ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

49 / 55
作者の今日一日の行動。

感想欄「目指せ四日連続投稿!」「連続投稿はどこまで続くのか?」
作者「ちくしょう! どいつもこいつも好き勝手言いやがって、今に見てろよ!」
四十六話を執筆中……
作者「も、もうむりぽ……」
とある作者様が規格外とのコラボを活動報告欄に投稿。それを読んで気力が戻る作者。
作者「体が軽い……こんな気持ち初めて……もう何も怖くない! ウオォォォォォ!」
執筆、食事、執筆、完成。
完成したのですぐさま投稿←今ここ
ウェヒヒヒ。おっぱいたのちーな。←次ここ?


第四十六話

「……すげぇことになってるな。アザゼルやヴァーリは倒れてるわ、英雄派のトップはいるわで。……ずいぶんと楽しそうなパーティだなぁ、おい。それにあれは……」

「ヴァーリさま、それに黒歌さん!?」

一誠はサマエルに視線を向ける。ルフェイは倒れているヴァーリや黒歌を見て、驚愕する。

「……サマエルか。あのクソ骸骨も思い切ったことするじゃねぇか」

突然現れた一誠達に驚いていた者のなかで、一番早く我に返ったのは曹操だ。

「これは赤龍帝殿。今回はどのような御用件で?」

「別に、オマエに用はない。アザゼルから招待状が来てな。同封されていた手紙に黒歌がいる事を書かれていて、ルフェイが会いたかったらしいから来ただけだ」

一誠が面倒くさそうに、そう説明する。その言葉を聞いて、落ち込むリアス達。ルフェイが行きたいと言わなければ、来なかったと言っているのだから。

「……にしても、無様だな。アザゼル、ヴァーリ。高々あの程度の相手に随分ボロボロじゃねぇか」

一誠はアザゼルとヴァーリを一瞥する。曹操は槍を構えずに、口を開く。

「赤龍帝殿、あなたは俺たちに用があるというわけではないのですよね? それなら、今回の件は見学していただけませんか?」

さすがの曹操も、ゲオルクとサマエルを守りながら一誠と戦おうなどと思えない。見た限りだと、一誠が敵意や興味を曹操たちに抱いているわけでない。此方から手を出さなければ、一誠の方も見逃してくれかもしれないと考える曹操。しかし、その思惑は失敗する。他ならぬサマエルによって。

『オオオオォォォォォォォォォォォッ』

新たに出現した一誠―――正確には一誠が宿すドラゴンを感じ取り、声を出しながら負の感情をまき散らすサマエル。

「うるせぇ」

一誠は槍を手元に創りだし、この場の誰も反応できない速度でそれを投擲する。それはサマエルの体を容赦なく貫く。

『オオオオオォォォォォォォォォォォォッ……』

あまりの激痛に叫ぶサマエル。声が次第に小さくなっていき、顔はだらしなく下を向く。

「うるせぇんだよ。たかがトカゲもどきが喚くんじゃねぇ」

一誠がそう言う。その様子を見て、曹操とゲオルクは冷や汗が止まらなかった。

一誠の攻撃が当たったものの、オーフィスを包む黒い塊は消えなかった。変わらずに何かが触手を通してサマエルへと流れる。

「一誠さま、その黒い塊にオーフィスさまが捉えられているそうです! その黒い塊を破れますか?」

ヴァーリと黒歌の様子を見ていたルフェイが、一誠にそう言う。一誠は黒い塊を一瞥する。

「……オーフィスまで曹操にやられたのか? ったく……」

一誠はオーフィスを包んでいる黒い塊に近づく。

「手間かけさせんじゃねぇよ」

面倒くさそうにそう言うと、一誠は黒い塊に無雑作に片手を突っ込む。その行為に曹操たちは勿論、リアス達も唖然とする。それはそうだろう。リアス達のありとあらゆる攻撃、そして聖魔剣の刀身すら触れただけでその部分を消失させたものなのだから。普通に考えれば、一誠の突っ込んだ腕も消失したと考えてしかるべきだ。いや、それどころか触っただけで体に害が有っても不思議ではない。しかし―――。

ズブ。ズブヌヌヌヌヌヌヌヌッ!

そんな擬音と共に、一誠がゆっくりと片腕を黒い塊から引いていく。そして、その腕に引っ張られるものがあった。―――オーフィスだ。

引っ張り上げられたオーフィスを見て、曹操は叫ぶ。

「バカなッ!? サマエルによって捉えたオーフィスを引きずりだすだと!? ゲオルク、どれだけ取れたッ!」

ゲオルクは半ば呆然としながら曹操の問に答える。

「……あ、ああ。……四分の三強ほどだろうな。大半と言える。これ以上はサマエルを現世に繋ぎとめられないな」

そう呟くゲオルクの後方でサマエルを出現させている魔法陣が輝きを失いつつあった。

ゲオルクの報告を聞き、曹操はほっとした表情をする。

「上出来だ。十分だよ」

『オオオオォォォォォォォォォォォォッ』

いきなり叫び出すサマエル。一誠に向けて右腕を前に差し出すと、ヴァーリの時と同じ黒い何かに捉えられる。

「ゲオルク、なにをしている!」

「こちらはなにもしていない! おそらくサマエルの意思だ」

いきなりのことに驚く曹操たち。どうやら、曹操たちの命令ではなくサマエル本人の意思のようだ。

「一誠さま!!」

黒い何かに捕らわれた一誠を見て、心配そうに叫ぶルフェイ。しかし、

バァンッ!

そんな音と共に黒い何かは内側から弾け飛び、中から無傷の一誠が出てくる。曹操は表情を引き攣らせる。

曹操が指を鳴らすと、サマエルは魔法陣の中に沈んでいく。

『オォォォォォオオオォォォ……』

苦悶に満ちたうめき声を発しながら、サマエルは魔法陣の中へと消えていった。

その様子をみて、一誠は首をコキコキ鳴らしながら言う。

「……ったく。この程度の相手になにやられてんだか。……随分弱くなったな、オーフィス」

一誠は最後にオーフィスを一瞥してそう言う。

オーフィスは曹操に視線を向ける。

「我の力、奪われた。これが曹操の目的?」

その言葉に驚愕するリアス達。だが、問われた曹操は愉快そうに笑むだけだった。

「ああ、そうだ。オーフィス。俺たちは貴方を支配下に置き、その力を利用したかった。だが、あなたを俺たちの思い通りにするのは至難だ。そこにいる赤龍帝殿なら簡単かもしれないが。……そこで俺たちは考え方を変えた」

曹操は聖槍の切っ先を天に向ける。

「あなたの力をいただき、新しい『ウロボロス』を創りだす」

血を吐きながらアザゼルは言う。

「―――ッ! ……そうか! サマエルを使ってオーフィスの力をそぎ落とし、手に入れた分を使って生み出す。―――……新たなオーフィスか」

アザゼルの言葉に曹操は頷く。

「その通りですよ、総督。我々は自分達に都合の良いウロボロスを欲したわけだ。グレードレッドは正直、俺たちにとってそこまで重要な存在でもなくてね。それを餌にご機嫌取りをするのにもうんざりしたのがこの計画の発端です。そして、『無限の存在は我々普通の人間でも倒し得るのか?』という英雄派の超常の存在に挑む理念も倒すことができた」

「……見事だよ、無限の存在をこういう形で消し去るとはな」

「いえ、総督。これは消し去るのとはまた違う。やはり、力を集めるための象徴は必要だ。オーフィスはその点で優れていた。あれだけの集団を作り上げるほどに力を呼びこむプロパガンダになったわけだからね。―――だが、考え方の読めない異質な龍神は傀儡にするには不向きだ」

「……人間らしいな、実に人間らしい身勝手でいやらしい考え方だ」

「お褒めいただき光栄の至りです、堕天使の総督殿。―――人間ですよ、俺は」

曹操はアザゼルの言葉で笑みを見せていた。

「どうですかな、赤龍帝殿。俺たちは弱いから、こういった手段を取らないと超常の存在には勝てないんですよ」

曹操は一誠の方に視線を向け、そう言う。

「どうでもいいな。別にオーフィスが消滅させられようがお前達が世界を滅ぼそうが、俺には関係ない」

一誠は曹操に一瞥すらせずにそう言う。曹操はその言葉を聞いて苦笑する。

「……それがお前の禁手か?」

一誠が曹操にそう問いかける。

「ええ、そうですよ。……すまないな、ゲオルク。ちょっと試したくなった」

そう呟いた瞬間、曹操は一誠の背後に現れ聖槍を振るう。それを一誠は指先ひとつで受け止める。

「へぇ、周りに浮いている球体の居場所に転移するのか。しかもそれが七つ。タイムラグも無いに等しい。なるほど、最強の『神滅具』と言われるだけのことはあるってわけか。」

曹操が背後にあった球体と入れ替わる様に現れたので、一誠はそう見当をつける。実際は馬宝の能力は任意の相手を転移させる能力だ。それを使っての奇襲。防がれる可能性の方が高いので、曹操はなるべく有利になる様に小細工をしたのだ。

曹操は半歩後退し、槍を振るう。一誠は槍を創りだし迎撃する。

ガガガガガガガッ!

まるで京都の時と同じように切り結ぶ一誠と曹操。しかし、京都との時とは違う。

京都ではギリギリ見えても対応できなかった速度の攻撃を、曹操は全て防ぐ。

「京都の時より少しはマシになってんな。それにその右眼。邪眼か?」

「ええ、貴方にやられた眼の代わりに手に入れたものですよ」

自分の右眼が邪眼であることに気づかれ、曹操は苦笑する。

「明らかに右眼の反応が違う。それに、あの速度を捉え尚且つ人体に適合する。そんな眼は数少ない。その中で容易に手に入るとしたらメデューサ辺りか?」

一誠の言葉を聞いて、今度は驚愕する曹操。しかし、この世界中にいる誰よりも強者と戦ったことのある一誠だからこそわかったことだ。現にアザゼルやヴァーリは気がつかなかった。……初代孫悟空のように仙術を極めていれば話は別だが。

曹操は聖槍をかまえ、球体のひとつを一誠の方へ飛ばすと突っ込む。

「―――輪宝」

曹操がそう呟くと、一誠に向かって飛ばされた球体がフッと消える。ゼノヴィアの腹部を貫きエクス・デュランダルを破壊した攻撃だ。しかし一誠は球体を捉え、槍で弾き飛ばす。

「ん?」

妙な手応えのする球体に疑問を抱く一誠。その最中に曹操が槍を振るう。一誠はそれを槍で受け止める。自身の能力が簡単に弾かれたことに苦笑する曹操。

一誠は曹操の聖槍を受け止めながら、笑みを浮かべて言う。

「―――こいつは驚いた。今の感触は武器破壊だな? 察するに球体ひとつひとつが其々能力を有しているのか。それなら周りに七つの球体を浮かばせているのに納得できる。つまり七つも能力が存在するわけだ。確かに最強の『神滅具(ロンギヌス)』だ」

どこかしら、感心したようにそう言う一誠。無限の龍神や夢幻の真龍すらも軽く凌駕する一誠を以てしても、曹操の持つ聖槍は破格だった。

曹操は七宝の事を見破られ、驚愕する。そして、どれだけ自分の目指すものが遠いかを再認識した。

目標を果たした曹操は輪後光と球体を消失させ、踵を返し、ゲオルクの方を向く。

「サマエルが奪ったオーフィスの力はどこに転送される予定だ?」

「本部の研究施設にながすよう召喚するさいに術式を組んでおいたよ、曹操」

「そうか、なら俺は一足早く帰還する」

そう言って、ロビーをあとにしようとする。

ヴァーリが全身から血をなられ流しながら立ち上がる。

「……曹操、なぜ俺を……俺たちを殺さない……? 禁手のお前ならば兵藤一誠が来る前にここにいる全員を全滅できたはずだ……。女の異能を封じる七宝でアーシア・アルジェントの能力を止めればそれでグレモリーチームはほぼ詰みだった」

一旦足を止めた曹操はヴァーリに向かって言う。

「作戦を進めると共に殺さず御する縛りも入れてみた……では納得できないか? 正直話すと聖槍の禁手はまだ調整が大きく必要なんだよ。だから、この状況を利用して長所と短所を調べようってね」

「……舐めきってくれるな」

「ヴァーリ、それはお互いさまだろう? キミもそんなことをするのが大好きじゃないか」

曹操は振り返ると、一誠の方へ視線を向ける。

「赤龍帝の兵藤一誠殿。この先何年もかけて、俺は強くなる。いずれは世界中の神仏もこの槍で貫いてみせる。もし、それが成し得た暁には、俺と本気の勝負をしていただきたい」

曹操は覇気を出しながら一誠にそう言う。そんな曹操を見て、一誠は愉快そうに口の端を吊り上げる。

「ゲオルク、死神の一行さまをお呼びしてくれ。ハーデスは絞りかすのオーフィスの方をご所望だからな。それと、前に考案した例の入れ替え転移、あれを試してみてくれ。俺とジークフリートを入れ替えで転移できるか? あとはジークに任せる」

「それなら大丈夫だろう。試してみよう」

「流石はあの伝説の悪魔メフィスト・フェレスと契約したゲオルク・ファウスト博士の子孫だ」

「……先祖が偉大すぎて、この名前にプレッシャーを感じるけども。まあ、了解だ、曹操。……それとさっき入ってきた情報なんだが……」

ゲオルクが何やら険しい表情で曹操に紙切れを渡す。それを見た曹操の目が細くなっていく。

「……なるほど、助けた恩はこうやって返すのが旧魔王のやり方か……。いや、わかってはいたさ。まあ、十分に協力はしてもらった」

ゲオルクは魔法陣を展開させると、何処かへと消えていく。

「ゲオルクはホテルの外に出た。俺とジークフリートの入れ替え転移の準備中だ」

曹操はヴァーリやリアス達に向かって言う。

「もうすぐここにハーデスの命令を受けて、そのオーフィスを回収に死神一行が到着する。そこには俺のところのジークフリートも参加する。赤龍帝殿がいるから、オーフィスを連れてここから脱出するのは楽だと思うけど。ヴァーリチームとグレモリーチームが無事に済むかどうかは分からない。精々気をつけてくれ」

それだけ言い残し、その場を去る曹操。一誠は去っていく曹操に攻撃をしようともしない。

 

 

「……駐車場に死神が出現しました。相当な数です」

アーシアに治療をしてもらい全快した木場は外の様子を見に行っていたが、全員が待機しているホテルの一室に戻ってきた。

「……ハーデスの野郎、本格的に動き出したってわけか!」

アザゼルは憎々しげに吐く。

曹操が去ったあと、怪我人が続出のグレモリー眷属、アザゼル、ヴァーリ、黒歌、オーフィス。そして一誠とルフェイはこの疑似空間のホテル上階で陣取っていた。

六十階まであるホテルの真ん中―――三十階まで移動し、その階層を丸ごと一誠の強靭な結界で覆って陣地とした。やろうと思えばこの疑似空間全体に結界を張ることも余裕でできるが、一誠が面倒くさがってそこまではしなかったのだ。

アーシアの治療でアザゼル、ゼノヴィアは完治している。黒歌は大事をとって別室で休んでいる。小猫は黒歌を心配して付き添っている。ヴァーリは怪我は治ったものの呪いが解けず、別室で激痛に耐えている。やろうと思えば一誠がサマエルの呪いを解呪できるが、一誠はそれをしようとはしなかった。一応リアスと朱乃が解呪の術をかけたので、あとはヴァーリの抵抗力しだいだ。

看病しているメンバー以外が集結しているこの部屋で、一誠の隣に座っているルフェイが嘆息した。

「本部から正式に通達が来たようです。砕いて説明しますと―――『ヴァーリチームはクーデターを企て、オーフィスを騙して組織を自分のものにしようとした。オーフィスは英雄派が無事救助。残ったヴァーリチームは見つけ次第始末せよ。ただし、赤龍帝の保護下にあるルフェイ・ペンドラゴンには手を出すな』だそうです」

ルフェイの報告に驚くアザゼル達。『禍の団』にとっては奪われた力の方が『本物』でこちらにいるオーフィスは『偽物』ということだ。

「そういうことになったのか。英雄派に狙われた上に、オーフィスの願いを叶えようとしたヴァーリチームの末路がこれか。難儀だな」

アザゼルはそう息を吐く。

ルフェイはがっくりきたようにうなだれた。

「私たちはグレートレッドさんをはじめ、世界の謎とされるものを調べたり、伝説の強者を探しまわったり、時々オーフィスさまの願いを叶えたりしていただけなのですが……。英雄派の皆さんは力を持ちながら好き勝手に動く私たちが目障りだったようです。特にジークフリートさまは私たちのことを相当にお嫌いだったようです。なにより、元英雄派でライバルだった兄のアーサーがヴァーリさまのチームに来たのがお気に召さなかったようでして……」

ルフェイが一誠の家にやっかいになる前は、そういうことをしていたのだ。

「へぇ。前はそんなことをしていたのか。世界の謎と伝説の強者ってのはなんだ?」

一誠がルフェイに訊く。

「はい。次元の狭間を泳ぐグレートレッドさんの秘密に始まり、滅んだ文明―――ムー大陸やアトランティスの技術、それに異世界のことについて調査していました。北欧神話勢力の世界樹も見ました。そして、伝説の強者とは逸話だけのこして、生死不明となっている魔物や英雄の探索です。時折、組織の仕事(テロ)もこなしてました」

「……ほとんど大冒険だな」

「はい、大冒険の毎日ですよ! その末に強者とも戦ってきましたから。ヴァーリさまはドラゴンという存在がどこから発生したのか、それを調べようともしていたのです。あと二天龍が封じられる切っ掛けとなった大ゲンカの原因も調査しています。それと、新しい神滅具が発見できないか、それも調査の対象でした!」

楽しそうにそう語りだすルフェイ。そんなルフェイに、一誠はある提案をする。

「なぁ、ルフェイ。今度世界中を回ってみるか? グレートレッドの背中に乗って次元の狭間を遊覧飛行とか、歴史が知りたいなら各勢力が其々、記録を取っているはずだ。それを調べたらどうだ? 英雄や魔物にも幾つか心当たりがある」

「いいんですか? それに私テロリストですし、各勢力の記録を見させてもらえるでしょうか?」

「安心しろ。拒否なんかさせねぇから」

さらりととんでもないことを言う一誠。その言葉に嬉しそうな表情をするルフェイ。そんなルフェイの頭をなでる一誠。

そんな一誠達を複雑そうな表情で見るアザゼル達。

ルフェイはアザゼルに視線を向けると、口を開く。

「それにしても総督さま、ここ最近は神滅具祭りですね。―――グリゴリにいらっしゃる『黒刃の狗神』の方は元気ですか?」

話しを振られたアザゼルは顔を天井に向ける。

「……『黒刃の狗神(ケイニス・リュカオン)』、刃狗(スラッシュドッグ)か。あいつには別任務に当たらせている。そちらもそちらで十分に厄介な事件だ。あいつ、ヴァーリのことが嫌いでなぁ」

「はい、お話はうかがっております」

ルフェイはクスクスと笑う。そのかわいい笑顔を見て、一誠はたまらずルフェイを抱きしめる。突然のことに顔を赤くしながらも、それを嬉しそうに受け入れるルフェイ。アーシアなんかは、抱き合う二人を見て泣きそうになっている。

突然アザゼルが何かに閃いたように立ち上がった。

「あ! いま俺は現世の神滅具所有者の共通点を見つけたぞ。―――どいつもこいつも考えてることがまるで分からん! 戦闘狂に妙な野望を持った自分勝手な奴らばかりだ! これはあとでメモしてやるぞ、くそったれ!」

最後にそうやけくそ気味に叫ぶアザゼル。周りは呆れたように見られるが、アザゼルは続ける。

「それともうひとつ、共通点を見つけた。―――神滅具の使い方が従来通りじゃない。ほとんどの連中が歴代所有者とは違う面を探して力を高めてやがる。……現代っ子は俺たちの範疇を超えているのか? いや、しかし……」

アザゼルはそのまま独りで考えだしたと思ったら、ハッと何かに気づいて考えるのを終えたようだ。

オーフィスがこの部屋に戻ってきたからだ。

『この階層を見て回る』

と一言だけ言い残し、出かけてしまったオーフィス。それがやっと戻ってきたのだ。

「―――で、具合はどうだ、オーフィス」

アザゼルがオーフィスにそう問う。

「弱まった。いまの我、全盛期の二天龍より二回り強い」

「それは……弱くなったな」

全盛期の二天龍よりも二回りも強い。それだけの強さでもなお、弱くなったと言いきれる。一誠やグレートレッドを抜かした全勢力の中で最強の存在とはそれだけ出鱈目な強さを誇る。……一誠はそんな出鱈目な強さを誇るオーフィスやそれと同等かそれ以上の強さを誇るグレートレッドを瞬殺できるだけの強さを誇るが。

オーフィスの状態を聞いて、アザゼルは顎に手をやる。

「……しかし、二天龍よりも二回りも強いか。妙だな。曹操は絞りかすといまのオーフィスを蔑んでいたが、正直、これだけの力が残っていれば十分とも言える」

アザゼルの言葉を聞いて、オーフィスは無言で挙手する。

「曹操、たぶん、気づいてない。我、サマエルに力取られる間に我の力、蛇にして別空間に逃がした。それ、さっき回収した。だからいまは二天龍よりも二回り強い」

オーフィスのその告白に、一誠を除いた全員が度肝を抜かれる。一誠はこの世界中にいる誰よりもオーフィスとグレートレッドの力を知っている。故に驚いていない。アザゼルが叫ぶ。

「おまえ、この階層を見て回るって出ていったのは別空間に逃がした自分の力を回収するためか!?」

オーフィスは無言でコクリとうなずく。それを見てアザゼルは「ククク」と含み笑いをする。

「曹操め、あいつはサマエルでオーフィスの力の大半を奪っていたと言っていたが、オーフィスは力を奪われている間に自分の力を別空間に逃がしていた。それを回収して力をある程度回復させ、それが全盛期の二天龍の二回りの強さときたもんだ。オーフィスを舐めすぎだな、英雄派」

アザゼルを尻目に、オーフィスは指先に黒い蛇を出現させる。

「力、こうやって蛇に変えた。これ、別空間に送った。それ、回収した。でも、ここから出られない。ここ、我を捉える何かがある」

オーフィスがそう言うと、続くように一誠が言う。

「ああ、力を失ったオーフィスを捉えるためのものだろうな。駐車場とホテルの屋上、さらにホテル内部の二階ホール会場にひとつ。計三つの結界装置を確認している。形は尾に口をくわえたウロボロスの像だ」

一誠がそう言うと、アザゼルが驚いたように一誠を見る。

「いつの間に調べた?」

「オーフィスが戻ってきたときだ。この空間全てに探査魔法を発動して隅々まで調べた」

その言葉にオーフィスを除く全員の度肝が抜かれる。リアスはおろか、アザゼルすら気がつかなかったのだ。しかも一誠はルフェイを抱きしめたままなのだ。そんな状態で探査魔法を発動させ、この広大な疑似空間の隅々まで調べきる。

オーフィスもそうだが、世界でも絶対的強者という者はとことん常識が通じないと再認識した瞬間であった。

一誠は手元の空間を歪ませると、そこからひとつの指輪を取りだす。

「ルフェイ。渡すのを忘れていたが、プレゼントだ」

そう言って、ルフェイの左手の薬指に指輪を通す一誠。少し大きめの指輪だったが、ルフェイの指に通した瞬間、ちょうど良い大きさに縮まる。

「……あ、ありがとうございます」

ルフェイは顔を赤くしながらも、一誠にお礼を言う。

ちなみにこの指輪、一誠の自作である。緋緋色金やオリハルコン等の希少な素材をふんだんに使ったこの指輪はそれだけで最高の魔法発動媒体だ。更に『赤龍帝の籠手』の倍化能力を参考に、魔法を強化する術式が組み込まれている。しかもこの指輪は占事略决の風水を利用した術を参考にして近くの龍脈から力を吸い取り、それを仙術の応用により術者の怪我や疲労、魔法力の回復を促進。術者の感知能力の拡大。吸い取った余剰分の力で魔法や身体能力をブーストできるという仕組みだ。更に全盛期のドライグやアルビオンの全力の攻撃を簡単に弾くほどの自動展開型防御結界を張ることができる。この指輪をしていれば、そこ等の赤ん坊ですら神仏からその身を守れる。

ルフェイに気軽に渡しているがこの指輪ひとつで小国はおろか、大国の経済すら傾くほどの価値がある。……もしいまのルフェイに危害を加えようとするなら、最低でもフェンリルを撃退し力の弱まったオーフィスと同程度の力の持ち主でないと不可能だ。更に危害を加えたら一誠が直接出張ってくる。この世界で一番身の安全を保障されているのは、まず間違いなくルフェイだろう。

一誠はゆっくりと立ち上がると、この部屋をあとにしようとする。

「どこに行くんだ?」

アザゼルは一誠にそう訊く。

「力を奪われたとはいえ、オーフィスを捉えている結界に興味がある。実物をひとつだけ見に行くだけだ」

まるで散歩に行く様な身軽さでそう言う一誠。さらに続ける。

「実物を見たら全部壊してやるよ。そしたらお前ら纏めてこの空間から出してやるから、それまで此処で待ってろ。……ああ。それと、もしもクソ骸骨どもが攻めてきたら、最低でもルフェイだけは確実に守れよ。もし、掠り傷ひとつでも負わせたら俺がお前らをぶっ殺すからな」

一誠はルフェイの頭を優しく撫でると、優しい笑みを作って言う。

「ちょっと待ってろ。すぐに此処から出してやるからな」

「はい! 気をつけてくださいね」

ルフェイは笑顔で一誠を送りだす。そんなルフェイと一誠に複雑な視線を向けているグレモリー眷属。なんとか会話のチャンスを掴もうと機会を窺っていたが、ついぞ話しかけることはできなかった。

 

 

一誠は一番近い駐車場以外の結界装置を砲撃で階層ごと破壊し、最後のひとつへと向かう。道中殺気を放っている死神がかなりの数襲ってくるが、一誠はそいつらに一瞥すらせず消し飛ばしていく。

かなりの広さがある駐車場に一誠が降り立つと、その場にいた死神が一誠に襲い掛かってくる。しかし一誠に触れることすらできないまま跡形もなく消し飛ばされていく。

「……相変わらず無茶苦茶だね。赤龍帝」

前方から一誠に話しかけてくるものがいた。魔剣を数多く帯剣した白髪の優男。ジークフリートだ。その表情は引きつっている。

「誰だ、オマエ?」

一誠はそう返す。一誠が英雄派で覚えているのは曹操と霧使いであるゲオルクくらいだ。

「これは失礼した。僕の名前はジークフリート。英雄シグルドの子孫だ」

そう自己紹介をするジークフリートを見て、ああと思い出す一誠。

「初代の猿ジジイに瞬殺された奴か。それで? 俺になんのようだ?」

一誠の問いかけに、ジークフリートは苦笑しながら答える。

「仕事でね。結界装置を壊されないように貴方を足止めしないといけないんだよ。―――けど、先にこちらの方々を相手にしてほしいな」

音もなくジークフリートの周囲に現れる死神の群れ。更に霧が発生し、そこから大量の死神が飛び出してくる。軽く見積もっても五百以上はいるだろう。

「さあ、この数相手に貴方はどうたたか―――」

ドガァァァァァンッ!!

ジークフリートが言い切ろうとした瞬間、巨大な爆風が起こり五百以上いた死神を一体残らず消滅させる。

五百以上も中級以上の死神だったというのに、それがたった一撃で全滅。そのありえない結果にジークフリートは唖然とする。

唖然とするジークフリートを一誠はつまらなさそうに見ている。

「たかが骸骨程度だ。数集めたって俺の敵になりゃしねぇよ」

一誠はそう言う。すると、

《死神を舐めてもらっては困ります》

突如駐車場に響く声。空間に歪みが生じ、そこから何かが現れる。装飾がされたローブに身を包み、道化師が被りそうな仮面をしている死神。先ほどいた死神とは格が違う存在だ。

「……プルートか」

一誠がそう言うと、お辞儀する死神。

《お久しぶりです。赤龍帝殿》

「伝説にも残る死神であるお前を寄こすなんて、あのクソ骸骨も本気って事か?」

《貴方ほどの存在が、オーフィスと結託していようとは。現に貴方は『禍の団』のテロリストを匿っている。ハーデスさまは各勢力の事を思って私を派遣したのですよ》

そう言うプルートに、一誠は笑みを浮かべながら言う。

「なるほど、俺がルフェイといるから俺も『禍の団』の一員だと」

《ええ。いずれはそんな理由付けも要らなくなりますが、今回は一応理由を立てさせていただきました》

「仮に俺が『禍の団』だとして、それが何だっていうんだ? くだらねぇ。骸骨は骸骨らしく地面の中にでも埋まってろ」

そう言う一誠。その言葉を聞いて、プルートの威圧感が上がる。

《先ほども言ったでしょう。死神を舐めない方がいいと……。それにサマエルと交戦し、消耗した貴方なら私でも勝ち目がある》

プルートがそう言うなり、フッと消え去り―――。次の瞬間には一誠に顔面を掴まれ、宙釣りにされる。

「たかがサマエル如きを相手に俺が消耗すると思ってんのか? 仮に俺が消耗してようが、お前程度じゃ俺には勝てねぇよ。なんでか、分かるか?」

《アガアァァァ……》

顔面を掴む手にものすごい力を込められ、苦悶の声を出すプルート。

「俺が消耗して弱くなったところで、別にお前らが強くなるわけじゃねぇだろうが。たかが冥府を司るクソ骸骨とその配下如きが俺に逆らうんじゃねぇ。一生冥府の底で震えてろ。間抜けが」

どこまでも見下しながらそう言い、一誠は適当にプルートを放り投げる。

一誠はとある方向に視線を向ける。その視線の先にはゲオルクとウロボロスの形をした像、結界装置があった。

「まさか、最上級死神であるプルートですら手も足も出ないとは。……分かっていたつもりだが凄まじいね。―――禁手化」

ジークフリートがそう小さく呟くと、背中から四本の龍の腕が現れる。ジークフリートは帯剣している剣を全て抜き放つ。

「五本の魔剣と一本の光剣。これが僕の持つ得物の全てだよ。貴方は強すぎる。勝てるとは微塵も思わないけど、それでも一太刀ぐらいは入れたいのが剣士としての心情だっ!」

そう言うと、ジークフリートは高速で一誠へと突っ込む。六本の剣を巧みに利用して斬りかかる。

「―――っ!」

ジークフリートの表情が苦悶に満ちる。魔剣と光剣が簡単に防がれているからだ。しかも一誠が使っているのは槍を持つ右手だけ。左手は動かそうともせず、一誠自身もその場から一歩も動かない。槍の振るい方だって適当だ。無雑作に剣を受け止めるだけ。相手が自分よりも遥かに格上なのは分かりきっているが、それでも手を抜かれて手も足も出ないというのは剣士としてのプライドを傷つける。

剣を同時、或いは時間差をつけて振るう。時には魔剣の能力を使うが、一誠にはまるで効かない。

ジークフリートの持つ剣が一誠に上へと弾かれる。六本の腕全てを握っている剣ごと上へ弾かれたジークフリート。ほんの一瞬無防備になったジークフリートの顔面に一誠の手が伸びる。そして親指を使って中指をジークフリートへと放つ。デコピンである。一誠からデコピンを食らったジークフリートは勢いよく吹き飛ばされ、建物の壁へ叩きつけられる。

「―――っ!? ……これが同じ人間だと言えるのか? 曹操すら遠く及ばないぞ……ッ!」

口の端から血を流し、そう言うジークフリート。そんなジークフリートを無視して、結界装置に視線を向ける一誠。

バチッ! バジッ!

いきなり快音が鳴り響く。ほんの少しばかり上空に空間の歪みが生じ、穴が空く。見れば、ジークフリートやゲオルクも訝しげな表情を浮かべる。

次元に穴を開けてこの空間に侵入してきたのは軽鎧にマントという出で立ちの男性が一人。

そいつは一誠とジークフリート達の間に降り立つ。

「久しいな、赤龍帝」

そう言う男性。ジークフリートが立ち上がり、一歩前に出る。

「……シャルバ、報告は受けていたけど、まさか、本当に独断で動くとはね」

「やあ、ジークフリート。貴公らには世話になった。礼を言おう。おかげで傷も癒えた。……オーフィスの『蛇』を失い、多少パワーダウンしてしまったがね」

「それで、ここに来た理由は?」

「なーに、宣戦布告をと思ってね」

シャルバが醜悪な笑みを浮かべ、マントを翻すとそこから一人の少年が姿を現す。その少年を見て、ジークフリートとゲオルクは驚愕する。

「……レオナルド!」

「シャルバ、その子をなぜここに連れてきている? いや、なぜ貴様と一緒にいるのだ!? レオナルドは別作戦に当たっていたはずだ! 連れだしてきたのか!?」

面を食らっているゲオルクとジークにシャルバは大胆不敵に言った。

「少しばかり協力してもらおうと思ったのだよ。―――こんな風にね!」

シャルバが禍々しいオーラの小型魔法陣を展開し、レオナルドの体に近づける。魔法陣の悪魔文字が高速で動くと、レオナルドは叫んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁああああああああああああっ!」

絶叫を振り上げ、苦悶の表情を浮かべるレオナルド。それと同時に彼の影が広がっていき、フィールド全体を覆うほどの規模となっていく。

「ふはははははははっ! 『魔獣創造』とはとても素晴らしく、理想的な能力だ! しかも彼はアンチモンスターを作るのに特化していると言うではないか! それでは創ってもらおうか! 現悪魔どもを滅ぼせるだけの怪物をッ!」

レオナルドの影から何かが生み出されていく。影を大きく波立たせ、巨大なものの頭部から姿を現していく。

フィールド埋め尽くすほどに広がった少年の影から生み出されたのは。

『ゴガァァァァァァァァァァァァァアアアアァァァァァッ!!』

巨大な咆哮を上げる、超巨大モンスターだった。グレートレッドよりも頭二つ分くらいは大きい。

全長で三百メートル近くもある超巨大生物が生み出されたのだ。さらにそれに続くように、それよりも一回り小さい百メートルを超えるモンスターを何体も創り上げた。

生み出された魔獣たちの足元に巨大な転移魔法陣が出現する。

「フハハハハハハッ! いまからこの魔獣たちを冥界に転移させ、暴れてもらう予定なのだよ! これだけの規模のアンチモンスターだ、さぞかし冥界の悪魔を滅ぼしてくれるだろう!」

シャルバがそう叫んだ瞬間、超巨大モンスターたちは転移の光に包まれて消えていく。さらに―――。

グオォォォォォォン……。

このフィールドも不穏な音を立て始めた。白い空には断裂が生まれ、ホテルの建造物も崩壊していく。

強制的な怪物の誕生と転移にこのフィールドが耐えきれなかったのだ。

ゲオルクがジークフリートに叫ぶ。

「装置がもう保たん! シャルバめ、所有者のキャパシティを超える無理な使い方をさせたな!」

「……仕方ない、頃合いかな。レオナルドを回収して退こうか。プルート、あなたも―――」

そこでジークフリートはいつの間にか姿をくらました死神に気がつく。それを知り、何かを得心したようだ。

「……そうか、シャルバに協力したのは……。あの骸骨神の考えそうなことだよ。嫌がらせのためなら、手段を選ばずというわけだ。……あんな一瞬だけの雑な禁手ではどれだけの犠牲と悪影響が出るか……。これでは、この子は……」

ジークフリートとゲオルクはレオナルドを回収すると、霧と共にこのフィールドから消え去った。

「これであとは貴様を屠るだけだ、赤龍帝。薄汚いドラゴンと人間である貴様が真の魔王に勝てる道理など無いッ! 消え失せろぉぉぉぉぉっ! 赤龍帝!!」

シャルバは魔力による攻撃を放つ。爆音と爆風が辺りに鳴り響く。

「フハハハハハハッ!! どうしたどうしたッ! 手も足も出んか! 所詮は人間に過ぎんな、赤龍帝ぇぇぇぇぇッ!」

叫びながらも魔力による攻撃を止めないシャルバ。

ズブッ!

「フハハハハハ……は?」

高笑いしていたシャルバの声が止まる。そして、信じられないように自身の腹部を見る。そこには体を貫いている槍があった。

「な……あ、が……?」

口から血を大量に流し、信じられないように後ろを向くシャルバ。そこには至極つまらなそうにしている一誠がいた。

「……お、おの……れ……。赤龍帝ぇぇぇぇ」

最後にそう叫んだシャルバは一誠によって、体を左右真っ二つに切り裂かれる。

「……まったく。喧しい奴だったな」

自身が殺し損ねていた相手だと言うのに、シャルバをまったく気にしない一誠。

「……この空間も限界だな。結界装置を見れたし、良しとするか」

そう言うと一誠は、自身が張った結界内にいる生物全てをこの空間から転移させる。

「一誠さま!?」

いきなりルフェイが一誠の手元に現れる。そしてルフェイを抱き寄せると、一誠は言う。

「やることやったし帰るぞ、ルフェイ」

「はい!」

急に一誠の元へと転移させられたのは驚いたが、一誠にそう言われてルフェイは笑顔で返事をする。それを確認した一誠は転移魔法陣を展開させ、そのまま転移する。

誰もいなくなった空間は静かに崩れていった。




そんなわけで四十六話でした。……十一巻はたった二話で終了というね。

感想を読む限り曹操さんをディする人大量発生。……十六巻で主人公みたいなことをやり遂げたじゃないか!(※一番曹操さんをディスっているのは作者です)

次回から十二巻の内容に入ります。……もうすぐで完結か。思えばここまで長い道のりだった。

それじゃ、また次回で ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告