バカとテストと召喚獣~彼が変えていく世界~   作:隆斗

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Bクラス戦開始

Bクラス戦開始

 

明久SIDE

 

長かった午前中の回復試験も終わり、開戦の午後一時まであと五分というところで雄二が壇上に上がってFクラスにいるみんなに激励の意味も込めて喋りだした。

 

雄「開戦まで残り五分となったが、準備はいいかぁー!」

 

Fクラス『おおぉ————!』

 

姫「お、おー」

 

姫路さんが周りの雰囲気につられて声を上げていた。

 

雄「よし。ではこれより、我々FクラスはBクラスとの試召戦争に入る。まず、作戦だがおそらく最初は渡り廊下での交戦になると思う。だからそこを制して、その勢いで一気にBクラスまで行く。何か質問はあるか?」

 

須「渡り廊下での戦闘はどうやって制するんだ?」

 

おそらく他の人たちも疑問に思ってたことを須川君が代表して雄二に尋ねた。

 

雄「そこはフィリアーノと九条そしてクリシェリナが前線部隊を引き連れて行って、Bクラスと接触し次第一発かましてもらうつもりだ」

 

須「九条さんたちを疑うわけじゃないが、それで大丈夫なのか?」

 

雄「大丈夫だ。他に質問はあるか?……無いようだな。ではこれより前線部隊を発表する」

 

そう言って雄二は、前線部隊のメンバーを発表し始めた。

 

〰〰〰〰〰〰〰〰渡り廊下〰〰〰〰〰〰〰〰

 

フィ「いたぞ! Bクラスだ」

 

前線部隊を引き連れて先頭を進んでいたフィリが部隊全体に聞こえるように叫んだ。その声に合わせて前線部隊のみんなは戦闘態勢に入る。そして……

 

フィ・舞・ル「「「Bクラスの前線部隊全員に総合科目で勝負を仕掛けます」」」

 

フィ・舞・ル「「「サモン!!」」」

 

三人は召喚獣を呼び出す。対して相手のBクラスの生徒は、三人の容姿の所為か、それともいきなりFクラスの生徒が三人だけで勝負を挑んできた所為か、戸惑うが敵前逃亡は戦死扱いなので、一拍空いて召喚獣を呼び出す。

 

総合科目 Fクラスフィリアーノ・シルビア 4968点

     Fクラス九条舞依        5273点 

     Fクラスルナ・クリシェリナ   4851点

          

          VS 

     

     Bクラス十人 平均1756点

 

フィリたち三人の点数を見た途端、Bクラスの人たちの動きが止まった。まあ、僕も同じ立場だったら唖然とするけど。そしてそんな隙を見逃す三人ではなく、それぞれが一斉に自分の腕輪を使用する。

 

フィ「電磁銃(レールガン)」

 

舞「破壊の矢(ブレイクショット)」

 

ル「一斉射撃(フルバースト)」

 

まず、ルナの召喚獣の背後から大量に現れた銃火器がBクラスの人たちの召喚獣を襲う。ただし、狙いが甘いのか当たっていない召喚獣もいるようだ。それらの召喚獣はフィリと舞依がそれぞれ拳銃と弓で狙いを定め打ち抜いていく。フィリの弾は某学園都市の第三位の必殺技と同じく、音速の三倍で飛んで行くので避けられる筈もなく、舞依のはフィリの奴ほど早くないにしろ、音速程度は出ているらしく躱せるのは難しい。中には剣や盾を使って防ごうとする人たちもいるが、舞依の矢はすべてを貫通するらしく意味がない。そんなこんなで戦場は……

 

総合科目 Fクラスフィリアーノ・シルビア 3567点

     Fクラス九条舞依        4006点 

     Fクラスルナ・クリシェリナ   3920点

          

          VS 

 

     Bクラス五人 戦死

     Bクラス五人 平均962点

 

フィリたち三人の独壇場だった。おそらく、このまま三人に攻めてもらえば残りの五人も余裕で倒すことができるだろう。だが、彼女たちの出番はここまでだ。これは予め決めていた事だ。おそらく根室君は試召戦争が始まると同時に、協定又は、Fクラス代表に相談があるなどといった感じで、Fクラス内にいる生徒を全員教室から出し、その隙に何らかの妨害をしようとするだろう。だから僕とフィリたち三人はBクラスの前線部隊の数をある程度減らしたら、それを阻止するためにFクラスに戻るのだ。

 

明「じゃあ秀吉、僕たち戻るけどいいよね?」

 

秀「了解したのじゃ」

 

一応一緒に居た秀吉に一声かけた後、僕たち四人はその場を後にした。

 

 

〰〰〰〰〰〰〰〰Fクラス〰〰〰〰〰〰〰〰

 

明「雄二っ!大丈夫っ!」

 

居るか居ないかわからない親友に叫びながら、僕たちはFクラスの中に入った。そして僕たちが見た光景は悲惨なものだった(もともと悲惨だったけど)。

足が折れたり、あちこちがズタズタに引き裂かれたちゃぶ台に、すべて折られたシャーペンや鉛筆。そして粉々にされた消しゴム。その惨状は、Fクラスに来た初日の方がまだマシだったと言えるほど酷かった。

 

舞「酷いなこれは」

 

ル「確かに、酷すぎるね~」

 

明「!! 三人とも、何か盗られてないか荷物を確認してみて」

 

フィ・舞・ル「「「わかった(~)(了解)」」」

 

一応、何か盗られてないか心配になったので三人には自分の荷物を見てもらうことにする。

そんな事をしていると、Fクラスの扉が開いて雄二とその他数人が帰って来た。

 

雄「……やはりこうなったか」

 

明「うん。それで、何しに行ってたの?」

 

雄「停戦交渉をしないかと言われてな、それの調印に行ってたんだ」

 

明「Bクラスから来たのは根室君?」

 

半分確信を持って雄二に聞くと、コクリと頷いた。

 

雄「四時になったら停戦で明日に持ち越しだ。だからそれまでに作戦どうりにBクラスまで押し込めるといいんだが」

 

そう言って雄二は壁に掛けてある時計を見た。僕もつられて時計を見ると時刻は、四時十分前だった。

 

〰〰〰〰〰〰〰〰十分後〰〰〰〰〰〰〰〰

 

四時になると同時に康太が現れた。

 

康「……Cクラスに動きがある」

 

雄「くそっ、いくらこの面子でも連戦はキツイぞっ! 根室の野郎これが狙いだったのか」

 

かなり焦ってきている雄二に声を掛ける。

 

明「大丈夫だよ雄二」

 

雄「何が大丈夫なんだ?」

 

明「そっちは僕がやるから」

 

雄「そうか、じゃあ頼む」

 

雄二はそう言うと、戦争から戻ってきたみんなに向かって—————

 

雄「今日はこれで終わりだ。明日もあるから今日は帰ってゆっくり休んでくれ」

 

そう雄二が締めくくり、Bクラス戦の一日目が終わった。

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