恋姫✝無双 黄金の獣と聖杯戦争   作:月神サチ

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デスマーチが楽しい上に死にそうだが、何とか生き永らえているよ。

私の近況報告はさておき……。

まず初めに、祐樹さん、ハムエカさん、評価ありがとう。

私の未熟な演出に、中々の高評価を付けてくれて感謝する。

――貴方たちの獣殿や恋姫達への愛は実に胸を打つ。





さて、今回は獣殿と美花と、+2名の4人しか出ていないというある意味衝撃的な一話だ。

他の人たちの名前は一部出てくるが、その本人は出てこない。

ついでに後数話は旧董卓軍メンバーと、それに同行している騎士団の団員は出てこないだろう(たぶん)。


今回は少しばかり毛色が違うが……。

――楽しんでもらえればうれしい。

――では、皆さま私の歌劇をご観覧あれ……


その2 獣とメイド、そして……?

端姫を連れだしてからおよそ1週間。

 

私は宮城にある執金吾のために割り振られた部屋で書類仕事をしている。

 

「……」

 

……正確には『していた』だ。

 

なぜなら途中から仕事の手を止め、手元にある1枚の紙を見たまま思考の海を潜っていたからだ。

 

「旦那様、どうなされたのですか?そのような険しい顔をなさって」

 

美花の言葉で私の意識は再び外界へ向けられた。

 

「ああ。……今日から面接する建公の娘についての調査書を見てな。少し考え事をしていた」

 

「司馬建公様の御息女……ですか。彼の噂にたがわぬならば、旦那様のお力になるのは確実だと私は思いますが……」

 

少しばかり驚いた顔をする美花。

 

「……それはそうなのだが、私が考えていたのはそうではない。よほど性格に難がなければ、彼女を旗下に加える方針にすでにしてある。ただ、問題はその後……彼女を計画には関わらせるべきかどうか、彼女に私の正体を教えるべきかどうかについて悩んでいたのだ。どちらも私の結論では、選択次第で起こりうる損益がほぼ同じという結果しかでなくてな」

 

私がそう言うと、彼女は頭を下げた。

 

「申し訳ありません。旦那様の深謀遠慮を理解できずに短絡的な答えを出してしまいまして」

 

「否だ。私が考えている理由を伝えていなかったのが悪い。判断材料と判断内容を共有していない時点で求めている答えが出ないことくらい理解していなければならないのだ。ゆえに卿が恥じることはない」

 

「……旦那様に仕えることが出来て、私はとても幸せです」

 

めずらしくきょとんとした顔を見せた美花はすぐに聖母のごとき微笑を浮かべた。

 

私はそれを見て、肩をすくめる。

 

「そう思うならば閨に突撃する回数を減らしてくれぬかね?ほぼ毎回ゆえに他の花たちが不平不満を漏らしている」

 

「それは難しい相談ですわ。まず初めに、メイドの使命は、主の身の周りのお世話をすること。それに一度火がついてしまったご主人さまのお相手は私以外では数人がかりでなければ何ともなりません。ここしばらくは、毎日誰かしらが旦那様の閨をお尋ねになるうえ、月様や詠様はいらっしゃいませんので今の人数では私がお相手してはいけないとなりますと、毎晩私以外の皆さまがお相手をなさらなければならなくなるかと……。流石に連日は各自の仕事などに影響が出るのは否めないと言えるかと……」

 

一度言葉を区切り、私を彼女は見つめる。

 

「……」

 

私が頷くと、彼女は続けた。

 

「次に個々の理由を挙げさせていただきますと、仮にも皇帝の伴侶であらせられる端姫様が毎晩後宮を抜け出すのはいかがなものかと思いますし、寧様は旦那様のお仕事の夜間を主に任されている上、旦那様と別のところでいたしているご様子。傾様も大将軍という立場上、皇帝契絆支であらせられる旦那様と必要以上に懇意になさっているという噂は今後の計画に置いて、余計な警戒を各勢力からされてしまうでしょう。楼杏様も傾様に近しい立ち位置のため、同様の理由で推奨されません。……よって、私以外に適任はいないのです」

 

「……ふむ。聞いた限り、私の生態を含め、卿の意見は全て論理的になり立っている。もっとも、不完全燃焼でも、私としては問題ないのだがね」

 

私が肩をすくめて答えると、美花はいつになく真剣な顔で私の前まで歩みより、両手で私の机を叩いた。

 

「いけませんわ、旦那様。我慢は身体に障ると言いますし、そんな事態はメイドとして看過できません。何より私の至福のひとときが……」

 

「ひと時が?」

 

私が問いかけると、ハッとする美花。

 

「……出過ぎたまねをしてしまい、申し訳ありませんでした」

 

「そうだな。今までのモノを加味し、それ相応の罰を与えねばなるまい」

 

私がそう言うと、どこか悲しげな顔をする。

 

「では、こうしよう。今度から卿が順番で私の閨を訪れる時は、『メイドの美花』としてではなく、『ただの美花』として来ること」

 

「……?」

 

私の言葉に少なくない動揺を見せる美花。

 

「今更ながら、私は覚えている限り、メイドとしての卿しか見たことがないのでな。――閨でくらい、ありのままの卿を見せて欲しいのでな。――これは卿の主として下す罰であり、『命令』だ」

 

私の言葉を聞いた彼女は、数秒程目を丸くしたあと、ハッと我に返り、すぐさま優雅な仕草で一礼した。

 

「旦那様のご命令とあらば喜んで」

 

「それは何より。――さて、そろそろ時間だが……」

 

私がそう言うと、まるで見ていたかのようにドアがノックされた……。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

『契絆支様には、話を通しておきました』

 

『貴方の仕官を認めるかどうかは、今日の面接にて決めると言っておりました。後は貴女次第です』

 

『あと、あの方には下手に媚びを売るよりは、普段通りの方が良いでしょう』

 

『……あの方に、恩返し出来れば、良いですね……』

 

――私、司馬仲達は始めて見る宮城の正門の前で父上の言葉を思いだしていた。

 

「司馬仲達さんですね?」

 

男性にしてはやや高い声で我に返った私は、目の前の男の人に一礼する。

 

「は、はい。司馬仲達でございます」

 

「顔をお上げください。私はハイドリヒ卿の部下の一人であるだけなので、そこまで畏まる必要はありませんよ」

 

私はそう言われて頭をあげた。

 

線の細い顔に黒髪、どこか不思議さを感じさせる紅い双眸が印象的で、黒で服装を統一している少し変わった方だという印象を受けました。

 

「私は姜伯約。貴方がハイドリヒ卿の部下になりましたら、同僚になるかと思いますので、無事仕官出来ましたら、その時は改めてよろしくお願いいたします」

 

「はい。よろしくお願いいたします」

 

私がそう言うと、彼はうんうんと頷いた。

 

「では、ついてきてください。ハイドリヒ卿がお待ちです」

 

彼はそう言うと、気持ち早めに歩きだした。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

宮城のある一室の前にやってきた私たち。

 

伯約さんは待ってと手振りだけで示し扉にそっと耳を当てました。

 

「……」

 

しばらく目を閉じて黙ったままだったのですが、突然目を開き、扉を3回ほど叩いたのです。

 

『入りたまえ』

 

扉の向こうからした声で、私は気が引き絞められたような感じがしました。

 

「失礼します」

 

伯約さんがそう言って扉を開けると、こちらを振り向いて手招きしました。

 

私はそれに続き、

 

「失礼します」

 

といって入った。

 

「ハイドリヒ卿。司馬仲達様がいらっしゃいました」

 

中は左右に別の扉があり、廊下より広いという印象がある部屋だった。

 

部屋の主はその部屋の奥に、薄紫色の髪が特徴の、侍女らしき服装の女性を侍らせて、書簡を片手にこちらを見ていた。

 

その少し手前には、足がずいぶん短い卓があり、革製の椅子が、卓を左右で挟むように配置されていた。

 

「姜維、ご苦労。下がってよいぞ」

 

「はっ」

 

契絆支様に声を掛けられた伯約さんはそう言って振り返り、部屋を後にしようとしたとき、すれ違う直前で止まり、小声で私に声を掛けた。

 

「(よほどのことがなければ、大丈夫です。頑張ってくださいね)」

 

彼はそれだけ言うと、すぐさま入ってきた扉から退室した。

 

「では、そっちの席に腰かけたまえ」

 

その声で振り返ると、契絆支様はいつの間にか、左側の椅子に、腰かけられる位置に移動していた。

 

「は、はい!!」

 

慌てたせいか、声が上擦ってしまい、おまけに同じ手と足が動いてしまい、とてもみっともなかった。

 

なんとか契絆支様の向かい側に移動で来た私は頭が真っ白になってしまった。

 

――幼い頃から向こう見えていなかったせいで美醜に疎い私ですらわかるほど美しい顔。

 

腰まで伸びた金色の髪に煌めく黄金のような双眸。

 

雪のように白い服に黒い服の上部分に当たるものを肩に掛けており、その背丈は私の父よりも高いと自信をもって言えます。

 

なによりそこにいるだけで荘厳さと静謐さを感じさせるその存在感。

 

本当にこの方は人なのでしょうか?

 

むしろ仙人か、神と言われた方が納得できる気がします。

 

「座りたまえ」

 

契絆支様の言葉で私は我に返り、同時に自分の常識今言われたこととの違いに驚き、戸惑ってしまった。

 

「――旦那様。客人が先に座るのは、この国では失礼に当たります」

 

「む、それはすまなかったな。――改めて、座るといい」

 

侍女の言葉で契絆支様は腰かけて再び座るように私を促した。

 

「し、失礼します」

 

私が腰かけると、契絆支様が興味深そうな表情で私を見ていました。

 

「今、飲み物を用意させよう。――美花」

 

「かしこまりました」

 

契絆支様の背後に立っていた侍女が、そう言って背後の扉から去っていた。

 

「さて、早速だが、卿は非常に運が良い。……何故だか分かるかね?司馬仲達」

 

唐突過ぎる漠然とした質問。

 

(契絆支様のところに仕官についてなのでしょうか。それとも目を直してもらえたことでしょうか……?それともほかに……?)

 

ふさわしい答えがどれか困っていると、救いの手が差し伸べられた。

 

「旦那様、戯れはこの程度にした方がよろしいかと」

 

いつの間にか戻ってきた侍女の言葉に、契絆支様は気まずそうな顔をしました。

 

「……仲達。漠然とした質問で済まなかったな」

 

飲み物が置かれた後、契絆支様は頭を下げました。

 

「あ、いえ、その……」

 

反応に困った私はしどろもどろになってしまいました。

 

すると契絆支様が頭をあげる代わりに、侍女が頭を下げた。

 

「主に代わり、改めて謝罪させてくださいませ、仲達様。旦那様は普段は真面目なのですが、たまにこのようなお戯れをしてしまうのです」

 

「は、はあ……」

 

あたまを下げる侍女に困惑していると、その彼女が頭をあげて契絆支様に対し、どこか恐怖心を掻き立てられる微笑みを浮かべた。

 

「旦那様、あまりお戯れが過ぎますと、詠様がお帰りになったとき、私は()()()()あることないことを喋ってしまうかもしれません。――お戯れは親しき方だけしかいないところでお願いいたします」

 

「……善処しよう」

 

ばつの悪そうにする契絆支様は、こちらに向きなおった。

 

――そう言った途端、先ほどまで感じていた静謐さは少しばかりの残滓を残し、氷が解けるように消えていきました。

 

「――卿は二つの意味で運が良い。一つ目は卿の父親との面識があること、そして卿の噂があったゆえ、今回の仕官の話も、私が用意した個人の通過率1割未満の試験を受けることなく面接で認めるか否かを決められること。もう一つは卿の目が無事見えるようになったことだ」

 

「は、はあ……」

 

「試験の通過率が非常に悪いのは、単に旦那様の立場を利用して皇帝に取り入ろうとする輩を極力近くに入りこまないようにするためなので、旦那様の独自調査でまともだと判断した方は、試験の結果が多少悪くとも、一応面接されます。仲達様でしたら、普通に試験を受けたとしても問題なく面接出来たとは思いますが」

 

侍女さんの補足を聞いた契絆支様は、何故か少し不満げな顔をしました。

 

「……では本題に入ろう。――卿は何故私の元に仕官しようと思ったのかね?」

 

契絆支様がそう言うと、卓に置かれたお茶を飲み始めた。

 

「目が見えるようになった恩返しです」

 

「……」

 

契絆支様は手を止めてこちらを見ました。

 

そして器を置いてから、契絆支様は口を開きました。

 

「それだけかね?」

 

黄金に輝く双眸は、全てを見透かすように、私を見つめてきます。

 

そのせいか、冷汗が急に体から噴出し始めました。

 

「……契絆支様について行けば、乱世に生き残れる気がしたからです。それに、曹孟徳から身を守りたいからです」

 

汗とともに零れ落ちた私の本音。

 

「……そうか」

 

どこか落胆した様子を見せる契絆支様。

 

「さて、面接はこの辺にしよう」

 

私はそれを聞いて血の気が引く思いがしました。

 

「ま、待ってください!!」

 

慌てるあまり、立ちあがってしまい、その衝撃で用意されたお茶を器ごと落としてしまった。

 

「……何故かね?」

 

私の行動やそれによって引き起こされた出来事を完全に無視して彼は問いかけてきた。

 

「まだほとんどはなしらしい話もありませんでした!!挽回の機会をください!!」

 

「……卿は何か勘違いしているようだな」

 

「……え……?」

 

契絆支様の言葉に私は呆然とした。

 

「卿には今後私の元で働いてもらう。まず一週間単位で複数の仕事を入れ替わりで任せ、卿の適性をはかる。その後、卿の適性に応じた仕事を割り振る。なお、――目覚ましい成果をあげれば昇給、または追加で褒賞を与える代わりに、失態の度合いに応じて減給、最悪追放を考慮する。そのほかの要項、および給金の基本詳細はこれから渡す書類に全て書いてある。――卿の働きに期待する」

 

「そ、それって……」

 

私が恐る恐る問いかけると、侍女さんが笑いかけてこちらに紙の束を差し出して答えた。

 

「旦那様は仕官を認めるそうです。おめでとうございます」

 

それを聞いて、侍女さんから紙の束を受け取った途端、私の全身の力が抜け落ちるのを感じ、そのまま、革の椅子にもたれかかりました。

 

「ふむ、悪戯の度が過ぎたか」

 

「旦那様。最近の演技はなかなか良くなられたのは大変よろしいのですが、それを試すための三文芝居に巻き込まれる側はたまったモノではないことを、ご理解いただきたいです」

 

……ん?

 

2人のやり取りからある予想が浮かび上がったので2人に問いかけてみることにした。

 

「もしかして、この面接って、全部芝居ですか?」

 

契絆支様は頷いて答えた。

 

「左様。ただし、これには個人的な理由と真面目な理由がある。卿については卿の父親から聞いているので、ある程度は知っていたが、赤の他人に対する反応などはほとんど不明だったからな。それを今回の面接を通じてそのあたりを見てみるというのが真面目な理由。私の演技の成果を試してみたかったというのが個人的な理由だ。――もっとも、これで性格に難アリと判断した場合、司馬建公の顔をつぶすことになったかもしれぬが、卿の仕官を断ることにしていた」

 

「そ、そうだったんですか」

 

ほっとする一方、沸々と湧き上がってきた怒りをこの一件を知っていたであろう父親ぶつけることを決意した。

 

――しかし

 

「言っておくが、この一件は建公は無関係だ」

 

契絆支様の言葉でその怒りは一瞬にして鎮火した。

 

「……そう言えば卿にまだ自己紹介をしていなかったな」

 

ふと思い出したように契絆支様はそう言いだしました。

 

「私はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ。皇帝契絆支と執金吾などと言う官職を与えられたしがない獣だ。今の名は卿らに取って真名に当たるが、気にせずにラインハルトとでも、ハイドリヒ卿とでも好きに呼ぶといい。――ああ。そう言えば友からは獣殿とも呼ばれている故、それが気に入ったならばそれでも構わんぞ」

 

「…………」

 

真名を気安く預けた契絆支様に呆然としていると、侍女が付け加える。

 

「旦那様の価値観の一部は非常に独特です。真名などの扱いについては特に顕著と言えますのでそのあたりは戸惑うかもしれません。僭越ながら、旦那様に使える先輩としての助言を申し上げてもよろしいでしょうか?」

 

「あ、お願いします」

 

私がそう言うと、片手に私の落とした器をが乗ったお盆を持ったまま、彼女は優雅に一礼する。

 

「かしこまりました。まず真名についてですが、旦那様を先ほど旦那様が申し上げました呼び方でおよび頂いて問題ありませんし、仲達様の真名は仲達様が真名をお預けるに値すると思うまで預ける必要はございません」

 

「あ、はい」

 

私がそう答えると、彼女は微笑みを浮かべて続けた。

 

「私は孫乾。字は公祐。今後旦那様について何かお困りでしたら、私か、およそ1ヵ月後に戻って来ます賈文和様にお尋ねください。おおよそのことは解決策をお教えいたします」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「あと旦那様に対して、異性としての好意を見せるのはあまりお勧めいたしません」

 

急に真面目な顔をする孫乾さん。

 

「……何故ですか?」

 

私が恐る恐る問いかけると、彼女は笑みを浮かべてとんでもない答えを返した。

 

「旦那様に生殺しにされます。自ら愛を告げるまで恋人がしそうなことを一切してくださりませんし、散々弄ばれます」

 

「…………」

 

冗談かと思ってハイドリヒ卿を見てみると……。

 

「ふむ、そうだな」

 

あっさり肯定。

 

「その悪癖と、身分が上の相手に対しても口調を変えない点を除けば、素晴らしい人格者なのですよ?老若男女、貴賤善悪を問わず対等に接してくださりますし、命令に従ってくださるならば俗に言う変わり者だろうと基本受け入れてくれてくださります。それに、思いを伝えた相手は大切な恋人として扱ってくださいます」

 

侍女に落として持ちあげた君主は何食わぬ顔でおかわりのお茶を味わっていた。

 

「さて、話は一段落したようだな。一応卿の部屋は既に用意してあるゆえ、今日から使うことも可能だが……。どうするかね?」

 

色々秘密を暴露されたにもかかわらず平然としているハイドリヒ卿にある種の畏敬の念を抱きながら答えた。

 

「あ、今日は家に帰ろうかと思います」

 

「よかろう。仕事は3日後からで、時刻は今日と同じ。遅れずに宮城まで来るように。仕事の内容は姜維を通じて伝える。何かは質問あるかね?」

 

「ありません」

 

私がそう言うと、ハイドリヒ卿は懐から取り出した何かを確認した後、立ちあがった。

 

「では私は皇帝陛下に昼食を同行するように言われているので、これで失礼する」

 

ハイドリヒ卿はそう言って部屋を後にした。

 

孫乾さんもどこかに行こうとしていたので、私も退出する。

 

父上や姉妹によい報告が出来ることに私は心を踊らせた。

 

 

 

 




いかがだっただろうか。

感想、誤字脱字報告、評価をお待ちしているよ。


熱心に感想を書いてくれた方(のアカウント)が(やんごとなき理由で)お亡くなりになられたので、寂しさを感じる。

――あと感想とか評価をもらった時の感動は、動画投稿に通じるものがあると思ったので、最近はニコニコ動画とかで積極的にコメントしていたりする。

――それと、この作品はログインしてなくても感想書けるので、気軽に書いてくれると嬉しいな。



……私の戯言はこの辺にしよう。

――では、また次の幕にて、お会いしましょう……。
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