恋姫✝無双 黄金の獣と聖杯戦争   作:月神サチ

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さてさて、性欲同淑女道の流出者に捕まった獣殿。
一夜が明けるが果たしてどうなっているのやら……。


ああ、そういえば言い忘れていたが、英雄譚から出るキャラは出うる限りオリジナルに忠実になるように努力をするが、
素でキャラ書き間違えた、けど今更変えるつもりはない
筋書きにあてはめたらキャラ変わっていた
だめだ、このキャラの語尾でセリフ作れねえ
などの理由により、キャラ崩壊しているやもしれぬ。
現時点で語尾が安定していない者が約一名出てきている。

そのキャラについては感想で「語尾を外す修正入れろ」などの意見があれば修正するが、そうでなければ真創造のシュライバーよろしく暴走したまま進むので指摘はお早めにお願いしよう。


……無駄話(?)が多くなってしまったが、引き続き、歌劇をご観覧あれ……。


第6話 何姉妹と皇族と……。

「昨日はお楽しみでしたね」

 

翌朝身体を洗いたいと思ったら宝物庫から入浴セット+洗面器が出てきた。

……王の財宝(ゲートオブバビロン)に意志があるようにしか感じない……。

私は、誰にも気取られぬように城の近郊にあった川に赴き、身体を清めた後、再び城に戻ってきた。

そのころには何進も身を清めていたようで、着替えていた。

そして朝食となり、私たちが集められたのだが、そこで詠がジト目で先ほどの言葉を述べたのだ。

 

「否だ。自分から誘っておいて、自分が満足したら勝手に寝だしたのだからな。こちらとしては不完全燃焼もいいところだ」

 

「馬鹿っ!真面目に返すな!!」

 

素直に返答すると、詠が顔を真っ赤にして私に対してダメ出しをする。

 

「……って、あんた異国の民って設定はどうしたの?」

 

途中でハッとした詠が指摘を入れると、ため息交じりに何進が答える。

 

「この男に役者は向いてないよ。すぐボロを出すからね。できうる限り、お前たちがこの男に対しての質問に答えないと」

 

「……」

 

キッとこちらを見る詠。

すまんな。

□□□□(わたし)”のせいか、どうやら今の私は役者には向いていないようだ。

 

「まあそれはひとまず置いておいて……。朝食がてら、何故ここにお前たちを呼んだか説明させてもらうが良いか?」

 

彼女がそう言って席につくと、他の者もそれに続いて席につく。

 

私もそれに倣って席についた……。

立場をわきまえ、何進から一番遠い席につく。

 

 

 

 

 

――*――*――*――

 

 

 

 

 

 

「やはりか……」

 

正直予想通り過ぎて途中寝ていた私は思わずそう呟く。

ほとんどの者は腹を満たせたようで、お茶などを飲んでいる。

……恋は食べ続けているが、時折こちらをチラチラ見ている。

恋、此処で私が腕を振るうのは後が面倒だから無理だ。

アイコンタクトでそう告げると彼女の触角が少し垂れ下がる。

そうこうしているうちに、現在の状態を伝えていた。

 

「……と言うわけで皇甫嵩と盧植を向かわせたが、正直乱を鎮められるとは思わん。禁軍の質も私が来た時点で相当低下していたからな。下手をすれば残りの禁軍を投じても、賊に壊滅させられるやもしれん」

 

さも面倒と言いたげな顔でため息をつく何進。

 

「そうなれば大将軍である私をここぞとばかりにあの玉無しどもは糾弾するだろう。私の台頭が気に入らんようだからな。」

 

「……そこで将兵の質が高く、なるべく野心を感じない勢力である董卓とその部下に目を付けたと」

 

私の言葉に対し、何進は頷く。

 

「十常侍どもさえいなければ野心のある者でも構わなかったが、あの者たちのせいで共倒れになりかねんからな。少なくともあの屑どもだけが笑う結果にはしたくない」

 

親の敵と言わんばかりの態度に月たちは呆然としている。

 

「だが正直我らだけでは実質不可能だが、その点についてはどうするつもりだね?」

 

私の言葉に対し、何進は再びため息をつく。

 

「各地の太守に通達を出した。それぞれのできうる範囲で賊の鎮圧をしろとな。やはりあの宦官どもの言及があるだろうがやむを得まい。……私の将軍としての無能さの露呈より乱の鎮圧が優先だ」

 

彼女の言葉に対し、詠とねねは信用できないとばかりに警戒の色を露わにする。

 

「信用されてる気がしないけど安心するといい。私はお前たちを使いつぶすつもりも人質を取るような卑怯な手段に出ることはない。むしろ十常侍とそっち側の宦官どもから守ってやる。約一名の変態以外はただの害悪でしかないあの屑どもを排除するために協力してくれるなら、洛陽(ここ)の地位もある程度なら確約してもいいくらいだ。……私はあくまで国の平和の上で左団扇で暮らすのが目的であって、あの屑どものように平和を乱してまで甘い汁をすするつもりはない」

 

警戒心むき出しな2人に対し、何進は険しい顔をして答える。

 

「この女は自己中心的な傾向があるが民のことを考えている分、十常侍たちよりはましだろう」

 

「……(もきゅもきゅ)。……恋も、そう思う……」

 

私の言葉に賛同する恋。

――直前まで器用に寝ながら食べていたが、本当に話を聞いていたのか……?

 

「とりあえず、昼前までには陛下の使いが来て謁見の許可を伝えるだろうから、いつでも大丈夫なように準備しておくといい」

 

「あ、ありがとうございます、何進様」

 

月がお礼を述べると何進は手をひらひらさせる。

 

「そう思うならライニを私の従者にしてほしいものだ。まあ無理なのは知ってるし、洛陽にいるうちに篭絡させてもらうが」

 

彼女の言葉に対し、詠が立ちあがろうとするが、私は目で制す。

 

「私を本気で篭絡したくば、最低でも献身と言う言葉を学ぶことだな。己の快楽ばかりを貪る卿に私は靡くつもりはない」

 

「ならば今夜にでも実践してみるか?」

 

彼女の誘うような態度に対し、私は眉間を軽くつまむ。

 

「……卿の評価を訂正しよう。卿は多少の良心こそ持つが、本質は性欲の権化だ。下手をすれば十常侍より業が深い。広い視野で見れば被害が少ないのは卿だが、罪人として裁くことが困難なのも卿だ」

 

「その類以外のことで人に非難されるようなことした覚えないからね。……あと昨夜のあんたに今の言葉をそのままお返しするよ」

 

当然といわんばかりの顔をする何進。

 

「あら、お姉さま。ずいぶんと楽しそうですね」

 

そこに一石を投じる声が扉の開く音と共に響く。

 

端姫(レイチェン)……」

 

露出過多な何進とは違い、清純そうな印象を持たせる女性だが、それだけではない気がする。

 

「お姉さま、こちらの方々は?」

 

「雍州長安の太守である董卓とその部下だ。董卓、こちらは私の腹違いの妹で何太后だ」

 

「皆さま初めまして、霊帝さまの側姫の何太后です。」

 

「と、董卓です。初めまして」

 

月は何故か何太后をみたあと、自身の身体、そして何進の身体を見た後に、こちらをチラ見した。

――体つきに劣等感を感じる者はどこの世にもいるのだな……。

などと思っていると、

 

「まあ、それはそれは……。そちらの方も董卓さんの部下なのですか?」

 

と、私の向かいの席に座った何太后がこちらを見て首を傾げながら問いかける。

……ん?姉と同じ目をしてるように見えるが気のせいか……?

 

「……」

 

何進の説明に対し、私が詠に目線を向けると詠が少しむっとして答える。

 

「正式には私の部下ですが、何か?」

 

「そうなのですか。……先ほどまでお姉さまと話しておられましたのに、どうして口をお開きにならないのですか?」

 

妖艶な笑みを浮かべて彼女は私に問いかける。

 

「この男は礼儀がまるでなっていませんので、無礼で罰を受けぬよう、相手にお許しを頂くまで黙っているよう命じているからです」

 

――先ほどの何進の助言を上手く使ってくれたな。

流石は賈駆というべきか……。

 

「そうなのですか。私は気にしませんので、少しお話をさせて頂けますか?」

 

「……ライニ、言っても無駄な気がするけど、失礼の無いようにね」

 

詠の言葉に肩を竦めつつ、私は口を開く。

 

「して、何を話せばよいのかね?私は卿の興味を引くような人間ではないと思うが?」

 

「何進様!!」

 

何太后が口を開く前に兵士が部屋に入ってくる。

 

「謁見の支度が整ったのか?」

 

「そのようです!あまり時間を割きたくないのでさっさとしろ、とのことです」

 

何進の問いかけに即座に反応する兵士。

 

「……」

 

あきれた顔をする何進。

 

「董卓よ。この男は私が面倒見ておくから、謁見に行ってこい。どうせ端姫が何か理由をつけてこやつをここにとどめておくに決まっているだろうし、無理にこの男を連れていけばあの屑どもの付け入る隙になってしまうだろうからな」

 

「流石お姉さま、分かっておりますね」

 

嬉しそうに姉を褒める妹。

 

「……では、何進様のお言葉に甘えて……。行ってきますね、ライニさん」

 

月が手を振ったので、私も手を振る。

 

「月、特に何もないと思うだろうが、行ってくるといい。詠、何かあったらためらわず使うのだぞ」

 

「分かってるわよ」

 

あきれ顔で答える詠。

 

案内する兵に続く月に続いて霞、華雄、恋、ねね、水蓮と続いて去っていく。

 

 

彼女たちが去った後、何太后がやっと口を開く。

 

「あらためまして、名前を伺ってもよろしいですか?」

 

「……ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒだ。もっとも、長いゆえ、ライニと呼ぶといい」

 

私の挨拶に対し、何太后は微笑みを見せた。

そして少しの間が空いた後、彼女は再び口を開いた。

 

「お話と言うのは、その服のことです。様々な布が集まる洛陽でもそのような布は見たことありません。――貴方は何者ですか?」

 

「……少なくとも、この国の人間ではない、とだけ言っておこう。あとは卿の人脈をつかい調べるなり、姉を使って篭絡させるなりして口を割らせるなりすればよかろう。出来るものならば、だがな……」

 

慢心王ではないが、私が余裕を見せると彼女は妖艶な笑みを浮かべる。

 

「ずいぶんと自身のおありのようで……。でも他の男たちのように、私がすぐ骨抜きにしてあげますよ。……精々その余裕を崩さないでくださいね?」

 

「……卿の本質はそちらか。表面が違うだけで本質は姉と同じようだな」

 

私がため息交じりの言葉を吐くと姉の方が口を開く。

 

「いや、断言しよう。普段猫被っている分と一応霊帝の后である分、私より業が深い」

 

「私、百合の気はありませんので、空丹とは閨を共にするつもりはありません。彼女もそちらの気がないようなので互いに黙認しているんですよ?姉さま。」

 

(……霊帝は女なのか)

ならば本来の歴史で出てくる献帝や少年帝はどうなるのだろうかとか、どうやって子供をもうけるつもりなのだろうか、など疑問がわいたが、どうも藪蛇な気がしたので放置することにした。

 

「白湯様!また勝手に外に出ましたね!」

 

「たまにはいいでしょ!!私だってたまには自由に歩きたいんだもん!!」

 

そう言って扉を開いたのは……。

 

「げにおそろしき外史の世界……」

 

私は思わずそう口にしてしまった。

何故ならそこにいたのが、一緒に歩いてるだけで同行者が警察のお世話になる羽目になりそうなロリであったからだ。

外見だけで見ればおそらく袁術といい勝負だろう……。

やや桃色がかかった背まである髪と菫色の瞳が特徴にして、豪華な服と装飾品を纏っている所から、高貴な身分のものと見える。

――おそらく皇族だろう……。

 

「……そこのお前は誰?」

 

「名を問いたければ、先に名乗るのが礼儀ではないのか?」

 

「不敬な!!」

 

私の言葉に対し、彼女の後に入ってきた兵士が武器を構えた。

 

「……何進、何太后。私は何か間違っていたかね?」

 

私が問いかけると、何進が先に口を開く。

 

「白湯、この男は様々な才にあふれているが、世間知らずな上、礼儀知らずなのだ。お前が霊帝の妹であることも知らないようだし、許してやれないか?」

 

「霊帝様と同じく、貴女も後宮から滅多に出ないから知らないのよ。皇族なら寛大な心で赦してあげて」

 

すると少女がハッとして兵に命令する。

 

「武器を下げよ。……私が今回は悪いもん!!」

 

「「「「ハッ」」」」

 

少女の命令に従い、兵士が武器を下げる。

 

「私は劉協。霊帝の妹だもんね!!」

 

「私はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ。ライニと呼ぶがいい」

 

すると彼女はじーっとこちらを見た後、問いかけてきた。

 

「……ライニって、その話し方ってどうやって覚えたの?」

 

「……気付いたら使っていたからな。自然と身についていたといえばよいだろうか」

 

すると彼女は頬を膨らませる。

 

「それじゃあ意味ないもん!!」

 

「……ああ。卿の質問は皇族として、喋り方をそれなりにしたいからか」

 

納得した私は微笑ましい努力に口元を緩める。

 

「背伸びする昔の妹みたいで微笑ましいな」

 

「あら、お姉さまこそ昔お母様の化粧品を勝手に使って……」

 

「五月蠅いぞ、妹よ。チッ、……藪蛇だったか」

 

思わぬ過去を暴露された何進は舌打ちする。

一方、そのやり取りの間に劉協は何かを考えているそぶりを見せ、こちらを何度か見た。

 

「……ライニ、私の宦官になるつもりは」

 

「ない。」

 

「即答!?むしろ言い終わる前に拒否するなんて早すぎるもん!!」

 

目を丸くしている劉協に対し、私は肩をすくめる。

 

「男をやめるつもりはない上、他にも山より高く、海より深き理由があるのだ。許せ」

 

すると彼女はプルプルと顔を赤くして振るわせ始める。

これはあれだ。

女性の切り札が切られようとしている。

 

……不味いな……。

 

兵士たちは劉協が泣き出した途端こちらに切りかかってくるだろう。

返り討ちでもよいが、あとが面倒だな……。

 

おまけとばかりにオルレアンの聖女も非難の目を向けてい……。

 

「!?」

 

私は思わず二度見してしまった。

ジト目の聖処女が劉協の背後に心霊写真の幽霊よろしく、ひっそりと寄り添っている。

……聖杯戦争でルーラ―が呼び出されたということは、通常の聖杯戦争でないということだ。

詳しい話を聞ければよいのだが、今はそれどころでない。

 

だが打開案が見つからず、困り果てている私に意外な者が助け舟を出した。

 

「この人は天気と同じよ。貴方のお姉さんにさえ従わないでしょうね。それに、貴方は皇族でしょ。泣くなんてみっともないところ、人前でしていいのかしら?」

 

「!!」

 

何太后の言葉でハッとする劉協。

 

「そうだな。また泣いたと姉に笑われるだろうな。泣き虫白湯といわれるのではないか?」

 

何進の追撃により、劉協は何とか涙をこらえて膨れる。

 

「泣いてなんかないもん!!」

 

「そうかそうか。ライニ、少しくらいは相手する時間はあるだろう?」

 

何進の問いかけに対し、私は肩をすくめる。

 

「詠と要相談だがな」

 

「……だとさ。お前の宦官にはならないけど、話し相手くらいはなってくれるだろうよ」

 

こちらを見ながら何進が言ったので、私は頷く。

すると劉協は急に顔を明るくさせる。

 

「兵士や宦官はみんな私にへりくだってばっかりだったから、対等なお話し相手が欲しかったんだもん。よろしくね!ライニ!!」

 

「時間が空いていれば相手になろう」

 

「初めてのお話し相手だもん。真名を預ける!!私は白湯、よろしくだもん!」

 

そう言って劉協はテーブルの向かいから手を伸ばした。

 

「私の真名は既に預けている。長いゆえ、ライニと呼んでくれ」

 

テーブル越しに彼女と握手をする。

 

「そういえば真名を預けていなかったな。私は(ケイ)だ」

 

何進がふと思い出したように真名を預けた。

 

「私だけ預けないのも何か仲間はずれな感じがしますね……。先ほど聞いていたと思いますが、端姫です。よろしくお願いいたしますね」

 

聖母のような優し気な笑みを浮かべて真名を預ける何太后。

 

こうして、私は何姉妹に目を付けられ、劉協の友達(?)になったのであった……。




いかがだっただろうか。
私の才ではこれが限界だ。
……紡いだ構想を渡すから、誰か代筆してくれれば面白いのだがね。

まあ、とりあえず完走目指して頑張らせていただくが……。



今回のいい加減ポイント
白湯の話し相手に何太后と何進いるじゃないか

本人がそう思わなければ事実上はそうであってもそうではないのだよ。
さながらいじめをいじめと認識できない人間のようにね。



P.S. 投稿同日20:59
そういえば獣殿や登場したサーヴァントのデータなどを各話の間に挟んだ方が良いかね?
AUOジョンソン氏と同じ方式で……。
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