「「「じゃあこれからよろしく!メイドさん!」」」
え?、という顔のレティシアと黒ウサギ。それに苦笑いの俺。そんな俺たちそっちのけで問題児三人はレティシアをメイドにする方向で話を進めていく。別にメイドじゃなくてもよくね?と思うがなんと意外にもレティシアが乗ってしまったので、ここに金髪ロリ吸血鬼のメイドさんが誕生してしまったのである。ちなみにメイド服は白夜叉に頼むとか、あいつに頼んで大丈夫なのか?いくらなんでもエロメイドとかだったら困るぞ、主に子供たちの教育的に。とまあレティシアがメイドになることに決まったのとあわせてもう一つ。
「十六夜君は十六夜さんだったのですね・・・・」
とりあえず十六夜が女の子だってことがみんなに知れ渡りました。そりゃだってペルセウス戦の時に服破れたからね、バレるよね。そりゃ
「なんで今まで黙ってたのかしら?」
「そりゃ聞かれなかったからな」
「つーかみんなよく気がつかなかったなオイ」
「・・・・・切裂は気づいてたの?」
「うん」
ちなみに服が破れた十六夜は今俺と十六夜で買いに行った服を着ている。なぜ俺といったのかと言うと、お嬢様や春日部、黒ウサギとかとだと着せ替え人形にされそうだから、とのこと。しかし甘いな十六夜。俺は自分の服は適当だが人の服を選ぶとなると結構こだわるほうだと思う・・・・いや監禁されてたから人とショッピングとかいったことないけどきっとそう。と言う訳で今の十六夜は本人の希望も合わせた上で、少し女の子っぽくしようという俺のコンセプトのもと、俺の無いに等しいファッションセンスをフル稼働させた上で、黒のパーカーに黒いホットパンツに黒ニーソにバッシュに似たシューズというスタイルだ。ちなみにスカートは十六夜が断固拒否したので断念。さらに動きやすい格好がいいとのことでこれになった。しかしこうやって改めて見ると十六夜も結構スタイルが良い訳で・・・・・
「お前さぁ・・・・黒ウサギよりエロくねぇ?」
「は、ハァ!?」
あ、ちょっと顔真っ赤にさせてんの、これは面白いことになりそうだな。そう考えていた時に外から黒ウサギが俺たちを呼ぶ声がするので、俺たちは外に向かった。すると星空の下で、
「みんなでバーベキューなのですよ!」
そういって黒ウサギが子供たちと一緒にはしゃいでいた。そして春日部が目を輝かせ、
「食べる!」
といって駆け出していった。なんだ?そんなに腹減ってたのか、俺は苦笑いしつつ、レティシアから飲み物を受け取って空が見上げれる場所に座る。すると横に十六夜も腰掛けてきた。
「なんでバーベキューなんだろうな」
「黒ウサギなりの歓迎だろ?」
「無理しなくていいっつーのに・・・」
そういってため息をつく俺とヤハハハと笑いながら肉を食う十六夜。俺は空を見上げて飲み物をあおる。
「星空とかはじめて見るわ」
「お前のいたところじゃ星空が見えなかったのか?」
「ああ、いや、そういう意味じゃなくてな、俺は力があったから監禁されててな、窓も何も無かったからな、俺が知ってるのは本の知識と地下牢にゆれる蝋燭の火ぐらいなんだよ」
後は人間の悪意とかな、という俺に向けて十六夜は苦そうな表情をしている。
「お前それで・・・「よかったんだよ」」
何か言おうとした十六夜を遮って喋る。
「それがあたりまえだったからな・・・」
たぶん今俺は暗い表情をしているのかもしれない。あのころと同じ暗い顔を。
「それではみなさまご注目ください!」
そんな中黒ウサギが声を張り上げる。俺たちも黒ウサギが指差したほうを見ると、流星群が見えた。
「すっげぇ・・・・」
「ヤハハ、こりゃまたすげえな」
「この流星群を作ったのはほかでもありません。われわれの同士様達なのですよ」
「「「はぁ!?」」」
俺達がこれを作った?
「YES♪今回ペルセウスは我々ノーネームに負けたことでサウザンドアイズを追放されることになりました。よって、天幕からも旗を降ろす事になったのですよ!」
「つーことはアレか・・・・
「YES♪その通りなのでございますよ!」
今度こそ俺と十六夜は絶句した。それはつまり、あの星空ですらどこかの何某の意思で自由自在に作り変えることができるっつー事になる。
「コイツは驚いたな・・・」
「同感だぜ十六夜・・・・箱庭に来てからいろいろあったが、まだこんなんがあったとはな」
そんな驚いてる俺たちの元に黒ウサギが来て、
「どうですか驚きましたか?」
「驚くなっつーほうが無理だわ・・・・」
「同感だ、まあおかげでいい個人的目標もできた」
「なんだよ、個人的目標って」
俺が聞くと十六夜はニヤリとした顔で、
「あそこに俺達の旗を飾る・・・・どうだ?」
黒ウサギはきょとんとした顔で、そして俺は笑いながら、
「いいねそれ、最高に面白そうじゃねえか」
「それはとてもロマンがございますね」
そして俺たちはそれぞれの思いを胸に、この流星群を眺めていた。
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