悪魔付きと呼ばれた少年の異世界入り   作:煌酒ロード

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2話目、読みにくくてスイマセン


ウサギ登場・・・ウサギ?

盛大に水飛沫を上げて湖に落下してから一分後。俺たちは陸に上がって思い思いの言葉を口にしていた。

 

「信じられないわ!まさか問答無用で引きずりこまれた挙句、空に放り出されるなんて!」

 

「右に同じだクソッ・・・・・。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ。」

 

「・・・・・・・・・・。いえ、石の中では動けないでしょう?」

 

「俺は動ける。」

 

「そう、自分勝手なのね。」

 

二人は口喧嘩を終わらせると服を絞っていた。もう一人はそれには加わらずに、溺れた三毛猫の介抱をしていた。。こりゃまた濃いメンツだなーと思っていると三毛猫の世話が終わったのか、猫を抱いていた少女が

 

「ここ、どこだろう。」

 

とつぶやく。

 

「さあな?まあ世界の果てっぽいのが見えたし、どこぞの大亀の背中のうえじゃねえの?というか一応確認しとくが、まさかお前等も手紙をもらったクチか?」

 

金髪くせっ毛がそう聞いてくる。

 

「そうだけど、まずはお前って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。そっちの猫を抱きかかえてるあなたは?」

 

「・・・・・・・・春日部耀。以下同文」

 

「春日部さんね。よろしく。それで?野蛮で凶暴そうなあなたは?」

 

「ハハハ、高圧的な自己紹介アリガトヨ。見たまんま粗野で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろったダメ人間なので用量用法を守ったうえで適切な態度で接してくれお嬢様。」

 

「そう、取扱説明書をくれたら考えてあげるわ十六夜君。」

 

「マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけお嬢様。」

 

とりあえず覚えた。金髪くせっ毛が十六夜。ツインテロングが久遠。猫抱いてるのが春日部。つか十六夜は何であんな格好してんだ?と気になりジロジロ見ていたら本人がこっちを向いて何かを話そうとして絶句した。他の二人も同様に言葉が出ない模様。俺の後ろに何かあるのかと思ったが、後ろには何もない。ならなんでこいつ等は絶句してるんだ?と首をかしげていたのだが・・・・・・

 

「あなた・・・・・・なんでそんな格好なの?」

 

言われて気づく、俺は鎖で拘束されていたところを無理矢理転移させられてここにいる。つまり両手両足は鎖やら拘束具やらがついているし体中には鎖が巻きついていたわけだ。

 

「あー・・・・・・、なんつーかな・・・」

 

俺は説明に困った。なんせ監禁されてましたー。なんてお気楽に言うわけにもいかないし、さてどう説明したものかと悩んでいると、

 

「趣味?」

 

と春日部が呟いた。俺と飛鳥がポカンとする中、十六夜だけは合点が言ったという表情で頷き、

 

「程々にしとけよ?」

 

とか言いながら俺の拘束を解いてくれた。

 

「趣味じゃねーよ・・・、悪いが俺はMじゃ無い。まああれだ、ちょっとした理由で拘束されてたんだよ。」

 

と説明しつつ、自由になった両手両足を動かす。感覚は鈍って無いみたいだが、筋力は鈍っているだろう。これはトレーニングが必要だな。

 

「それで?貴方の名前は?」

 

「ん、あぁ・・・・・・、斬裂・・・斬裂 帝(きりさきみかど)だ。我ながら名付け親のセンスを疑うような物騒な名前だと自負してる。」

 

「宜しく、斬裂君。」

 

「ああ、宜しく。」

 

差し出された手を少し躊躇った後握った。今握手しているのが人外の存在だと知ったらコイツはどんな顔をするのだろうか。そんな事が頭の墨を横切ったが、気づかなかった事にして忘れようとした。

 

「で、呼び出されたはいいけど何で誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」

 

「そうね。何の説明もないままでは動きようがないもの。」

 

「・・・・・・。この状況に対して落ち着き過ぎてるのもどうかと思うけど。」

 

「いやそれ春日部が言えたセリフじゃねーからな?」

 

思い思いの言葉を口にする連中を草の影に隠れてみている者は思わず、

 

(何ですかなんですか何なんですかもう・・・なんかもうぶっちぎりで問題児です!って言ってるような方々が来ちゃったじゃないですか〜。)

 

頭を抱えていた。

まあ無理もない。普通 、パニくるものなのにこの4人は今後どうするかまでを考えているのだ。頭を抱えるのも無理はない。

 

(いっそパニックにでもなってくれた方が出やすいのに・・・、まあ悩んでいてもしかたないデス。これ以上不満が噴出する前にお腹をくくますか。)

 

「ハア・・・・・・、仕方がねえな。こうなったら、()()()()()()()()()にでも話を聞くか?」

 

草むらの影から驚いたような反応がある、俺からは御愁傷様としか言えない。せいぜい、さっさとでてこねーからそーなんだよと言うしかない。

 

「あら、貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの2人も気づいてたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

俺は苦笑で答える。まあ気配隠してなかったしな。って風上?

十六夜も俺と同じことを考えたようで、

 

「・・・・・・へぇ?面白いなお前」

 

軽薄そうに笑ってはいたが目は笑っていない。獲物を狙う狩り人の目だ。

 

「絶対戦闘狂(バトルマニア)だろコイツ・・・」

 

誰にも聞かれないように呟き草影に目を向ける。

四人同時に殺気のこもった目を向けられおどおどと出てきたのは頭にウサミミのついた変わった少女

 

「や、やだなあ皆様方。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「無理だわな、そりゃ」

 

「あっは、取り付くシマもないですね♪」

 

バンザーイと降参のポーズをとる黒ウサギ。

というかウサギ?どこからどう見てもコスプレ少女にしか見えないんだが。それに俺だから分かるのか皆も気づいているのかは分からないがコイツの気配は人間じゃない。かといって妖物や化け物。ましてや俺と同じ悪魔なんてモノじゃない。なんかもっとこう神聖な・・・

そこまで考えてフギャーとかいう間抜けな悲鳴に思考を遮られ顔を上げるとそこにはウサミミを引き抜きにかかってる十六夜と飛鳥の姿があった。

深く考えてた自分がアホらしくなる。

 

「ま、なるようなるだろ。」

 

せっかく異世界に呼び出されたのだ、それを楽しまない手はない。そう思い直すと先ずは事情を聞くべく黒ウサギを助けに向かった。




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