俺はネギまの世界で生きる(仮   作:シルフィング

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一話と同じの投稿してたみたいですね。
感想にて報告ありがとうございましたm(_ _)m
感謝感謝ですっ!

UA1000超えてました。
こんな作品を見ていただきありがとうございます。

*修正:ゼスト→ゼクト


第二話

「ナギ!ナギ!これ見てよ!」

 

「んだようるせぇなあ」

 

 

 ソファーで昼寝をしていたナギの腹を両手でバシバシと叩いて起こす。

 

 

「んふふ、そんなこと言ってもいいのかなあ?」

 

 

 あん?とナギが言う。

 

 

「じゃ~ん!今ちょいと噂の焼き肉店の食べ放題券ですっ!」

 

「なんだって!?」

 

 

 寝起きで半開きだったナギの目がクワッと一気に見開かれた。

 

 

「今日散歩に出かけたら商店街のおばちゃ…げふん、お姉さんに貰ったんだ。自分たちが行けなくなったから代わりにどうぞって」

 

「ほほう、自分たち(・・)ってことはつまり?」

 

「んふふ、そこに気づくとはやるね、ナギ。そう!なんとこの券一枚で二人まで無料なのです!」

 

「おおっ!」

 

 

 ソファーに片足をかけて券を両手で掲げる。

 ナギがパチパチと手を叩く。

 

 

「全く、ネロが来てからというもの、ナギがもう一人増えたみたいじゃ」

 

「いいじゃないですか。にぎやかなのは。ネロ君も可愛いですし、私は大歓迎ですよ」

 

「それはお主に被害が及ばなければの話じゃろうが。あとネロは男じゃから手を出すでないぞ」

 

「ええ、当然です。可愛いものは決して手を出さず、愛でるものですから」

 

「そういう意味ではないのだがのぅ……」

 

 

 言い切ってアルは手元にある自分で淹れた紅茶を飲んだ。

 そんなアルの様子をゼクトは呆れたように見つめ、視線を俺とナギの方に変えると今度は溜息を吐く。

 

 

「そういえば詠春の奴はどこにおるのじゃ?」

 

「彼は今夕飯の買い出しに出かけています。ついでに日用品も買い足しに行くようですし帰ってくるのは少し遅くなるでしょうね」

 

 

 まるで主夫じゃな、とゼクトはこぼした。

 

 

「彼はネロの事を本当の息子のように可愛がってますからね。ネロの世話をしていくうちにどんどん家事スキルが上達していっているようです」

 

「本当に主夫じゃったか」

 

 

 ワシ等のチームにまともな人間はいないのかと軽く頭痛がするゼスト。

 因みにゼストは齢百歳の年寄りだがその外見は年齢一桁台にしか見えない。

 この男も他のメンバーと変わらない。

 ゼクト自身もまともではないのだ。

 

 

「というわけでナギ、店まで連れてって?」

 

「よっしゃ!任せろ!」

 

 

 自分の杖を取りに行ったナギの背を見送る。

 俺はまだ飛行速度が遅いからナギの杖の後ろに乗る方が早い。

 

 

「持ってきたぜネロ!ほら後ろに乗れ」

 

「おうおう!」

 

 

 杖にまたがったナギの後ろに乗り、振り下ろされないように腰に手を回す。

 

 

「よーし、飛ばすぜ?しっかり捕まってろよ!」

 

 

 ビュンと風を切る音を残して俺たち二人は飛び去った。

 ひゃー、相も変わらず早いこって。

 

 この夕方、買い物から帰ってきた詠春に晩御飯が食べれなくなったらどうするのかと説教されたのは全くの余談だ。

 

 

 

 

 

―――――

 

 

 

 

 

 視線を感じる辺りに生えた草木がガサガサと音を立てた。

 視線に殺気の類が感じ取れなかったがために敵であるかどうか判断が付かない。

 故に手には抜身の刀ではなく、鞘に納めた状態でいつでも抜けるように身構える。

 敵なら抜けばいい、敵でないなら無駄に威嚇することもない。

 そしてついにその姿を現した。

 

 

「子供?」

 

 

 姿を現したのは凡そ六歳位の真っ赤なドレスに身を包んだ金髪の女の子(・・・)だった。

 一瞬力が抜けたがすぐに入れなおす。

 見た目はどこかの令嬢といった具合だが、それに不釣り合いな、女の子の背丈よりも大きな大剣を持っていたからだ。

 反対の手には、あれは魔導書か何かか?

 それに、こんな近場に町や村など住めるようなところが無い森の中から一人で出てきたのもおかしい。

 親御がいるならまだしも、あのような子供が一人で生きているということがおかしい。

 あの大剣だってそうだ。

 普通に考えて、常識的に考えて、あのような六歳ほどの子供が持てるはずがないのに軽々と持っている矛盾。

 吸血鬼か?

 そうだとすれば見た目が幼くも力があることは納得できる。

 怪しいことこの上ない。

 あいにく、職業柄、命を狙われることはおかしくないのだからわずかでもある可能性には警戒しすぎるくらいがちょうどいい。

 何処から襲われても大丈夫なように身構えながら彼女に何者か問かけるべく口を開けようとしたその時。

 

 ぐきゅぅるるる

 

 という気の抜けるような音と共に彼女が膝から崩れ落ちた。

 それと同時にあの大剣と魔導書かもしれない本を取り落とした。

 もし彼女が敵だとすれば武器を取り落とすなど無警戒が過ぎる。

 だが、目に見える武器はなくなったので、隠してあるかもしれない暗器等に警戒しつつ近づいてみることにする。

 いざとなれば無力化、敵でないなら保護しなければいけないからな。

 

 

「おいお前」

 

「なっ!離れろナギ!」

 

 

 あいつ、いつの間に!?

 無警戒に近寄るんじゃない!

 敵だったらどうするんだ!

 

 

「腹減ってるんだろ、肉、食うか?」

 

 

 いつの間にやら小皿に取り分けられた肉を差し出すナギ。

 どうしてそう不用心なんだ。

 

 

「紅茶もありますよ?一杯いかがですか?」

 

「アル、お前もかっ!」

 

 

 お前はまともだと思っていたのにっ!

 ほら見ろ、女の子の方も唖然としてるぞ。

 

 

「い、いいの?」

 

「おう」

 

 

 彼女はナギが差し出した肉の乗った小皿を恐る恐る受け取り、渡された箸を使って口に運ぶ。

 箸が使えるのか。

 口に含んだ瞬間、彼女は目を輝かせて小皿に乗った肉をその小さな口に掻き込みだした。

 しかし、いい喰いっぷりだな、あの少女。

 ……はぁ、あんなに幸せそうに頬を膨らまして懸命に食べる姿を見ていたら警戒してたのが馬鹿らしくなってきた。

 

 

「そんなに慌てて食べたら喉が詰まります。まだまだいっぱいありますからゆっくりと噛んで食べてください」

 

 

 アルの奴が注意をしながら手に持った紅茶を自分の手で飲ませる。

 なんか、あいついつもの三割増しで爽やかなんだが……。

 ……………………。

 ふぅん、やれやれ。

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 パンパンに膨れたお腹を撫でながら食後の紅茶を飲む。

 初めて食べた味の肉だったけど空きっ腹だと異常においしく感じちゃってつい食べ過ぎてしまった。

 いやはや、始めはこちらの事を警戒していたみたいだったけど親切な人たちで良かった。

 

 身をさらけ出した時、日本人っぽい男の持つ刀を見て思わず足が震えたよ。

 しばらく会話もなく見つめ合っていたあの空白の時間は生きた心地がしなかったね。

 その後疲れと空腹で耐えきれなくなってへたり込んだしまったし、黒い影が俺を覆いかぶさった時は死んだと思った。

 まあ実際は日本人っぽい男ではなく、赤毛の男が影の正体だったようであろうことかあのいい匂いのする肉を差し出してきたのだ。

 

 あなたが神か。

 

 優男もこんなおいしい紅茶をくれたし、結局は日本人っぽい男もお代わりをくれるようになったし。

 あれ?皆神じゃないか。

 

 

「あの、見ず知らずのお…私にあなた方のご飯を分けていただいてありがとうございました」

 

 

 頭を下げてお礼を言う。

 

 

「構いませんよ。どうせ私たちじゃ全部食べ切れませんでしたからね」

 

 

 にっこりと爽やかな笑顔で優男が言った。

 ぬぅ、かっこいい顔してるな。

 ていうか三人ともそれぞれ違うベクトルでイケメンなんだけど、何なの?

 

 

「そうだとしても礼はしないといけません」

 

 

 感謝するときはしっかりとありがとう。

 これは人間関係を良好に保つために必要なコミュニケーションだからね。

 あと目上には敬語、これも大事よ。

 但し、行き過ぎて卑屈になったら逆効果だからそこは注意だ。

 んふふ、伊達に仕事大好き日本人やってないさ。

 今日本人じゃないけど。

 でも礼を言われて嫌な人間がいるだろうか?いいやいない。

 

 

「あーあーそんな肩っ苦しいのはやめろ。ガキならガキらしく堂々としろってんだ」

 

「…………むぅ」

 

 

 あれれ?

 どうやら赤毛の男にとってはこっちの方が受けが悪いみたいだ。

 いいやいない、キリッ。

 ダッサ!

 てか俺ガキじゃないんですけど。

 あ、ガキでしたね、すいません。

 

 

「肉はうまかったか?」

 

「それはもう」

 

 

 食べ過ぎちゃうくらいには。

 

 

「なら素直に受け取っとて、ありがとうって一言いやぁいいんだよ」

 

 

 俺の頭の上に手を置いて説教された。

 何この人めっちゃかっこいいんですけど!

 

 

「その……ありがとう」

 

「おう!」

 

 

 二カッと笑いながら頭をぐりぐりと撫でまわされた。

 これは俺が男じゃなかったら惚れてたね!絶対!

 

 

「そういやお前、名前なんてんだ?」

 

「あ、うん。俺の名前は―――――」

 

 

 待てよ?名前って前世のでいいのか……?

 一応一度死んだ身だし前世の名前を名乗るのはちょっと違わないでしょうかね。

 かと言って新しい名前があるわけでもないし、うーん。

 

 

「――――ネロ、ネロ・クラウディウス。それが俺の名前」

 

 

 これしかないじゃん。

 

 

「ネロって言うのか。よし、ネロ、俺たちと一緒に来ないか?」

 

 

 あらまいきなり何を言い出すのでしょうかこの人は。

 

 

「見たところお前一人だろう?こんなところでお前みたいなガキが一人でいるのはおかしいし、なんか訳ありなんじゃねぇか?」

 

 

 おっしゃる通りで。

 俺は目が覚めたときからこの森で一人だよ。

 一日もたってないけどな!

 

 

「知り合いになっちまった以上置いていくのは忍びねぇかんな。どうだ?」

 

 

 ふむ、この提案は非常に魅力的だ。

 正直断る理由が一切ない。

 なら答えは一つかね。

 

 

「是非に!」

 

「よし、これからお前は俺たちの仲間だ」

 

 

 仲間?

 

 

「俺はナギ・スプリングフィールド。千の呪文の男(サウザンドマスター)だぜ!」

 

 

 ほー、赤毛の名前はナギって言うのか、ん?

 

 

「おい、お前らも早く」

 

「強引ですね。私はアルビレオ・イマ。どうぞよろしく」

 

 

 ん!?

 

 

「私は近衛詠春(このええいしゅん)だ。ナギの奴がすまないな」

 

「おい、それはどういう意味だ!?」

 

「言葉のままだ、馬鹿」

 

 

 なるほどなるほど。

 ここは『ネギま』じゃったか。

 なるほどなるほど。

 『赤き翼(アラルブラ)』の皆さんじゃないですかあ!

 この三人がそれってるってことは思いっきり魔法世界で戦争してる時期じゃんね。

 てことは魔法世界なう、と。

 力が揮える環境ってこのことか。

 そらそうだろうよ、だって戦争地域だもんな!

 待て、さっきナギ・スプリングフィールドが俺の事を仲間だって言ったよな。

 てことは俺を『紅き翼』に?

 …………はい、造物主(ライフメーカー)との戦闘フラグが立ちました、本当にありがとうございました。

 死んでまうわ、んなもん。

 

 

「よろしく、ナギ、アルビレオ、詠春」

 

 

 いや、逆に考えればこれはチャンスだ。

 なんせ詠春は神鳴流の達人だから彼に剣を教えてもらえれば腕が上がる。

 しかも魔法使いまでいるから魔力の制御方法まで教わる機会があるかもしれない上に戦時中だから実践の機会には事欠かないという一石二鳥っぷりだ。

 

 

「いきなり呼び捨てですか。私の事はアルビレオではなくアルと呼んでいただいて結構ですよ」

 

「んふふ、子供は子供らしく堂々と、ね?ナギ?」

 

「おう!今から仲間なんだ、畏まる必要なんざないぜ!」

 

 

 そういって頭をぐりぐりされる。

 ほーれほーれ。

 やめれ~、頚がもげる~。

 

 

「そ、そういえば仲間って言ってたけど、三人は何かのチームなの?」

 

 

 流石に首が痛くなってきたので話題を振って辞めさせる。

 

 

「私たちは傭兵をやっていてな、その仲間だよ」

 

「へー、じゃあチーム名とかあるの?」

 

 

 知ってるけど聞いてみる。

 ふとした時に知らないのにチーム名を口走ってしまったら怪しまれるからね。

 知ってて近づいたのか~、とか。

 

 

「それがなぁ、まだ決まってねぇんだよな」

 

 

 ナギが頭の後ろを掻く。

 決まってない?

 てことは戦争の初期の頃かね。

 

 

「これ!っていうのが中々出なくてさ」

 

「どうでしょう。せっかく仲間になったのですからネロも何か案がないでしょうか?」

 

 

 おっと、呼び捨てですか、そうですか。

 しかし名前ねぇ。

 どうせ後に決まるんだろうけど、折角だから俺が命名する名誉を得ようではないか!

 

 

「紅の翼と書いて『紅き翼(アラルブラ)』とか、どう?」

 

 

 今の俺は自分が考えたわけじゃないのにドヤ顔をしていることだろう。

 

 

「紅き翼……いい、いいじゃねぇか!よし、今からこのチーム名は『紅き翼』で決まりだ!」

 

 

 アルと詠春と相談せずに勝ってに決めていいのかよ。

 でもまぁ、

 

 

「んふふ、気に入ってくれて何よりだよ」

 

 

 どんな形であれ『紅き翼』誕生の瞬間に立ち会えたのは間違いなく幸運だろうね。




ネギまと言えば個人的にアスナと木乃香と古菲とエヴァが好きです。
まあ全員好きなんですけどね、敵も含めて。

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