俺はネギまの世界で生きる(仮   作:シルフィング

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はい、矛盾と言いますか、オリジナル設定と言いますか、死に設定のオンパレードです。
ところどころ文もおかしかったり、わかりにくかったりするかもしれませんので注意を。
頭空っぽにして「へー」くらいに思っていてください。


第三話

 ナギ達一行と出会ったあの日からすでに一週間が過ぎた。

 早えな、一週間。

 一瞬だったわ。

 俺は『紅き翼』が拠点としている二階建て住居の一つに一緒に住まわしてもらっている。

 『紅き翼』結成後、ナギにいきなり俺がどれくらい強いか見てやるとか言って『魔法の射手』を撃ってきたり、服を買いに行くときに一悶着あったり、詠春に風呂に連れられて男だと知られたり、ゼクトというナギの魔法の師匠であるショ、ショタジジイ?と出会ったりと色々あったが比較的平和に過ごしている。

 

 因みに今日の服は以前の真っ赤なドレスではなく、子供用の身軽な衣服を着ている。

 もちろん男物でっせ。

 いつまでもあの真っ赤なドレスを着続けるわけにもいかないし、あれは一着しかないから連続で着回せない。

 意外と着心地は悪くないからもう数着は欲しいんだけどなあ。

 

 さて、今俺はリビングに置いてあるソファーの上に座る詠春の膝の上に座っている。

 おかしい?俺もそう思う。

 一応言い訳はさせてくれ、初めは俺もソファーの上に座ってくつろいでたんだが、後からやってきた詠春がいきなり俺を持ち上げて膝の上に乗せたのだ。

 当たり前のようにやるから反応できなかったわ。

 何故だ、横にまだ座れるスペースがあったろう。

 しかしまあ、嫌ではない、寧ろこう、落ち着くと言うか、安心するというか、守られてる感がするからそのまま座り続けている。

 あれ、おかしいな、男の膝の上に座って安心するような性癖は持ち合わせていなかったのだが。

 何故だろうか、と思いながら頭上にある詠春の顔を見上げる。

 自分が見られていることに気づいた詠春が何を思ったのか慈愛の籠った目で俺を見ながら頭を撫で始めた。

 つい、鼻からフスーと空気が抜けた。

 

 ………………。

 ん、ふぅ、ん。

 …………。

 

 ん、ふぅ、ん、じゃねえよ。

 何詠春の胸板に頭擦りつけて良いポジション探してんだ俺。

 ハッ!

 こ、これか、これが原因かっ!

 げに恐ろしきは詠春の父性っ!

 抗えないっ!

 

 詠春にこうして構われるようになったのは確かナギの『魔法の射手』から助けてもらった時からだったと思う。

 ナギの『魔法の射手』はレーザーのようで、詠春に助けられなかったら死んでたかも知れない。

 いや、実際はナギだって死にはしない程度に加減はしてただろうけど、あれはない。

 こう、レーザーがさ、自分に向かって正面から飛んでくるのよ。

 普通に考えてトラウマものさ、年甲斐もなく泣いちまったよ。

 まあ、その後は詠春に慰められながらナギは説教されてたけどね。

 それからだよ、詠春の奴がやたらと俺に構ってくるようになったのは。

 町の中を移動するときに抱っこは当たり前、ご飯の時は詠春の手で食べさせられて風呂も一緒。

 なして?

 

 しかし、今後あのレーザーのような『魔法の射手』を放つナギにして本当にギリギリで勝てたような『造物主』と戦わなければいけないかと思うと今のままじゃいけない。

 そう考え、神鳴流(しんめいりゅう)の達人である詠春に強くなりたいからと剣の師事を請うているんだけど、流され続けて結局教えてもらえず、気づけば一週間さ。

 何故教えてもらえないのかと聞けば、身体がまだできていない内に強くなろうと無茶をすれば体が持たないからと言われました。

 それは俺が子供だと言いたいのか!

 子供でしたね、はい。

 

 でも仮にも『紅き翼』の一員として一緒に戦えるようになりたいわけで。

 何度でもトライアタック。

 

 

「というわけで詠春、剣を教えてください」

 

「ネロはそのままでいいさ」

 

 

 ポンポンと頭を叩かれながら流された。

 むぅ。

 

 そういや俺って『紅き翼』の中でもどういう立ち位置なのさ。

 戦闘員ではないよね?

 その辺どうなのよ。

 

 

「……マス…コット…?」

 

 

 疑問形……だと……!?

 これはいけない、俺の立場がない、早急にでも力をつけねば。

 というわけで、アル、魔法教えて~。

 

「いいですよ。実を言うとゼストとナギの関係には少し憧れていたんですよ」

 

「本当!?ありがとう!アル!」

 

 

 んふふ、これで俺も魔法使いになれる!

 そしたら念願の『黄金劇場』だって使えるかも!?

 本当は剣術を覚えてからの方が前衛しながら呪文詠唱とか考えてたけど詠春が教えてくれないならこの際仕方ない。

 思わずアルに飛びついてしまった際に詠春が寂しそうな顔をしていたけど気にしない。

 そこに居たら俺が俺じゃなくなりそうだからね。

 

 

「そう睨まないでください。あなたが素直に教えてあげないから私の方に来たのですよ?」

 

「ぐっ、ぬ、分かっている。但し、もしネロに手を出したらその時は……斬るっ!」

 

 

 何を言っているんだ詠春は。

 ていうか俺は男だからアルが手を出すなんてないに決まってるだろうに。

 あ、いや待て、その理屈だと女の子なら手を出すかもって言ってるのと同義じゃないか。

 しかも俺の身体的年齢からすると幼女に。

 いかん、この思考は即刻破棄するんだ!

 

 

「分かってます。それではネロ君、私の部屋で二人っきり(・・・・・)で魔法の練習をしましょう」

 

「貴様……やはり斬るっ!」

 

 

 アホなことを考えてる間に詠春がキレて『夕凪』でアルに切りかかってるんですが。

 一体何が起きたのよ。

 つかその『夕凪』どっから出したの……?

 さっきまで持ってなかったよね?

 ぶんぶん刀で切り殺そうとする詠春とからかいながら逃げるアル。

 何やってんのよ君たちは。

 般若のように怒れ狂った詠春から逃げるアルが突然俺の後ろに回り込み、詠春に向けての盾にした。

 

 おい

 

 いやいや、あの詠春を正面の正面に立つのは流石に怖いんだけど。

 ん?

 何、それをすれば止まるの?

 えー、本当にするの?

 んー分かった、これ以上は俺もちょっと目から何か出そうだから協力するよ。

 えっと……。

 首を傾げながら詠春の目を見て、

 

 

パパ(・・)?」

 

 

 おえっ。

 ピタっ

 おい。

 

 

「ネロ、もう一度、もう一度言ってくれ」

 

「ぱ、パパ?」

 

 

 詠春の要望に応えてもう一度上擦った声で言うとプルプルと震えだした。

 予想外の反応に後ろにいるアルを見る。

 ね、ねえアル、大丈夫なの?これ。

 

 

「ええ、大丈夫ですよ」

 

 

 ほら、と指差された詠春に視線を戻すと、そこには鼻から血を流しながら良い笑顔で気絶する詠春の姿が、っておい!

 

 

「ダメじゃないか!」

 

 

「いえいえ、ですがちゃんと止まったでしょう?」

 

 

 確かに止まったけど止まらねぇよ!

 ちょ、ティッシュティッシュ!

 

 

「まあまあいいじゃないですか。それよりも早速魔法の練習です」

 

 

 抱きかかえられて外に連れていかれる。

 おい、詠春あのままでいいのか、てか降ろせ、顔が近い。

 結局鼻にティッシュを詰めながら気絶する詠春を放置してアルに連行された。

 絵面的に誘拐されそうな子供と父親に見えなくもない。

 助けて~ぱぱ~。

 

 なんだこれ?

 

 

 

 

 

―――――

 

 

 

 

 

 

「それではこれを受け取ってください」

 

 

 アルから細い棒の先に星の形の何かがついてる棒を渡された。

 あ、これ知ってるぞ。

 確か漫画でも出てきた初心者用の杖だったはず。

 俺には初心者用もなにも何が違うかよくわかんないけど。

 

 

「ネロ君は私に魔法を教えて欲しいとのことでしたが、その前に知っておくべきことがあります」

 

 

 まずはお手本を、と同じ初心者用の杖を持って杖の先に火を灯す。

 うお、すげぇ!

 魔法全体としてはショボい部類に入る基本中の基本の魔法でも初見の俺からすればすごい光景に見える。

 

 

「魔法というのは魔力を使って使用する技術です。魔力とは万物に宿り、いま私たちが吸っている酸素はもちろん土にも水にも存在するもの。人だって例外ではありません」

 

 

 なるほど。

 

 

「魔法はこの魔力を一点に集中させ、現象として昇華させることによって発動するのです。例えば先ほど私が使った火を灯す魔法は、内外に存在する魔力を杖に集中し、魔法として発現させ、火を出したのです」

 

 

 なるほど?

 

 

「そうですね、要はイメージです。魔力を体を通して杖に集結させ、それが火として現れるイメージを持つことが大事なのです。とは言えイメージが必要な魔法というのは先ほどの魔法だけなんですがね」

 

 

「どういうこと?」

 

 

「ネロは何故魔法に呪文詠唱が必要かわかりますか?」

 

 

 そりゃ魔法を発動するためだろう?……あ。

 

 

「気づいたようですね。そうです、もしイメージだけで魔法が発動するのなら詠唱なんてものは必要ない、寧ろ邪魔なものです。では何故詠唱なんてことをするのか。実はこの世界には精霊という存在がいます。ですが、精霊は肉眼で見ることはできません。精霊とはそこにいてそこにいない存在(・・・・・・・・・・・・・)。説明が難しいですがそういう曖昧な存在なんです」

 

 

 そこにいてそこにいない存在とはなんぞや。

 幽霊的な?

 ん~、わかんないなぁ。

 

 

「幽霊ではありませんが、まあいいです。一説には精霊は魔力の塊であるという意見もあり、多少の強弱はありますがそういう意味ではどこにでもいます。さて、詠唱とはこの精霊に呼びかけるための儀式と取ってくれて構いません。魔力を使って精霊を使役し、詠唱で何をしたいのかを伝え、発動、これが魔法になるのです」

 

 

 でもナギもアルも無詠唱で魔法を発動してるけど?

 

 

「慣れです」

 

 

「え?」

 

 

「慣れです」

 

 

 おう、いきなり雑になったな。

 

 

「こればかりは本当に感覚の問題なのですよ。魔力のコントロールがうまくなれば精霊の力を借りずに魔法を使うことが可能になる、ということだけ言っておきます。それはさておき、あの火を灯す魔法にイメージが必要な理由を説明しましょう。先ほど言ったように精霊は魔力を使って使役しますので魔力のコントロールができない初めは精霊が寄ってきませんし、いくら詠唱したところで魔法が発動することはありません。なので、最初は魔力を動かすための感覚を付けることが大事なのですよ。この魔法だけイメージが必要なのはそういうことです。一度発動さえしてしまえば体が覚えますからね」

 

 

 なら魔力の制御さえできるようになれば魔法が使えるようになるってことかね。

 

 

「ええ、ですが強力な魔法を使うにはそれ相応の魔力を使いますし、相性もありますので一度動かせるようになったからと言ってコントロールの練習を怠るのは駄目ですよ?」

 

 

「はい!」

 

 

「ではその杖を振りながら〝プラクテ・ビギ・ナル『火よ灯れ(アールデスカット)』〟と唱えてください。これが初心者用の基礎の基礎の魔法です」

 

 

 杖を握りしめ、目を閉じて魔力を体を通して杖に集中させるイメージを頭に浮かべる。

 

 

「〝プラクテ・ビギ・ナル『火よ灯れ(アールデスカット)』!〟」

 

 

 ポッ

 お?

 

 

「これは……驚きましたね。まさか一発で成功させるとは思いませんでした」

 

 

 俺も驚きだわ。

 まさか一回で成功するとは普通思わないよ。

 確か、漫画ではできるようになるまで大体二、三カ月は掛かるとかなんとか言ってた気がする。

 それを考えたら俺、凄くない?

 

 

「ええ、これはすごいことです。本当ならもっと時間がかかると思っていたんですがね」

 

 

 んふふ、褒められて悪い気はしないね。

 

 

「すみませんが少しゼクトに用がありますので、今日のところは今自分の中にある魔力を感じ取りながらひたすらそれを繰り返してください。自分の意思で自由に操れるようになるまでは頑張って。何かあれば呼んでくださいね」

 

 

「ん、了解」

 

 

 それでは、と家に戻っていくアルの背中を手を振って見届ける。

 さて、言われ通りひたすら反復練習しますかね。

 『火よ灯れ』!

 

 

 

 




正直この回は何も考えずに書いたのは否定しない。

さて、この設定が生きることがあるのだろうか……。

あ、プラクテ・ビギ・ナルとは発動キーを持っていない人向けの訓練用の発動キーらしいです。
あと一応一発で魔法が使えた事についての設定はあります。
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