ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

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月光校庭のエクスカリバー
第十話


ピーンポーーーン

こんな朝早くから誰だよ

俺は睡魔と闘いながら玄関のドアを開ける

「おはよう。一誠」

「「「「おはようございます!」」」」

リアス達だった

「………………。……アーシア以外帰れ!」

朝からなんてハタ迷惑な奴らなんだ

「アーシアはいいわけね……」

どこかしら暗い雰囲気を出しながらリアスが呟く

どうしたんだ? こいつ?

リアスはあの虫けら戦が終わってから何か変だ

俺に抱きついてきたり、放課後に買い物に(二人っきり)つきあわされたり

今日なんかいきなりの来訪だ。……めんどくせぇ。

「……何しに来たんだよぉ。こんな朝早くからぁ」

俺は眠気を抑えつつ聞く

「実はオカルト研究部会議をここで行おうと思って……」

スパン!!

「きゃぁ!? ……いきなり叩く事はないじゃない!」

逆切れしてくるリアス

……なんて我が儘なやつなんだ……。

俺は魔力で作ったハリセン持ったまま言う

「そんなもんリアスの家でやりゃいいだろうが。第一俺の許可もとってねぇのにここを集合場所にするんじゃねぇよ。そもそも学校に部室が有るじゃねぇか!」

「実は、そろそろ旧校舎全体を掃除する時期なのよ。業者の人に頼んでやってもらうからしばらく部室は使えないの。……それに、一誠のお家にも興味があるからね」

絶対に後半が本音だな。

「……はぁ。しかたねぇ上がれよ」

「……いいの?」

そう上目使いで聞いてくるリアス

「そもそもそのつもりだったんだろ? 飯さえ作ってくれんなら好きに使えよ」

「あらあら。そういう事なら腕によりを掛けてお作りいたしますわ」

「だめよ朱乃!! 食事は私がつくるわ!」

何故か必死に止めるリアス。……どうでもいいけどうるせぇなこいつ等

「どうでもいいからさっさと上がれよ。そんなとこで騒いでいると近所迷惑だ」

俺はそういってリビングに行く

「おじゃまします」

そう言って全員上がってくる

「へ~中は意外と普通なのね」

「はわ~。ここが一誠さんのお家なんですね」

「あらあら、本当に意外ですわね」

「……もっと出鱈目かと思ってた」

「あはは」

木場とアーシア以外好き勝手にほざくリアス達。……力ずくで追い出してやろうか?

「……ねえ一誠?」

何故か顔を引き攣らせながら話しかけてくるリアス

「……なんだ?」

「そこらへんに転がっている剣のような物って……」

どうやらあのガラクタに興味があるらしい

「ああ、聖剣や魔剣だな」

俺が適当に答える

「……どうしてあんな危険なオーラを放っている物を放置しているのよ!!」

「俺にはどうでもいいものだしなぁ。それに、あそこに有るものは大体は偽物だ。ただ真似てあるだけのな……。欲しければくれてやるぞ? たしかエクスカリバーの贋作もあったはずだ。好きなのを持っていけ」

俺のその言葉に木場が反応した。ガラクタに向けて鋭い視線をむけている

その瞳には憎悪が渦巻いている

……どうやらまた面倒事らしい。今度はもっと面白い事が起きるといいんだが

 

 

放課後。リアスとソーナが新しい眷属を紹介しあうらしい

ついでにソーナの眷属を俺に紹介するらしい

「来たわね、ソーナ」

「来ましたよ。リアス」

ソーナがリアスに挨拶しながら部屋に入ってくる。

それに続いてゾロゾロと入ってくる奴ら。全員ソーナの眷属なのだろう

「どうも兵藤さん」

頭を下げながら挨拶してくるソーナ……不思議だ。

あの姉の下よくまともに育ったものだ……生命の神秘だな

「……よぉ」

適当に挨拶する俺。それに一人眷属だろう男が突っかかってくる

「お前!会長に向かってその口の利き方は失礼だろ!! 第一校内に私服で居るんじゃねえ!!」

うるせぇ虫けらだ……殺してやろうか?

「やめなさい匙!!」

「ですが会長!」

「申し訳ありません。彼には後でよく言って聞かせますから」

「静かにさせるんだな。次は潰すぞ?」

「人間のお前に悪魔の俺が負けるって言いたいのかよ? これでも俺は駒を四つも消費した『兵士』なんだぜ?」

そう自慢げに言ってくる虫けら

……うぜぇ

「いい加減にしなさい!! 貴方は私に恥をかかせる気ですか?」

「うっ。……すいません会長」

「それに、貴方では彼に勝つことはできません」

ソーナのその言葉に信じられなさそうな表情をする虫けら

「そ、そんなのやってみなきゃわからないじゃないですか! それにこいつは人間ですよ!!」

「この間のレーティングゲームでフェニックス家の三男を倒したのは彼なのですよ?」

「フェニックスをこんなやつが!? ……信じられん」

「わかりましたか?今の貴方では絶対に彼に勝てません」

ソーナがそう言い切る

……クッハハハハハハ

俺はソーナのその言葉に爆笑した

 

 

<リアス視点>

「わかりましたか?今の貴方では絶対に彼に勝てません」

ソーナが匙君を諭しているといきなり一誠が笑い始めた

この間のライザー戦と違う種類の笑い

まるで可笑しな……そう、まるで現実にはありえない夢物語を聞かされた人間のように笑う……。

「何が可笑しいんだ!!!」

その様子の一誠に激昂する匙君

「ハハハハ……ハァ、ここ最近で一番笑ったなぁ」

ひとしきり笑った後彼からプレシャーが放たれる

まるで全てを押しつぶすような、そんな強力なものが・・・

息苦しい

私達は餌を求める魚の様に口をパクパクさせる

「今の虫けらじゃぁ俺に勝てない?」

虫けらとは匙君を指しているのだろう

なのにここ居る全員を見下すように話し始める一誠

「てめぇら如きがどれだけ強くなろうが俺の足元にもおよばねぇよ。たかが魔王如きにすら届かないおまえらじゃなぁ」

そう言って部屋を出ていく一誠

出ていくと同時にプレッシャーから解放させる

その場に居た全員が膝を着く

……遠い。一誠が限りなく遠い……

その後匙君とアーシアの紹介が終わりソーナ達は生徒会室に戻っていった

 

 

後日球技大会を終えた私たちは部室に集まった

パン!

私が祐斗の頬を叩いた音だ

「どう? これで少しは眼が覚めた?」

私は怒りを滲ませながら祐斗に語りかける

最近呆けている事が多い

私達全員が一致団結しているのにこの子は競技中ずっと上の空だった

「もういいですか? 大会も終わりました。球技の練習もしなくていいでしょうし、夜の時間まで休ませてもらってもいいですよね? 少し疲れたので普段の部活は休ませてください。あと、昼間はどうにも調子が悪かったみたいです」

そう普段からは想像もつかないほどの無表情で答える祐斗

「部長最近になって僕は基本的な事を思い出したんですよ……。聖剣エクスカリバーを破壊し、復讐をはたすことを」

この子はまだ聖剣計画のことを恨んでいるんだろう

最近はそうでもなかったが一誠の家に遊びに行ったときに贋作を見つけて復讐心が戻ったようだ

私がどう祐斗に声を掛けようか迷っていると一誠が部室に入ってきた

「……どうしたんだ? 木場?」

祐斗の雰囲気に疑問に思ったのだろう。祐斗に問いかける一誠

「貴方には関係ないことです。……それとも僕を止めますか?」

そう冷たい笑顔で言い切る祐斗

「ふ~ん、別にお前が死のうがお前の勝手だし好きにすればいいじゃねぇか。ただ死ぬんなら『はぐれ』になってから死ねよ? お前も護衛対象に入ってんだからなぁ。お前がリアスの眷属である間に死ぬとサーゼクスが五月蝿いからな」

「…………ッ!!? 失礼します」

一誠の答えを聞き部室を飛び出す祐斗

「……で? こんどは何があった?」

一誠はどこか期待に満ちた目で私達に事の顛末を聞いてくる

 




なんとか今日中に書き終わって投稿できた・・・
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