悪魔付きと呼ばれた少年の異世界入り   作:煌酒ロード

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遅くなりましたm(_ _)m
大変申し訳ありません
まあ亀更新に不定期とめちゃくちゃですが、失踪だけはしませんよ絶対に。
では、お楽しみください


ペルセウスとの会談

十六夜side

 

俺達が〝サウザンドアイズ〟につくと、例の女性店員が静かに迎えてくれた。

 

「お待ちしておりました、オーナーとルイオス様が奥でお待ちです。」

 

「今日は止めねーんだな」

 

「用があることはオーナーから聞き及んでいますので」

 

「そっか、まあ死体が増えねーのは都合が良い」

 

異常なまでの殺気を放ちながら入店する斬裂。俺達は話し合いをしに来たはずなんだが、こいつは完璧に話し合いとか以前に、やる気満々だ。頼むから問題を起こさねえでくれよ。

 

 

斬裂side

 

奥で白夜叉とルイオスとか言う野郎が待っているらしい。気分的には合ってすぐブッ殺してやってもいい。そのくらい苛立っていた。原因はレティシアに命を救われたことだ。あのとき俺を助けずにいたならあいつは助かった。俺なんかを助けやがった。・・・・・こんな俺を助けやがった。命に関わる借りを作ったのはあいつが初めてだ。借りは返さねえとな・・・・一言言いてえし・・・・

中に入った途端に上がる声。

 

「うわお、ウサギじゃん!マジでいたんだ東側に!つーかなに!?ミニスカにガーターとかエロくねぇ!?君うちのコミュニティに来いよ。三食首輪付きで可愛がるぜ?」

 

これがこいつの性格なのか、興奮したように若干身を乗り出しながら喋るルイオス。黒ウサギが身体を両手で隠すようにすると、飛鳥がその前に立つ。

 

「これはまた・・・・わかりやすい外道ね、言っておくけど、この美脚は私のものよ」

 

オイ、飛鳥

 

「そうですそうです黒ウサギの脚は、って違いますよ飛鳥さん!!」

 

「そうだぜお嬢様、この美脚は俺のもんだ」

 

オイ、十六夜

 

「そうですそうです黒ウサギの脚は・・・・ってもう黙らっしゃいッ!!」

 

なんだこれ・・・・・

 

「よかろう、ならば黒ウサギの脚を言い値で」

 

乗ればいいんだな、波に!

 

「売・り・ま・せ・ん!!」

 

「ったりめーだ、俺のだからな」

 

「違いますよ斬裂さん!!あーもう!!真面目な話をしに来たのですよ!!いい加減怒りますよ!!」

 

「「怒らせてんだよ」」

 

俺と十六夜がハモる。直後にハリセンが飛んできた。うん。やっぱ痛い。その時に置いてけぼりにされていたルイオスが唐突に爆笑。

 

「何?君らノーネームって芸人のコミュニティなの?もしそうならまとめてうちのコミュニティに来いってマジで。道楽には好きなだけ金をかけるのが性分だからね僕は。生涯面倒見るよ?もちろんその美脚は僕のベットで毎晩好きなだけ開かせてもらうけど」

 

「お断りです。礼節も知らぬ殿方に肌を見せる気は毛頭ございません」

 

「その服装だと説得力ねーんだけど・・・・?」

 

今の服装だと見せています!!って言ってるようなものだが

 

「ち、違いますよ!この格好は白夜叉様にこの格好でゲームの審判をすれば賃金を三倍にすると言われて仕方なく・・・・」

 

だからといってなんで常時その格好・・・と思わなくもないがそれは黒ウサギの勝手だろう。なんか十六夜は十六夜で白夜叉とガッツポーズ交わしてるし・・・・ナニコノカオス。

 

「あの・・・・・ご来客の方も増えましたので別の部屋を用意いたしましょうか?ガラスの破片なども散らばっていますし・・・」

 

「あー・・・・・頼んで良いですかね?」

 

店員さん。超グッジョブ。

 

 

場所を移し、仕切り直しをして、改めてコミュニティ〝ノーネーム〟とコミュニティ〝ペルセウス〟代表ルイオスの会談が始まった。

 

〝ノーネーム〟側の言い分としては、〝ペルセウス〟側の商品であるレティシア=ドラクレアが脱走の末、〝ノーネーム〟の敷地内に侵入。そのレティシアがノーネームの敷地内で暴れた事による損害賠償及び、その捕獲に来た者達によるノーネームに対する侮辱などの責任を取ることを要求。

 

「よかろう。ペルセウスから後日謝罪させることを・・・・」

 

「謝罪なんざ望んでねぇんだよ。そもそもこれは謝罪なんかでどうにかなるモンじゃねえ。」

 

「斬裂さんの言う通りです。我々の受けた侮辱は謝罪などで償いができるものではありません。両コミュニティの決闘によって決着をつけるべきかと」

 

レティシアを取り戻すための策。それはどうにかしてペルセウスとギフトゲームを行い。勝利することが絶対条件だ。勝者は敗者に好きなことを要求できる。その権限を使い、レティシアを奪い返す。それしか手段は無い。そのために使える物は何でも使う。

 

「〝サウザンドアイズ〟には仲介をお願いしたくて参りました。もしペルセウスが拒むようであれば〝主催者権限(ホストマスター)〟の名の下に「嫌だ」」

 

黒ウサギの声にルイオスの声が被る。

 

「嫌だ、決闘なんて冗談じゃない。それにあの吸血鬼が暴れたって言う証拠でもあるの?」

 

「そ、それは彼女の石化を解除してもらえば」

 

「ダメだね、あいつは一度逃げ出してんだよ?出荷するまで石化は解けないさ。それに口裏合わせて無いともかぎらないし。それにアレは元お仲間だろ?逃げ出したって時点で怪しいんだけどさ、実は君たちが盗んだんじゃないの?」

 

やはり痛かったのはレティシアがこちら側の元仲間だって言うことだった。元仲間だからそれくらいはするだろう。それが今言われている。

 

「まあ決闘をするならちゃんと調査しないとね、もっとも?調査されて困るのは全く別の人だろうけどさ」

 

白夜叉を見ながら嫌味ったらしく言うルイオス。これでレティシアがどうやって逃げ出したのかはわかった。白夜叉が手引きをしたのだろう。つまり調べられるとかなりヤバイ。

 

「ああでもでも?君達がどうしてもレティシアが欲しいってんなら二つ道があるよ?」

 

二つの道、恐らくだが・・・

 

「一つ目、今の取引相手の倍額の金を払うこと」

 

倍額。そのコミュニティがレティシアにいくら払ったのかは知らないが、まずそれは無理だ。となると残りの選択肢についてもだいたい予想がつく。

 

「二つ目、ウサギさん。君とレティシアを交換しよう。レティシアの代わりに君が、生涯僕に隷属するんだ」

 

「なっ・・・・」

 

「いわゆる一目惚れって奴?それに〝箱庭の貴族〟っていう箔も惜しいし」

 

だろうと思った。この状況を打破する手を俺は持ってない訳じゃない。だが乗ってくるかどうか・・・

 

「どうするの月の兎さん?仲間の為に煉獄の炎に焼かれるのが本望じゃないの?」

 

揺さぶりをかけてくるルイオス。しゃあねえ・・・・・短い間だったが一応仲間だったんだ。

 

「待てよ」

 

「ん?」

 

「まあさすがに黒ウサギはやれねえ、と言うわけでどうだ?俺の命で妥協しねえか?」

 

突然の申し出に困惑する全員。そんな中でルイオスは

 

「なんで野郎の命なんかもらわなきゃいけないのさ」

 

「まあそう言うもんじゃねえ、一つ、面白い事を教えてやる。」

 

はあ?とでも言うように顔をしかめるルイオス。俺は白夜叉に近づくと、白夜叉に手の平を見せ。

 

操り人形(ドールコントロール)白夜叉」

 

そう言うと白夜叉の顔が下を向く。そのまま動かなくなり、

 

「立ち上がって部屋を一週。その後に一回転してからぶっ倒れろ」

 

俺の言葉通りに白夜叉が一周し、一回転してぶっ倒れる。

 

「元の通りに座れ、操られていた頃の記憶を消して、コントロール解除」

 

それだけ言うと白夜叉は元通りになる。しかも怪訝そうな顔をしている俺達に対して、どうしたんじゃ?みたいな表情を見せる。

 

「これが俺の操り人形(ドールコントロール)だ。白夜叉以上のヤツにかけるのは難しいだろうけど、俺の命使えばお前もこれと同じ事が出来る。」

 

ルイオスは驚いたように目を見開いていた。それから考え込んだ後、

 

「ウサギとお前の命の両方で手をうってやる。それ以上は譲らんからな!」

 

と言ってきた。まあそこで妥協するか。

 

「駄目よそんなの!」

 

飛鳥が叫ぶ。

 

「これはそっちから「黙りなさい!」」

 

ルイオスの顎が勢いよく閉じられる。

 

「貴方は不快よ・・・、そのまま地に伏せてなさい!」

 

ルイオスは叩きつけられるように地面に伏せる。が

 

「舐めるなよ小娘・・・、そんなのが通じるのは格下だけだバカが!」

 

起き上がり、鎌を手に切りかかってくるが、それを十六夜が止める。そこに白夜叉が一喝

 

「ええい、やめんかたわけ共が!話し合いで解決出来んのなら放り出すぞ!」

 

「チッ・・・言っときますけど先に仕掛けてきたのはノーネームの小娘ですからね」

 

苦々しげに座り込むルイオス。

 

「なあ、ペルセウスのリーダーってお前?」

 

十六夜の茶化すような問に睨み返しながら首を縦にふるルイオス。それを見て十六夜は盛大にため息をついて、興味をなくしたようにそっぽを向く。

 

「で、どーすんのさ?」

 

苛立たしげに聞くルイオス。

 

「少し・・・返答を待っていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「黒ウサギ!?」

 

「オーケーオーケー、こっちの取引の限界日数・・7日間だけ待ってあげるよ」

 

俺達ノーネームとペルセウスの会談は、一先ず終わった。




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