恋姫✝無双 黄金の獣と聖杯戦争   作:月神サチ

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……すまない。

中盤以降雑すぎて、訳わからな過ぎて……。

狂化EXの私でもこれはひどいと思う。

……そのため、黄巾党編終了までに加筆修正しようと思う。

……あ~、楽しんでもらえたら幸いだ。

ああ、それとaikawaさん、神移さん、sinn yuukiさん、それともう1人の方、評価をありがとう。
後1人の方は、非表示のほうがよろしいかと思いまして、書いておりません。

注)評価コメントは誰がどれか分からないようにしております。

『これからも頑張って下さい(_゜◇゜)ゝ』

→応援ありがとう。
実に未熟な演出家にして、物語の綴り手ではあるが、精一杯頑張らせてもらうよ。


『気持ちをニュートラルにして緩やかな気持ちで見るといい作品』

→わざわざ私の作品のために気持ちをリセットしてくれて感謝しよう。
……読者を魅せる力がまだまだ未熟だと、実感しました。


『がんばってください。』
→目標は失踪せずに完走することです(真顔)。
骨格は問題なく完成しているし、大丈夫なはず……。
今度こそ……今度こそは……。


『要素が混ざりすぎてて話がつまらなくなってる。
 ただキャラを出したいだけだろって感じ。』

→スパイス同様、数が増えれば増えるほど、個々の主張が弱まるゆえ、致し方なしと言うべきでしょうな。
ぶち込んでいるキャラにしろ、内容にしろ、8割は私の趣味で書いているので、一言で言いますと……。

『 是 非 も な し !!』


……あとの2割は何か?
ご想像にお任せしましょう。


評価返し(?)はこれで終わりだ。



……ずいぶんと長くなってしまったが、私からは以上だ。

では皆さま、私の歌劇をご観覧あれ……。


閑話 ザミエルののどかな(?)一日

ザミエルの朝は早い。

 

――というか、サーヴァントであるラインハルトの爪牙であるためか、彼女も睡眠いらずなので、一睡もしていないことなどもザラである。

 

東の空が白み始めた頃、机の上で何かをしていた彼女はカーテンを開けて窓の外を見る。

 

「……もうこんな時間か」

 

机の上にある、ハイドリヒ卿から下賜された腕時計を確認した彼女は、開いていた本などを閉じ、伸びをする。

 

その冊子は……『漢文のあれこれ』、独和、和独辞典、日中、中日辞典、そしてノート。

 

どうやら、中国語を勉強していたようだ。

 

彼女は胸ポケットから新しい煙草を取り出し、ライターで火を付けた。

 

「……今日は歩兵の調練か。最初よりはましになったが、ハイドリヒ卿の爪牙になるには、まだまだ弱い。さて、どうしごいてやるべきか……」

 

揺らぐ紫煙を見つめながら、彼女はそうひとりごちた。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

「お、おはようございます、ザミエル卿!!」

 

「「「「おはようございます!!ザミエル卿!」」」」

 

「……ああ。おはよう」

 

彼女の周囲の兵士たちと彼女のやり取りは、さながらチンピラ集団とその頭のそれと同じにしか見えない。

 

しかし、ここは城にある、兵士専用の食堂である。

 

なぜそこに将である彼女がいるかというと、わざわざ自分用に料理を別で作らせるのは手間だからとのこと。

 

彼女は兵士たちを一瞥した後、カウンターにて朝食を受け取った彼女は、いつも使っている席に座り、一人で食べ始める。

 

本当ならば、食事など不要なのだが、諸々の事情を考慮した主に言われいるため、面倒ながら、食事をとっているのだ。

 

他の兵士たちも比較的小さな声で話しているおかげで、彼女が来る前より、格段に静かになった。

 

「す、すみません、ザミエル卿……。相席よろしいでしょうか?」

 

そんな彼女の座る席に相席を求めるのは、同じ主の爪牙であるロート・シュピーネ。

 

どうやらまたもや空いている席がなかったようだ。

 

彼の抱く双首領と三騎士に対する恐怖はいまだ治らずのようで、ザミエルに伺いを立てている。

 

「……毎日毎日そんな下らんことをわざわざ聞くなと言っているだろう。……座りたければ勝手に座ればいい」

 

彼女はシュピーネを一瞥した後、興味がないとばかりに食事を再開した。

 

シュピーネは彼女の対角上の席に座り、ザミエルの顔色を伺うようにしながら食事を始めた。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

「それは奇数分隊は城壁を10周して来い。残りは体を軽く動かした後、組手だ」

 

「了解!!」

 

ザミエルの一言で訓練された兵士の半数は一斉に駆けだし、残る半数は二人一組を組んで、軽く運動した後、組手を始めた。

 

兵士に指示を出した彼女は何かを思い出したようなそぶりを見せた後、組手を始めた兵士たちを見回りし始めた。

 

「……そこのお前、少し休め。そっちは私が相手になろう」

 

見回りを始めた彼女はある1組の前で足を止め、そう言いはなった。

 

「りょ、了解しました」

 

休めといわれた方は大人しくペアの相手から距離を置いて休めの姿勢をとる。

 

「……なんですか?私は言われた通りにちゃんとしていたじゃないですか」

 

兵士の言葉にザミエルは眉を一瞬動かした後、煙草を加えた口を吊り上げる。

 

「その礼儀の無さに動きの無駄の多さ……。やはり貴様新兵か。貴様は第何分隊に所属している?」

 

「第八分隊ですが、なにか?」

 

彼女はこめかみを引くつかせた後、口を開いた。

 

「……丁度いい。他の新米どもの見せしめにしてくれる。――さっさとかかってこい」

 

「……武器はなくていいんですか?」

 

「武器がなくとも、雑魚同然のお前が10や20いたところで、こちらとしては何の問題もない。――口ばかり動かしているならば、こちらから行ってもいいのだが?」

 

「――ッ!!」

 

兵士はカチンと来たようで、ザミエルへ肉薄するが……。

 

「ほう、新兵にしては単純な能力が他よりましなようだな。だが、まだまだ能力ありきで技術はからっきし。総合的に見れば、弱いな」

 

兵士の剣による突き、袈裟切り、水平切り……。

いずれもギリギリまで引きつけてから、ザミエルはかわして評価していく。

 

「――くそぉぉぉおお!!」

 

最後とばかりに兵士が振りかぶった剣は……。

 

「――筋力も平均よりは高い……か。だが冷静さは皆無。今のままでは小隊の隊長すら任せることは出来んな」

 

ザミエルの腕で完全に防がれていた。

 

「――なっ!?」

 

普通の人間ならば、相当の痛みを感じ、下手すれば骨折するであろう鉄の剣の一撃を何食わぬ顔で受け止めたザミエルを見て、兵士は動揺を隠せなかった。

 

「――何をぼさっとしている。今度は反応速度や耐久力を見せてもらうのだからな」

 

彼女はそう言うと、一瞬にして間合いを取り、すぐさま兵の懐へ間合いを詰めた。

 

「――」

 

視線こそ動くが、身体がついて行っていない。

 

「反応はまずまずだが、不意打ちに弱いか。――どれ、今度は丈夫さを見せてみろ」

 

そういって彼女は鳩尾にきつい一撃を叩きこむ。

 

「ぐはっ……」

 

力なく倒れこむ兵士を避けた後、ザミエルは値踏みするような目で一瞥し、その後兵士たちに視線を向ける。

 

「――気絶したか。――第八分隊の兵は組手を中止、すぐに私の前に集合!!組の相手がいなくなった者は、いなくなった者同士で組を作り、組手を再開しろ!」

 

彼女がそう言った途端、一部の兵士が彼女も元へ走りだし、残された兵士は急いで組を作って組手を再開した。

 

「新入りの素行がなっておらんぞ、どういうことだ?部隊長」

 

兵士たちを一瞥した後、一人の兵士に注意を向けたザミエル。

 

「そ、それは、先日入ったばかりでしたので……」

 

ザミエルの視線の先にいた兵士が慌てて弁解を始める。

 

「新兵には規則を最優先で叩きこめと私は骨の髄まで刻みこんだつもりだったのだがな、まだ足りなかったか?」

 

「滅相もございません!!」

 

鬼教官の前で滝のような汗を流しながら平伏する分隊長。

当人は他の隊員を見回す。

 

「……そしてこうも私は言ったはずだ。お前たちは一蓮托生だ。互いに補い合い、一つの個として動けるよう目指せとな。――隊長の手が回らぬ所は同じ分隊の隊員であるお前たちが補うことをできずしてどうする!!」

 

「「「「すみませんでした!!」」」」

 

第八分隊の隊員たちもそろって頭を下げる。

 

「口では何とでも言える。――罰として腕立て伏せ50回だ。私より声が小さいとやり直させるぞ!!」

 

「了解しました!!」

 

そんなザミエルの姿を見たある兵士。

 

「……初めて見ましたが、あの人厳しいっすね。礼儀がなってないって理由で、あそこまでやるとは思わなかったっす。しかも当事者は気絶して、同じ分隊の隊員が連帯責任を負わされるって驚きっす」

 

「……あの人は他の太守などとやり取りをする可能性を考えているんだ。滅多にないけど、普段から意識しておかないといざってときに出来ない奴も多い。――生意気な口を利いて、斬られるなんてことも、他所じゃあちょくちょく聞くくらいだからな。せっかく鍛えた兵士が不敬罪で死ぬなんて鍛えた意味がないってね。連帯責任の方はオレの主観が入るけど……。自分では気を付けているつもりでも、別の人から見れば、全然ダメってことが良くあるってあの人はわかってるからじゃないかな。連帯責任ってことで、互いに互いを注意しあわないとまた罰をうける。だから自分の振る舞いに気を付けつつ、他の誰かの振る舞いにも注意を払うようになる。そうやって周囲を見てるうちに、周囲に息を合わせられるようになってくることもついでに狙ってるんじゃないかな」

 

まだ装備が真新しい兵士の言葉に、組手の相手である兵士が口元に笑みを浮かべて返した。

 

「……ってことは、アレは俗に言う、愛の鞭ってやつっすかね」

 

「たぶんな。あの人は厳しいが、それも戦場や賊との戦いで兵士(オレ)たちが死なないようにって考えてのモノだとオレは思うよ。――普段が緩くて、いざ戦ったらあっさり死ぬよりかは、普段から厳しくして、少しでも生き残れる確率が高い方がよっぽどいいだろ、ってね」

 

「……あの人はただ理不尽に怖い人かと思ったけど、訂正するっす」

 

新兵の言葉に先輩は微笑む

 

「――さあ、無駄話はここまでだ。戦場でも生き延びるための技能を、一つでも多くオレから盗んでくれよ、後輩」

 

「じゃあ、行くっすよ!!」

 

 

 

 

 

 

「……引き続き組手に戻れ。――どうした、この程度で限界などと言わんだろうな?」

 

彼女は疲労困憊の第八分隊の兵士たちを一瞥したあと、常人離れした聴覚で聞いていた言葉を反芻し口元を吊り上げたのだった……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

時は少し飛んで昼食。

 

疲れた顔を見せる兵士たちに混ざり、カウンターにて昼食を受け取るザミエル。

 

「……午後は暇だな。警邏してる奴らを抜き打ちで確認するついでに街を見回るか」

 

普段の午後は武器庫の確認や、訓練に関する書類の作成などに費やしているが今日は珍しく暇であることを思いだしたようだ。

 

朝食と同じ席で、彼女は昼食を取った……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

「……ひっぐ……ぐずっ……ぐずっ……」

 

「……こんなことなら、外出なんてするんじゃなかった……」

 

頭が痛いとばかりに自分のズボンの裾を掴む少女を見ながら通りの真ん中でそうこぼすザミエル。

 

――どうやら迷子を見つけたようだ。

 

外見からして5,6才といったところだろうか。

 

「えっと、ザミエル教官。我々はどうやら怖がられているようなので、お手数ですが、その娘の親探しを手伝ってくださいませんか?」

 

「……やるからにはさっさと見つけるぞ。この町の子供じゃなさそうだからな。私は各地へ繋がる通りをそれぞれこの小娘に確認させる。お前たちは外から来た人間を中心に聞き込みをしろ」

 

「「了解しました!」」

 

兵士たちから隠れるようにザミエルの後ろへ移動した少女を見た後、ため息交じりで答えた。

 

「……何であいつらはあんなに弛んだ顔をしていたのだ?……まさか幼女趣味ではあるまいな」

 

兵士たちがなぜうれしそうな顔をしていたのか、彼女がしばらく勘違いしたままになるのは、必然と言うべきか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――場所は変わり、洛陽への道につながる通り――

 

「……ここは通ったか?」

 

「通ったことはあるけど、ずっと前」

 

「……この道を通ってきてない場合は、洛陽方面から来た線は薄い。ということは涼州か羌、あるいは漢中のどれかとなるが……。……通ったことがある……?」

 

少女の言葉から冷静に可能性を潰していくザミエル。

その少女の言葉に引っかかりを覚え、問いかけてみる。

 

「小娘、お前の家はどこだ?」

 

「家?ないよ」

 

「……もしかして……」

 

確信めいた仮説を立てた彼女は、その仮説を実証するかのように、質問を始めた。

 

「親……父親はどんな仕事をしている?」

 

「おとーさんはいろんなところに行って、とくさんひんってものを買って、ほかのところで売ったり、別のとくさんひんを買ったりしてるよ。ここに来る前はお馬さんや、羊さんがたくさんいたところにいたよ」

 

「……やはり行商人か。それと漢中方面と言う可能性はなくなったな」

 

「教官!!」

 

兵士の一人がやってくる。

 

「どうした。……もう見つけたのか?」

 

「はい。涼州、雍州、司隷の三州を行き来する行商人の方が娘を捜していると言って丁度警邏隊の詰め所に来ていました。特徴もその娘と合致します」

 

兵士の報告を聞いたザミエルは少女を見た後、口を開いた。

 

「……向こうの迅速な行動のおかげで手間が省けたな」

 

ザミエルはそういって、詰め所まで少女を連れていった……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

場面は移り変わり、夕食後。

 

自室にいたザミエルは机にうつ伏せで倒れこんでいた。

 

「……やはり子供は苦手だな。どう接すればいいか分からん」

 

軍人として、ハイドリヒ卿の爪牙として生きていた時間が圧倒的に長かったため、必然的に子供との関わりがほとんどなかった。

 

そんな彼女にとって、子供の相手ほど勝手の分からないモノはなかったと言える。

 

ふと彼女の頭によぎったのは、自分とは対極のあり方をしている学友にして、黒円卓の一端を担う女性。

 

『エレオノーレったら、子供の相手はやっぱり下手ね』

 

脳裏に流れた一言に、ザミエルはこめかみを引くつかせた。

 

「……ブレンナー」

 

そしてふとこの世界に来る前のやり取りを思い出した彼女は、鼻で笑った。

 

――私はハイドリヒ卿の爪牙。

 

そう、それだけだ。

 

自分の気持ちを再整理した彼女は窓を閉め、遮光カーテンで閉じ、明かりの元で再び本を開いた……。




セルフ締め切りと勉強のために組んだプログラミングがエラーばっかという事態によってメンタルがたがたのため、本当にすまない。

何とか幕間の最後はしっかりまとめて見せる(キリッ)。

ではまた次の幕でお会いしましょう……。
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