恋姫✝無双 黄金の獣と聖杯戦争   作:月神サチ

12 / 52
面接……不合格……うっ、頭が……。

という理由で演出家としての仕事をさぼり、信長の野望 革新(げんじつとうひ)していた私だが、そろそろ復帰せぬといかん気がしたので戻ってきた。
私の紡ぐ歌劇を楽しみにしている方は申し訳ない。
……ものすごく少ない気がするが、それでも私はつき進む予定だ。

サブタイトルがシンプルなのは勘弁してほしい。
あとまだショックを引きずっているためか、かなり短い。
それにより、それほど面白くないかもしれぬが、許してほしい。

リハビリがてら、進む予定なので、温かく見守ってくれればうれしい……。


では皆さま、私の歌劇をご観覧あれ……。


第11話 獣と御使い

――翌日

 

朝食と言う起き掛けの戦場を乗り越えた後。

 

会議室のような場所に、私はいた。

 

「――卿らに預ける禁軍の扱いなどに関しての詳細は以上だ。全てこちらの書類にまとめてあるゆえ、意見があれば、昼食後にまとめて聞く。何か質問は?」

 

曹操に三軍師、そして夏侯姉妹と天の御使いを見た後、問いかける。

 

「私からはないわ。――あなたたちは?」

 

華琳は私を見た後、三軍師に問いかける。

 

「今のところはありません」

 

「私も同じく」

 

「風もありませんね」

 

私に対して少し怯えているそぶりを見せる荀彧に、眼鏡を上げた郭嘉、私を眠たそうな程昱はそれぞれが回答を返す。

 

「命令書はこっちだ。――何進の直筆ゆえ、問題はないだろうが、何かあったらこちらに連絡してもらいたい」

 

昨夜カインを監視に付けて何進に書かせた命令書を追加で渡したあと、手を叩いた。

 

「ではこの話は終わりだ。――ここからは天の御使いとの語らいにする予定だが……」

 

私は御使いに目線で問いかけた。

 

「華琳たちの同席は……?」

 

御使いの質問に私は肩をすくめる。

 

「卿に任せよう。私は一向にかまわんよ」

 

御使いは華琳たちを見る。

 

「なら希望する人はご自由にってことで。……まあ、聞いてても分からないことの方が多いと思うけど……」

 

すると荀彧が立ち上がる。

 

「私はそちらに渡せる分の食料の確認をしてきますのでこれで。失礼します」

 

そう言って彼女は部屋を後にする。

 

「そちらの2人は同席するのかね?特に紅い服の卿は開始すぐに寝始める気がするが……」

 

私がそう言うと、彼女はムッとする。

 

「誰が長話が始まると真っ先に寝始めて、あとで妹にかみ砕いて説明させる脳筋姉だ!寝るのは風の十八番で、私ではないぞ!!」

 

夏侯惇の言葉に反応するのは程昱。

 

「風はそんなに頻繁に寝てるわけでは……ぐぅ……」

 

「寝るな!!」

 

寝始める程昱にすかさずツッコミを入れる郭嘉。

 

「おおっ!このやり取りをやっておけばこの2人(わたしとりんちゃん)の描写は大丈夫との声がどこからともなく聞こえたのでついやってしまいました」

 

「貴女は時々訳の分からないことを言いますが、今日は一際それが顕著ですね」

 

程昱の言葉にため息をつく郭嘉。

 

「……ハイドリヒ卿、申し訳ありません。姉者が話を邪魔してしまって」

 

双子の妹である夏侯淵が頭を下げる。

 

「構わんよ。……残念な姉の分まで面倒事を負わされるも、原因である姉の姿が励みになる苦労人、と言ったところか」

 

私がそう言うと、夏侯淵は目を丸くしたあと答える。

 

「……素晴らしき慧眼の持ち主だ。私は夏侯淵。字を妙才と言います。姉者ともども、お見知りおきを」

 

夏侯淵の言葉に頷いた後、天の御使いへ顔を向ける。

 

「さて、天の御使いとはゆっくり話がしたかったのでな。この時間は楽しみにしていた」

 

私がそう言うと、御使いは苦笑する。

 

「えっと、北郷一刀です。一刀と呼んでください、ハイドリヒ卿」

 

自己紹介をやっとしてくれた御使いに対し、私は苦笑する。

 

「む、そうか。……卿も私のことはライニと呼ぶといい、一刀よ」

 

私の言葉に対し、恐ろしい速さで首を横に振る御使い。

 

「い、いいえ!オレなんかがそんな恐れ多いですよ!!」

 

「構わん。私は今こそ禁軍と董卓軍の全権代理を務めているが、本来は董卓に仕えるただの一武官だ。そこまで畏縮されると私としても居心地が悪い。――あくまで同じ、この時代に飛ばされた人間として、対等に話がしたいだけなのだから……」

 

私が微笑みかけると、彼は素直に頷く。

 

「じゃあ、お言葉に甘えて早速質問させてもらいます。……ライニさん、オレの知ってる通りなら、貴方は暗殺されているはずなんですが……」

 

いきなりの質問に私は思わず苦笑する。

 

「単刀直入だな。……質問に答えてもいいが、卿にとっては眉唾モノにしか感じないと思うが……、構わんかね?」

 

「……構いません。聞かせてください」

 

真剣な眼差しに私は口元を緩める。

 

「“□□□□(わたし)”はおそらく卿のいた時代のことも知っている。――卿のいた正確な年や場所を知らぬゆえ、何とも言えんがな。――ここに来るまで、つまり21世紀の初頭あたりまでは“□□□□(わたし)”も一人の人間として生きていたからな」

 

「!?」

 

驚愕の顔を見せる一刀。

 

「しかもその時の“□□□□(わたし)”は卿より少し上だったな。――そうだ。卿と同じ時代に生まれ、生きていたのだ。数奇なものだ」

 

「て、転生して、前世の記憶があったということですか?」

 

立ち上がる一刀に対し、私は肩をすくめる。

 

「否だ。前世の記憶など欠片も残ってなどなかった。――ここに来たとき、私は来る前の姿ではなく、()の姿だったのだ。しかもラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒの記憶に能力を得ていた。いや、取り戻したと言った方が正しいか……。そして部下と共に荒野に佇んでいたのだ。その後、部下とともに長安にたどり着き、董卓に取り入り、部下と共に董卓軍に入ったと言うわけだ。」

 

嘘と真実を混ぜた答えに一刀と他5人は目を丸くする。

 

「昨日いたあの白い髪の人も……」

 

「然り。私の部下だ。部下のうち、2名を除けば皆SSの服と私の上着に付けられている腕章があるゆえ、もし見かけたら警戒しておくといい。面従腹背のものもいるが、ほどんどは私個人に忠義を誓っているゆえ、先日のようなことが起きるやもしれぬ。私がいつも止められるとは限らんゆえ……」

 

私の言葉に頷く一同。

 

「ところで一刀。卿はここに来てホームシックにかかったのではないかね?」

 

私は少しばかり強引に話題を変える。

 

「うーん。忙しすぎてそんな暇がなかったのと、ここに来て日が浅いってことがあってまだなっていませんが……」

 

「そうか。私はラインハルトの記憶に引っ張られているせいか、ワインとビール、パンやソーセージなどがすでに恋しいがね。……部下たちも似たようなことを言っているよ」

 

私がそう言うと、思い出したように一刀も頷く。

 

「あ~。それを言うと味噌汁とか、鮭の塩焼きやほうれん草のおひたしとか……。あげるときりがないですね」

 

「和食はなかなか作るのに手間がかかるものやここではそもそも素材が手に入らぬものもあるからな。基本である出汁の元の鰹、昆布、煮干し、椎茸……。手に入れにくい代物の代表格といえるだろうな」

 

半分は海産物で、それの価値に気付けていないだろうからな、と付け加えるとわかるわかるといわんばかりに頷く。

 

「よし、揚州と青洲周辺の商人衆と漁師を抱きこむか。空丹……霊帝も美食のためなら予算を組んでくれるだろう。それと黄巾党など私がおらぬでも問題なかろう」

 

私が立ちあがろうとすると華琳が窘める。

 

「仮にも全権代理が職務放棄してどうするのよ。乱鎮圧してからにしなさい」

 

「……ぐぬぬ」

 

私が眉をひそめると郭嘉が程昱に耳打ちする。

 

「(桂花に聞いていたのと雰囲気などが結構違いますね、風)」

 

「(まるで人が変わるみたいです。現に何回かあの人の纏う空気が変化してますし)」

 

2人の言葉を聞きながら、私は席につく。

 

「さて、世間話はここまでとするか」

 

私の一声で、急に雰囲気が変化する。

 

「卿は知っているのだろう?今後どうなるかは……」

 

「……」

 

彼は素直に頷く。

 

「まあ、多少の変化こそあれど、大よそは卿の知りうる流れとなるだろう。私も董卓軍に所属しているのだ。……皆まで言わなくても分かるな?」

 

「でもそれを知ってるならなぜ……!?」

 

私は人差し指を自分の口にたて、これ以上言わぬようにくぎを刺す。

 

「その時になれば部下を通じて文を送るが出来ればこの言葉を覚えていて欲しい。――その時の私は蔵を守る蔵番であり玉座を守る近衛だ。この言葉の意味を理解すれば、役に立つだろうな――私から伝えたかったことは以上だが、卿から何か言いたいことなどはあるかね?」

 

「特には……」

 

私の言葉に首をかしげる一刀を一瞥した後、私は立ちあがる。

 

「すまないが、私も軍の再編をせねばならぬからな。失礼するよ」

 

私はそう言って、部屋を後にした……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

「蔵を守る蔵番であり、玉座を守る近衛……?何が言いたいのか訳が分かりませんね」

 

「一刀。貴方は何か心当たり無いの?天の言葉にこれに関する言葉とか無いのかしら?」

 

「いや、全く心当たりがない。」

 

「先ほどの会話を加味した場合、今の時点では役に立つ言葉ではないのは確かでしょうね~」

 

黄金の獣が去った後、彼が言った伝言(メッセージ)を反芻する4人。

彼の言葉の真意を理解できるのはかなり後のことであり、これを理解した彼らは戦慄したという……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

「さて、ここから濮陽、ギョウ、晋陽、平原の順で回る。その後の状況如何によっては南皮、北海、下ヒを回る。幽州のあたりは公孫賛の治世のおかげか劉備が率いる義勇軍が参加したおかげか既に鎮圧済みとの報告を盧植、皇甫嵩の両名より受けており、平原で合流予定だ。――何か質問は?」

 

一刀との語らい(?)のあと、私は何進、董卓軍のメンバー一同を集めて私は作戦会議を開いていた。

 

「ウチは特にないで」

 

「私は戦うこと以外はさっぱりだ。頭を使う方はお前に任せているぞ、ライニ」

 

「……ねねとしても異論はありませんぞ」

 

「恋も、ライニに任せる」

 

「もう隊長だけで良いのではないでしょうか」

 

「寧と個人的な感想は一緒ですが……。私も特に意見はありません」

 

「私はお前を信頼して全権を預けているのだ。お前に任せる」

 

「……この軍は本当に大丈夫なのだろうか……」

 

私は心なしか頭痛を感じながら、思わずそう呟いた……。




いかがだっただろうか。

御使いに対して言ったあの獣殿の言葉は一体何だったのだろうか。

メタ発言を言えば私の狂化EXの頭が捻りだした未知を含めた展開の布石だ。
どのような結果をもたらすか、そこそこ期待していて欲しい。

あと感想も期待しているよ。
(やはり文才がないせいか、他の恋姫SSより伸びが悪いな……)


また暇なので次回予告を出そう。



《次回予告(?)》

「げぇ!?劉家のギリワン!!」

「いや、三国志Ⅸじゃ義理7だし」

「ハイドリヒ卿、貴方をこれ以上放置しておくわけにはいかないのですよ」

「裏切るか、聖餐杯」

「私はタマモキャット。お前たちに恨みはないが倒させてもらう。行くぞ、オリジナル!!」

「メタ発言ですけど、私はでません。全国のご主人さまの敵として立ちはだからないだけましですかねえ。でもやっぱり出番プリーズ!」

「卿は……錬鉄の英雄か……」

「なぜおまえはその宝具を使える!?」

「卿が切り札を使おうと、私は卿に負けはせんよ」

「くっ、これが主人公補正と言うものか……!!」

「……隊長、よく気が付きましたね?」

「やはりか。李奉……いや……」

「ξ*゜∀゜)ξ<おーっほっほっほっ」

「オレの○はうまいか?」

「聖杯の中にいたのは○○だったのか……。この世全ての悪(アンリマユ)よりたちが悪いな、アレは」

「だが、奇形なきアレなど恐れるに足りん。以前の恨みつらみをまとめて私が叩き潰してやろう。獣殿、私にここは任せたまえ」

(注)あくまでこれは製作中のモノです。
実物とこの内容の差異に関して本作品の作者は一切の責任を負いません。






では、また次の幕でお会いしましょう……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。