ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

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停止教室のヴァンパイア
第十四話


珍しく早く起きた。時刻は6:02

(ドライグ)

(なんだ?相棒)

俺はドライグを起こす

(久々にやらねぇか?)

(……相棒と戦う度に死にかけるんだが?)

(昔は力を制御できてなかったんだからしかたねぇだろ)

(ああ、そのおかげで俺は何度も死にかけたがな)

昔の事をむしかえしやがって、―――当時俺はエーテリオンの力を制御しきれていなかった、そのためドライグと戦う時に必要以上の威力を出してしまったのだ。

わかりやすく言うなら、10tトラックでアリを殺さないように踏むようなものだ

(一撃で致命傷レベルの攻撃を全方位、無差別に攻撃して全力の100分の1以下なのだから嫌になる)

(今度はそんなことしねぇよ、近接でやるからな)

(それだって嫌だぞ。相棒はその余りある力で無茶苦茶なまでに身体強化して、俺でも見えない速度で動くからな)

神や魔王すら凌駕する二天龍の癖にケチなノリしやがって

(ふふふ、どうせ俺は五歳未満の人間の子供にすら勝てない赤トカゲだよ。ふふふ……)

俺がドライグと初めて出会ったのは2歳のころだ。俺が初めてドライグを見たときに思わず『でっけえトカゲだな』と言ってしまった

これにドライグがキレ、俺に攻撃してきた。といっても殺さないように手加減していたが

当時の俺はビビってエーテリオンの力を反射的に使ってしまったのだ。おかげでドライグは重傷

ドライグはその時の事がトラウマになっているらしい

―――こうなっちまうと戦うのは無理だな、しかたねぇ飯でも食うか

下に降りて冷蔵庫の中を物色する

……何にもねぇ

(……はぁ、買いに行くか)

かなり面倒くさい

俺は家を出る

(しっかし、この前の聖剣騒動は楽しかったなぁ)

俺は歩きながらこの前の事を思い出していた

木場の『禁手』、ゼノヴィアのデュランダルそしてアルビオン

(最初『白龍皇』をやる気は無かった。だが予想以上に楽しめそうだ)

相手の実力は最上悪魔の中クラスの実力だろう、それに加え『禁手化』した『白龍皇の光翼』まである

もしかしたら『覇龍』も使えるかもしれない。『白龍皇』はまだ弱いが将来に期待しよう。

―――面白くなってきたなぁ。木場やアルビオンは勿論、オーフィスが何かやらかすみたいだし、楽しみでしかたがない

そんな事を考えているうちにコンビニに着く。歩いて数分の距離なのだ、直ぐに着く

(……適当に弁当と飲み物、後お菓子も幾つか買っていくかぁ)

俺が買うものをかごに入れてると隣から声をかけられる

「どのお弁当が一番おいしいですか?」

「……その気持ち悪口調をやめろ」

「おいおい、久々に会ったってのに随分な言い草じゃねえかよ」

「うるせぇ神器オタク。ここ最近てめぇの部下が俺に迷惑をかけまくるのがいけねぇんだろ」

「よく言うぜ、お前からしたらどうでもいい事だったろ?」

「一回目は俺の友達を攫いやがったし、二回目は町ごと吹き飛ばすつもりだったんだぞ?

そんなことしたら買い物に行くのが面倒になるじゃねぇか」

「ほ~、お前さんに友達なんていたのか」

「殺すぞ」

「冗談だって。そんなにキレんなよ」

そう言って謝ってくる。っつかこいつ曲がりなりにも組織のトップのクセして何してんだ?

「……で?こんなとこで何してんだよアザゼル」

「実はこの町に用が有ってなその下見も含めて街中をうろついてたってわけだ」

「……。どうせ仕事が面倒でシェムハザから逃げてきたんだろ?」

俺が半眼でアザゼルに言う

「その通りだ!」

胸を張りながらドヤ顔するアザゼル……うぜぇ

「もし俺の上司がお前だったら速効でぶち殺してるな」

「さらりと物騒なこと呟くな!!お前が言うとシャレにならねえよ!」

……結構本気なんだがな

「それで?何の用が有って俺に接触してきたんだよ」

「ああ、実はこの町で三大勢力の会談をすることになったんだよ。兵藤にもそれに出席してもらいたいんだ」

会談?―――そう言えばミカエルが『近々直接お礼を言いに行きますね』って言ってたな

「会談ねぇ……。人間の俺には関係ないな」

こいつ等が勝手に死に絶えようが俺は一切興味が無い

「今回の会談でコカビエルがしたことを証言してほしんだよ。お前がほとんど解決したんだし」

「あれはお前ん所に所属している『白龍皇』が納めた事になったんだろう?なら俺は要らねえじゃねぇか」

「実質解決したのはお前だ。組織ってのは体裁をきにするからな、公式の場でお前に感謝しねえといけないんだよ

―――そういえばよ、ヴァーリはどうだった?」

「ヴァーリ?」

聞いたことない名前だな

「あいつは名乗らなかったのか?『白龍皇』のだよ」

「……ああ、あいつ『アルビオン』って名乗ってたからな」

俺の言葉に苦笑するアザゼル

「それで?あいつは一応お前のライバルだがどうだ?」

「……まだ弱いが将来に期待ってところか」

「あいつを弱いって言えるのはお前くらいだろうな」

そうでもないだろう。オーフィスはおろかサーゼクスにも及ばない、その程度では雑魚も同然だ

「……ヴァーリに言っておけ、あまりにも無様だったら息をする暇も与えずに殺すとな」

俺はそう言ってアザゼルと別れる

三勢力の会談、今まで硬直状態のあいつ等が歩み寄る。

―――しかたねぇ出てやるか

 

 

次の日俺は久々にオカルト研究部の部室にいた

「―――冗談じゃないわ!!」

リアスが怒り狂っている

どうもアザゼルがリアス達をからかっていたらしい

(……碌な事しねえなぁあいつも)

別にリアス達と争おうが勝手だが俺まで巻き込まれるのは納得いかない

「……で、何があったんだ?祐斗」

俺は祐斗に何が有ったのか聞く

祐斗は苦笑しながら答えた

「実は堕天使の総督がお客様に紛れこんでいたみたいで」

ガキみたいな悪戯をする奴だ

「ただ何かしらしてきたわけではないんですよ。契約の対価も多くくれてましたしね」

なのに何故リアスは怒り狂っているのだろうか

「確かに悪魔、天使、堕天使の三すくみのトップ会談がこの町で執り行われるからといって、

突然堕天使の総督が私の縄張りに進入して営業妨害なんて……!!」

営業妨害なのか?聞く限り随分アザゼルから利益を得ているらしいが

「しかも私のかわいい眷属達にまで手を出そうなんて、万死に値するわ!

アザゼルは神器に強い興味を持つと聞くわ。きっと祐斗と一誠の神器が目的ね!

祐斗の神器は神滅具ではないけれど『禁手』が異例だもの間違いないわ!!」

たしかにアザゼルは神器オタクだからなぁ、まあ俺に手を出すほど命知らずじゃないだろう

……もし俺の神滅具目的で襲ってきたら殺すが……・

「しかし、どうしたものかしら……。あちらの意図がわからない以上うかつに動けないわ

相手は堕天使の総督。下手に接触はできないわ」

真剣に考えてるリアス

放っておこう。アザゼルはリアス達をからかうだけで危害は加えないだろう

―――見知った気配が近づいてくる、……何してんだアイツ

俺は少し呆れる

「アザゼルは昔から、ああいう男だよ。リアス」

「お、お、お、お兄様!?」

サーゼクスの突然の登場に驚くリアス

「よぉサーゼクス」

「やあ!兵藤君。先日はリアス達を助けてくれてありがとう」

微笑みながらお礼を言ってくるサーゼクス

「リアス。アザゼルはコカビエルのようなことはしないよ。今回みたいな悪戯はするだろうけどね

しかし、総督どのは予定よりも早い来日だな」

「俺も昨日会ったぞ」

サーゼクスは一応悪魔のトップの魔王だ。慌ててリアス達が跪く

後ろにいるグレイフィアに適当に手を振る。それに気づいて頭を下げてくる

「楽にしたまえ。今日はプライベートで来た」

その言葉を聞き姿勢を楽にするリアス達

「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう?私も参加しようと思ってね。ぜひ妹が勉学に励む姿を見たいのだよ」

相変わらずのシスコンだな―――まさかあいつも来るのか?

「グ、グレイフィアね!お兄様に伝えたのは!!」

リアスがグレイフィアに問いかける

「はい。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている私のもとへ届きます。

私はサーゼクス様の『女王』なので主への報告も致しましたよ」

グレイフィアからの答えを聞き脱力するリアス。……ってか授業参観なんて有ったのか

アーシアを見るために俺も参加しよう

「報告を受けた私はたとえ魔王の職務が激務であろうと、休暇を取ってでも妹の授業参観に参加したかったのだ!

安心しなさい。父上も起こしになられる」

力説する程でも無いと思うんだが

「そ、そうではありません!お兄さまは魔王なのですよ? 仕事をほっぽり出してくるなんて!魔王が一悪魔を特別視されてはいけませんわ!」

リアスが反論する。どうせ無駄だろうこいつの事だ、何かしら理由をつけてくるに決まってる

「いやいや、これは仕事でもあるんだよ、リアス。実は三すくみの会談をこの学園で執り行おうと思っていてね。会場の下見にきたんだよ。」

「――――っ! ここで? 本当に?」

リアスや姫島達は目を見開いている。

「ああ、この学園とはどうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるリアスと、伝説の赤龍帝に、聖魔剣使い、聖剣デュランダル使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇が襲来してきた。これは偶然で片づけられない事実だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりを加速度的に増しているのが兵藤一誠くん―――赤龍帝だとは思うのだが」

そう言って俺を見てくるサーゼクス

俺もサーゼクスを見かえす

リアス達が何か焦ったようにこちらを見ている

「俺は学園に所属した記憶はねぇぞ?」

「一応君もこの学園の生徒だよ。ただ少しばかり特殊な立場になっているが」

「……はぁ!?」

初めて聞いたぞ!?俺は学生以外の身分を用意しろって言ったんだがな……

「君は特別な生徒として登録してある。授業は受けなくていいし、所属しているクラスもない

ただ、校内を自由に動き回れるために生徒として登録しておいたのだよ」

「あなたが魔王か。はじめまして、ゼノヴィアという者だ」

会話に介入してきたのは、ゼノヴィア。あれだけ悪魔や堕天使を侮蔑していたのに

「ごきけんよう、ゼノヴィア。私はサーゼクス・ルシファー。リアスから報告を受けている。 

聖剣デュランダルの使い手が悪魔に転生し、しかも我が妹の眷属となるとは………正直、最初に聞いたときは耳を疑ったよ」

「私も悪魔になるとは思っていなかったよ。いままで葬ってきた側に転生するなんて、我ながら大胆なことをしたとたまに後悔している。…………うん、そうだ。 何で私は悪魔になったんだろうか? やけくそ?いや、だが、あのときは正直、どうでもよくて………でも、悪魔で本当に良かったのだろうか?」

ドライグみたいに落ち込むなぁこいつ

「ハハハ、妹の眷属は楽しい者が多くていい。ゼノヴィア、転生したばかりで勝手がわからないかもしれないが、リアスの眷属としてグレモリーを支えて欲しい。よろしく頼むよ。」

「聖書にも記されている伝説の魔王ルシファーにそこまで言われては私もあとに引けない。どこまでやれるかわからないが、やれるところまではやらせてもらう」

ゼノヴィアの言葉を聞き、サーゼクスは微笑む。

「ありがとう」

サーゼクスのお礼を聞いて、ゼノヴィアも頬を少しだけ赤く染めていた。

「さて、これ以上難しい話をここでしても仕方がない。うーむ、しかし、人間界に来たとはいえ、夜中だ。こんな時間に宿泊施設は空いているのだろうか?」

そう言って俺を見てくるサーゼクス。……こっち見んな

リアスが申し訳なさそうに俺に頼んでくる

「―――お願い一誠。お兄様たちを泊めてあげて?」

そう上目使いで言ってくる

……はぁ

「……しかたねぇな」

俺はため息を出しながら許可を出す

 

 

自宅

「部屋は好きなの使え。飯と風呂はお前らが準備しろよ」

「私が全て準備いたします」

グレイフィアが答える

「俺は自分の部屋に行くから飯できたら呼べ」

俺は伝えることだけ伝えて自分の部屋に行こうとする

「ちょっと待ってくれないかな?」

サーゼクスに呼び止められる

「……なんだよ」

「たまには君とじっくり話すのもいいかなと思ってね」

めんどくせぇ

俺は腰を落としながらサーゼクスと話し始める

「それで?何を話すんだ?」

「リアス達の事だよ。君はリアス達と仲がいいらしいじゃないか。私への報告ではそうなっているよ」

何故かものすごく嬉しそうに語るサーゼクス

「なんだ?妹にこれ以上近づくなってか?」

「いやいや、そうじゃない。純粋に嬉しいんだよ」

「……?」

「リアスが君と仲良くなったことは勿論、君に友達ができたことがだよ」

俺に友達ができたからって何故サーゼクスが喜ぶ?

「君は幼くして世界最強になった。君に勝てる者はこの世界にいないのだろう。だけどね、君はまだ16歳の人間なんだよ?

16歳といったらまだ子供だ。大人の庇護下に入り勉強して、友達と遊んで、恋をしたりするのが普通だ。

君は幼くして一つの頂に届いてしまったからこそ何かに対する興味というものが湧かないのだろう。だからこそ君に友達ができたことが嬉しいんだ

いくら君が私より強いといっても、私は人生の先輩として君が心配だった。私だけではない、グレイフィアやアジュカ、ファルビウムは無論、セラフォルーなんか特に君の事を心配していたんだよ?それにアザゼルやミカエル達も君の事を心配しているようだ」

……知らなかった。こいつ等が俺の心配をしていたなんて。だからセラは俺と話すときは常に笑顔だったのだろうか?

俺は普通の奴らと同じで誰かに心配されているのが嬉しいのか?

わからない。だが、嫌な気分ではない

「――――ありがとな」

俺は気恥ずかしさから顔を背けながらサーゼクスにお礼を言う

サーゼクスが微笑んでいるのがわかった




もう作者自体何を書きたいのかわからなくなってきた

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