短めで申し訳ない
「ん・・・・あぁ・・・?」
俺は目覚めて周囲を見渡してからここが書庫だと気づく。
「そういや十六夜やジンと一緒に書庫で本を読んでたんだっけか・・・・ジーン。おきってっかぁ?」
しかし変事は無く。どうしたものかと思っていると膝に誰かの頭が乗っていることに気がつく。
「なーんで十六夜は俺の膝の上で寝てるんですかねぇ・・・・」
十六夜が俺の膝の上で寝ていた。俺が寝てる間に倒れこんできたかなにかで偶然この形になったのだろう。というかこいつでも寝てるときは可愛い顔すんのなぁ・・・・普段が普段だけにこいつの可愛い顔ってのも案外レアな気がするな。と思っていると、十六夜がうっすらと目を開けた。
十六夜side
「起きたか十六夜」
なんか上から声がする。と思って目を開けるとすぐそこには切裂の顔があった。
「・・・・何してんだ?」
たっぷり考えて、いやまともに考えれてないのかも知れないけどそれしか出てこなかった。
「いや、起きたらお前が俺のひざの上で寝てたから」
なにやってんだ俺!と頭を抱えたくなった。つまり俺はコイツの膝の上で寝てて寝顔とかも全部見られてて・・・・
「お前・・・・顔赤ぇけど大丈夫か?」
「う、うるせえ!////」
赤くなるに決まってんだろむしろ何でコイツは平気な顔してるんだよ慣れてるのかオイ!!
その時正面の扉が勢いよく開かれて、
「寝てる場合じゃないわよ起きなさい二人とも!!」
とか叫びながらお嬢様がシャイニングウィザード(側頭部飛び膝蹴り)で切裂を強襲。しかし、
「起きてるんだよなぁこれが」
と切裂はお嬢様をお姫様抱っこで受け止めた。お嬢様が驚いて真っ赤になる中。切裂は、
「それとシャイニングウィザードはやめとけ飛鳥。俺はともかく他の奴だと死にかねない」
とか呑気に言っていたので後ろから足をかけて転ばせた。
「うぉっ!」
そして後ろにひっくり返る切裂。いい気味だ。呑気なこと言ってるからだ。別にいつまでもお嬢様をお姫様抱っこしているのにイラついたとかそういうことじゃない絶対。そういい聞かせて俺はお嬢様に向き直る。
「それで?人の快眠を邪魔したんだ。それ相応のサプライズがあるんだよな?」
「当然よ、いいからこれを読みなさい。絶対に気に入るから」
そういって一枚の手紙を渡してきたのでそれに目を通してから、
「何々?北と東の〝階層支配者〟による共同祭典〝火龍誕生際〟の招待状?」
切裂が俺の後ろから手紙を覗き込んでくる。なんでコイツはこういうことを平然とやってくるかなぁ・・・・けど今そんなことは重要じゃない。
「そう!よくわからないけど要するにお祭りよ!わくわくしない!?」
「おい、ふざけんなよお嬢様。こんなことで人の快眠邪魔しようとしたのかよ!?それになんだよこのラインナップ!?『北側の鬼種や精霊たちが作り出した美術工芸品の展覧会および批評会に加え、様々な〝主催者〟がギフトゲームを開催。メインは〝フロアマスター〟が主催する大祭を予定しております』だと!?クソが少し面白そうじゃねえか行ってみようかなオイ!」
「メッチャノリノリじゃねーかオイ」
「なんだよ切裂はのらねーのかよ?」
「アホか乗るに決まってんだろうがこんな面白そうなこと見過ごせるかオイ♪」
「そうこなくっちゃな」
俺たちはジンを拉致し、置手紙を残して北側に向かった。
切裂side
俺たちは勢いだけで北側に向かったものの、どうやって北側に向かえば良いのかわからず。今は六本傷のカフェにいた。
「どうやって北側まで行くかまでは考えて無かったわ・・・・」
「とりあえず北に向かって歩けばつくんじゃないかな?」
「そりゃ無理だ春日部。箱庭って意外に広いらしくてな、だから移動に〝
「じゃあそいつを使えばいいんじゃねえのか?」
「ところがなんとその境界門ってやつはひどく高額でな。俺達の所持金じゃどうあがいても通れないお値段なんだよ」
「まさかとは思いましたが本当に何の準備も無く来ていたんですね」
あきれるジンの声。まあそれもそうだろう。とんでもなく途方も無い距離を歩けるわけも無く。唯一の移動手段は高額で使えないときた。無計画と言われてもしょうがない。
「今ならまだ笑い話ですみますし・・・戻りませんか?」
「だめよ!黒ウサギにあんな手紙まで残してきたんですもの!いまさら引き返せないわ!」
「こうなったら駄目もとだ!白夜叉んところにいくぞコラ!」
「いくぞコラ」
そういいながらサウザンドアイズへと向かう俺たち。この後北側に行って、魔王に会うとも知らずに。
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