旅の終点は人生の始点   作:黄金司祭

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初投稿です
気が向いた時に更新するかもしれないしもしかしたら1話で失踪かも知れません
自分の担当の芽衣子さんとプロデューサーの前日譚を最近ハマったお嬢様特急をモチーフにしてます
プロデューサーはオリジナルです
名前は適当につけました


第01話 乗車

日本最北端の駅、稚内に、人が集まっている。

それもその筈、日本を15日で縦断する特急列車『ヴェガ』の発車セレモニーが行われているからだ。

駅舎の前で鉄道会社の重役らしき人やヴェガの車掌らしき女性が記者からインタビューを受けている。

坂木はセレモニーを気にしつつ、駅員に乗車券を提示すると、初老の男性駅員が尋ねてきた。

「お客さん、どこまで乗るんですか?」

「あ、ああ、一応終点まで。」

「はぇ~そうかい、そりゃ楽しみだろうねぇ。」

そう言って駅員は坂木に乗車券を返し、彼をホームへ送り出した。

ホームへ出ると、そこには出発前の列車を写真に収めようとする鉄道マニア達の姿があった。

カメラからシャッター音を響かせる鉄道マニアを横目に、坂木は記者に囲まれる未来の担当アイドルの姿を思い浮かべつつ、彼は車内へ一歩踏み入れた。

 

間もなく発車の時刻だ。乗車する人の波も収まり、坂木は荷物を置きに寝台車の自室へ向かおうとした。

その時、列車の外から発車ベルと共に少女の声が聞こえてきた。

「おーい!おーい!ちょっと待って!」

坂木はもう間に合わないのではと思いつつ、声のほうを振り返る。

「おーい!そこの美男子ー!」

「パース!」

少女がそう言うと、坂木の顔面に褒め言葉と共に鞄が飛んできた。

坂木は勢いでそのまま倒れ込んだ。

 

 

坂木が目を開けると、少女に押し倒される形になっていた。

なんだ、これはなんだ。新手の痴漢かなにかか?と言うより、俺は美男子なのか?ちょっと待て、今俺は少女に押し倒されてるじゃないか。

坂木が必死に今起きたことを整理していると、少女は立ち上がって言った。

「セーフ!助かったよ!」

坂木は彼女の声で正気を取り戻し、立ち上がり尻をはたいていると、彼女が続けた。

「君のお陰で間に合ったよ、ありがとね!そうだ、名前、教えてよ。私は山口星奈。」

「あ、ああ。山口さんか、俺は」

坂木が自分の名前を言おうとした瞬間、星奈がそれを遮った。

「ストーップ!私は星奈!ちゃんもさんも禁止!」

「せ・・・星奈、ね、俺は坂木。坂木涼介。」

「涼介だね、私は松本まで乗ってるから、しばらく宜しくね!」

そう言うと星奈は鞄を持って別の車両へ去っていった。

仕事柄少女や女性を苗字や名前にさん付けで呼んでいる坂木は、星奈の敬称略で呼べという指摘に困惑した。

 

自室へ戻った坂木は、旅の旅程を確認ついでにパンフレットに書かれていた特急『ヴェガ』の概要を読んでみた。

日程は8/1~8/15。停車駅は24駅。札幌、青森、仙台、東京、松本、金沢、名古屋、京都、大阪、広島、博多では一日止まり、その間に観光を行うことが出来る。それ以外の駅は短時間の停車となっている。

車両は寝台車、売店車、四両の客車、食堂車、娯楽車、展望車があり、それらは自由に移動することが出来るようだ。

 

展望車か、窓も大きいし、眺めも良さそうだ。行ってみるか。一通り荷物をまとめ終えた坂木は、自室を出た。




まだ芽衣子さん要素がありません
また気が向いた時に更新します
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