒。」

レミリアは歪んだ愛を霊夢に見せつけていた。

 

 

 

「はあ…どっと疲れたぜ…」

「あら、疲れた所に邪魔するのは悪い?」

「っ!?…紫か…」

魔理沙はぼすっとベットに寝転ぶ。

「何の用だよ…」

「気持ちに素直になりなさい。チャンスはいつだってあるわけじゃないから。私みたいになってほしくないわ。相棒さん。」

「相手のお世辞に応えても無駄だろ?例えそうだとしても霊夢は、レミリアや鬼、妖精、妖怪…紫もだ。そんな沢山の友人に囲まれている中、私だけを選んでくれるとおもうか?」

「…」

紫は黙り込んだかと思うとゆっくり口を開いた。

「私は、先代巫女の…気持ちに気付いてあげられなかった。でも、貴方はまだチャンスがある。それだけ。」

「チャンス…?」

紫は急かすようにスキマの中に潜った。そしてこういった。

「2人の関係は良いものね」

 

 

魔理沙は少し考えた。

もしも、霊夢が本当に自分の事が好きだとしたら。

「あいつの嘘に依存してるだけじゃん。」

霊夢の嘘の甘い言葉に依存する魔理沙。魔理沙のすべてに依存する霊夢。

2人の気持ちは食い違っていた。

 

それから3日が経った。

 

 

「霊夢。昨日の夜も楽しませてくれてありがとう。」

レミリアは霊夢を毎日、押し倒し魔理沙への蔑みの言葉をかけ洗脳を施していた。霊夢が許した相手は魔理沙だけ。でもレミリアは魔理沙が許せなかった。何故かはわからない。博麗の巫女。楽園の素敵な巫女。そんな霊夢に恋をしては全てが乱れてしまう。霊夢が許した相手でないと。

でも霊夢は3日間、魔理沙の事しか考えなかった。早く来ないものか、私をどう思っているか、嫌ってはいないか。

どれだけレミリアが洗脳しようと霊夢の気持ちは揺るがなかった。

「霊夢…私の事をどう思っているの?」

「どうとも…」

レミリアの顔なんて見たくなかった。異変の首謀者に洗脳されるなんて、考えたくもなかった。だけども洗脳されている写真を持つレミリアには抵抗する術がなかった。

「ふふ。いつも通りの辛辣さ…ね」

辛辣なんて気持ちではなかった。魔理沙以外に興味がないだけであって。

そして今日も魔理沙のいない一日が始まった。

 

 

 

魔理沙はずっと考えていた。

紫の言葉と霊夢の気持ち。

深いため息を吐くと、帽子を被る。

そして、自然と博麗神社に向かって行った。

「なにやってんだろ私…」

自然とこんな言葉が出てしまう。

博麗神社には縁側に今日も霊夢がいた。

なんだか魔理沙はホッとした。と、思えば縁側にもう1人出てきた。レミリアだ。魔理沙に気づいたレミリアは霊夢を押し倒し洗脳を始める。魔理沙はなんとなくレミリアの言葉がわかった。

魔理沙は要らない、貴方を殺すつもり、魔理沙は要らない要らない要らない要らない要らない…と。

寒気がした魔理沙は引き返した。もう2人はこんな関係だったんだと自分に思い聞かせた。

すると、神社からかすれた声で

「ま…りさあ…」

と呼ぶ声がして魔理沙は立ち止まった。

幻聴かと思うとスキマが現れた。

「これが最後のチャンス。」

そう紫に言われた。行く気もしなかったが後ろから紫に押されてしまう。後ろにはからかうような笑顔があった。

スキマの先にはレミリアが狂気の目をして霊夢に語りかけていた。

霊夢は魔理沙に気がついてレミリアを振り切り魔理沙に飛びつく。

「霊夢…?お前…レミリアとこんな関係になってたんだな…」

魔理沙は身体を震わせながら言う。

「違う!違う!違うの…」

「違う?何がかしら?魔理沙、何しに来たの?お祝いなら嬉しいわ」

「霊夢…?レミリア?何が…あったんだ?」

「少し戯れていただけよ。」

「違うの…魔理沙…待ってた。助けて…レミリアを倒して…」

「はあい。霊夢?お世辞はそのくらいにしてこっちに来なさい」

「やっぱりお世辞だったんだな。霊夢…」

無意識に涙を零しながら言う。ポロポロ、ポロポロと。

霊夢は悲しそうな顔をして魔理沙の唇に自分のを重ねる。

「お世辞なんて私がいつ言ったのよ。」

霊夢は魔理沙をぎゅっと抱きしめる。だがレミリアは正気の沙汰じゃないようで魔理沙に弾幕を当てようとする。

「霊夢は私のもの。霊夢…私と一緒に魔理沙のいない幻想郷を作りましょう?」

息を荒立て今にも魔理沙を殺しそうな勢いで飛びかかる。

魔理沙の肩から血が垂れる。魔理沙は諦めたように目を閉じ息を吸う。

レミリアが渾身の一撃で襲いかかる。バタッ。

倒れたのは魔理沙では無く、霊夢だった。

「れいむっ!!霊夢!おい!おい!霊夢…」

「魔理沙…私魔理沙のこと大好きだから…魔理沙がどう思おうと私は受け入れるわ…」

「そんな!大丈夫だろ?なあ…大丈夫って言ってくれよお…」

霊夢の頬に涙がポロポロと落ちる。霊夢は刺さったところを服で隠す。

「ふふ…大丈夫に決まってるじゃない。巫女よ?」

霊夢はそんなことを言いながら魔理沙の顔に手をやる。

「うん…うん…」

そんな2人のやり取りも目に見えないようにレミリアはもう一度飛びかかる。

「いい加減にして頂戴。」

レミリアの動きが止まる。パチュリーが流水にレミリアを放り込む。

「パチュリー!」

「うちの主が迷惑かけてごめんなさいね。」

暴れるレミリアを風船のようにパチュリーが持っていく。

レミリアはあっけなく終焉を迎えた。

「それと貴方…大丈夫なの?…関係無いけど…」

「…見てわからないの」

「そうね。」

大丈夫と言い切れないのが現状だった。

パチュリーが去って行っても霊夢は笑顔で大丈夫と言う。

魔理沙は自分の責任だと責める。ふと、霊夢はこんなことを言う。

「魔理沙が私の気持ちをお世辞じゃないと言ってくれる?」

「え?」

急にで困惑するが魔理沙も信じたいと思っていたのは確かだった。

「お世辞じゃない…よな…?」

「ええ。ありがとう。言ってくれて。」

「…き。」

「え?」

「好き…」

不器用に口を動かす魔理沙に霊夢は泣いてしまう。

「ありがとう、ありがとう。」

そんなことを言いながら。

 

 

 

 

魔理沙が1秒逃さず看病したおかげで、霊夢の傷は治まっていった。

今はもうすっかり完治している。

霊夢は嬉しかった。あの日魔理沙が好きと言ってくれて。

つい、おでこに唇をつけてしまう。

「っ!?」

顔を赤くする魔理沙も可愛くて。

「好きよ。魔理沙」

「私…も……」

霊夢は嬉しそうに笑う。

魔理沙は恥ずかしそうに…

 

 

 

 

紫はスキマの奥で安堵の笑みを浮かべていた。

 




僕の見つけた真実はレイマリ!
楽しんでいただけたら幸いですヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
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