ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

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第十六話

「それじゃリアス、後で見に行くからね」

朝っぱらからやたらテンションが高いサーゼクス

リアスはかなり恥ずかしそうだ

俺は何故かリアス達と一緒に登校するはめになっている

「………気乗りしないわ」

リアスが深いため息を吐きながら呟く。どうやら父親とサーゼクスに見られるのがかなり嫌ならしい

「そういえば、前から気になっていたのだけれど」

リアスがいきなりしゃべり始める

「一誠のご両親は今どこにいらっしゃるのかしら?」

どうやら俺の両親について気になるらしい

「さあ?」

「さあ?って貴方ね……」

俺の返答を聞いて呆れるリアス

「本気で知らん。昔旅をしていたんだが、それが終わって家に帰ったら両親は消えてた」

十年前俺はオーフィスとグレートレッドを倒した後自分の家に帰宅したのだ。そしたら両親はいなくなっていた

元々俺の事を気味悪がっていたようだしどうでもいいんだがな

「ごめんなさい」

リアスが俺に謝ってくる。聞きづらい事を聞いてしまったと思ったのだろう

「俺は本気で気にしていないんだがな……」

「……一誠は親が居なくなっていて寂しくなかったの?」

リアスが俺に聞いてくる

「そう思ったことは無いな。そもそも親なんざ顔すら覚えていないからな」

「―――――そう」

俺のその言葉を聞き何かを考えるリアス

「一誠」

「なん―――」

リアスが俺に抱きついてくる。……何故抱きついてくる?

「……いきなりどうした?」

「私達は……私は一誠の前から消えたりしないから」

声を震わせながら小さく呟くリアス

「お願いだから傍にいて」

何故か泣きそうなリアス

こうゆう場合どうすればいいんだ?

俺はしばらく動く事が出来なかった

――――――あれから少ししてリアスは俺から離れた

気まずさからお互いに無言だった

「……いきなりごめんなさいね」

俺に謝ってくるリアス。顔は真っ赤だ

「別に謝る事じゃないだろう?」

それもそうねと苦笑するリアス―――元に戻ったようだ

「おはようございます」

「……おはようございます」

「おはようございます」

「おはようございます!一誠さん、リアスお姉さま!」

「おはよう」

姫島、搭乗、木場、アーシア、ゼノヴィアが合流してくる

「お前ら朝っぱらから元気だなぁ」

「……年寄りくさいです」

昨日も同じやり取りをしたなぁ

 

 

駆王学園

「それじゃ一誠また後で」

リアス達は校内に入っていった

俺は一応学生らしいがほぼ部外者なため時間になるまで旧校舎にいる事になる

(……さて、時間まで後三十分はある。適当に飯でも食って待ってるか)

俺は時間になるまでダラダラすることに決めた

 

 

俺がアーシアのいる教室に入る

「一誠さん!!」

嬉しそうに俺に近づいてくるアーシア

そのせいか教室にいる学生の注目の的になっている

「ここがアーシアのクラスか」

「はい!」

俺とアーシアがしゃべっていると、三人ほどこちらに近づいてくる

「あの、貴方はアーシアの彼氏ですか?」

メガネを掛けた女子が俺に質問してくる

「桐生さん!一誠さんはそんなんじゃありません!!」

顔を真っ赤にしながら否定するアーシア

「俺はアーシアの保護者みたいなものだよ」

俺が苦笑しながら言うと何故か不満げな顔をしてくる

「所で後ろの二人は?」

「松田です!」

「元浜です!」

坊主頭とメガネを掛けた男子が自分の名前を言ってくる……この二人が

「君等が元浜君と松田君か。アーシアから話は聞いているよ」

俺は二人にしか聞こえない声で話しかける

「君達が同意もなしにアーシアに手を出したら……潰すよ?」

俺が言うと顔を真っ青にする二人

「これからもアーシアと仲良くしてやってくれ」

俺が言うと普通に肯く女子と思いっきり頭を振る二人

 

 

授業科目は英語の筈だが机の上には紙粘土が置いてある

「いいですかー、今渡した紙粘土で好きなモノを作ってみてください。 動物でもいい。 人でもいい。家でもいい。 自分がいま脳に思い描いたありのままの表現を形作ってください。そういう英会話もある」

ねぇよ!!この学校の教員採用はどうなってんだ?

クラス全体から戸惑いの気配がする

「レッツトライ!!」

無駄に発音いいなぁオイ

その後大したことも起きずに授業は終了する

 

 

昼休み

リアス達と飯を食い終わり飲み物を買いにきている

「この学園の教員は大丈夫か?」

俺は思はず呟く

「授業参観ってこともあって少しはっちゃけたみたいね」

リアスが苦笑しながら答える

「ところでリアス、サーゼクスは来たのか?」

額に手を当てながら答える

「ええ、父と一緒に来たわ」

サーゼクスとリアスの父親か……親ばかなんだろうなぁ

「あ、部長。それに皆も」

木場が現れた

「あら、祐斗。お茶?」

リアスが聞くと、祐斗は廊下の先を指差す。

「いえ、何やら魔女っ子が撮影をしていると聞いたもので、ちょっと見に行こうかと思いまして」

……絶対にあいつだ

 

 

カシャカシャ!!

フラッシュが焚かれ、カメラを持った男たちが廊下の一角で何かをしていた。

見るからにアニメ好きが反応しそうな見事な魔女っ娘衣装だった。 スティックをくるくると器用に回し、ポーズを決めている。年齢はリアスたちとあまり変わらない

「なっ!」

リアスは魔女っ子を確認したとたんかなり動揺した

…………やっぱりなぁ

「ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!こんなとこで騒ぎを作るな!」

生徒会の務めとして匙がカメラを構えている人だかりをど突いている。

あれほどの人だかりが蜘蛛の子を散らすようにいなくなっていく。 残るは俺とリアス達、そしてコスプレ少女だけだ。

「あんたもそんな格好をしないでくれ。 って、もしかして親御さんですか? そうだとしても場に合う衣装ってもんがあるでしょう。 困りますよ」

「えー、だって、これが私の正装だもん☆」

匙が注意を促すが、コスプレ少女は聞く耳を持たない。

匙から歯ぎしりする音が聞こえるがリアスを見つけるとこちらに近づいてくる

「これはリアス先輩。ちょうど良かった。いま魔王様と先輩のお父さんを案内していたところなんですよ」

廊下の向こう側から、ソーナ・シトリーと紅髪の男性二人が近づいていた。

一人はサーゼクスである。

「何事ですか?サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言って―――」

厳格なソーナがそこまで言いかけ魔女っ子を見かけるなり言葉を止めた

「ソーナちゃん!見つけた☆」

嬉しそうにソーナに抱きつく魔女っ子

「ああ、セラフォルーか。君もここへ来ていたんだな」

サーゼクスが呑気な事を言っている

「セラフォルーさま、お久しぶりです」

「あら、リアスちゃん☆おひさ~☆元気にしてましたか?」

その返答を聞いて少しばかり困惑気味のリアス

「は、はい。おかげさまで。今日はソーナの授業参観に?」

「うん☆ソーナちゃんったら酷いのよ。今日のこと黙ってたんだから!もう!お姉ちゃん、ショックで天界に攻め込もうとしちゃったんだから☆」

「ほう、面白そうだな。天界に攻め込むんだったら俺も協力するぞ?」

セラが中々に面白い事を言っていたので俺も便乗することにした

「イッセーくん☆ひさしぶり!!」

嬉しそうに俺に抱きついてくるセラ

俺はセラの頭を撫でる

「本当に久しぶりだな。セラ」

「うんうん。電話ではよく話すんだけどね☆」

「イッセーくんお友達ができたんだってね」

「ああ」

嬉しそうに、だけれど少し寂しげな表情で笑うセラ

「よかった。イッセーくん子供なのにお友達が一人もいないから。お姉ちゃん心配してたんだから」

「……ああ、サーゼクスからも聞いた。――――――ありがとな」

俺がお礼を言った事が意外だったのだろう。眼を丸くしている……かわいいな

「あらあら、グレモリーのおじさま」

「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な格好ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが……」

「あら、おじさま☆ご存じないのですか?いまのこの国ではこれが流行りですのよ?」

「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」

「ハハハ、父上。信じてはなりませんよ」

悪魔の重鎮たちがかなり間抜けな会話をしている。いつもの事だが

俺から離れるセラ

「ソーナちゃん、どうしたの?お顔が真っ赤ですよ?せっかくお姉さまである私との再開なのだから、もっと喜んでくれてもいいと思うのよ?

『お姉さま!』『ソーたん』って抱き合いながら百合百合な展開でもいいと思うのよ、お姉ちゃんは!」

凄まじい難易度が高い事を言うセラ……面白くない

ソーナは目元を引き攣らせながら

「……お、お姉さま。ここは私の学び舎であり、私はここの生徒会長を任されているのです……。

いくら、身内だとしてもお姉さまの行動は、あまりに……。そのような格好は容認できません」

「そんなソーナちゃん!ソーナちゃんにそんな事を言われたらお姉ちゃん悲しい!お姉ちゃんが魔法少女に憧れているって、ソーナちゃん知っているじゃない!

きらめくステッキで天使、堕天使をまとめて抹殺なんだから☆」

(天使は天界ごと吹き飛ばせば楽だけど、堕天使は冥界の半分だけ消せばいけるか?)

これだと悪魔にも被害が出そうなんだよなぁ……

「お姉さま、ご自重ください。魔王であるお姉さまにきらめかれたら小国が数分で滅びます」

(俺だったら数秒あれば大陸を消し飛ばすくらい、余裕だけどな)

「うぅ! もう耐えられません!」

ソーナは顔を真っ赤にしながら駆けだす

「あ! 待ってよソーナちゃん!お姉ちゃんを置いてどこに行くの!」

それを追いかけ始めるセラ

「ついてこないでください!!」

「いやぁぁぁん!?お姉ちゃんを見捨てないでぇぇぇぇぇ!!ソーたぁぁぁぁぁん!!」

「『たん』付けはやめてくださいとあれほど!!」

………………平和だ

「うむ、シトリー家は平和だ。そう思うだろう、リーアたん」

「お兄様、私の愛称を『たん』付けで呼ばないでください……」

グレモリーはグレモリーでアホな会話を始める

魔王ってこんなんばっかりなんだよなぁ。アジュカはマッドだし、ファルビーはやる気なしのニート思考だし

「君が兵藤一誠君かね?」

「そうだけど」

「私はグレモリー家現当主、サーゼクスとリアスの父親だよ。君にはお礼が言いたくてね、リアス達を救ってくれた事を心より感謝する」

「ああ、別に気にしなくていい」

俺が適当に対応する

「もし、君が困った事があったら私を頼ってくれ。できうる限りの事をするつもりだ」

「それはどうも」

その言葉を最後に俺はリアス達から離れた。




今更ですがこの作品にはご都合主義などがあります。読んでいてこれは設定的に無理じゃね?って思っても納得してくださると幸いです(例えば一誠がオーフィスやグレートレッドに勝っていることなど)
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